2002.5.30 「……復活?」編


ふぅ……久々のゲームだ……(たかが2日)。

 

【7/28】の続き

さやかさんから20円ほど買い物をして、伊月の親父と思われるキ○ガイを見かけた後からですね。

伊月視点の過去編からスタートです。

 

小夜は伊月に冷たく当たっているようです。もちろん原因は花火を約束した日のこと。

つまりは彰のことです。

神社でモヨ子にエサをあげている伊月のところに彰がやってきますが、その後すぐに小夜もやってきて伊月は追いやられてしまいます。

嫉妬にかられて物陰から2人の会話を聞き取ろうとしますが声は聞こえず、ただ自己嫌悪にさい悩まされるばかり。

 

現代。

彰が神社に行くと駅前で見かけた男、つまりキ○ガイにぶつかりました。

特に何もされなかったものの手に持っていたスコップが気になる彰。

そこにやってきた伊月はどこか呆然とした様子。

そして伊月は彰にあの男が父親であることを告げました。

当然彰は驚きます。

 

その後神社の裏山へやってきた2人。

伊月は父親が持っていたスコップで穴を掘るのを見ていたそうですが、その時土中から骨が掘り出されたのを見たそうです。

骨は2人分。

1つは母親の骨。

そしてもう1つは小夜の骨である、と伊月。

母親のことは知っていた、とあっさり語る伊月。

でも小夜の骨がそこにあることをとても伊月は不思議がっていて、その表情には困惑こそあれど、恐怖や怒りはどこにもありません。

小夜は「殺された」と言う伊月。

誰に、と訊ねてきた彰に伊月は言いました。

「彰くん」

そう言う伊月は無表情。怖ぇ……。

「小夜ちゃんに、会わせてあげる」

伊月はそう言って去っていきました。

 

過去編。

小夜と彰の内緒話と言うのはゲームの持ちかけでした。

小夜から言い出したそのゲームとは彰が小夜の『宝物』を隠して、それを小夜が見つけることができるか、というもの。

彰は3日間ほど隠し場所を探し、結局は『宝物』をモヨ子の首輪の裏に貼り付けることに。

見つけることができたら小夜の勝ち。

見つけられなかったら彰の勝ち。

勝者は敗者にひとつだけ好きな事を要求できる、と言うゲーム。

そのうち伊月と小夜も神社にやってきました。

元気の無いモヨ子を心配して来たのです。

 

帰り道は伊月視点。

暗い夜道を小夜と2人で歩きますが以前のような会話はありません。

そして途中で伊月は思い切って3日前に彰と何を話していたのかを小夜に訊ねました。

それに対して笑うだけで小夜は教えようとしません。

「伊月には言えないなぁ……あたしと彰の、ふたりだけの秘密だからねぇ……」

「…………」

小夜を本気で憎いと思った伊月。それは伊月にとっては初めて覚える感情でした。

そんな伊月の気持ちを知ってか知らずしてか小夜は言葉を続けます。

「あ、そうそう。でも、こっちの事だったら教えてあげるよ」

「え?」

「あたしね、たぶんね」

小夜の顔から笑いが消え、そして言いました。

「たぶん、彰の事が好き」

「え−−?」

思わず立ち止まってしまった伊月。

「どうかした?」

「あ、だ、だって……」

小夜に詰め寄るようにしながら伊月。

「だって、小夜ちゃん前に、年上の方が好きだって言ってたじゃない!」

「そうだったっけ?」

「う、うん……」

「まあ、気が変わるって事はあるからね」

そう言って笑いながら先に歩いていく小夜を後ろから追いかけるしかできない伊月でした。

 

現代。

彰は暗い夜道を歩きながらも伊月の言葉が頭から離れません。

死んだ小夜に会わせると言っていた伊月。

彰には何が何だか……とその時、彰と同じアパートの住人の姿が見えました。

こんばんは、と挨拶を交わして少し話をしますが相手はかなり急いでいる様子。

そして去っていこうするその人に……

  ○名前を聞いてなかった

  ○急いでいるのだから、後でいいか

誰かはわかりませんが、一応名前ぐらい聞いておくのがスジでしょう。

ちょっと待った、と彰は後ろから声を掛けますが彼は振り向いた拍子に持っていたビニールからジュースをいくつも落としてしまいました。

2人で拾い終わるとその男性はそのまま急いで去っていき、結局名前は聞けないまま。

悪いことしちゃったかなぁ、と彰。

結局なんだったんでしょう?

 

 

と言う訳でついに小夜の気持ちがはっきりしました。

伊月は小夜の「年上が好き」という言葉にどこか安心……と言うより頼っていたのでしょう。

それが崩れてしまった今、はたして伊月はどうするのか……(過去の話ですが)。

そして現代。

彰に死んだ小夜と会わせてあげる、という伊月。

まともな考えではありませんが……一体伊月の真意はどこにあるのでしょうか。

 

【7/29】

朝。

彰は前日の伊月の言葉がきになって仕方ありません。

何となく伊月に会うのが怖く(当然だ)、勉強などをして家から出ようとしないまま時間が過ぎていきました。

 

過去編。

雨に打たれる彰、伊月、小夜。そしてモヨ子。

モヨ子が死んでしまったのです。体調が徐々に悪くなってきて、この日の朝3人が神社に来た時には……。

ひたすらモヨ子の身体に顔を擦り付けながら悲しむ伊月。

小夜も泣きこそしないものの悲しんでいます。そして彰も。

伊月を慰める小夜を見ながら彰はこんな時ながらも嬉しかったりします。

最近よそよそしい感じがしていたこの姉妹が元々はとても仲がよかったことを思い出して。

やがて伊月が泣き止むと小夜の提案で木の根元に穴を掘って埋めてやることになりました。

彰の申し出を断って伊月は自分でモヨ子を穴に入れて土をかけてやります。

その様子を見ながらどこか違和感を感じる彰。

モヨ子が完全に見えなくなった頃、その違和感が何なのかがわかりました。

モヨ子が死んだことは悲しい。

でも彰にとって悲しいことがもうひとつあったのです。

むしろそっちの方が悲しみの度合いが大きいほどに悲しいこと。

それは伊月が悲しんでいること。

彰は伊月が悲しんでいることを悲しんでいたのでした。

 

モヨ子が死んだ時、ずっと雨に打たれていた伊月は熱をだしてしまいました。

寝込んでいる間、伊月はモヨ子が自分に連れ添っていてくれているような感覚を覚えます。

でもモヨ子が死んだのは確かなことで。

それを思うとまた涙がでてきてしまう伊月。

そこにやってきたのは小夜でした。

伊月は寝込んだ自分の世話をしてくれていたのが小夜であったことを悟ります。

そのことの礼を言う伊月に小夜は笑って答えました。

「タクシーの運転手さん、赤信号で止まってくれてありがとう、なんて言わないでしょ」

「え?」

「当り前のことに、お礼なんていらないって」

「…………」

小夜の気持ちを知り、一時でも小夜を憎らしく思ってしまった自分を恥ずかしく思う伊月。

何も言わずに謝る伊月ですが、小夜は伊月の考えていたことなんて知らないので何も言いません。

小夜は最期に伊月を気遣うと部屋から出て行きました。

 

しばらくしてトイレに起き出した伊月。

部屋から出るとそこには母親が。

珍しく機嫌のいい母親が伊月に見せてきたのは……

「巻物……」

それは以前蔵から伊月が持ち出して、母親に取り上げられてしまった巻物です。

嬉しそうに巻物を開いていく母親ですが、そこには女の人が腐っていく姿が描かれているのを知っている伊月は目をそらそうとします。

やがて女の人が腐り果てて土のようになってしまったところで母親はにやりと笑って言いました。

これで終わりじゃないのよ、と言ってさらに巻物を広げていく母親。

「あ……」

その先にあった絵には女の人がどんどん元に戻っていく様子が描かれていました。

最期には完全に元の美しい姿に戻った女の絵。

「これは……?」

伊月がそう訊ねると母親は突然高らかに笑い出しました。

これは死者の蘇りを示している、と。

−−−私がたとえ……。

−−−年取って醜くなってもね……。

−−−これさえあれば……。

−−−元の若い美しい姿で、蘇ることが出来るって訳なの!

……狂ってる。こいつも狂ってるよ……。

でもどうしたら、という伊月の言葉に意地の悪い笑みを浮かべる母親。

母親はモヨ子のことを知っていました。もちろんモヨ子が死んでしまったことも。

そしてふいに真顔になって言いました。

−−−死になさい。

「え……?」

死ねばその魂が死者に移るかもしれない、と母親。

愛しているならなおさらね、と言い残して甲高い声で笑いつつ母親は去っていきました。

狂ったような母親の言葉。

でも最期の言葉は伊月にも納得がいくものでした。

 

愛する者が死んだのなら、死ななければならない……。

 

いつしかパジャマから着替えて雨の中を歩いていた伊月。

やってきたのは神社。確かめずにはいられなかったのです。

モヨ子が埋められた場所にしゃがみこんだ伊月は土が乱れているのに気付きました。

それはまるで内側から掘り崩していったように。

目眩がしそうになりながら土を書き出していく伊月。

指に血がにじんでもただ一心に掘り続け……。

 

そして。

 

穴はからっぽでした。

モヨ子は蘇った。そう信じて疑わない伊月。

穴をさらに覗き込んでからっぽなのを再度確認した時、伊月は緊張がとけたのは小水……つまり小便を漏らしてしまいました。そう言えばトイレに起きだしてそのままだったんでしたっけ……。

内股を伝う生暖かい感触。

「うっうっう……」

歓喜と恐怖と羞恥が混ざったような感情に涙を流す伊月。

やがて伊月は立ち上がり、歩き出しました。

この世界のどこかにモヨ子が生きている……。

その『事実』に目眩がしそうになりながらも伊月は歩き……そこに聞こえてきた声。

「伊月? 小夜か?」

 

〜7/29終了〜

 

 

……マジ?

モヨ子が生き返った?

 

……いやそんなことは無いでしょう。これには何か裏があるはず。

特に怪しいのは最後に現れた彰ですか。

そう言えばモヨ子の首輪に付けたままの『宝物』は……まぁ、それはいいです。

問題は伊月がモヨ子の蘇りを信じきっていること。

この強烈な『事実』(まさに伊月にとっては『事実』でしょう)に伊月はどうするのか。

そして何を感じ取ったのか。

 

さらに気になるのは伊月の「死んだ小夜に会わせる」というセリフ。

ここに絡んでくるのは……『蘇り』です。

そして死んだらその魂が死者に乗り移る、という母親の言葉。

……まさか伊月は……。

 

伊月の考えがちょいと変なのは家庭環境のせいだったんでしょうね。

父親も狂ってる。母親も狂ってる。

小夜は元気で前向きな性格だからあまり影響は受けなかったでしょうが、伊月は違います。

元々内向的な性格で、夢見がちなところもあります。

なので両親の影響をモロに受けてしまったのでしょう。

あんなトチ狂った両親の影響を……。

 

だめだ……今回短い上に面白いところと言うか、突っ込み所が無いですよ……。

久々だったのにすいません。

次か次あたりで1章は終わるんじゃないかと思います。

気長にお付き合い願います。

 

それでは以下次回!!


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