2002.7.31 「深まる謎……そして愛」編


無事付き合うことになった舞人と希望!!

果たしてどうなる?

 

【9/2】

希望と必然的に逢う事が出来る学園生活の始まりです。

しかも希望はわざわざ学園を通り越して舞人と一緒に登校なんかしちゃったりして。くぅ〜。

その代償と言ってはなんですが舞人は男子生徒達からの殺気のこもった視線にさらされるはめに。

 

教室にはまるで自分のことのように喜んでくれる山彦が。

いいヤツだなぁほんとにお前は……。

 

【9/8】

日曜日。

街で希望を見かけたけど舞人に気付かないままバイト先の店に入っていってしまいました。

その代わりに和人&瑛の(一方的な)痴話げんかを見れたのでよしと……できるはずがありません。

日曜日も希望とラブラブしたいよ〜。

 

【9/14】

下校時には希望をバス停まで送ることがどちらから言い出した訳でもなく舞人の日課になっていました。

まだ時間が早いのでどっかに遊びに行こうと希望が言い出しました。

でも台風が近づいてきているので舞人は即答できず。

「あ、それじゃ近場のいいとこ連れていってあげる」

誰にも教えたことのない秘密の場所。

そう言いながら希望の見せる眩しい笑顔。

その時舞人はその行き先に確信を持ちました。

 

「いいでしょ、ここ。とにかく、この眺めがねー」

桜の丘。

自慢げにその場所を披露する希望。

知ってる、と舞人が言うと希望は一瞬残念そうな顔をしましたがすぐに笑顔に。

でも舞人の胸騒ぎは消えません。

希望もよく来るのか、と平静を装って舞人が尋ねると希望は笑顔で肯定しました。

「私がお母さんに怒られたりして泣いてるとね、よくおばあちゃんが、こっそりここに連れてきてくれたの。懐かしいなあ。悪いところばっかり並べてめそめそしててもしょうがないぞーって、よく頭叩かれたっけ」

フラッシュバックのように舞人の頭に浮かんでくるのは桜の花が舞い散る中の少女の姿。

「こうやって、二人でのーんびり、ひなたぼっこしたなあ……」

 

「あれ……?」

 

「ふたり……?」

 

「希望、悪い……俺、先に帰る」

吐き気にも似た悪寒。

「……え」

得体の知れない恐怖に突き動かされ、坂道を駆け下りる舞人。

そんな舞人を坂の下から見上げている少年……朝陽。

しかし『見覚えの無い』舞人は気にせずにその横を駆け抜けました。

そんな舞人を朝陽はさも滑稽そうに喉を鳴らして笑いました。

 

降りしきる雨の中をひたすら走る舞人。

部屋に帰ってシャワーを浴びて冷静になると、脳裏にはいくつもの映像が。

自分を落ち着かせて、舞人はある確信と共に携帯電話を取り出しました。

電話をかけた相手は自分の母親。

「星崎希望を知ってるか?」

『…………』

『……知ってるよ』

『おまえの可愛い恋人だろ。再会したのか』

「なんで知ってるんだよ」

『…………』

「なんで俺は……なんで俺たちは覚えてないんだよ」

泣き出しそうな舞人の声。

『知らない方がいい』

「質問に答えろよ」

『おまえの人生だ。おまえのすることに口出しするつもりはない。だからおまえがそっちに戻りたいと言ったときも私は黙って帰してやった。でも私の口からは言えない』

「そんなことは聞いてない!」

生まれて初めて育ての親に対して怒声をあげた舞人。

……『育ての親』?

いつしか舞人の声は懇願……乞いすがる子供のように。

「あんたは何を知ってる」

「俺は何を知らないんだ」

「なんで俺の記憶はこんなに曖昧なんだよ」

「あの場所は、あの連中は、いったい俺の何なんだよ」

『あの連中』という言葉を共に思いだしたのは丘ですれ違った少年。

「頼むから……教えてくれよ」

「母さん……」

『……おまえはじきに知るのかもしれない。だから、そのときのためにこれだけは言っておく』

『私は今までもこれからも、生涯おまえの母親だ。忘れたら業務用灯油ストーブで殴りころす』

プツッ、プープープー……

「…………」

舞人に残ったのは漠然とした焦燥感。

そして必死に自制心を取り戻そうとしました。

なんということはないんだ、と。

元々この街に住んでいた自分は、たまたま希望とも過去に交友があった。

少しばかりロマンティックな、取るに足らない偶然。

ただ、それだけ。

……それでも湧きあがる不快な感情。

なにかから逃げ出すようにドアを開け放すと……

 

そこには希望の姿が。

 

「ど、どうしたの、怖い顔して」

急に走り出した舞人を心配になって希望は舞人の部屋を訪ねてきたのでした。

自分が気に障るようなことを言ったのか、と本気で謝ってくる希望。

「せっかく舞人君の……になれたのに、こんなことでフラれちゃったらやだなぁって……」

「………」

「な、なんか言ってよぅ」

「感動した」

「ええ?」

「俺はいい彼女を持った」

「ええー?」

抱き寄せた希望からは甘い香りと温かな鼓動。

それで舞人は全ての不安を消し去ることができました。

ほんと……いい彼女をもったよ……。

「希望、上がっていってくれないか」

 

「今からしよう」

 

「……え?」

 

「えええっ!?」

 

言葉だけではなく、希望とひとつになりたいという願望。

 

「嫌か?」

「う、うん……」

「ま、舞人君、突然過ぎ……」

「そうだな」

「でも、なんていうか……好きっていうのが臨界点を突破するとこういう気持ちになるみたいだ」

「と、突破しちゃったんだ……」

「突破したな」

「……私のせい?」

「おまえのせいだ。責任取りなさい」

「うー、なんかそういう言い方じゃやだ」

「ど、どんな言い方がいいんだ」

「……もっと綺麗な言葉とか」

「いや、俺、恋愛小説とか読まないし」

「簡単な言葉でいいよ」

「う……」

「言わなきゃ駄目っすか」

「だめ」

「…………」

「え、えーと……」

 

「愛してます」

 

「てへへー」

舞人の背中に腕を回してきた希望。

瞳を潤ませながら漏らした小さなつぶやき。

 

「愛してください」

 

 

 

H突入。

 

 

 

「この、ぎゅーってされたい気持ちが恋ってこと?」

 

 

 

得体の知れない不安に押しつぶされそうな舞人が、自分というものに確信を持つために求める希望の身体。

……なんてものではありませんでした。

ただ純粋に希望を求め、希望も舞人を求め……って感じです。

うん、いいね。

 

 

 

それはいいんですが。

舞人と母親の会話がすごく気になります。

『育ての親』

『今までもこれからも、生涯おまえの母親』

……舞人は実の息子じゃない?

と言うか……人間じゃない?

 

まさか……。

 

【9/15】

夜。

桜の丘で少女と朝陽と舞人。

昔から舞人を知っていたようなことを言う朝陽は舞人をあざ笑いながら「人を信じるな」と言います。

そして少女……桜香も同じように思っているようです。

そうとは限らないことを証明してみせる、と舞人。

あくまで舞人を嘲笑する朝陽。

悲しげな表情の桜香。

彼らは一体……。

 

【9/15】

またもや150個の卵を買い込んだ舞人。

そして以前と同じように椿がぶつかってきて無残に飛び散る卵達。

椿が何か言おうとしながらもやっぱり走り去っていってしまったところに現れたのは和人。

和人の口から椿が和人のクラスメートであり、最近転校してきたことが判明。

常に1人でいようとする椿を和人は気にしているようです。

それは父親がいなくなった直後の自分を重ねているのだということを舞人は見抜きます。

そして1人ではいられないくせに、けれど心のどこかで1人でいることを望んでいる……そんな自分勝手な人間は誰だ、と舞人。

浮かんでくるのは自嘲めいた笑みと桜香の言葉。

『……ひとりになるだけです』

 

【9/29】

日曜日。

街中で機嫌がよさそうに舞人に話しかけているのは浅間先生。

だからなんであんたは出席簿を持ち歩いているんだ。

そこに突然現れた和観さんとの絡みが面白いのなんの。

決死の愛の告白も愛息子の登場の前には霧散霧消。

頑張れジャージマン。

 

【10/1】

夕方、和人が舞人に相談事をしに来ました。

椿を放っておけない和人は本当に優しい少年です。

迷いがあるもののやりたいことはもう決まっている和人の背中を押すのが舞人の役目。

1人でないことの嬉しさを教えてやれ、と舞人が言うと和人は晴れ晴れしたように椿を探しに行ってしまいました。

部屋には1人、残った舞人。

「……一人でないことの楽しさか……。俺も知ってるはずなんだけどなあ……」

その独り言が何を意味していたのかをあえて考えずに舞人は目を閉じました。

ゆっくりと浮かび上がってきたのは幼かった時の記憶。

その中には一人の少女。

舞い上がる桜の花びら。

そこには少女と同じように笑顔を浮かべた自分の姿も。

 

【10/8】

瑛と恋愛談義。

最近のお子様はすすんでおられます。

そして舞人は希望に対する気持ちと、その先にある恐怖を再確認。

一体何があると言うのか……。

 

【10/13】

街で見かけたのはこだま先輩&椿。

なんでも椿はこだま先輩のバイト先である本屋の常連なんだそうです。

以前とは見違えるように明るく……はないですが全く印象の変わった椿。

もちろんそれはいい方向に、でありそれをやったのは和人です。

当然結果として椿も和人連合入りを果たして……くれるといいなぁ。

 

【10/14】

祝日ですが体育祭のため学園へ。

舞人は借り物競争に出場予定。

やる気の無い生徒達とは対照的に担任である浅間先生は燃えまくりです。

「さあ、みんな、こんなときこと2A魂を奮いたたせようじゃないか。声高らかに! 叫べ若人!」

「適当に! 生きるな!」

白ける一方の若人達でした。

 

団体競技終了後。

「舞人君、おつかれ様ー」

ブルマー希望登場。

 

……まぁ色々あったんですが………………

 

書くのも恥ずかしいぐらいのラヴラヴっぷりなんですよ!!

 

何故俺まで顔がニヤけているのだ……。

 

暗い体育倉庫に2人きり。

 

「私、舞人君にだけもてれば、それで充分だよ」

 

……なんて言われたら舞人でなくても理性が吹き飛ぶのが世の常人の常。

当然その場エーーーーーッチ!!

 

 

さくら荘に帰って来た舞人を出迎えたのは久々登場の小町でした。

最初はいつものように元気に話をしていた2人。

しかし今の舞人は誰から見ても幸せそのもので、小町もそれが何故なのかはわかってしまっていたはずで。

幸せのお裾分けして欲しい、なんて笑いながら言う小町。

「ははは、そう気を落とすな雪村。その能天気な明るささえあれば、おまえもいつか幸せになれるさ」

舞人は心からそう思っていたのです。

自分ですらなのだから、小町ならなおさらだ、と。

「じゃあな雪村。がんばれよー、笑う門には福来たるだぞー」

そう言って自分の部屋へと向かう舞人の耳には次の小町の呟きは入りませんでした。

 

「嘘ですよ、そんなの……」

 

 

 

「知ったふうなこと……言わないでください……」

 

 

 

 

……

 

……一気に鬱。

 

ああ小町……あうぅぅ…………。

 

【10/20】

「やあ、おかえり友よ」

夜。桜の丘。

舞人を出迎えたのは朝陽。桜香の姿はありません。

時々怖くなる、と舞人は言いました。

「ああ、そうか。幸せが膨らめば、来るべき反動もそれに比例するからねえ。手放しで喜びを享受できない……楽しいのは今のうちだけだって言うのに、難儀な身だねえ。ご愁傷様。チーン!」

斬殺したい……。

「ねえ……どうすればいいのかな」

「あはは! 馬鹿だなあ、泣きそうな顔するなよ。涙はもう少しあとに取っておきなって」

「教えてよ……ぼくは……どうしたらいいの?」

「僕に聞かれても困るよ。君はなにか勘違いしてないかい? 僕はね、むかし……そうだな、君を育てた女の子がまだここで遊んでいたころの話だけど」

「ぼくの……おかあさん? おかあさんが、ここに来たの?」

「あれー、余計なこと喋っちゃったかなあ」

それ以上舞人と母親のことは話さない朝陽。

その代わりに自分のことを話しだしました。

自分は昔からある人間と賭けをしている、と。

そして自分は単なる傍観者であり、恨むのならこの丘を下りてしまった、かつての自分自身を恨め、と朝陽は言います。

湧きあがる怒りと不安はどこにもぶつけることができず……

「くそっ」

桜の幹に拳をぶつける舞人でした。

 

 

 

えーっと……

 

ちょっと信じがたい予想をしていいですか?

 

と言うより多くの方がこう思ったんじゃないかと言う予想を。

 

 

 

舞人って………………桜の精?

 

 

 

そして桜香と朝陽も。

 

【10/23】

街で和観さん&瑞音と遭遇。和人は椿とデート中だそうです。

それにしても瑞音……お前は何歳だ。

 

【10/28】

返ってきたテスト。

その点数は舞人としてはかなりのものだったのですが、それでも山彦の方が上だとわかり……

「うわあぁぁーん! 山彦なんか路面電車に轢かれて死んでしまえーっ!」

頑張れ舞人。

 

流れる穏やかな季節に舞人は幸せを噛み締めていました。

それこそ今までに無いほどに穏やかな心で。

「え……?」

目の前に一瞬浮かんだのは桜香の姿。

明るい街中。

見間違いかとも思いながらも、舞人には絶対に本物だったという確信がありました。

桜香を探して街中を走って走って……公園で見つけました。

「あ……」

「……なんでここに?」

「…………」

「君は……何を求めているんだい……?」

「…………」

「意味が……変わり始めているんだ……」

その言葉に驚きの反応を示す桜香。

「俺にとって、普通の友人や兄妹みたいな存在だったはずのその意味が変わり始めてる。もう止められそうにない」

なんか全ヒロインのシナリオで使いまわされそうなセリフです。

「一つにはなれない……そうわかっていてもですか?」

「でも、一人にもなれそうにない」

強く、確信に満ちた舞人の言葉。

そして悲しげなままの桜香。

「……私は、あなたとはもう……違うものです」

 

「ですから……分かりません……」

 

「人にも、世界にも、心にも……触れたことがありませんから……」

 

「あなたが望んだものも……あなたが手に入れようとしているものも……私には分かりません……」

 

「分かる事が出来るとも……思えません……」

 

「ですから……」

 

そこへ元気に現れたのは瑛。

お兄さんのお友達ですか、と桜香を見ながら瑛は言います。

ってことは桜香は誰にでも見える存在なんですね。

「いやまあ、友達っていうか知り合いっていうか……」

その時突然強い風が。

舞い上がる枯葉の吹雪。

慌てて振り返ると、桜香はその枯葉の吹雪の中にいました。

まるで桜吹雪のようにピンク色に染まった葉の中に。

そして風がやみ、桜色の葉が枯葉へと戻った頃、もう桜香の姿はありませんでした。

「だから……か……」

それは桜香の言いかけの言葉。

何を言おうとしたのか、何を伝えようとしていたのか、舞人にはわかりません。

ただ感じていたのは……何かが変わる。そんな気配。

 

 

 

何となく見えてきたような……それでいて全然わからないような……。

最早『舞人とは何者? っつーか人間なの?』というレベルになってきました。

普通の学園モノだと思っていた自分はもういません。

 

一体舞人と希望はどうなるのか……そして小町は。

あぁ小町……君の辛そうな声を聞くと心を締め付けられるようだ……。

なにも……なにもこんなにも舞人と希望が幸せな時に……。

 

とにかく。

次回より11月です。

初めは1年間と言うゲーム内時間を聞いて『長い……』と思いましたけど、あんまり感じませんね。

あと2・3回で希望シナリオはクリアできるんじゃないかと思います。

それでは以下次回!!


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