2002.7.2 「オールクリアへ」編


それでは残りのエンディングを見ていきましょう。

 

まずは『お土産』『鬼籍』から。

これは基本的に2・3章あたりでバッドエンディングを向かえれば見られるようです。

なのでとりあえず取り残しのシナリオ回収なども含めて1章からやり直しました。

 

んでその結果なんですが、1・2章はあまり変化がありませんでした。

2章には蒼司が死んでしまうとんでもないエンディングがあるにはありましたがそれ以外は概ね今までと同じ。

そして3章。

3章に出てきた唯一の選択肢「茜を抱く・抱かない」で前回は抱きませんでした。

なので今回は茜を(実は透子さん)抱いてみると……バッドエンド。

おそらくは鏡太郎の暗示によって茜を良和と思っている透子さん。

茜を抱くという選択をとった良和に絶望した透子さんは暗示にかかりやすくなっていたのでしょう。

良和の振りをして透子さんと一緒にいる茜の顔の清々しさと言ったらもう……。

 

そしてそのまま4章に突入。

ちとせ寄り……と言うよりもお嬢から離れるような感じの選択肢を選んでいきます。

んで千夏さんに手を差し出されてその手をとるかどうかの選択肢が。

  ○ちとせのために手をとる → お嬢を捨ててちとせを助ける

  ○それでもお嬢のことが好きだ → ちとせを見捨ててお嬢を助ける

 

【『鬼籍』エンド】

『それでもお嬢のことが好きだ』でこのエンディングに向かいます。

ちとせの手術の日にお嬢は旅館から姿を消して、宏はお嬢を追いかけますが結局見つけることができません。

結果としてちとせは死亡。つまり「鬼籍に載る」ことに。

最凶最悪に後味の悪いエンディングです。

どっちつかずの選択肢をとってきた罰なのでしょうか。はぁ……。

 

【『お土産』エンド】

お嬢を捨ててちとせを助ける選択をするとこのエンディングに。

ちとせの手術の日、宏はやっぱりお嬢を追いかけますが追いつくことが出来ません。

愛する妹のために切り捨てたお嬢を見捨てることが出来ない宏。

それは宏がお嬢も愛していたから。

そこで宏が取った手段は自殺することでした。

お嬢が死神ならそれでちとせの所よりも先に自分の所に来るはずだ、と。

ガラスを叩き割って、それで自分の手首を切って、さらにそれを押し広げて……死の間際に襲ってきた『死の恐怖』。

その頃、病院ではお嬢が千夏さんに取って代わられようとしていました。

前回も言った通り、千夏さんは『最も自分勝手』な存在です。

これはその感情が暴発した結果なのでしょう。

お嬢や宏のために集めた”逝き場の無い愛情”も自分の力にしてお嬢を呑み込んだ千夏さん。

そしてさらにお嬢の姿をした千夏さんはちとせをも自らの物にしようとします。

それを止めようとするメデスを押しのけ……。

でもちとせはそんな『お嬢』も自分の友達だと言います。

一番大切な友達。宏よりも大事かもしれない、と。

そう言って自分よりも少し背の高い『お嬢』の頭をなでるちとせ。

『お嬢』の目から涙がこぼれ、いつしか号泣していた『千夏』。

そんな千夏さんをみんなは許し、そして千夏さんはお嬢と一つに……。

 

こうしてお嬢は助かり、稲葉家で暮らすようになります。

(そう言えばなんで宏は助かったんだ?)

はっきり言って感動しました。『夏祭り』は喜び先行型でしたが、この『お土産』はマジで感動です。

 

千夏さんの孤独……。

ちとせの優しさ……。

泣いた……泣いちまったよ……。

 

ちなみにこのエンディングでいくつか分かったことがありました。

千夏さんが『生まれた』のが子供頃宏とお嬢が会った時(別れた時?)であったこと。

華子が懐中時計を手に入れたのは事故に遭った宏が持っていた懐中時計を華子によこしたからであること。

メデスには何らかの『力』があったこと等等。

 

【『学生服の少女』エンド】

基本的には『夏祭り』と同じように進めて、お嬢の看病をしている時の選択肢でルートが分かれます。

前回はお嬢の元にいることで『夏祭り』に。

今回はちとせの元に行くことで『学生服の少女』に。

 

と言ってもその後もほとんど『夏祭り』と同じ。

違うのはエンディングのみ。

ちとせは助かり、お嬢はその姿を消していました。

宏は華子の右腕ぐらいにはなれるように、と常盤村を出て街へと向かうことに。

ちとせに見送られて駅まで来たのはいいけど電車までは時間があるな……とその時。

宏にぶつかってきた1人の少女が。

その学生服を着た少女は明るく宏に話し掛けてきます。

カバンには鈴のついた猫のキーホルダー。

初対面にも関わらず、街に向かう宏を励ますその少女……。

電車が来るまで話をしよう、と宏。

なんぱ? と明るく笑う少女。

「はじめに、君の名前を教えてくれないかな?」

 

お嬢は一体どうなったのか。

その少女は間違いなくお嬢であるか、もしくはお嬢の生まれ変わりかのどちらかです。

全く宏のことは覚えていないようですが、その元気な姿はもう嬉しい限り。

今後、宏とお嬢がどうなるのかはわかりません。

 

でも、どうか……どうかいつまでも幸せに……。

 

 

 

と言う訳で全エンディングを制覇いたしました。

『夏祭り』以外はかなり駆け足でやってしまいました。すいません。

あ、あとこれで今まで選べなかった『閉幕』というメニューが選べるようになりました。

それは『夏祭り』か『お土産』の後日談です(多分『お土産』)。

 

一緒に暮らすことになったお嬢の名前をちとせとお嬢が必死(?)に考えていました。

それはいつしかしりとりになってしまい、宏は呆れて横になってしまう始末。

亜季でいいんじゃないか、という宏の意見はちとせにより却下。

亜季と千夏。この2人は平等なのだ、と。

『お嬢』という存在は亜季と千夏の2人であり、そのどちらか一方ではない、ということなのでしょう。

そこでちとせが考えた名前が「水夏(すいか)」。

その可愛くも涼しげな名前にお嬢も満足げです。

「よし、今からボクの名前は水夏だ!」

こうしてお嬢の名前は「水夏」に決まりました。

 

何とも言えず爽やかで、そしてほのぼのとした話です。

それと同時にお嬢に名前ができたことがスゴク嬉しかったりします。

 

これはもう俺が願うまでもありません。

宏やお嬢、そしてちとせや華子達の幸せはいつまでも続くことでしょう。

 

 

 

これにて「水夏」終了です。

思えば未だかつて無い長さになってしまったこのプレイ日記。

反省点はあるものの、今俺の心の中は満足感で溢れています。

決して他人の幸せは自分の幸せではなく、自分の幸せも他人の幸せにはなりえません。

それでも人は前に進んでいかなければならない……そんなことを教えられた気がします。

 

ありがとう、お嬢。

 

ありがとう、ちとせ。

 

ありがとう、華子。

 

ありがとう、千夏。

 

そして伊月と小夜。

さらにはさやかさんと美絵も。

本当にありがとう(透子さんと茜は?)。

この「水夏」という作品は俺の心に確かな物を残しました。

 

以上を持ちまして「水夏」プレイ日記は終了とさせて頂きます。

長々とお付き合い頂き、真琴にありがとうございました。


前へ   トップへ   総評へ