「Ever17」

 


 い
かつて交わした約束と
 か
 環
 る
 べ
 き
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 所
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評判抜群の「Ever17」。ついにこのゲームのプレイ日記を書くことになりました。レビューサイトや当サイトの掲示板などの声を聞いても絶賛の嵐で嫌が応にも期待は高まります。

んで説明書によるとヒロインは5人。とりあえず気になったのは名前の長い田中優美清春香菜だったのですが「最初はつぐみから」と脅迫助言を頂いたのでまずはつぐみから参りたいと思います。その後は『空→沙羅→優→ココ』の順番の予定。

それではスタート!!

 

プロローグは海洋テーマパーク「LeMU」の中で倉成武と『少年』の視点でストーリーが進みました。そして突然起こった謎の事故(事件?)によって完全に閉じ込められてしまった男女数名……そこで武と『少年』のどちらの視点で進めるかを選択です。どうやらつぐみは武視点でないと攻略できないようなので武を選択。

肝心要なつぐみですがイメージ的に青葉姐さんに近いものが。黒髪ロングで苛烈な性格で。何故か「LeMU」にも詳しい様子ですし、身体能力もハンパじゃない感じ。ううむ、謎だ。武にはかなり冷たく……と言うよりそっけなくあたってきますがいつかは打ち解けてくれることを願っています。

っつーかこの武なんですが、視点を武に決定した瞬間から明らかにバカになったような気がするのですが。でも面白いからOK。ただ言動とイメージが明らかにあってない気も。あとイメージの名前が「takeru.jpg」なのも気になりますがこれは単なるミスですか?

 

とにかく「LeMU」内に取り残された彼らには次々に危機が訪れます。ココが減圧症になったり、次々に水没箇所が増えてきたり、残り119時間で「LeMU」は水圧に耐え切れなくなることがわかったり、停電が起こったり。それでいて随所に散りばめられたギャグの数々。この時点で「Ever17」が存分に俺を楽しませてくれるであろう予感が確信に変わりました。こんなことを書くと「そんなこと言ってられるの今のうちだけ」なんて言われるんでしょうけど。

 

その後は「神経ピロりんちょ」をやったりやらなかったり。どう考えても『神経衰弱』だと思います。流石つぐみ(?)!! 『スーパーめくりんちょ』はまだ分かりますが『ピロピロピンポンドォーン!!』ってなんやねん。

あとストーリーが進むにつれて色々とわかってきたことがあるのですが、とりあえず案内役などをやっていた茜ヶ崎空が人間ではなくAI(人工知能)であることが判明。俺的予想では空はホログラムで本人全く別の場所にいるオペレーターか何か、と思っていたのですが外れてしまったようです。でもそうなると「生体反応:6(もしくは7)」ってのは数が合わなくなるのですがこれはココの愛犬ピピもカウントしているのか、未だ見ぬ松永沙羅をカウントしているのか。それでもカウントが合わないようなやっぱり合うような……?

 

缶蹴りのところまで進んだのですがやっぱりと言うか何と言うか、つぐみは他の連中を交わろうとしませんねぇ……寂しいです。それにしても武はとことんバカですが非常に好感の持てるバカっぷりなのでグッドです。まだまだ先は長そうなので今日のところはこの辺でさようなら。


どうなってんだよ、これはっ!? <挨拶

 

つぐみをクリアいたしました。つぐみの背負ってた宿命と現実、それを受け止めた武……素直に感動しました。謎は残りまくってますがこの後どんどん解明していくでしょうからそれはいいとして……あのエンディングは一体何!?

 

 

【生体反応:1】

 

 

武は生き残ったのか!? それとも全く別の誰かが!? LeMUは崩れたのではなかったのか!? っつーか沙羅はどうなった!? 全く姿を見せないまま……これも「そのうち解ける謎」か。

はっきり言えばこんな日記書いてるヒマがあったらとっととゲームを進めたい気持ちで一杯なのですがそうもいかないのでつぐみシナリオについてちょっと感想を。

 

ストーリーを簡単に説明いたしますと、つぐみは12年前に感染した「キュレイウィルス」のせいで不老不死の身体をなってしまっていました。なので見かけは17歳ですが実年齢は24歳。

その後いよいよLeMUの崩壊の時が近づいてきたその時、ココが突然血を吐いて重態になってしまいました。そのことが機密保持のレベルを超えたのか、AIである空がLeMUの下にライプリヒ製薬の『IBF』なる研究施設があることを告白し、一同はそこへ避難。ただしLeMUからIBFへと続くリフトのある部屋はパスワードで閉じられており、空をもってしてもそのドアを開けることは出来ませんでした。しかし部屋の中から1人の研究員らしきおっさんがドアを開けたために一同は避難に成功(その後おっさんはIBFで死亡。しかもココの親父さんらしいことが後に判明)。でも空はLeMUから出られないため置き去りにしたままIBFへ。

そこでの検査の結果ココがティーフ・ブラウ(TB)なる最凶ウィルスに感染していることが発覚し、しかもつぐみ以外の全員が感染していることまでもが明らかに(ちなみにIBFにいた研究員達はTBによって全滅。TBの恐怖に駆られてLeMU経由で逃げ出した研究員がLeMUの出入り口を開け放したままだったために内部の気圧変化が起きて今回の『事故』が起こった、というのがつぐみと武の推理)。つぐみだけはその特異な身体故にTBを駆逐していたのです。つぐみの身体にはTBの抗体が作られているはずだ、と言う武の案でそれを全員に注射して事なきを……と思いきや。その後LeMUへと舞い戻ったつぐみを追って武も………という流れ。

 

 

キュレイウィルスに感染したキャリアであることから不老不死の身体となってしまったつぐみ。彼女がLeMUに来た理由も実は謎のままです。ライプリヒのデータベースにキュレイウィルスの記述があったことに関係していると思いますがコレって実はつぐみシナリオの中で解明してたりします? 見落としてた……とかないですよねぇ(←弱気)。LeMUについてつぐみが妙に詳しかったのも予め調査してあったからでしょうし、登場時につぐみがLeMUのマスコットキャラ「みゅみゅーん」の着ぐるみを着ていたのも潜入捜査(?)をしていたから、と俺は思っています。とにかくそんな身体が故に『生きる』と言う意志が弱いつぐみを武は何度も怒鳴りつけました。この時の武はなんつーかカッコ良過ぎ。これほどまでに『大丈夫』という言葉の重みを感じたのは初めてでした。普段はおとぼけていてもキメる時はキメる……最高ですね。

凶悪なウィルスであるTBに感染した皆を助けるために抗体を提供するようつぐみを説得したのはもちろん武。このアイデアを武が提案した時は思わずコントローラーを持ったまま「そうか!!」と叫んでました。つぐみは皆もキュレイに感染してしまう可能性がある、と叫ぶように抗体の提供を拒否。そんなつぐみの目の前で最後のアンプルを叩き割り退路を断つ武。武の強さとつぐみの弱さがヒシヒシと伝わってくるようでした。その後皆の意識が無い間につぐみは友達であるジャンガリアンハムスターのチャミをLeMUに置いてきてしまったのでIBFから舞い戻ってしまい、武もそれを追ってLeMUへと。死の危険を顧みず、減圧もせず、そして冷たい水の中へ飛び込む武。漢だよ、漢だよ武!! つぐみはひょっとしたら死に場所を求めてLeMUに戻ったのかもしれませんね……。

そしてエンディング。2人がLeMUにいる間にIBFへ到着した海上警備隊によって他のみんなは救出されていました。残された2人はIBFにあった小型潜水艇で脱出するも、バッテリー切れで徐々に沈み始めてしまった潜水艇に絶望。もう少しだけ軽くなれば浮力の足りない潜水艇を浮上させられる、とつぐみを残してハッチから海底へと消えていった武……お前ってヤツぁあ……お前ってヤツはよぉ!!!

 

エンディングかと思いきや画面に表示されたのは英語で「まだ終わりではない」の文字。これは「Ever17」という物語が終わりでないと言う意味なのか、それともつぐみシナリオすら「終わり」ではないということなのか。

 

 

思えばつぐみは「生きる」と言う事を否定していたようですが武の言う通り心の底では「生きたい」と思っていたのでしょう。後ろから追い迫ってくる水から逃げた時の必死さ、鉄骨に足を挟まれたまま水中へと没していく時の悲しい表情、その節々につぐみの本当の気持ちが現れていたように思います。武はそんなつぐみの気持ちを見抜いていたのでしょう。ならばその生きる目的とは何だったのか。そしてLeMUについて調べていた節のあるつぐみですが、その目的は一体なんだったのか。最初はキュレイについて調べてるのかとも思ったのですがよくよく考えるとそのためにLeMUに調査ってのも違うような気がします。着ぐるみを着てウロウロしていたのは何かを探していたから? だとしたらそれは何?

相当にシナリオが練りこまれているという噂の「Ever17」です。つぐみに関して「これで終わり」ってことは無いでしょう。まだまだつぐみにも隠された事実があるはずです(たぶん)。

 

 

果たして武が生きているのかどうかは分かりませんが、その他にも謎は残りまくりです。

  1. 缶蹴りの時に缶を蹴飛ばし、少年の代わりに数を数えていたのは誰か。
  2. TBの感染経路はどこか。
  3. 今回のことは『事故』なのか『事件』なのか。
  4. 死んだ研究員は本当にココの父親か。
  5. ココの愛犬・ピピの正体は。

パッと浮かんできたのだけを書いたので本当はまだまだあるのですがこの辺で。ピピの正体に関してはやっぱりただの犬じゃなくて、遠隔操作か何かで動いてるロボットだったりして、と勝手に予想。どう考えても普通の犬じゃないですよね。

気になるのは「武」は何者か、と言うこと。一見巻き込まれただけの人間ですが、今回のことが『事件』であり、誰かに仕組まれたものだとしたら話はそう簡単ではありません。何か理由があって巻き込まれたのだとしたら……その辺は記憶の無い「少年」も同様。つぐみが8年間も閉じ込められていたという研究所にいた少年はおそらく研究所で死んでしまったものと思われますが、彼が武……の訳ないか。むしろ妙に鋭い「少年」と研究所の少年の方が重なるかな? どっちにしろ考えすぎだとは思いますが。

 

あとこれは小さなことかもしれませんがエンディングのスタッフロールで「少年」の声優さんが「???」になってたんですよね。これは何故でしょうか? 深い意味は無いのかもしれませんが、もし意味があるのだとしたら……。武役の声優さんは保志総一郎さんで確か「ToHeart」の雅史役を演じられていた方でした(そのせいでジャンガリアンハムスターのチャミが出てくる度に雅史の顔が浮かんできました)。あえて隠そうとする「少年」の声優さん……何か感じますね。実は「少年」の声も保志さんだったりして(すいません、声の聞き分けって苦手なんです)。

 

この作品のジャンルは「恋愛アドベンチャー」と銘打ってあります。確かに「恋愛」もあるでしょうし、「アドベンチャー」でもあるでしょう。でもあまりにも言葉が足りなすぎるジャンル名だと思います。これは絶対に単なる「恋愛アドベンチャー」ではありません!!

 

まぁ何はともあれつぐみシナリオ。良かったですが泣きはしませんでした。潤みはしましたが。

 

う〜ん……。

 

 

 

 

……まだだろ?

 

 

 

 

 

まだなんだろ?

 

 

 

 

 

こんなもんじゃないんだろ?

 

 

 

 

ガツンときてくれるんだろ?

 

 

 

 

 

そんな感じで次回は茜ヶ崎空へと参ります。


奇蹟は……奇蹟は起こるんだよ…………。 <挨拶

 

空をクリアいたしました。何と言うか空が……空が……空がぁああああ!!!

 

 

と言う訳で空シナリオ。基本的な流れはつぐみシナリオとほとんど同じでした。ただ武が空に想いを寄せる以外は、ですが。

空こと茜ヶ崎空は人間ではありません。LeMUと繋がっているAI(人口知能)であり、網膜に映るだけの触ることも出来ない存在。でもその『人格』は限りなく人間に近く、物は食べられないけど一緒に食事もするし、一緒に遊びもするし……恋もするし。

「恋」とは何なのか。人間は何のために生きるのか。自分……空は何のために生まれてきたのか。そんな疑問を武にぶつけてくる空は本当に悩める「人間」そのものです。そんな空をいつしか想うようになっていた武。

つぐみシナリオ同様IBFへと逃げる一行。もちろん空はLeMUから離れることが出来ないため置き去りに。しかし武は空の記憶をコピー出来ることを知り(優でかした!!)LeMUへと舞い戻ります。それも叫ぶつぐみを置いて。

「私を……置いていかないで!」

「ひとりにしないで!!」

つ、辛い……辛いけど行かない訳にはいかないのです。空のところへ、空のために、何より自分のために。

 

武は空の元へ。しかし空は何とか武を脱出させて救おうとします。しかしそれも武自身の意思により無理になって……崩壊するLeMUの中に取り残される2人。最早何の役にも立たないかもしれない空の記憶を武はディスクにコピーしました。そして武が語りだしたのはピグマリオンの伝説。自分の作った像に恋をして、想い焦がれて、ついに奇蹟を起こした伝説。

武は空を抱きしめました。触れることすら出来ないはずの空を。それは奇蹟。鼓動を感じ、柔らかさを感じ、温かさを感じ、「空」の全てを感じる武。いつかまた出会うことを約束しつつ……。

 

 

 

そしてLeMUは崩壊。

 

 

 

 

【生体反応:1】

 

 

 

 

だから何なんだよ、これは!!!

 

 

 

そんな感じで空シナリオをクリア。いやぁ、マイりました。空ヤバいですって、マジで。AIでありながら空は「生きていた」と俺は断言いたします。武と出会い恋をするために生まれ、そして生きたのだ、と。空は……空は……生きていたんです!! 文句のあるやつは一歩前に出やがれぃ!!

AIとして、プログラムとしての空は自分の中の『武』をノイズとして排除しようとし、人間としての空は武を愛し……その狭間で苦しめられる空。一時は正気を失ったつぐみと一線を越えてしまった武を憎み、殺そうとまで思いつめるほどに空は武を愛していたのです。そして武もそんな空を心から愛して……たとえ空がAIであろうとも、人間ではないとしても、武にとっては「空」であることだけが唯一無二の真実だったのでしょう。

LeMUからの脱出の際、LeMUから出ることの出来ない空を置いてIBFへと避難した武。『空』という存在の本体は地上のスパコンにあれど、LeMUでの記憶はLeMU内のスパコンの中に。つまり例え武が生き延びることが出来て、地上で再び『空』と出会ったとしてもそれは武の知っている『空』ではなかったのです。名前や姿形が同じで、考え方すら一緒だとしてもそれは『空』ではなく、武の知る『空』を形作るものは『空の記憶』でした。その『記憶』をディスクにコピー出来ることを知った武が死の危険も顧みずにLeMUへと舞い戻ったのは当然と言えば当然……。

LeMUへと帰ってきたしまった武を何とか地上へと脱出させて救ってみせようとする空。そんな空を置いて逃げることなど出来るはずもない武。そして取り残された2人。脱出が不可能となった時、空が語りだしたのは2人の未来像でした。武と付き合って、2・3年したら結婚して……そんな他愛の無いけど幸せな未来。でもありえない未来。

崩壊するLeMU。水没していく2人の周囲。空を抱きしめるという奇蹟と共に武は水の中へ……

 

 

「忘れない。絶対、忘れない。永遠に、忘れない……」

 

 

あああああああああ…………止まらない……止まらないよ……AIが止まらないよ!!

 

 

 

この空シナリオで新しく判明した事実、と言うのはほとんどありませんでした。ほとんどがつぐみシナリオと同じ流れでしたからね。ただ空が語っていた【n次元】の論理は非常に数学的であると同時に哲学的でもある話でかなり興味深かったです。そしてその存在のすべてが「科学的」である空が武と最後に起こしたのが「奇蹟」であったことに何やらひどく暗示的なものを感じてしまいます。

今回新しくわかった、と言うか「おや?」と思ったことがいくつか。例えばつぐみの飼っているハムスター・チャミが逃げ出してしまった時のことです。つぐみシナリオでは武が51mを潜水で泳ぎきってチャミを捕まえていましたが今回はつぐみ本人がその役目を。その際に前回は肉体的な疲労と無茶がたたって食べた物を吐いてしまったと思われていた武でしたが、今回は特に何もしていないにも関わらず食べ物を吐いてしまい、しかも気まで失ってしまったのです。これはこの時点で既にTBに感染していた、ということなのでしょうか?

あとやっぱり武と「少年」の声は同じに聞こえます。ただ単に声優さんを使いまわしただけ、と言うのであればわざわざスタッフロールで「少年」のキャストを「???」とする必要は無いですから、そこには何か深い意味があるのでしょう。つまり『同じ声優を使う』=『同じ人物』みたいな感じで。でも同一人物ってことはありえないから……「少年」は武のクローンだった、とか。これなら「少年」に記憶が無いのも理由付けできますし。……ってここまで言っておいて全然違う声優さんだったらかなり恥ずかしいですね。だって「???」ってあからさまに怪しいじゃないですか!!(←なぜかキレる)

 

つぐみに関してはつぐみシナリオをクリアした後もいくつか謎は残りましたが、空に関しては特にこれと言った謎も残りませんでした。これって空は物語の本質部分にはあまり関わってこないということなんでしょうか? だとしたら寂しいです。個人的思い入れ度で言えば今後どうなるかはわかりませんけど現在のところ『空>つぐみ』です。

 

何はともあれ次回は今のところ一瞬しか姿を見せていない松永沙羅へと参ります。


今回から「少年」視点で松永沙羅攻略へと参ります。

プレイヤーの視点を武視点と「少年」視点から選べて、それぞれで攻略対象が違ってくるというこのシステムはなかなか面白いと思います。ただそこには深い意味がありそうな気がしてならないのですが……やはり「少年」の記憶が無いということが大きく関係しているのではないかと。

 

そんなこんなで沙羅攻略。前回・前々回と武視点でプレイしていた時は全く登場してこなかった沙羅は一体どんなキャラなのか、と楽しみにしていました。んで(現段階での)結論から言いますと『天才ハッカー忍者少女』。訳わかりませんが、要するに天才的なハッカー(コンピューター技術者)であり、言葉の節々に忍者言葉が出てくるという明るくて変な女の子……それが沙羅。優の後輩であり、学校の行事でLeMUを訪れて今回の事故(事件?)に巻き込まれてしまったようです。

沙羅の登場シーンは、「少年」と優が事故発生直後にLeMU内を探索していた時にエレベーターに閉じ込められていたところを助けられた、と言うもの。これだったら武視点の時にだって登場してもいいのに……と思っていたら今度は逆にココが登場してきませんでした(正確には「少年」の『幻覚』として一瞬姿を見せましたが)。果たしてこれは一体?

あと「少年」視点でストーリーを進める時の武はどうなるのかが気になっていたのですが特につぐみや空を結ばれるようなことは無さそうです。

 

んでとりあえずストーリーを進めているのですが、気になるところが満載でどこからツッコんでいいものやら。

  1. 「少年」の左手の親指にある傷痕は何か。
  2. 第8区画の対角線上にある健在だけど行く事の出来ない第4区画の存在。
  3. 「少年」を知っていたかのようなつぐみの振る舞い。
  4. 「少年」が武に感じた『同じ匂い』。
  5. 今の年号を聞かれてすぐに答えることの出来なかった武。
  6. 隔壁に限界が来る時刻を知っていたつぐみ(誤差の範囲まで)。
  7. 「少年」の指を掴んで怪しげな詩のようなものを呟く沙羅。
  8. ヤミオニで確かに蹴られたと思っていた缶が実は蹴られていなかったという事実(音がしたのに)。
  9. ヤミオニの際に「少年」が見た2人の武。
  10. 家まで犬を見に来るように優に言われた沙羅の暗い顔。
  11. 倉庫の修理中に「少年」の頭に浮かんできた映像。
  12. 「少年」の記憶と思われる病院のような場所とそこで聞こえてくる女の子の泣き声。

ザッと出てきただけでもこのぐらい。まだまだ見落としてるところがあるとは思いますがこの辺で。5・6あたりは武と「少年」の関係を示唆する上で非常に重要な意味があると思います。「少年」だけでなく武にも記憶が曖昧なところがある……? それに伴って8もかなり怪しいです。武視点の時は逆に少年が2人出てきたということは…………分からん(汗)。

2は武視点の時も出てきましたが何もありませんでした。これは今回じゃなくても後々重要になってくるんじゃないかなー、と勝手に予想。

問題は12。「少年」が閉じ込められていたのではないかと思われる場所はキュレイウィルスに感染して不老不死となったつぐみが8年間監禁されていた研究所ではないでしょうか? そして「少年」もそこにいた、と。だとすれば3もある程度説明できますし、「少年」がつぐみと一緒に監禁されていた『少し未来を見ることが出来る少年』であるという可能性も出てくる訳です。11で「少年」が倉庫内の荷物が崩れて重傷を負うことになるつぐみの姿が頭に浮かんできていたようですし、その辺の可能性は高いんじゃないかと思います。あー、でもこの辺は踊らされてる気がしないでもないなー。

 

あともの凄く気になるのは沙羅とココの関係です。武視点の時はココが出てきて、「少年」視点の時は沙羅が出てくる……これには相当深い謎があるのでしょう。沙羅の登場シーンで「少年」は確かに『2人の女の子の声』を聞いてますし。

まてよ……? 沙羅は優のことを「なっきゅ先輩」と呼んでいます。んでココも優のことは「なっきゅ」と呼んでいました。優の本名は「田中 優美清春香菜(たなか ゆうびせいはるかな)」です。この名前を聞いて「なっきゅ」とあだ名をつけるセンスの持ち主がそうそういるとは思えません。だとするとだとすると沙羅とココは…………同一人物? いやでもまさか……。

 

と、ここまで考えて思い出したのが空の語っていた『何人もいる自分』の話。人生における分岐点で選択してこなかった道にも『自分』がいて(いわゆるパラレルワールド)、そんなことを繰り返しているうちに無数の『自分』が生まれることになり、その複数の『自分』がいることを客観的に上から見下ろすように認識できたとしたら、その全ての人格を統合したような『自分』になる……と言ったような話だったと思います(かなり意訳してますが)。

そして武と「少年」、沙羅とココの関係がそれぞれ『何人もいる自分』だとしたら……ってのは無理がありますね、やっぱり。見かけも年齢も前々違いますし。でも何の意味も無く空があんなことを語ってみせた訳じゃないと思うので、少なからず関係はあるのでしょう。一応心に留めておく程度には覚えておきますか。

 

 

ま、まだ始まったばかりですし想像ばかりでものを言っても仕方ないのでバリバリ進めます。それでは以下次回!!


あれっ!? <挨拶

 

いや、沙羅をクリアしたんですけどね……何か今まで必死こいて考えてきてたのが全部パーになっちゃったような感じで。沙羅とココの関係とかは全然わからないままですが、武と「少年」の関係についてです。

俺は今まで「少年」の記憶が無いのは武のクローンか何かで『作られた存在』だからだと思ってたんですよ。でも今回の沙羅シナリオで少年の記憶がほとんど戻ると言う意外な展開に。むぅ……。

 

なにはともあれ沙羅シナリオ。

「少年」と沙羅が仲良くなっていって、謎も程よく深まってきたところで衝撃の事実が発覚。沙羅はちょっと欠けている鏡のついたペンダントを大切に持っていたのですが、その欠けている欠片と言うのが「少年」の左手の親指の傷痕に入っていた欠片だったのです。そして空によるDNA鑑定の結果、何と2人は兄妹であることが判明。

2人は赤外線を見ることが出来るという特殊な能力があり、それが理由で両親のいなかった2人はライプリヒの研究所に閉じ込められていたのです。つまり「少年」が見ていた『記憶』に出てきた『泣いている女の子』と言うのはつぐみではなく沙羅だったんですよ。ここで見事に俺の予想は晴れて「見当違い」に認定。

んでLeMUから地上に連絡が可能になり、どう言う訳か非常階段が地上に繋がったようなので(エルストボーデン(=1階)は水没しちゃったんじゃなかったっけ?)武やつぐみ、優達はひたすらに階段を昇って逃げようとしますがふと気付くと沙羅がいませんでした。皆を地上に向かわせて「少年」は1人水没したツヴァイトシュトック(=2階)の救護室へ。それは「必ず迎えに行く」と言う昔の約束を守るため。

そして2人を待つものは『死』のみ、と言う状況で「少年」は脱出を決意。海に出ればほぼ確実に死んでしまうであろうことは理解していましたが、全ては沙羅を守るため。

「少年」が沙羅と共に海へ。辛くても、苦しくても、決して沙羅を離さずに、ただひたすらに地上を目指して泳いで泳いで……目覚めるとそこはインゼル・ヌル(地上1階)。2人はやりとげたのです。

今まで常にライプリヒの監視下にいた沙羅を連れて逃げる決意をした「少年」。

「ぼくらは自由になるんだ!」

「自由に……」

「そう、自由に!」

「うん!」

そうして2人の駆け出した先には『自由』が……。

 

 

と言う訳でハッピーエンドはハッピーエンドなのですが……むぅ。これは一から考え直さないといけませんね。とりあえず今回分かったことは以下の通り。

  • 「少年」と沙羅は兄妹。
  • 「少年」と沙羅は特殊な能力(赤外線を見る)を持っていたためにライプリヒ製薬の研究所に入れられていた。
  • 「少年」は見限られたのか釈放されたものの、沙羅はその後もずっと研究所に。

 

んで同時にまたいくつもの謎も誕生。

  1. 「少年」が自分の名前だけ思い出せなかった。
  2. 記憶をなくしていた理由も不明のまま。
  3. つぐみに向かって沙羅の言った「あの人からも逃げたんだ?」と言う言葉。
  4. 「少年」にだけ聞こえるココの声。
  5. 武視点でココが石像に刻んでいた傷があった。
  6. またエンディングで【生体反応:1】が。

 

さて……今回今までの考えがかなり否定されてしまった感じですので改めて考え直さないといけません。んで色々と考えたことはあるのですが今は言うのをやめておきます。「ココ編の前に1度考察を」と言うお言葉を以前頂いたので優シナリオクリア後にもう一度考えをまとめて見ますので少々お待ちを。

 

 

そして沙羅シナリオについて。「少年」と沙羅が兄妹であることが発覚したのでチュー恋愛が無くなってしまったので、ますます「どこが『恋愛アドベンチャー』なんだ?」と思ってしまうのですが、ただ一心に兄を待ち続けていた沙羅の気持ちを考えるとお兄さんも嬉しいです。

 

色々と言いたいことはあるのですがそれはまた次の機会に、と言う事で。


優クリア…………もう何がなんだか。

 

とりあえず優シナリオについて。優は17年前に失踪した父親の手がかりを得るためにLeMUでをしている女子大生です。しかし調査とシナリオが進むにつれて(笑)、父親は34年前に死亡していてさらに自分をここまで育ててくれた母親も15年前に死亡していたことが明らかに。そうするとLeMUに来る時まで元気にしていた「母親」とは一体誰なのか……そして自分の父親とは、と優の謎は深まるばかり。

そんな優を勇気付けつつ支えてきたのが「少年」。いつしか2人は恋仲に。んで紆余曲折を経て(←便利な表現)LeMU内には「少年」と優と空だけが取り残されることに。んで「少年」の機転によって「少年」と優は無事脱出(空がLeMUから出られないのはご存知の通り)。めでたしめでたし……と何一つ謎が解明されないまま終わりました。

 

むしろ謎はただひたすらに深まるばかりでしたよ。

  1. 頻繁に現れるココ。
  2. 優の名前は「優美清『春』香菜」が「優美清『秋』香菜」に。
  3. 「少年」は見た事の無いはずのIBF内の様子が浮かんできた。

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

あ〜〜〜も〜〜〜〜わかんねぇ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!

 

 

「ココ編の前に1度考察を」なんて言われてましたが無理です(きっぱり)。まぁそれでも前々回あたりまでは好き勝手に書いてましたが、もう何がなんだか。

細かい謎も大量にありますが一番の謎はこれに尽きるでしょう。

 

ココとは何者か?

 

 

知るかっ!! そんなのわかるワケねーだろ!!!!

 

「ヒントは至る所にあった」なんて言われてもそれは数学で言うところの『必要条件』であって『十分条件』ではないと思います。少なくとも今の段階で与えられている事象から全ての謎を解くのは私には不可能…………。

 

でもその『不可能』を承知で言わせていただくならば。

 

 

空シナリオにも出ていて、今回の優シナリオにも出てきた「n次元を【n+1】次元から見る」という話。いわゆる『第3視点』の話ですが、これが謎の核心であることは間違いないでしょう。そこで私は思いました。このゲームに『武視点』と『「少年」視点』があることの意味について。

空が言っていた「選択肢によって枝分かれしてきた道それぞれに『自分』がいて、それを上から眺めることが出来たら」と言う話(かなり意訳してます)。これはまさしく『武視点』と『「少年」視点』のことであると言えませんか? ではそれをさらに眺めることが出来る『自分』とは『俺』、つまりプレイヤーのことではないかと。

「少年」にしか感じることの出来ないココの姿や声はまさしく「武視点」で出てきたココそのもの。さらに「武視点」でココが石像に刻んでいた傷痕が「少年視点」で出てきたと言う事は、その2つの『世界』が混ざっていると言う事に……とするとその2つの『世界』を混ぜることが出来るのはプレイヤーだけかな〜〜、なんて思ってしまったんですよ俺は!!(←キレた)

 

すいません、バカな考えでした。これだけじゃ説明の出来ないことも大量にありますし、ちょっと現実的じゃない伏線でしたね。やれやれ……。

 

今回の優シナリオで一番気になったのはやはり上記の2の優の名前が「優美清『秋』香菜」になっていたことですね。これは明らかに武視点で進めた時と「少年」視点で進めた時が違う世界となることを指し示しているのではないでしょうか。そう言えば「少年」視点だとTBも発症してませんし(ってコレめちゃくちゃ重要なんじゃ……)。あとコレは関係無いと思いますが「少年」と優って全然つり合いがとれてないような……(ゴメン、「少年」)。

 

 

あー、もういいや。うだうだ考えるよりゲームを進める方が数段建設的!! 優シナリオをクリアしたら【 『第3の眼』開眼−−最終章:ココ編発現 】なんて出てきたのでがっちりプレイさせて頂くと致しますか。それでは以下次回!!


 

ココ編クリア。

 

 

 

う〜〜む……。

 

 

 

なんつーか…………。

 

 

 

凄い。

 

 

 

スゴいけど卑怯な気がする。

 

 

 

んで。

 

 

 

卑怯な気がするけど……

 

 

 

凄い。

 

 

 

 

考察と言うか言いたいことと言うか、色々と書きたいことはあるのですがまだ残っている部分があるようなのでその辺は後ほど。

いやしかし……まいったな、コリャ。

 

 

 

とにかく今回言えるのは『武=最高の漢』と言う事。そして……

 

 

つぐみぃぃぃっ!!!

 

 

と言う事だけです。

 


さて……先日クリアしたこの「Ever17」。ちょいと感想と言うか思った事を書いてみようと思ったのですがまだ自分の中でまとまりきれてません。元々結構な分量になるでしょうし、数回に分けて書くことになるかと思います。

 

そこで注意。

 

 

未プレイの方で少しでもプレイする気のある方は即刻お戻り下さい。まだ間に合います。この先を読まれると貴方がプレイなさった際の感動と衝撃が半減……いやそれ以上のダメージを負うことに。ネタバレ上等のこのプレイ日記でココまで言う意味をお考え下さい。まだ……まだ間に合うのです。即刻お戻り下さい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは始めさせて頂きます。

 

まずこの「Ever17」という作品の特徴として『ゲームの特性を生かしきった作品』と言うことが出来ます。ゲーム、それもプレイヤーが主人公の視点でストーリーを進めていくいわゆる『アドベンチャー』とジャンル分けされるゲームの特性をここまで見事に生かした作品を俺は初めて見ました。特筆すべきは2点。

1つは主人公が倉成武と「少年」の2人であると言う点です。プレイヤーはどちらの視点でストーリーを進めるかと選択することが可能であり、それによって攻略対象も変化いたします。そして当然武視点を選択すれば「少年」がサブキャラクターとして登場し、「少年」視点であれば武がサブキャラクターとして登場する、と言う展開。舞台は同じ場所・同じ時間で視点が変わるだけ……プレイヤーにそう思わせた「KID」さんの勝利と言えるでしょう。まさか視点が変わると時代まで変わっていたとは夢にも思いませんでした。そうなるといずれの視点を選んでも登場するヒロイン達はどうなるのか……と言う点については後ほど。

そしてもう1つは物語中にも何度も登場した『第3視点』。自分のいる「n次元」よりも高次元な「n+1次元」から見下ろす存在を示唆する数々のセリフ……これについては私も(と言うより誰でも)予想できたことですが、ゲーム中でプレイヤーを登場人物として扱う手法です。ゲーム中のキャラクター達が実際に生きていて、1つの時間軸の中で行動しているのだとしたらそれは「3次元」と言えるでしょう。そしてそんなゲームをセーブしたり、ロードしたり、新しく始めたりすることが可能なプレイヤーは時間軸を無視した「4次元」的存在となる訳です。そんな「4次元」的存在であるプレイヤーをブリックヴィンケル(以下BW)と呼んでいました。

 

ふと思い出したのが以前読んだ推理小説を考察する本のこと。古今東西の推理小説において誰も成し遂げることが出来なかった犯人像がある、という記述です。それは「犯人=読者」。確かに本を読んでいる読者をストーリーの登場人物として、あまつさえ犯人とするなんて不可能に近いでしょう。そしてメディアが違えどこの「Ever17」はそれを見事に成功させた稀有な例と言えるのではないでしょうか。いやひょっとしたらゲームではありふれてるのかもしれませんが、少なくとも俺は初めてでしたので。

 

 

「少年」視点は武視点の17年後の世界でした。ココと沙羅が同時に登場しない理由もこれだった訳です。ココは17年前の人間であり、沙羅はその17年後の人間であった、と。

 

 

 

では次回からもっと突っこんだ解説をしていこうかと思います……ってすいません!! だってまだまだまとめきってないし、スゴい長文になっちゃいそうなんですよ!!

とにかく今回はここまで!!


前回で散々忠告したので今回からはネタバレガンガンで参りますよ〜。

 

※予め申し上げておきますが、前回のも含めてコレから書き連ねる内容は俺の憶測・推理・解釈が激しくつまっております。なので100%信じますと痛いメに遭う可能性大ですのでご注意ください。

 

 

そんな訳で今回はストーリーの流れを追ってみることにいたします。プレイ済みの方は当然既知のことだとは思いますが、復習の意味でもお付き合いください。

 

前回で申し上げた通り、「Ever17」は2つの時期に分けることが出来ます。1つは武視点でストーリーが進む『2017年の世界』。もう1つは「少年」視点の『2034年の世界』です。まずは『2017年の世界』から……といきたいところですがその前に、その前提となる事実を確認しておきます。

  • 海洋テーマパーク「LeMU」を作ったのはライプリヒ製薬。
    日本とドイツの合弁会社「ライプリヒ製薬」は非合法な細菌兵器や特殊な能力を持つ人間の監禁などを行っていました。
    ライプリヒの研究所は海底にあり、その隠れ蓑としてその頭上の海中にLeMUは建設されました。
  • つぐみは「キュレイウィルス」のキャリアである。
    「キュレイウィルス」とは人間の遺伝子を書き換え、宿主(人間)を不老不死の「キュレイ種」と変化させてしまう恐ろしいウィルス。
    つぐみは12歳で「キュレイウィルス」に感染し、その5年後に不老不死となったため(人間の細胞が全て置き換わるのには約5年かかるんだとか)、2017年の段階でつぐみは24歳ながら見かけは17歳のまま。
    つぐみはライプリヒの研究対象として長い間監禁・虐待を受けてきて、脱走後研究所の存在を知りLeMUへとやってきたのです。
  • 優(優美清春香菜)は心臓の病で余命いくばくもなかった。
    自分の命が残りわずかであることを知った優は高名な遺伝子博士の勧めにより、自分のクローンを産むことを決意。そうして生まれたのが優と全く同じ遺伝子を持つ「優美清香菜」。つまり2人は全く同じ人間であり、同時に親子でもあるということです。
    その後優(優美清春香菜)は最後の心残りであった父親の消息を求めて、かつて父親がエンジニアとして勤め、そして最後に目撃された場所でもあるLeMUにバイトとして潜入。この時娘(優美清秋香菜)は1歳。

とまぁ抑えておくべきところはとりあえずこんな感じです。そして2017年のシナリオについてですが、これにはつぐみと空の2つのシナリオがあります。ひじょ〜〜〜〜〜に空には悪いのですが真のエンディングの前提となっているのはつぐみシナリオなので、ここでもそちらを中心として説明して参ります。

ただし空シナリオだと矛盾が生じるかと言うとそうでもありません。なぜならどちらのシナリオでも武とつぐみはヤっちゃうからです。空シナリオでも2人がヤってしまうのは単に空が嫉妬によって暴走してしまう理由付けと言うだけでなく、非常に大きな意味を持っていたのです。

なにはともあれ2017年に起きたことの説明と参りましょう。あまり詳細にやると面倒なのでかなりザックリといかせて頂きます。とりあえず時系列に沿って。

 

  1. 武、LeMUにやってくる。
    武がLeMUにやってきたのは小難しい理由ではなく、単純に友人と遊びに来ただけ。ただ待ち行列で区切られて別れてしまったのが武の運のツキでした。
    この時LeMUにはつぐみ・ココ・「少年」もやってきていて、空と優は元々LeMUの職員。ちなみに「少年」の記憶は後になると戻ることになるのですが、何故記憶を失ってしまったのかは謎のまま。特に深い理由は無いようです。
  2. 事故発生。
    LeMUのはるか下方の海底にあるライプリヒの研究所(IBF)で「ティーフ・ブラウ(以下TB)」なる高い致死率の細菌が漏洩するという事故が発生。LeMUを通って地上へ逃げた研究員が出入り口を開放したままにしてしまったため、LeMU内の気圧に変化が生じ今回の事故に繋がったとのこと。
    そしておそらくはこの際にTBがLeMU内にも広がってしまったのだと思います。ちなみにココはこの数日前に研究所の父親を訪ねていて、一足早くその際にTBに感染してしまった模様。武達がTBに感染したのはココからの空気感染の可能性も。
    (TBは潜伏期間が短く致死率が高いため他人への感染率が低い、という記述がありましたがそれは逆に言うと他人へ感染させてしまう可能性もあるということ)
    ちなみにココの父親はストーリー中で一切姿を見せないのですがTBで死んでしまったのでしょうか?
  3. LeMU内での生活。
    ここで様々なドラマが繰り広げられた訳ですが重要なものだけをピックアップすると……。
    • つぐみが自分が「キュレイ種」であることを武に告げ、2人は結ばれる。
      「結ばれる」と言うのは野卑な言い方をすれば「ヤった」と言う事。後に分かることですが、一撃必殺でつぐみは御懐妊。
    • 「少年」が記憶を取り戻す。
      本名「桑古木 涼権(カブラキ リョウゴ)」。
  4. ココ、TB発病。一同(空以外)は海底の研究所(IBF)へ避難。
    避難する際に使ったのが開かずの間だった部屋からIBFに通じているエレベーター。その扉を開けたのはIBFの研究員のおっさんで、実は優の父親(田中陽一)。田中氏はライプリヒによるTBの開発を知り、そのことに反対するも逆に捕らえられていました。強制的に働かされていたIBFにてTBが漏洩してしまった際、娘の優がLeMUにいることを知っていたため逃げずに残っていた模様。
  5. IBFでの検査でつぐみ以外全員がTBに感染していることが発覚。
    「キュレイ種」であるつぐみにはTBも効かなかった、ということ。すげぇ。
  6. つぐみから取り出したTBの抗体を武・桑古木・優が摂取。
    ココは重態で治療用のカプセルに入っていたのでこの時点では未摂取。んでつぐみから抽出された抗体を摂取したことにより武・桑古木・優はキュレイウィルスに感染(すぐには効果は表れないようですが)。
  7. つぐみがハムスターのチャミのためにLeMUへ舞い戻り、それに気付いた武もつぐみを追ってLeMUへ。
    2人がいない間にIBFへ救助がやってきていました。救助隊は残っていた人間全員を運び出して直ちに地上へ……と思われたのですが、ちょうどその時ココは愛犬ピピがいなくなったことに気付きカプセルから出てIBF内を彷徨っていたため救助隊が見落としてしまっていました。つまりココはIBF内に置き去りに。
  8. 武とつぐみがIBFにあった小型潜水艇で脱出。
    武はLeMUで空の記憶をテラバイトディスクにコピー。
    IBF脱出直前に2人はピピを発見するもココを発見することは出来ませんでした。そもそも2人はココもちゃんと救助されたものと思ってた訳ですし。ちなみにピピは本物の犬ではなく、電子犬だったということがここで初めて明らかになりました。
  9. 潜水艇がバッテリー不足で停止。
    結果として当然沈み始める潜水艇。武はつぐみを助けるために自らハッチを開けて海底へとその身を投げ出します。泣き叫ぶつぐみ……ああああ
  10. つぐみのライプリヒからの逃亡生活が始まる。
    貴重な「キュレイ種」であるつぐみを捕らえ研究しようとするライプリヒからの逃亡生活。その中でつぐみは自分が妊娠していることに気付きました。そして翌年生まれた子供は男の子と女の子の双子。名前は「ホクト」と「沙羅」(ただしこの名前はつぐみがつけた訳ではなく、おそらく後につぐみが2人を預けることになる施設の人間がつけたものと思われます)。

 

本来ならば2017年に起こった出来事はここまでです。しかしIBFから救助された優と桑古木の行動はここから始まります。その目的は当然「武とココを救う」の一点のみであり、そのための手段が【17年後に今回と全く同じ状況を作る】と言うもの。何故そうすることが2人を救うことに繋がるのか、誰がそれを示唆したのかは後述致しますのでここでは割愛致します。

 

ちなみに優と桑古木はつぐみの抗体を摂取したことによりキュレイウィルスに感染していました。2人はこの5年後に全ての細胞の遺伝子が書き換わって不老不死となります。例えキュレイウィルスに感染してもつぐみと同様に「キュレイ種」となることは稀なはずですが、おそらく『つぐみから抽出された抗体を摂取』というある意味ウィルスを精製した形で感染したために100%の確率で「キュレイ種」となったものを思われます。

不老不死となった2人はその時点で成長が止まります。つまり見かけ上の優は23歳、桑古木は20歳のまま年を重ねることになるのです。そして優は娘(優美清秋香菜)を育てつつ『第3視点』に関する研究を続け、桑古木は優のサポートをしつつ自分の言動等を『武』に近づけることに専念。すべては17年後のために。

 

そして舞台は2034年へ……となる訳ですがそれは次回に持ち越して、ここでは一旦「キュレイ種」について考えてみることに致します。

キュレイウィルスの感染により遺伝子を書き換えられてしまった人間、それが「キュレイ種」で、通常の人間が「サピエンス種」です。「キュレイ種」は「サピエンス種」とは違う遺伝子を持っているので『人間ではない』と言う事が出来ますが、亜種とも言うべき存在なので「サピエンス種」との交配が可能です。

遺伝子は一対で表現され、仮にここでは「キュレイ種」の遺伝子を『○』、「サピエンス種」の遺伝子を「△」とすると組合せは【○○】【△△】【○△】の3通りが考えられます。そして【○○】が純粋な「キュレイ種」、【△△】が純粋な「サピエンス種」、【○△】が半分「キュレイ種」で半分「サピエンス種」である「サピエンスキュレイ種」となる訳です。ただしキュレイの遺伝子は劣性遺伝であるために「サピエンスキュレイ種」は見かけ上「サピエンス種」と変わりがありません。

ここでは「キュレイ種」の子供は「キュレイ種」になるのか、と言うことを考えてみます(作品中でも解説されていましたが念のため)。例として『父親が純粋な「キュレイ種」、母親が「サピエンスキュレイ種」』であった場合を考えてみます。子供の遺伝子と言うのは両親から1つずつ遺伝子をもらって一対の遺伝子となるので、考えられる遺伝子の組合せは以下の通りに。

 


父親
母親 ○○ ○○
○△ ○△
【○○】キュレイ種
【○△】サピエンスキュレイ種
【△△】サピエンス種

○:「キュレイ種」の遺伝子
△:「サピエンス種」の遺伝子

 

「キュレイ種」となるのは【○○】の時だけですので、この場合は子供が「キュレイ種」となる確率は【2/4=50%】となる訳です。このように子供が「キュレイ種」となる確率を算出すると以下のようになります。

 


父親
○○ ○△ △△
母親 ○○ 100% 50% 0%
○△ 50% 25% 0%
△△ 0% 0% 0%

 

武とつぐみの子供はグレー部分となりますので、生まれてくる子供は必ず【○△】の「サピエンスキュレイ種」となる訳ですね。

「キュレイ種」が持っている不老不死以外の特色として「赤外線視力」というものがあります。これは赤外線を目で見ることが出来る(物を温度で見る)ことが出来る能力で、当然つぐみもこの能力を持っています。そして「サピエンスキュレイ種」はと言うと不老不死では無いものの、キュレイの遺伝子のせいか「赤外線視力」の能力は持っているらしいです。これは後々重要になってきます。

 

つぐみは逃亡生活の中で自分と一緒にいることにより子供達まで危険にさらされることを恐れ、信頼のおける施設に2人を預けることにしました。おそらくは自分と離れていればキュレイの遺伝子を持っていることがバレることはないと思ったのでしょうが、子供2人は「サピエンスキュレイ種」であったために「赤外線視力」の能力を持っていて、それ故に結局はライプリヒに捕らわれてしまうハメに。なんたる悲運。

 

2017年と2034年の間にも色々なことが発生しておりますが、簡単にそれらを説明いたしますと以下の通りに。

  • つぐみが「ホクト」と沙羅を出産。
    上記の通り。
  • 優(優美清春香菜)の両親がTBにより他界。
    これにより優の行動は武とココのためだけでなく、親の仇としてライプリヒを潰すためのものにもなります。
  • 優(優美清春香菜)と桑古木が完全に「キュレイ種」に。
    これにより2人は不老不死に。見かけ上は優:23歳、桑古木:20歳。
  • 「ホクト」解放される。
    「赤外線視力」しか能力の無かった「ホクト」はライプリヒに見放されて解放されます(監視付きですが)。しかし沙羅は高いコンピューターの能力などを持っていたためライプリヒに捕らわれたまま。
  • 優(優美清春香菜)、LeMUに就職。
    要するに敵の懐に飛び込んだ形。さらにLeMUのお金(=ライプリヒのお金)で『第3視点』の研究も続けるというしたたかぶり(『第3視点』については前回を参照)。
  • 沙羅、鳩鳴館女子高に入学。
    もちろんライプリヒの監視下で、です。ここで沙羅は優(優美清秋香菜)と出会い、先輩後輩として交友を深めます。もちろん自分達の因縁については全く知らないまま。これもまた運命か。

 

17年間、優(優美清春香菜)と桑古木はその全てを『第3視点発現計画』のために注いできました。そして2034年、ついにその計画が発動!!

……と言う訳で以下次回。


なんか既に「日記」ではなくなっている気もしますが俺はこのまま突っ走ります。

 

前回で2017年に起こった出来事の説明を致しましたので、今回はその17年後の2034年に起こったことの流れをなぞってみます。

 

  1. LeMUに皆が集結し事故が発生。
    今回LeMUにやってきたのは桑古木(武を名乗って)・つぐみ・沙羅・ホクト(「少年」)。沙羅は高校の行事でLeMUに来たため偶然と言えなくもないですが、ひょっとしたら裏から優(優美清春香菜。以下「優春」)の手が回っていたのかもしれません。優(優美清秋香菜。以下「優秋」)はバイトで元々LeMUにいて、空は17年前の記憶を消された状態でやはりLeMU内に。つぐみはホクトと沙羅、ホクトはつぐみと沙羅をそれぞれエサにされた形で電話で呼び出されていました。もちろんそれを画策したのは優春と桑古木。
    ちなみにプレイヤーが視点に「少年(=ホクト)」を選んだ瞬間にホクトがプレイヤー自身に成り代わることになります。「ホクト」ではないプレイヤーが「ホクト」の記憶を持っているはずが無いため「ホクト」が記憶を失った形に……つまりは記憶の無い「少年」となった訳です。「少年」=プレイヤーと言う事に注目。
    とりあえずこうして出来上がった状態は17年前と酷似していました。
    • 優春と同じ姿をした優秋。
    • 空は17年前と全く同じ。
    • つぐみは不老不死のため同じ姿。
    • 「武」を名乗る桑古木(←17年前の「少年」)。
    • 記憶を失ったホクト=「少年」。
    唯一違うのがココがいなくて、沙羅がいること。なのでこの17年前と全く同じ状況が発生したことにつぐみは激しく拒絶反応を示しますが沙羅だけは疑っていませんでした(ひょっとしたら自分の娘だと気付いたのかもしれませんが)。
    ちなみに17年前と全く同じ自事故が発生したのはもちろん偶然ではなく優春による仕込みです。ただしIBF自体は既に17年前の事故で閉鎖されているために今回はTBの蔓延などの危険な状態は発生しませんでした。
  2. 「少年」が自分の顔に違和感を感じる。
    「少年」が自分の姿を鏡で見た時、そこにあった顔が激しく違和感を感じるものでした。それは17年前の「少年」とは全く違う顔だったからです。言うまでも無くその顔は「ホクト」の顔な訳ですが、なぜ「少年」は自分の顔に違和感を感じたか……それはプレイヤーが「少年」の顔が違うことを知っているからです。この時点でプレイヤーは「ホクト」の顔を知らず、てっきり「少年」の顔は武視点でプレイした時の「少年」の顔であろうと思っていました。でも鏡に映った顔は全然違う顔……「少年」=プレイヤーであるため、「少年」は自分の顔に違和感を感じたのでした。
  3. 「少年」と沙羅が兄妹であることが発覚。
    2人が共に「サピエンスキュレイ種」の特徴である「赤外線視力」を持っていたため、2人が兄妹である可能性が急浮上。決定的だったのは「少年」の左手親指の傷痕にめり込んでいた小さな欠片が沙羅の持っていたペンダントの欠片だったことと、DNA鑑定による証明でした。ちなみに沙羅の持っていたペンダントは17年前つぐみが武の姿を焼き付けた特別なペンダントで、炎の光を当てることによって浮かび上がってくる人物像は武その人。これはつぐみが沙羅に渡していたものなのでしょう。
    そして沙羅から自分の名前が「ホクト」であることを聞いた「少年」ですが、「少年」はその名前にも違和感を感じます。なぜなら「少年」であるプレイヤーの名前は「ホクト」ではないからです……って本当に「ホクト」って方がプレイしたら全く説得力が無くなりますねコレ(汗)。
  4. 「少年」と沙羅がつぐみの子供であることが発覚。
    いやコレは涙を誘いました……名乗り出たくても自分が守りきることの出来なかった子供達を前に何も言う事が出来なかったつぐみ。そんなつぐみと再会することを心から喜ぶ「ホクト」と沙羅。涙涙の再会劇……うううっ。
  5. 「武」の正体が「桑古木」であることが判明。
    判明、と言うよりもこれは必然的にそうなりました。
    実はココ編は2017年と2034年を行ったり来たりしながらストーリーが進んでいくのですが、当然プレイヤーはその全てを見ています。そしてプレイヤー自身である「少年」も同時に2017年に何があったのかを知るところとなり、必然的に桑古木扮する「武」が本当の倉成武ではないことを知るようになるわけです。
    上記でつぐみが自分の母親であることを「少年」が知ったのも同じ理由からです。
  6. LeMUから脱出。
    17年前とは違い、今回はちゃんと地上へ脱出することが出来た面々。よかったねよかったね。
    しかし話がこれで終わるはずもありません。地上に出た「ホクト」こと「少年」を待っていたのは……。

 

途中で少し書きましたが、ココ編は武視点で進む2017年と「少年」視点で進む2034年が入れ替わり立ち代り出てきます。そして「少年」(=プレイヤー)は2017年に何が起こっているのかも知ることが出来る訳です。

この時点で重要なのは「少年」が「ホクト」なのか、プレイヤーなのか、と言う事です。これはどちらも正解と言う事が出来て、つまり「少年」は「ホクト」でもありプレイヤーでもある存在、と言えると思います。つぐみのことを母と呼び、沙羅を妹と呼ぶのは「ホクト」以外に考えられませんが、「少年」に記憶が無かったのは「少年」がプレイヤー自身であるからであり。

 

こうして「ホクト」と一緒に地上に出てきたプレイヤー……つまりは『第3視点=ブリックヴィンケル(BW)』を待っていたのは2034年の仕掛け人・優春。

17年もの月日をかけて、自分の分身であり娘でもある優秋をも騙し、さらにはあれほどまでの大事故までも発生させた優春の目的とは……。

 

 

以下次回!!(あと3・4回は続きそうだなコレ……)


2034年、地上に生還した「少年」を待っていたのはっ!?

 

と訳で前回の続きです。

この先はどんどん複雑になっていくので細かく見ていきたいと思います。まず地上へと戻ることが出来た「少年」の肩を叩いてきたのはなんと空でした。LeMUから出ることの出来ないはずの空……と言う以前に物に触れることなど出来ない空に方を叩かれたのです。このことについては最後までちゃんとした説明は無く『奇蹟』の一言で済まされてしまったのですが、自分の予想では優春によってちゃんとした身体のある空が作られて、それに記憶をコピーしてもらったのではないかな、と。でも『奇蹟』の方が素敵ですかね。

空に導かれて「少年」が歩いていった先には優春と優秋の姿が。この頃には既に全ての首謀者が優春であることが分かっていたので、優秋が『母親』を問い詰めている最中でした。「少年」と優秋に向かって優春が語ったこの事件の目的とは……!!

 

 

ブリックヴィンケル(BW)を発現させるため。

 

 

要するに優春と桑古木は武とココを助けたかった、と。しかし自分達では過去を変えることはできない……そうなるとそれが出来るのは『4次元人間』たるBWだけ。ではBW……つまりはプレイヤーを自分達の元へ発現させるにはどうすればよいか、とそれでとられた方法が『2017年と同じ状況を作り出す』と言うもの。それによってプレイヤーは「ホクト」となり、記憶を失った「ホクト」……「少年」となるわけです。

全ての真実を優春から聞いた「少年」の意識は2017年へと飛びます。こんなことができるのも「少年」=プレイヤーだから。そしてそこで「少年」が見たのは海底に沈んでいた武の姿。でも基本的に時間移動は出来ても自分自身で何かが出来るという訳ではないのがプレイヤー(BW)の辛いところです。それはあくまで『視点』でしかないから。そのまま武が死にゆく姿を見ていることしかできないのか、と思われたその時、「少年」としてBWとほぼ一体化していた「ホクト」の意識が目覚めました。自分の父親である武のそんな姿を見ていて意識が爆発したのでしょう……ああ麗しき親子愛。

「『絶対死なない』って言ったじゃないか!」

姿無き「ホクト」の叫び。その声が届いたのか、それとも奇蹟か。蘇る武の意識。凄まじい水圧、長時間に渡る呼吸の停止、そんなものをものともせずに復活した武は海底のIBFへとへ向かって泳ぎきりました。すげぇ、すげぇよ武……まさに漢です。姿無き「ホクト」とBWの声に導かれるようにIBFでココを発見した武ですが、武達よりも早くTBに感染していたココの病状はつぐみの抗体を摂取しても悪化するばかり。そこでとられた方法がハイバネーション、俗に言う「冷凍睡眠」でした。1人で寝るのは寂しい、と言うココのために武も一緒に眠りにつくことになり、それを見届けた「ホクト」とBWは地上へと。

2017年の優春に武とココが海底のIBFで冷凍睡眠していることを告げて「ホクト」とBWが2034年に戻るとそこにはすっかり変わった未来が待ってました。武も、ココも、つぐみも、沙羅も、みんなみんな無事で穏やかに談笑している姿がそこに。2034年に起こった事件は無かったことになり、平穏が訪れていたのです。めでたしめでたし……。

 

……とはなりませんでした。

 

ここに矛盾が生じる訳です。武とココが助かったのは「ホクト」とBW(合わせて「少年」と呼びます)が2017年に海底に沈んでいた武を呼び起こしたからでした。でも「少年」が2017年に飛んできたのは2034年の事件が起こったからこそ。それによって2034年の事件が無かったことになってしまう……明らかにこれは矛盾。

「ドラゴンボール」でトランクスが悟空の心臓病を治したせいで歴史が変わってしまった時は、それによって2つの未来が生まれましたがそれとはちょっと事情が違います。2017年に武とココが助かるためには2034年の事件が必要不可欠だからです。因果の「因」が未来にあって、「果」が過去にあるからこそのタイムパラドックス。このことに「少年」が気付いた瞬間、目の前の団欒風景は消えうせました。

急いで2017年に戻る「少年」。そこで優春に「今(2017年)武とココを助けてはいけない」ことを告げました。今助けると2034年の事件は起こりえないものになってしまい、武とココを救うことが不可能になってしまう……という非情に複雑な話。ここでBWは優春に指示します。

  • 2034年まで武とココを助けてはいけない。
  • 2034年に2017年と同じ状況を作り出す。
  • それによって2034年にBWが発現し、BWが2017年に来て武とココを助けることになる。

この指示に優春は従うことになります。つまり2034年にBWを発現させたのはBW自身ということに。ますます複雑になっていきますね……。

 

2017年に優春への指示を終えた「少年」は2034年へと帰ってきます。そこは「少年」がLeMUから地上へと脱出したことになっている『元の未来』。優春と優秋と「少年」……何もかもが元のまま。となるとなすべきことはただ1つ。

「IBFで眠り続けている武とココを目覚めさせる」

有無を言わさず岩を抱いて海底へと生身で飛び込んだのは「ホクト」なのかBWなのか。とにかくIBF内部へとたどり着いた「少年」は武とココを17年間にわたる冷凍睡眠から目覚めさせ、ここに遠大なる計画は成就した訳です。

 

 

細かい説明は多少省いておりますが、以上が「Ever17」にて起こった事象です。いや〜複雑複雑、自分でもちゃんと説明できてるのか自信がありません。ちなみにエンディングは本当に大団円、正にハッピーエンドと呼ぶに相応しいものでした。

LeMUの浮島から船に乗って帰る一行。誰もが苦しんでいた17年間が報われた瞬間です。よかった……本当によかった……。このハッピーエンドを強引過ぎると仰る方もいらっしゃると思いますが、私は多少強引でもハッピーエンドが好きなのでオールOKでした。特につぐみが……つぐみが幸せにならないエンディングなんぞを迎えようものなら暴れますよマジで。

 

 

さて。

一応これで「Ever17」のストーリーを辿ってみるのは終わった訳ですがまだまだ考えるべき点が残っています。そもそも「ココ編」と言いながら上記の説明ではココが何もしてないですし。その辺も含めて細かい謎については次回で言及してみようかと思います。

次か……その次あたりで終わりかな? と思いつつ以下次回。


さてさて。『明らかに時間稼ぎのためにダラダラ延ばしてるんちゃうんかい』疑惑の声も多い「Ever17」プレイ日記もいよいよ大詰め。

まずざっと思いつく「謎」を書き連ねてみましょう。

  1. ソフトのパッケージの沙羅&優の指。
  2. ココとは何者だったのか。
  3. BWとは何者だったのか。
  4. ピピとは何者(物?)だったのか。
  5. 空とは何者だったのか。
  6. 各エンディングにおける『生体反応:1』。
  7. 変動したLeMU内人数(生体反応)。
  8. ヤミオニで缶を蹴飛ばしたのは誰か。
  9. 武の不死身っぷり。
  10. キュレイのキャリア達のその後。

 

パッと思いつくだけでも結構ありますね。

さて、これらの謎についてですがここでは考察することは致しません。それこそ無駄にダラダラ続いてしまいそうな気もしますし、完全に『日記』じゃありませんし。その辺はいずれやるでろうゲームレビューでやりたいと思います。期待していた方、申し訳ございません。

 

全体を通しての感想ですが、「面白かった」ことは間違いありませんね。これを『ギャルゲー』と呼ぶことは出来ませんが『人と人との繋がり』と言う意味での『恋愛』が確かに存在したので『恋愛アドベンチャー』と言えなくもありません。でもプレイ後はそれ以上の何かを感じることが出来ることは間違い無いでしょう……。

そんな訳で「Ever17」プレイ日記はこれにて終了です。なんとなく尻切れトンボになってしまったことをお詫びいたします。レビューでその辺は補完いたしますので……それではっ!



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