2002.8.29 「か、かぐらよ……」編
ええい、俺の周りに蟹座の娘はいないのか!? <挨拶
【9/25】
「あれ?」
スーパーから帰ってくるとアパートの前にはかぐらの姿が。
かぐらは舞人と青葉の関係に気付いていました。
「やっぱり、もうダメですね。負けちゃいました」
ちょっとだけお話いいですか、とかぐら。
かぐらと舞人の出会い。
その前日に目の前で車に轢かれた猫のことを思い、公園で泣き続けていたかぐらに声をかけてきた1人の少年。
それが舞人でした。
かぐらの話を最後まで聞いて、そして舞人はかぐらの友達に。
舞人が桜坂を離れる前日のこと。たった1日だけの友達。
「その王子様と別れ際にした約束が、今の私にとってすべてでしたその約束を守れば、きっと王子様と再会できるって信じてました」
「じゃあさ、強くなろうよ」
「約束。もう泣かないって」
「強くなるんだって」
「……あの時、舞人さんが言った言葉です。こんな泣き虫、大っ嫌い。そう言った私に、そっと小指を差し出して」
その言葉を守って強くなったかぐら。
舞人は……大切なものを一つ手に入れて、替わりに別の大切なものを失ったことに気付いていました。
自分が変われたのは舞人のお陰、と言って深々を頭を下げてお礼を言うかぐら。
そして。
「これで終わりなのは分かってるんです。でも、最後にけじめだけはつけたいから……」
「はっきり答えて下さい。今、ここで」
「好きです。子供の頃からずっと。もちろん今も」
痛い笑顔。受けとることの出来ない想い。
それを知りながらの、終わらせるためだけの告白。
だからこそ。
「ごめん」
「ありがとうございました。これで、ようやく終われそうです」
舞人に青葉の事を託すかぐらの声が明るくて……悲しくて。
「……一度だけ」
一瞬のためらいの後、おずおずと言葉を紡ぐかぐら。
その瞳には涙。
「一度だけ、『もしも』を言わせてください……」
「もし隣に住んでいたのが私なら……
もし舞人さんが引越して行かなかったら……
もし離れ離れになるのが今だったら……」
「違った物語があったんでしょうか」
「かぐらちゃん……」
「ありがとうございました!」
かぐらは涙を隠すように勢いよく頭を下げて、そして全力で走り去って行きました。
舞人は思います。
自分の隣でかぐらが笑っている、そんな違った物語があったのかもしれない、と。
「だけど、今の物語は違うんだ……」
絶対に負けない、と『あの丘』に向かって舞人は言いました。
それは……かぐらの気持ちに応えるためでもあったのでしょう。
……か
かぐら…………
か……かぐらぁぁあ!!!
くゎぐらぁぁぁぁぁぁぁ………………
なんて……なんて悲しくも強い娘なんだ…………
……ここで一つ、断言させて頂きます。
かぐらは青葉を喰った、と。
このビハインドをひっくり返すのは大変ですぜ、青葉さん。
【9/29】
28歳独身教師、和観さんに撃沈。冥福を祈る。
【10/1】
椿のことを心配する和人の背中を舞人が押してやりました。
愛と勇気の戦士・和人。
舞人と青葉が買い物に出かけたらこだま先輩に遭遇。
なんでもバイトに行く途中のようです。
青葉とこだま先輩は互いに自己紹介。
そして青葉は膝を落としてこだま先輩の視線の高さに合わせて……
「こだまちゃん、いくつ?」
「え……?」
「うわあああああああ!」
わはははは。必死に大声をあげて場を紛らわせる舞人が不憫です。
……っつーか青葉、制服見たら明らかに自分よりも年上なのがわかるだろうが。
小町を知ってるんだから桜坂学園の制服知ってるっしょ?
まぁ、そんなヌけてるところも青葉の魅力ってことですね。
そのぐらいじゃかぐらの牙城は崩せません。
【10/8】
街で明るい笑顔で歩く椿&瑞音を発見。
そんな2人を見て舞人も嬉しくなるのでした。
【10/13】
こだま先輩&椿組と遭遇。
いやホント、和人はいつ刺されてもおかしくないですね。
【10/14】
体育祭です。
借り物競争で舞人が引いた封筒には『子供』の文字が。
そして舞人はこだま先輩と共にゴール。
まぁ青葉に「こだまちゃん」呼ばわりされるぐらいですからね……。
「胸が発育良すぎ」と言う28歳独身の眼力は流石です。
くっ……あんまりできなかった……。
それにしても今回のヒロインは青葉ではなくかぐらでしたね。
かぐら……幸せになってくれよ。
そんな訳で以下次回へ。