2002.2.8 「高飛車 → 純情可憐」編



 

次なるお相手は御田万里さん

演劇部に所属し、今までは高飛車な態度で対応してきてくれました。

果たしてこの娘がどうなるのか…。

 

オープニングの桜が舞い散るシーンで現れた時のデータがあるのでそこからスタートです。

とりあえず演劇部に入部。

今回は数多くデートをこなすよりもステータスを上げることに専念してみることにします。

 

最初の夏休みの演劇部の合宿。

朝食を食べた部員達が次々と倒れていってしまいました。

「わたしの作った料理はみんなの口には合わないのかしら…」

朝食を作ったのは万里さん。

「高級食材を使ったのに、どうしてこんなことに…、納得がいきませんわ」

納得もしなければ反省もしない万里さんでした。

 

デート後の喫茶店で聞いた話によると万里さんの趣味は骨董費集め社交ダンス

そしてデートに遅れてきておきながら第一声は

「出迎えの花束ぐらいないのかしら」

こんな高校1年生はイヤです。

 

ステータスアップがよかったのか、1年目の誕生日からあだ名で呼んでくれるようになりました。

ひょっとしてデートの回数よりもステータスの方が重要なんでしょうか?

ちなみにプレゼントは『男物耽美パンツ』

最初これは下着のパンツだと思ってたんだけど『ズボン』の意味のパンツだったんですね。

いやいや……ウッカリです。

それでもどうかと思いますが。

 

友好度(ときめき度?)が上がったせいか、デートの帰りも一緒に帰るようになりました。

「では、帰りますわ。…当然家までエスコートしてくださるわよね?」

こんな高校1年生もイヤです。

 

そんなこんなで順調な演劇部生活を送っていたのですが……。

2年目の文化祭直前、いきなり万里さんが練習にこなくなってしまいました。

電話をかけても留守電です。

結局文化祭は万里さん抜きで公演することに。

何故か大成功しましたけど。

 

ある日の校舎ウラ。

ばったり万里さんと会いました。

「あっ……」

何をしているのか聞いてもすれない返事。

そのまま去って行ってしまいました万里さん。

 

そのままの状態で修学旅行に突入。

団体行動で一緒に行動するのは優紀子さんです。

自由行動も一緒に、と言われましたが丁重にお断り。

とは言っても万里さんの姿が見えないので自由行動は白鳥と一緒でした。

結局修学旅行は寂しいまま終了。

 

そしてまたある日の校舎ウラ。

また万里さんがそこにいました。

「あっ…………」

俺でよかったら話してみてよ、とリュウ。。

「…わからなくなったの…」

「えっ?」

「わからないのよ。自分でも…」

「……」

「…この間両親から言われたの…。

 『環境もそろっていない学校で、ぬるま湯につかっていて演技力が落ちたんじゃないか』って…」

ヤな親だな。

「そんな…」

「両親の反対を押し切ってまで、この高校へ進学したのにね…」

「そうなんだ…。どうしてこの学校に?」

「耐えられなかったのよ。親が敷いたレールの上を歩き続けるなんて…。

 確かに、両親の名前を出せば演劇で名のある学校へ入ることはいくらでもできたわ。

 でも、それではいつまでたっても親の七光りと言われることになる。

 どんなに素晴らしい演技をしても、親の名前でしか評価されないなんて、そんなの我慢できないのもの。

 それに…。敷かれたレールの上を走るだけでは、両親を超えられないと思ったの。

 だから、あえて反対を押し切って、普通の学校に入ったのよ。

 きっと、レールの上では得られない何かがある…そう信じて…」

「そうだったんだ…」

「でも…そのせいで演技にキレがなくなったって…お前は慢心してるんじゃないかって…。

 それ以来…演技力が落ちたって言われたことがずっと気になって…部活でも失敗ばかりで…。

 とうとう顧問にも気持ちが入っていないと叱責されたわ。

 だから迷いを断ち切るために、一人で隠れて練習していたの」

「…そうなんだ」

「…だけど…やっぱり、うまくいかないの。

 自分が間違っていたのだろうかって、そんな思いばかり浮かんでちっとも集中できなくて…。

 このままでは…舞台には立てないわ。

 つくづく思い知らされたわ…わたしって自分で思うほど強くなかったのね」

「万里さん…」

 『万里さんの判断は間違っていないよ』

 『自分の判断が間違っていたと思う?』

 『自身を持つんだ』

どれを選んでも一緒っぽい。

っつーかこのゲームはときメモなんだから、一つの選択肢が致命傷になることなんて無いんですよね。

最近選択肢一つでバッドエンドになるようなゲームが多かったからそんな気になってたけど。

と言う訳で気楽に選択。

一番上でいーや。

「万里さんの判断は間違っていないよ」

すると万里さんは笑顔になって、

「…ありがとう。

 なんだか、少しだけ気持ちが楽になったわ。

 ……わたし、誰かにそう言ってほしかったのかもしれない…言葉にしてほしかったのかもしれない…」

「うん」

お前が言うなよ。

「そうね…自分の選んだ道ですもの、後悔はしたくないわ…。

 ありがとう。今日は家に帰って、ゆっくり落ち着いて考えてみますわ」

「うん、そうだね」

そして帰っていった万里さん。

(万里さん、吹っ切れるといいな…)

 

次の日からは速攻で部活コマンドに出てきた万里さんでした。

 

その後のある日。

またまた校舎ウラにて。

「あっ…」

「あっ、万里さん。劇の練習?」

「ええ…」

「どうかしたの?」

どこか元気の無い声にリュウも心配そうです。

「ねえ…。わたし、今までどんな風に演技をしていたかしら?」

「えっ?」

感覚が戻ってこなくて、どうしたらいいかわからない、と万里さん。

かなり深く思い悩んでいるようです。

「それじゃあ、俺に見せてみてよ」

「そ、それはちょっと…。今の出来ではとてもお見せできないわ」

「でも、俺一人でも観客がいれば、ちょっとは気分も変わるかもしれないよ」

「観客……?

 そうだわ、演技は観客に向けてするものなのに……わたし、大切なことを忘れていたわ……。

 いつの間にか、技術に溺れて、自分を見失っていたのね。

 でも、練習を見ていただくのは今度にしますわ。もう少し一人で考えてみたいの。

 いつか機会があったらお願いできるかしら。……では失礼します」

そういい残して万里さんは去っていきました。

(少しは役に立ったみたいだなぁ…)

 

とても生意気な悩みを抱いていた万里さん。

これで立ち直ってくれるといいのですが。

 

12月のある日。

ちょっと相談がある、と万里さんが言い出しました。

「わたし、今、あるお芝居に出てくる天衣無縫な女性の演技を練習しているの」

「へえ、そうなんだ」

「ええ。人に何を聞かれてもニコニコしているような役なの…。

 でも、その…笑ってる演技ができなくて…。

 いつも笑っていなければならないというのが、わたし理解できませんの。

 そんな風にわらえばいいのかもわからなくて。

 笑い方についていろいろを研究してみたけれど…どれも彼女を表現しきれてないの…。

 どのような笑い方をしても顧問の先生には違うと言われるし…。

 いったい、どんな笑い方をすればいいのかしら?」

 『彼女はただ照れてるだけじゃないのかな?』

 『デヘヘヘとかガハハハとか…』

……これは明らかに上の方な気がする。

「照れてる……だけ……?

 …笑っているのではなく…?

 そ…そうね。確かに照れている……だけかも…。

 もしかしたら、わたし、役作りにばかり気をとられて、彼女の心を大切にしていなかったのかもしれない。

 そうね。照れればいいんだわ。無心になって……」

「うん、きっとそうだよ」

「わたし、部室に戻って、もう一度、彼女の心を追ってみますわ」

「がんばってね、万里さん」

「ええ……では失礼しますわ」

(よかった、万里さんの役に立てたみたいだ)

すっかり元気になって去っていった万里さん。

と言うかリュウも演劇部なんだけど。

まるでこの部外者のような態度は何?

 

その後も何度も演技について万里さんに助言をするリュウ。

ただ一つ疑問なのは『万里さんは一体いくつの役をやっているのか』

 

ある日、屋上で万里さんは言います。

自分の意思で来たと思っていたこの学校だけど、本当は両親への反発にすぎなかったのではないか、と不安だったと。

でも万里さんはこの学校に来て確実に何かを掴みました。

そしてそれを万里さんなりのやり方で、舞台の上で表現してみせる、とリュウに誓います。

「わたし、この学校に来て…あなたに会えて…本当によかったわ」

赤い顔をしながらそういい残して万里さんは去っていきました。

(万里さん、吹っ切れたみたいだな)

 

そうじゃねぇだろ。

 

 

ある夏の日。

中庭で絵のモデルになったリュウ。

結局絵は見せてもらえませんでしたが、何だかとても素直な万里さんが妙にかわいく見えてしまったり。

 

ある秋の日。

一緒に紅葉を見に行ったのはいいんですが、万里さんが足を捻ってしまいケガをしてしまいました。

助けを呼びに行こうとするリュウですが1人になってしまう、と万里さんは状況をわきまえずに引き止めます。

熊や毒ヘビ、狼などが出るかもしれない、と必死の万里さん。

どうにも演技臭いのですがリュウにはそれを見抜くことができません。まぁ演技と決まったワケではないのですが。

そこでリュウは照れる万里さんを背負うか抱っこするかしてふもとまで連れて行くのでした。

 

クリスマスイブ。

丘の上公園前で待ち合わせた2人が向かった場所は……教会。

クリスマスには必ずここに来る、と万里さん。

ってことはカトリックなんですね。

プロテスタントだったらミサとか無いはずですから(豆知識)。

ちなみに俺は浄土宗です。

「わたし、小さい頃はよくばあやに連れられてこの教会に来ていたの…。

 こうしてキャンドルの光に囲まれて過ごしていると、落ち着いた気持ちになって…。

 不思議と神様は確かにいるって思えてくるのよね…。

 そして、わたしたちのことを、いつも温かく見守ってくださっているんだって…。

 …今でも、まだそう思える…もう、あまりこういう場所には来ないのにね…。

 ご、ごめんなさい、こんな話…退屈させてしまったかしら」

「そんなことないよ」

「よかった…。あなたならこの気持ち、わかってくださると思っていたわ。

 ねえ、せっかく来たのだからお祈りしていきましょう」

「うん」

 

教会を出た2人はそのままマリンブリッジの方へと向かいました。

「…クリスマスって不思議よね…。

 普段見慣れている風景もいつもと違って見えるわ…。

 ねえ、こうしていると、なんだか、映画の一場面みたいに思えなくて?」

「そう?」

「ええ。…聖なる夜に、愛を語らう恋人たち…。

 そして、二人を祝福するかのように、天から雪が舞い降りるのよ…」

 『こ、恋人…?』

 『でも、今は降ってないよ』

 『ホワイトクリスマスってのもいいよね』

今までの展開からしてこの後雪が降ってくるの決まっているので一番上で。

リュウには鈍感っぷりを発揮してもらいましょう。

「こ、恋人…?」

「べ、別に…深い意味はなくてよ。昔見た映画の中にそんなシーンがあっただけよ」

「そ、そうなんだ…」

と、その時。

「あら……雪だわ」

空から舞い降りてきたのは白い雪。

「本当だ…」

「こんなの夢見たいですわ…。神様の、プレゼントかしら。

 きっと、わたしの願いを聞いてくださったのね…」

「お願い?」

「……大切な人と素敵なクリスマスを過ごせますように…って…」

「えっ…?」

「ううん。何でもないわ。気にしないで」

ここまで言ってて何でハッキリしないかな。

そんなに伝説が気になるのか?

 

「今日は本当にありがとう…。楽しかったですわ……」

「うん」

 

こうして2人のクリスマスイブが更けていくのでした。

 

 

演劇コンクールはめでたく優勝。

もちろんヒロインは万里さん、主役はリュウです。

 

 

そして卒業式。

リュウの靴箱には一通の手紙が。

 

『今日の夕方、伝説の坂で待ってます』

パーティー終了後、伝説の中へ向かうリュウ。

 

 

 

 

「よかった…。来てくださったのね…」

 

 

と言う訳で万里さんゲット〜〜!! ぱちぱちぱち。

高飛車だった万里さんも最後の方ではやたら素直ないい娘になりました。

やっぱり素直が一番、ってことですね。

ちなみに卒業後リュウは俳優になりました。

万里さんと同じ道を進ませてあげよう、と言う俺の優しい親心。

 

と思ったら万里さんは三流大学へ進学。

あんた何やってんだ?

 

何はともあれ残るは1人。

次回、最終回!?


◇クリア時のステータス◇

文系:Lv25  理系:Lv24  芸術:Lv58  運動:Lv0

体力:114  根性:186  ストレス:0  演劇部:907


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