2002.1.30 「衝撃の事実!! そして驚愕!!」編



 

ある日の帰り道。

喫茶店の前で芹華さんと会いました。

「や、やあ、今帰りか?」

「うん。今帰るところなんだ。芹華も帰り?」

「…いや、あたしは…、これからちょっとヤボ用で学校に戻るところなんだ」

「ヤボ用って?」

「ヤボ用はヤボ用だよ。…たいした用事じゃないさ。

 本当に…たいした用事じゃない」

「そう…」

「さてと、そろそろ行かなきゃな。それじゃ…………。

 元気でな」

「あ、うん…」

そう言って去っていく芹華さん。

「えっ…!? 『元気でな』…!?

 …『元気でな』って…どういうことだよ…。

 ヤボ用って言ってたよな…?

 けど、何か…これまでと雰囲気、違ってたような…」

 『やっぱり気になるよな…』

 『別に気にすることなんてないか』

なにやらお別れの挨拶のような言葉を残して去っていった芹華さん。

この後を追わずして何を追うと言うのか。

学校に戻るリュウ。

 

既に薄暗い学校には誰もいませんでした。

とりあえずリュウは芹華さんを探します。

散々探した結果、ついに屋上で芹華さんを見つけました。

キツい表情の芹華さん。

「…っ」

「芹華…? 何、やってるんだ…?」

「え、バ、バカ、なんで来たんだ、ここはお前なんかが来る所じゃないんだぞ!」

芹華さんは怒鳴りつけるような口調。

そこに現れたのは……

???「ふん…誰だ? 無粋な奴だな」

「え…今の声…?」

???「ほほぉ…一人だけかと思えば、ギャラリーまで来るとはな…」

屋上のさらに空中に浮かび上がるように姿を見せている謎の人物(?)。

オドロオドロしい声なんでしょうが、うっかり芹華さん以外の音声は全てOFF。

いや、ホントすまん。

「な…なんだ、あれ…人間じゃない…?」

「…見た通りさ、魔物だよ」

魔物!?

これって……芹華さんって………本名「川澄舞」

ちょうど今日は舞の誕生日だし(関係無い)。

「魔物!?」

「そうさ、知ってるだろ、この学校の怪談とか七不思議とか。その原因だよ」

ずいぶんとセコい魔物だな…。

「そう…そしてその女はわざわざそれを倒していたのさ」

「だけど…もう終わりだ…お前が最後の一匹だからな!」

「ご紹介ありがとう。お礼に…私の世界にご招待しよう。お友達も一緒にね!」

「わっ!」

「くっ…!」

「うわぁーーーーーっ!」

リュウの叫び声が響き渡る中、連れ込まれてきたのは謎の空間。

「な、なんだ、ここは…!」

「ようこそ…。ここはこの私が特別に設けた君たちと私だけの世界だ。

 ジャマする者はだれもいない。嬉しいだろう…遊んでやるよ、命が尽きるまでな!」

「あたしの力で抜け道は開けておく。早く逃げるんだ!」

「安心したまえ、用があるのは君だからね…。

 もっとも、君が力尽きたらその限りではないかもねぇ?」

「ふざけるなっ!」

魔物を睨みつける芹華さん。

「邪魔が入らないだって。結構だね、だったらこっちも容赦しない!」

「ほう…だったら、精々楽しませてくれよ。ハッ…ハハハハハ!」

「くっ…このぉ!」

芹華さんは自分の眼前に魔法陣のようなものを作り、力を放とうとします。

しかし魔物はそれを一瞬で打ち消し、さらには攻撃を加えてきました。

「うわぁっ!」

吹っ飛んでしまった芹華さん。

「くっ…なんで…」

「おやおや、だらしない…どうした、さっきの威勢の良さは。カラ元気か?」

「…なんでこんな力が…他の仲間は全部倒した…お前だけだってのに…!」

「仲間だと…? 違うな」

「な、なんだと…」

「君が今まで倒したのは私を封印していた鍵どもさ」

「鍵…だって…」

「君はわざわざ私が復活する手助けをしていたのさ。

 おかげで私は力を取り戻した…フフ…感謝するよ!」

そんなことを言われても芹華さんは納得できるはずがありません。

「でたらめ…言うなーっ!」

そう言いながら魔物にかかっていく芹華さんですがまたもや返り討ち。

「うわぁぁぁ!」

再び吹っ飛ばされうずくまってしまう芹華さん。

「グッ…ああああ…!」

「どうした、痛むかね? その様子だと、今まで闘ったダメージが相当残ってるようだな…」

「だまれ…だまれっ…!」

再び立ち上がり、魔物に攻撃しようとしますが…。

「お前なんか…お前なんかに! 負けるかぁぁぁーーーー!」

それでも魔物には通じません。またもや吹っ飛ばされる芹華さん。

「うわぁぁぁーーーーー!

 く…ううう…うあああ」

……声優さんが上手いせいか滅茶苦茶痛々しいんですけど。

「芹華!」

やっとリュウ登場。

「どんな能力があろうと、所詮は人間…他愛無いものだ…。

 さあ、そろそろ終わらせてやろう…君の苦しみを!」

「このままじゃ、芹華が…俺…どうしたらいいんだ…」

「う…ううっ…何、してるんだ…今のうちに…逃げるんだ…」

「…芹華」

「早…く…!」

そう言いながら倒れこんでしまった芹華さん。

そんなのを見て黙って見ていられるようじゃ漢じゃありません。

「……芹華。俺は…!」

 『芹華を守らなきゃ!』

 『逃げるしかない…!』

ぶわはははは。

す、すいません。

あの会話の流れで『逃げるしかない』をつなげたセリフを想像したら笑っちゃいました。

さて、気を取り直して。

芹華さんを守らずして何が漢か、と言うシーン。

「芹華! いやだ、俺は芹華を守る!」

と叫んだ途端攻撃を食らうリュウ。

「うわっ!」

「バ、バカ…逃げろって…言ってるのに…」

「できるもんか、芹華を置いていくなんて、絶対に!」

「……。

 …バカだな、お前。

 でも…でも…うれしいよ…ありがとう…」

この間攻撃食らいっぱなしなんですが。

リュウってタフなんですね。

「何か…、何か俺にできることって、ないのかい?」

「だったら…さ、時間、稼いでくれないか、ほんの少しでいいからさ…。

 ほんの一瞬だけど、ヤツの霊体が一時的に血肉を捨てて、精神体に戻る時があるんだ…。

 そこを狙って、あたしの全力を叩き込んでみるよ。だけど…それはすぐには無理だ。

 力を貯める時間が必要でね。だから少しでいい、ヤツの…魔物の注意を引いていてほしいんだ。

 出来るかい?」

「…わかった、やってみる!」

よく言った男の子!

この間もひたすら攻撃を食らいっぱなしにも関わらず平気で会話できるお前ならきっと出来る!!

 

「おい、化け物! 俺が相手だ!」

「ほお…。泣かせるな。うるわしき友情…愛情かな?」

こんなの相手に照れてる場合じゃないぞ、リュウ!! (※注:照れてません)

「いいだろう。まず君から料理してあげよう。感謝するのだな!」

大量の真っ黒黒助(漢字これでいいのかな?)に化けて攻撃してくる魔物。

「うわっ!」

「どうだ。身体に染み渡る心地よい痛みだろ?」

もう一度同じ攻撃。

「こ、これくらい!」

「ほう、やせ我慢が上手だな」

さらにもう一度。

「くっ!」

さらにもう一度。

「ぐっ!」

「ほう、なかなかやるじゃないか。だがお遊びは終わりだ…」

そうは言っても同じ攻撃をもう一度。

「うわぁぁぁぁーーーー!」

でも効いたみたいです。

「だめだ…もう…体が動かない…!」

「他愛ないな…だが、よくやった。普通の人間にしてはね。

 その努力に免じて、最後の一撃で楽にしてさしあげよう」

(芹華…ごめん…!)

「待たせたね…!」

「…!」

「化け物! お前の相手はあたしだ! もう…好き勝手にはさせない!」

颯爽と芹華さん登場!!

流れるバックミュージック!!(ヒーロー調)

足元には輝く魔法陣!!

スカートをはためかせ!!

髪は白く輝き!!

そしてその瞳は青く輝く!!

これぞスーパー芹華!!!(命名by俺)

パワーアップ時には付き物の『同時に傷も治る』もちゃんとクリア済みだ!!

「死にぞこないが、お前など、一撃で終わりだ!」

「そうさ、これで…終わりだ…。

 これが…あたしの、最後の力だ…!」

「ほざけ…人間がぁ!」

前にかざした左手から力を放つ!!

「いけぇーーーー!」

「バ…バカな…何故…お前にこんな力が…」

さらには両手から!!

「もう…手は出させない…絶対…絶対に!」

「ぐあああああ…!!!!」

 

こうして『愛の力』の前に魔物は倒れたのでした……。

 

「ん……」

リュウが目覚めると芹華さんが上から覗き込んでいました。

「お目覚めだね」

「芹華…大丈夫、ケガは?」

「あたしの心配なんてしてるんじゃないよ、バカだね、お前…本当に…。

 バカだけど…でも…カッコ良かった…。

 とても…カッコ良かったよ…」

「そ、そんなことないよ…」

「……」

「…芹華?」

「…あのさ…悪いけど、そろそろ起きてくれないかな…」

「えっ…起きるって…」

「なにしろさ…。このままじゃ、動けないもんでね」

「も、もしかして…膝まくら!? ご、ごめん!」

もったいなくも起き上がるリュウ。

ああ、本当にもったいない……何故そこで寝返りをうたない!!

「その…ごめん、気がつかなくて…!」

「おいおい…何度もあやまるんじゃないよ。

 あやまらなきゃなんないのは…あたしの方なんだからさ」

「えっ…?」

「もう、隠すなんて意味ないな…あたしの正体…。

 話さなきゃ…ううん、話しときたいんだ…お前には」

そして芹華さんの口から語られるその正体とは…。

「宮仕えの身、っていうのかな…上からの指令で学校に巣くう魔物と戦う魔物退治屋…。

 それが、本当のあたしさ…」

上って……教育委員会?

「魔物退治だよ、ははっ…正義の味方じゃあるまいし。

 …冗談にもなりゃしないよ。そんなの…」

「そんな…どうして、芹華がそんなことを?」

「簡単だよ…できるからさ、あたしにはね。

 小さい頃から持ってたんだ、人に見えない物を見たり、触ったり…そういう力をさ。

 父さんと母さんは言ってた。見ちゃいけない、触っちゃいけない…これは使っちゃいけない力なんだって…。

 けど、昔の私はそれがどうしてなのか、わからなかった。みんなあたしと同じなんだって思ってた。

 だから…力を使い続けたんだ、みんなの目の前で…。それがどういうことだか知りもしないでね…。

 そうさ…知った時はもう遅かったんだ、何もかも…。

 …ある日…突然、父さんと母さんが消えて…知らない男がやってきて、あたしに言った。

 両親を返してほしかったら、その力で魔物を退治しろ…ってね。国のえらい人みたいだったよ…。

 でも、そんなことどうでもよかった。二人を返してくれるなら、何だってやるつもりだった…。

 あたしは戦い続けた…ここに入学する前から…いろんな学校でさ。

 いくつ学校に行ったかな…けど、どこでだって戦ってばかりで、何の思い出も作れなくてね…。

 学校生活とか友達とか、あたしには縁のないものだって…ずっと思ってたんだ。

 でも…ここに来て、お前と知り合うことができて…やっとわかった気がした…。

 学校って、こんなに楽しかったんだ、ってね。

 出来たらずっと…ここの生徒としてやっていきたかった…。

 でも、やっぱりそんなの無理だったんだ。みんな傷ついてしまう…あたしに関わると、みんな…」

「芹華…」

「お前だってそうだ…あたしに関わったためにこんな目に遭ったんだから…。

 ごめんよ…もう、あたしには近づかない方がいい…。全部…あたしのせいなんだから…」

「そんなこと、ないよ」

「えっ…」

「俺はここに来たかったから来たんだよ。芹華を助けようと思ったことだって…。

 それに、芹華は俺を助けてくれたじゃないか」

今まで険しかった芹華さんの顔に笑顔が浮かびました。

「だから…苦しむことなんてないよ」

「…………」

後ろを向いてしまい何も言えなくなってしまった芹華さん。

「は…ははっ…。

 まいったね…。どうしようもないお人好しだよ、お前ってヤツは。

 でも…初めてだよ…。そんな風に言ってくれるヤツ…」

リュウの方を向いた芹華さんの顔は確かに笑顔。

「本当…初めてだ…。

 ごめんな…。それに…ありがとう…。あたしなんかのために…。

 ありがとうな…」

 

ついに明らかになった芹華さんの正体。

まさか『魔物退治屋』とは・・・。

今までの「ときメモ」とは明らかに違う流れです。

コナミ、勝負に出たか?

こーゆーのは意外に嫌いじゃありません。

 

その後はいたって普通の高校生活。

デート後の会話がなくなるととりあえず『矢部について』。

そんな平和な日々です。

 

ちなみに駄菓子屋のおばあちゃんが死んじゃって落ち込んでる優紀子さんには

『人はいつか死ぬもんなんだよ』

と言い放っておきました。

 

それにしても芹華さんってかなりの高確率でデートに遅れてくるんですよ。

これって『仕事』のせいなんですかね?

 

クリスマスイブ前日。

芹華さんから電話がかかってきました。

明日予定はあるか、と芹華さん。

「もし、ないんならさ…その…来ないか、うちに…」

「家って…芹華の家?」

「と、当然だよ、別に来たことないってわけじゃないだろ?」

当然伺わせていただきます。

準備して待ってる、と芹華さんはうれしそうです。

 

そしてやってきた芹華さんの家。

台所がすごいことになってるな、とリュウ。

「どうしたんだい、ボーッと突っ立っちゃってさ」

「えっ、いや、別になんでもないよ…」

「そっか…奥に行きなよ。…ごちそう、作ったんだからさ…」

「ということは、芹華の手料理か…楽しみだな」

「あ、あんまり過剰に期待しないでくれ…」

 

ごちそうとはすき焼きでした。

「…やっぱり…すき焼きなんてクリスマスらしくなかったかな…」

「そ、そんなことないよ」

「無理しなくていいよ…あたしだってちょぴりそう思ってるんだからさ。

 でも…何かごちそうしてやりたいって思ったときに…。

 どうしても、これしか思いつけなかったんだ。ごちそう、ってさ…」

「え…」

「鍋っていいよな…。みんなで一緒に食事しているって実感できて。

 あったかくて…おいしくって…。

 もう、どれくらい経つのかな…最後に食べてから。

 父さんと母さんがいて…。

 そして、もちろん、あたしもいて…」

「芹華…」

「…ご、ごめん、こんなの…話すつもりなかったんだけど…。

 でも、なんだかこうしていると、思い出しちゃってさ。

 …あの頃に戻れたみたいな…。そんな気がして…」

「……」

「……」

精一杯強がった顔の芹華さん。

「…ほ、ほら。遠慮しないでどんどん食べなよ。早く食べないと煮詰まるだろ」

「う、うん…」

 

「今日はありがとう、来てくれて」

「そんな、こちらこそ呼んでくれてありがとう」

「なに言ってるんだよ、当たり前だろ。

 そうだよ…お前だから…」

「えっ?」

「…何でもないよ、それじゃ!」

「う、うん、またね」

 

家族との暖かい食事。

それすら失っていた芹華さんの人生・・・。

ううっ・・・幸せになってもらいたいです、こういう娘には・・・。

 

1月。

誕生日プレゼントを芹華さんからもらえました。

『恋愛小説』を。

一度でもこんな話題出たことあったか? いやない(反語)。

 

 

そしてついにやってきた卒業式……。

前日まで芹華さんとはデートしまくりでした。

余裕を持って(俺が精神的に)開けた靴箱には手紙が…………………………

 

 

 

ない!?

 

 

 

何故だ!? 何故なんだぁ!!??

やはり最後のデートで呼び方を『姉御』に変えようとして断られたのがいけなかったのか!?

 

いや、まてまて。

落ち着くんだ、俺。

冷静に分析してみよう。

これが失敗した時のレベル及びステータスです。

−−−−−−−−−−−

文系:Lv39

理系:Lv 5

芸術:Lv40

運動:Lv55

体力:117

根性:998

ストレス:0

帰宅部:----

−−−−−−−−−−−

この中で何が悪かったのか。

文系・芸術はまぁいいでしょう。そもそも関係無いだろうし。

理系にしてもこんなの見てるとは思えません。と言うより今更言われても無理です。

運動もこれだけあれば十分なのでは。

そしてこれ以上根性つけろ、と言われても困ります。

ストレス0。「悩みが無いヤツは浅い人間だ」とか言われたらどうしよう(言われてないけど)。

 

となると…これは『体力』ですか?

それにしたってこれだけあれば十分だと思うんだけどなぁ。

まあモノは試しです。

最後よりもちょっと前のデータをロードしてやり直して見ます。

 

1回目。

体力:142………………手紙無し。

 

2回目。

体力:178………………手紙あり!!

 

と言う訳でやはり問題は『体力』だったんですね。

『体力』って芹華さん…根性だけじゃ認められない、ってことですか?

 

 

お別れパーティーの後、伝説の坂へと向かうリュウ。

 

 

 

 

 

「…来て、くれたね…」

 

 

 

と言う訳で芹華さんゲット〜!! ぱちぱちぱち。

ずっと孤独な戦いに身を置いてきた芹華さんを救うことができました。

卒業後芹華さんは一流大に進学。

……あの成績で?

とにかくついに芹華さんは戦いの日々から抜け出すことができたのです。

まさにハッピーエンド!!

バッドエンドの時は卒業後も全国の学校を廻ってる、って話だったのですが。

彼氏ができたら『仕事』は終わりってことですか?

「お上」も粋なことしてくれますね。

 

ちなみにリュウは花屋になりました。

そんなにガーデニングしてたっけ?

 

なにはともあれこれで3人クリア。

残り5人!!

(エンドロールより隠れキャラは2人と推定)


◇クリア時のステータス◇

文系:Lv39  理系:Lv5  芸術:Lv40  運動:Lv56

体力:178  根性:999  ストレス:0  帰宅部:----


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