2002.2.6 「ビバ!! KAZUMI!!」編



 

さあ、ガンガンいきましょう。

 

テスト前日の日曜日。

かずみちゃんから今度の日曜日に遊園地に行こう、とお誘いがありました。

遊園地でバイトをしていて、その関係でチケットをもらえた、とかずみちゃん。

「だ、だからね。よかったら一緒に行きたいなって…。予定、どうかな?」

もちろん快諾です。

かずみちゃんも大喜び。

俺も大喜び。

 

テストなんぞはどーでもよくて、待ちに待った日曜日。

早速かずみちゃんと遊園地へ。

遊園地でバイトはしてても遊びにくるのは初めて、と言うかずみちゃんは大はしゃぎ。

 

ひとしきり楽しんだ後。

「あ、あのね…。今日、お弁当作ってきたんだ。一緒に食べよ!」

と言う訳でベンチで並んで手作りお弁当を食べる2人。

リュウによるとスゴイ美味いみたいみたいです。

「…うれしいな。気合入れて作ったもんね。

 あのね…今日はありがと。付き合ってくれて…」

「え?」

「あたしね、ずっと夢だったの。こんな風に誰かとお弁当もって遊びに行くの…。

 遊園地でバイトしながら楽しいそうに遊んでる人たち見てると、すっごくうらやましくってさ…」

「かずみちゃん…」

「あはは、ずいぶん、スケールの小さい夢だよね」

 『かわいいと思うよ、女の子らしくて』

 『希望がかなってよかったね』

2番目はかなり偉そうなのですがここは素直に祝福してあげたい気分。

「希望がかなってよかったね」

「うん! もう一生の想い出にしよっと!」

そう言うかずみちゃんは心からの笑顔を見せてくれました。

「ほんと…あたしって、幸せものだな…」

 

10月。

何かいきなり電話がつながらなくなった、と思ったら廊下で元気の無いかすみちゃんと出会いました。

「……あ、おつかれ…」

お父さんの病状が悪くなってしまった、と元気の無い声で話すかずみちゃん。

バイトなんて辞めろ、とリュウ。

かずみちゃんはバイトは辞められない、中途半端はいやなんだ、と言います。

あまり無理はして欲しくないです。

そしてお父さんの病気も早くよくなってもらいたいもんです。

 

…って実はこの先の展開は経験済みなので知ってるんですが、それでもそう思わずにはいられないのです。

 

12月。

突然かずみちゃんから電話がかかってきました。

「今、病院なんだけど…。父さんが…父さんが…。具合が急に悪くなったって…。

 あ、あたし、どうしたらいいのかわかんなくて…」

すぐに病院に駆けつけるリュウ。

 

病院でかずみちゃんからお父さんが集中治療室に入れられたことを聞きます。

医者曰く、『今夜が峠』。

泣きそうな声でお父さんの病状を語るかずみちゃん。

「こんなとき、つくづく自分って無力なんだなって思い知らされちゃうね…。

 お裁縫も、料理も、お掃除も…。子守りも、出前も、レジ打ちも…。

 なんでも…なんでもできても…。

 あたしは…あたしには…父さんに何もしてあげられないんだ…。

 …父さん、いなくなっちゃたら…。あたし…。あたし…」

「かずみちゃん…俺がついててあげるよ」

「…うん、ありがとう…。…ありがとう…」

 

そのまま待合室のベンチで夜を明かした2人。

余程疲れていたのでしょう、夜明け頃にはかずみちゃんは眠ってしまっていました。

そこにかずみちゃんを呼ぶ看護婦さんの声が。

緊張した顔で呼ばれた方へと向かうかずみちゃん。

戻ってくるまで待ってるリュウも気が焦るばかりです。

 

そしてついにかずみちゃんが戻ってきました。

「…あのね…。あのね…」

神妙な顔つきのかずみちゃん。

「かずみちゃん…。ま、まさか…!?」

「…父さんが…。

 …父さん、助かったって…」

「本当に!?」

「…うん。容態、安定して、奇跡的に持ち直したって…。

 …よかった。無事だったんだ…。父さん、生きてるんだ…」

「かずみちゃん…」

「あ、ありがとう、一緒にいてくれて…。

 でなかったら、あたし…あたし…。とても耐えられなかった…」

「……かずみちゃん…」

そこで腹の虫がなってしまったかずみちゃん。

「…あはは、なんだかホッとしたらお腹がすいてきちゃった。

 夕べから何も食べてなかったし…。あ、あたしって現金だよね。あは、あははは…」

 

と……ときメモで泣くか、俺!?

で、でも…よかったよなぁ……よかったなぁ、かずみちゃん……。

 

そしてやってきたクリスマス。

前の夜にかずみちゃんから誘いの電話が……無い?

そして当日も……無い!?

んなバカな!!??

例年通りのクリスマスパーティーが始まろうとしています。

…………ど、どうしよう?

パーティーにかずみちゃんが来るわけ無いし…。

 

…………ん? まてよ。

まさか………これはトラップなのか!?

つまりここでパーティーに行くと普通のクリスマスパーティーで終わってしまう。

かずみちゃんに会うためにはパーティーに出ちゃいけない、とか。

 ・

 ・

 ・

 ・

よし。

ここはパーティーは不参加の方向で行きましょう。

すぐ前のセーブデータもあるし。

 

家で1人、シャンパンと七面鳥で乾杯するリュウ。

「今日は楽しいクリスマスーっとくらぁ…俺にかんぱーい! ってか?」

自殺モンの侘しさですが、そこで家のチャイムが鳴りました。

「あはは、あ、遊びに来ちゃった…」

かずみちゃん!!

信じてたぜ俺は!!!

「あ、あのね、バイト終わったんだけどさ、…ケーキがあまったから、持ってきたの。

 よかったら一緒に食べたいなって思って…。…あはは、あまり物だけど…」

 

リュウの部屋でケーキを食べる2人。

「あー、なんだか幸せ…」

うっとりとした表情のかずみちゃん。

「こういう日って…なんだか…一人でいたくなかったんだ…。…なんか安心しちゃうな…」

(かずみちゃん…)

 

そのまま眠ってしまったかずみちゃん。

バイトで疲れているんだろう、とリュウはそっとしておきます。

その時かずみちゃんの寝言で呼ばれたのは自分の名前。

「えっ?」

「……す……」

「…!?」

「……むにゃむにゃ……」

(なんだ…。びっくりした)

リュウはかずみちゃんをしばらくそのままそっとしておいてあげるのでした。

 

「…ホ、ホントにごめんなさいっ! あ、あたし、すっかり爆睡しちゃって…。

 せっかく一緒にクリスマスしてたのに、一人で寝ちゃうなんて…失礼だよね」

帰り際、リュウの家の玄関でかずみちゃんは平謝りです。

 『かずみちゃんの寝顔、かわいかったよ』

 『そんなこと、気にしなくていいよ』

神速で1。

「な、なに言ってんのよ、もう。…ずっと見てたの?

 …も、もう…。だったら起こしてくれればいいのに。意地悪なんだから…」

 

リュウはかずみちゃんを家まで送ってあげました。

他には誰もいない、静かな夜。

「そ、そっか…。…あたしたち、さっきからずっと二人っきりなのか。……」

「……」

「あ、あの……ね。……」

その時、空から降ってきたのは白い贈り物。

「ねぇ、見て見て! 雪だよ!」

「…ほんとだ…」

「積もるといいなぁ。…バイトするには邪魔だけどね。

 でも、きれいだからいいか! あははは」

ふと顔を赤らめてかずみちゃんはリュウに言いました。

「…やっぱり今日はいい日だね。こんなきれいな雪、二人で見られるんだもん…。

 …また、こんな日があったらいいな。ホントに…ね」

 

こうして2人のクリスマスの夜は更けていくのでした……。

 

その後は特にイベントもなく時間は進みます。

お正月はやっぱり神社で巫女さんのバイトをしているかずみちゃんとおしゃべりして。

バレンタインは手作りチョコをもらって。

 

そしてやってきた卒業式。

リュウの靴箱には一通の手紙が。

 

『今日の夕方、伝説の坂で待ってます』

 

パーティー終了後、伝説の坂へと向かうリュウ。

 

 

 

 

 

 

 

「…来てくれたんだ」

 

 

 

と言う訳でかずみちゃんゲット〜〜!! ぱちぱちぱち。

 

いやー、実にいい娘でした。

厳しい現実にも負けずに笑顔を絶やさない元気な娘。

パワフルで、そのくせ健気で。

怪しげな手の動きもかわいく思えてくるのだから、人間の『慣れ』って恐いです。

 

お父さんも元気になったことだし、ぜひ幸せな人生を送ってもらいたいもんですね。

 

 

と言う訳で残るは2人。

御田さんと河合さんです。

あんまり攻略する気が起こらないまま最後まで引っ張ってきてしまった2人……。

それでもやるしかありませんね。

 

がんばります!!


◇クリア時のステータス◇

文系:Lv21  理系:Lv21  芸術:Lv21  運動:Lv54

体力:102  根性:999  ストレス:0  帰宅部:----


前へ   トップへ   次へ