2002.8.11 「す、進まん……(3)」編
なにやら久々「それ散る」です。早く小町をクリアしたい!!
【11/3】
学園祭です。
舞人のクラスはお化け屋敷で、舞人はぬりかべ(傍目からはぬらりひょん)の格好をしています。
そして『一年B組に学年一可愛いと評判の女子が看護婦のコスプレを』と言う山彦情報が。
それはもちろん小町。
2人が行ってみるとそこには看護婦の格好をした小町と白衣を着た麦兵衛の姿が。
そこでパネルディスカッションをやっている小町ですが誰もそんなのを期待しているわけではなく。
山彦や舞人自身を含め、どいつもこいつも小町自身に関するバカな質問ばかり。
あ、あいつら、俺の雪村になんてことをっ!
『俺の雪村』に注目したいところですが、とにかく舞人は恥ずかしい客どもをタコ殴り。
「こらあ、そこのぬらりひょんの人っ、暴力はいけません! きかん坊の子には、看護婦さんお注射しちゃいますよ。めっ!」
「ご、ごめんなさい」
まるで小児科の患者になった気分の舞人。
「うーむ、恐るべし雪村コマネチ……」
「コマネチ言うな!」
わははは。
と言う訳ですが俺的には看護婦よりも普段の方が可愛いな、と思う訳で。
超ミニは捨てがたいとしてもやはり看護婦は真っ白か薄い真っピンクじゃないと。
小町のはピンクのチェックでした。惜しい……。
【11/11】
夕焼けの公園にて。
寂しげに佇む桜香に話しかける舞人。
そこに現れて桜香に手を差しのべたのは和人でした。
桜香の寂しい、悲しい嘘を見抜き、決してその手を下げることのない和人。お前はやっぱり漢だよ。
そんな和人から桜香は逃げてしまいますが、その心には確かに触れた……と思うのです。
【11/18】
雨の降る中、舞人と小町は傘を差しての帰り道。
一緒に喫茶店に行って楽しく過ごした後、2人はやはり一緒に歩きます。
そこで見かけたのは塾帰りと思われる子供達の姿。
傘をさした子供……舞人の脳裏に浮かんできたのは傘をさした少女のこと。
小さい頃の、傘をさした小町の姿でした。
楽しく遊ぶ舞人を含めた子供達。
その様子を1人眺めていることしかできなかった小町。
仲間に入りたくても声をかけることができない小町を舞人は苛立ちを覚えていました。
大人しくてそんな勇気も無かった小町でしたが、それでもある日小町は言いました。
「入れて」
かすかな声。仲間のうちの1人がやっと聞き取れるぐらいの小さな声。
それを冗談のつもりで拒否する子供達。
誰も本気でそんなことを言っていた訳ではなく、おそらくはもう一度小町が言えば一緒に遊べたはず。
でもそれ以上は何も言わずに走って帰ってしまった小町。
へんなやつだ。とそれしか舞人は思いませんでした。
そんなある日、隣の子と仲良くしなさいと母親に殴られた舞人。
母親には逆らうことが出来ない舞人は暗い中雪の積もった外へ。
立ち尽くす舞人でしたがそこに隣のクリーニング屋から小町が出てきました。
「あ」
舞人と目が合って一瞬逃げ出そうとした小町ですが、思いなおしたように舞人に近づいてきて言いました。
「あ、あの、舞人ちゃん……」
逃げ出したくても母親が見ているので逃げることのできない舞人。
「小町」
「……え?」
「な、仲良くしてやるよ」
強制的に言わされた舞人の言葉。
でも小町はその言葉に顔を輝かせて……笑いました。
初めて見た小町の笑顔。
笑った顔がとても似合うこと知った舞人。
舞人は全てを思い出しました。
ずっと自分の後を追いかけてきた小町。
その顔はいつも笑顔で。
でも自分は決してその笑顔に応えていたとは思えず……愕然とするほど冷たかった自分に舞人は気付きました。
どうしてもっと優しくしてやれなかったのか。
どうしてもっと応えてやれなかったのか。
それは自分が子供のまま、小町と出会った日の幼い自分のままだったから。
「雪村」
「はい?」
「おまえ、楽しいか? 俺のあとなんか追っかけて、そんなの楽しいと思うのか?」
「あはー。なんか黙りこんじゃったと思ったら、そんなこと考えてたんですかー。駄目ですよ、暗いのは。せんぱいが言ったことですからね」
真剣な舞人に対していつも通りの飄々とした態度をとる小町。
それは明らかに重い空気を霧散させるためのもの。
「俺、おまえに酷いこといっぱい言ったよな」
「あれー、過去形だー、なんでだろー」
それでもほころびが生じた小町の笑顔。
「構いませんよ、雪村は打たれづよいですからね。えんぱいが嫌な思いをしっときは、雪村に八つ当たりして憂さを晴らしてください。こんな便利な精神的サンドバッグ、なかなか売ってませんよ。今後とも重宝してくださいね」
「なんで……なんで、そんなに我慢してまで……俺なんかに……」
「さあ……なんででしょう。たぶん考えても分からないですよ。仕方ありません、好きになってしまった雪村が馬鹿なんです」
小刻みに震える小町の声。
「だから行かないでください」
舞人は小町がひどく怯えていることに気付いていました。
おそらくはずっと小町が恐れていたものに。
それでも必死に涙を堪えて弱々しい笑顔を崩さない小町。
「振りかえってくれなくてもいいんです。私を置いていかないでください」
そんなことを言いたいのではない舞人。
「あ、あはは、なんかいまの台詞、執念深い女ーって感じでちょっとサスペンス入ってましたねー。行動する乙女はいつから悲劇のヒロインになっちゃったんでしょう」
笑いながら泣いている小町に……舞人は言葉が出てきません。
「恋なんてするものじゃないですね。どうしてくれるんですか」
だから舞人は小町に近づいて……傘が重なりました。
どれだけ額づいて謝っても許されない自分の罪にただただ胸が痛い舞人は小町を抱きしめて……
「これからもずっと付いてこい」
それだけ言ってさらに小町に近づいて……小町がそっと目を閉じました。
不器用なキス。初めて心を通わせた2人。
震える両手を回して、きつく小町を引き寄せる舞人。
ありがとう。
永いあいだ、ありがとう。
せめて赦されるなら、これからは並んで二人一緒に歩いてゆこう。
そう舞人は思うのでした……。
か……感動した…………。
感動しちゃったよ……。
ずっと舞人の後を追ってきた小町。
そんな小町に酷いことばかりしてきた舞人。
でも2人はやっと心を重ね、通わせて……。
よかった……本当によかったなぁ、小町ぃ……。
ここまで心から喜べたのは久しぶりですよ……実生活含めて……。
……そう言えば。
以前小町が舞人に昔のことをバラエティー風に話していたことがありました。
それはやはり本当にあったことで、それもこの時のことだったんですね。
舞人と初めて逢った……と言うより、舞人が『本当の』小町の笑顔と逢った時のこと。
そりゃあ……小町が深く心に刻み込んでおくはずですよね。
【11/23】
朝陽に悲劇の訪れを明言された舞人。
例えようのない不安感、そして憤り。
やはり小町との別れも避けられないものなのか……。
1日1ヶ月ペース。いや別に狙ってる訳じゃないんですが。
やっと小町と舞人が結ばれました。
これから、ってところですが希望シナリオでは既に不安が見え隠れしていた時期です。
小町との蜜月の時間はそう長くないのかも……。
次こそは一気に進めます!! と自分に言い聞かせます。
それでは以下次回!!