2002.4.19 「今回はLOVEの展開が早いですね」編


う〜む。

どうやら『むつき』ではないようなので今後は『進藤』と呼びます。

妹だとしても名前がわかんないし。一度も出てこないんですよね。その辺は狙ってるんだと思いますが。

 

【1/30】の続き

進藤を駅まで送ってきて健二は帰宅。

雪希と一緒に夕ご飯を食べながらも健二はめちゃくちゃ上機嫌です。

もちろん理由は進藤との再会。

そのことを雪希に話すと雪希もびっくりした様子です。

健二と進藤の再会を『運命の再会』と称する雪希。

恥ずかしいから進藤にもこのことを言うのはやめてくれ、と雪希に口止めする健二。

それでしばらく『むつき』でないことがバレないって寸法かな?

 

【1/31】

朝。

雪希と登校途中で日和と合流。

日和達はなにやらバレンタインのチョコの話題で盛り上がってます。

『このシナリオの日和』、と言うより『日和シナリオ以外の日和』は毎年健二にチョコをあげてるみたいですね。

もう1つ気付いたんですが、『雪希シナリオの雪希』は「日和お姉ちゃん」と日和を呼んでいましたが、『雪希シナリオ以外の雪希』は「日和ちゃん」って呼ぶんですね。なかなか深いです。

自分以外にあげるやつはいないのか、と健二に聞かれて顔を赤らめながら「練習」と言う日和。

んな訳ないのに健二ときたら……はぁ。

 

教室に向かう途中で会った清香は健二がもらえるチョコの数を日和と雪希からの2つと断言。

自分でもそう思っていただけに何も言い返せない健二。

っつーか学食おごる代わりに清香からももらえるんじゃなかったっけ?

「……」

「ほら、何か言ってみなさいよ」

他に当てがないか必死に考える健二。

  ■あ、あるぞっ

  ■確か…あったような

あります。 >キッパリ

それはもちろん進藤から。

昔手作りクッキーをもらったことを思い出した健二は余裕の態度。

不適な笑いをもらしながら教室に入る健二でした。

 

昼休み。

即行で弁当を平らげた健二ですがまだ足りない、と学食へ。

そこに現れたのは……

「あ、先輩…」

「ようっ、むつきちゃん」

「……」

案の定暗くなる進藤。

「あれ? どうかしたの?」

「あ、えっと…その…」

まだ自分に対して緊張してるのか、と健二は……

  ■話しかける

  ■学食を買おうかと言う

うんうん、ここは一緒に食べるが吉、でしょう。

進藤の分まで日替わり定食を取ってきた健二。

そこにクラスメイトが声をかけてきました。

「おーい、健二! 席はこっちだぜ!」

「ん? あ、アイツか…」

「……」

「今、行くぜー!」

バカか、お前は。

先に席をとってもらった?

だからどうした。

結局健二はクラスメイトと学食を食べたんだとさ。はぁ。

 

放課後。健二は日和と帰ることに。

なにやら清香は「追い込み」だそうで先に帰ってしまったそうです。

あきからに砂絵作りなのがわかっているだけに心が痛い……。

玄関で日和と待っていると。

『あ、あの…』

『その…』

「ん?」

「せ、先輩…」

「あ、むつきちゃんも今、帰り?」

そうじゃないんですが…と進藤登場です。

いつもにも増して顔を赤くしてもじもじしている進藤。

「どうしたの? むつきちゃん」

「ちょっとお話が…」

「お話?」

「はい…」

「まあ、俺に話ってことだろうから…」

「は、はい」

一体何の話だろう、と健二は進藤の真剣な表情に自分も表情を引き締めて言葉を待っていると……

「じ、実はですね…」

「わわわ、スクープだよぉ〜」

「……」

「ん? このヘッポコ具合は…」

日和の登場に思わず健二の後ろに隠れる進藤。

「けんちゃんが、告白されてる〜」

「は?」

「え?」

「わぁ〜、なんかこう言うのっていいね〜」

誤解しまくりの日和に自分達の関係を「昔からの知り合い」と説明する健二。

昔から大人しい子なんだ、と言う健二の説明に頷く進藤の心中やいかに。

それでも誤解が解けない日和に困った健二は進藤とその場で別れて日和を連れて帰るのでした。

 

それにしても進藤が健二に告白しようとしている、と勘違いしたのはいいけど、それで浮かれてはしゃぎ回る日和が痛い……。

自分の気持ちを抑えてやってるんだとしたら日和の気持ちがあまりに痛いし、心からはしゃいでるんだとしたら俺の心が痛い。

あと、やっぱり進藤は自分が『むつき』じゃないことを言おうとしたんでしょうね、やっぱり。

その告白は時期尚早ですよ、進藤さん。

もっとクライマックスでやってもらわないと。

 

家で雪希から進藤はクラスでも大人しいと言う情報をゲット。

寝る前、何か言いたそうだった進藤のことが頭に浮かんできた健二ですが大したことじゃないだろう、と就寝。

 

【2/1】

朝。

今日はお弁当を作ってない、と笑顔の雪希。

「お兄ちゃん、きっと驚くよ」

と雪希は笑いながらも理由を教えてくれません。

「お昼は、あったかいご飯だよ」

「…あったかい?」

ひょっとして……。

 

登校中も「お昼を楽しみにしてね」と雪希。

『弁当も渡されていない手が、ぶらんと冬の冷たさに晒されている』っていつも手で持ち歩いてたのかよ。

不思議がる健二に雪希がやっと理由を教えてくれました。

家庭科の料理実習があるそうなんです。

「お任せだよ、お兄ちゃん」

……なんだ。

家庭科までは読めてたけど進藤が作ってくれるかと思ってたのに。

いや、でもきっと……。

 

校門前で進藤と合流。

……ってダメだ。やっぱり『進藤』って言いづらい。『進藤さん』でいきます。

健二と雪希が料理実習のことを話しているとそこに進藤さんも。

「わ、わたしも…」

「?」

「?」

「よ、良か…」

一瞬口ごもりますが……

「た、食べて…欲しい…かなって」

よし、よく言った。

「ははは、そんな、小さな声で喋らなくても、俺でいいなら大歓迎だぜ」

相変わらず偉そうな健二。

「ほ、本当ですか?」

「こんなことで嘘を言ってどうするんだ?」

「あ、あはは…」

乾いた笑いの雪希。嫉妬?

「う、嬉しいです…」

心から嬉しそうな笑顔を見せる進藤さん。

「で、では…お昼に…」

「なんか緊張してない?」

「そ、そそそ、そんなことっ」

「声がどもってるよ…」

「し、失礼します」

タッタタタッ…

顔を赤くした進藤さんはそのまま駆け出してしまいました。

その照れた表情と、肩をすぼめて歩く姿に「変わってないんだな」と健二。

わかってない、わかってないよ健二君。

「楽しみが一つ増えたかな?」

「あ、あはは…」

「どうしたんだ?」

「あ、え、えっと…」

「?」

「あ、進藤さん追いかけないと」

「ん? そうだな」

「う、うん、それじゃお昼にね」

「ああ、楽しみにしてるよ」

「うんっ」

そう言って駆けていった雪希。雪希も色々複雑ですね。

 

昼休み。

進藤さんよりも先に健二のところにやってきた雪希。

進藤さんの料理を「楽しみ半分不安半分」と評する健二に朝と同じ乾いた笑いを漏らす雪希。

ひょっとして嫉妬じゃなくてこれは……。

「お、お待たせしました…」

進藤さんもやってきました。

健二の席でご飯を食べる3人。さて進藤さんの料理はと言うと、

「うん、美味い」

だそうです。

あれ? てっきりめちゃくちゃ料理が下手で、それで雪希が笑ってたんだと思ったんだけど……。

ちょっと焦げてるけどなかなか美味しいようです。

緊張気味の進藤さんと楽しげに箸をすすめる健二と雪希の3人。

そんな昼食もたまにはいいな、と健二。

昼食後、進藤さんは「片瀬さんはいいな…」と言い出しました。

雪希が料理上手なのを羨ましがってる様子です。

そう言って少し俯いてしまった進藤さんに笑顔を向ける2人。

「大丈夫、進藤さんは上手にできるから」

「そうだよ、気にするなよ」

たまたま少し焦がしちゃっただけなんだし、と健二。

「……」

「実力はあるんだからさ」

「……」

健二の言葉に笑顔になってきた進藤さんですが……

「昔は上手にクッキー焼いたじゃないか」

あれは美味かったぜ、と言う健二の言葉に再び顔を曇らせてしまいました。

「わぁ、そうなんだ」

「え、えと…その…」

「進藤さん、ほんとう?」

「………」

そして少し涙を浮かべながら。

「うん…」

「ほらな、雪希?」

「進藤さんって凄〜い」

「……」

そして雪希と進藤さんは自分達の教室へ帰っていきました。

これでますます言い出せなくなってしまいましたね、進藤さん……。

 

放課後。

日和と帰ろうとした健二ですが、日和は清香に連れ去られてしました。きっと砂絵の手伝いをさせるんでしょう。

そして玄関には雪希と進藤さんが。

でも雪希は部活に行ってしまったため、残ったのは健二と進藤さんの2人きり。

何となく意識してしまう健二。

「な、なあ…」

「はっ、はいっ!」

「あ、いや…そんなに緊張しないでくれ」

「あ…、はい」

なんかむつきちゃんって可愛いな、と健二。何を今さら。

「んじゃ、俺達も帰るか?」

「えっ、えと、あ、はい…」

 

暖かい帰り道を2人は歩きます。

  ■一緒に道草する

  ■考える

何を考える必要がありますか。

道草に誘う健二。

「あ、用事があるようだったら…」

「な、ない、ないですっ!!」

「…あ、いや、そんなに…」

「あ…」

そして2人がやってきたのはバレンタインで賑わう商店街。

進藤さんにおごってあげよう、と健二はクレープ屋の中へ。

そこで目に入ってきたのは『レーズン』の文字。

『むつき』の好物だったことを覚えていた健二はそれを2つ購入。

好きだったと思うのを買ってきた、と健二はクレープを渡して歩きながら食べ始めました。

「お? …なかなかいけるな」

これは美味いぜ、と健二。

「それでは、私も…」

「どう?」

「……っ」

無言。

「……」

そして。

「レーズンですね…」

とポツリ。

「ああ、これがなかなかいい感じだしてるな」

「はい…」

「な? いけるだろ?」

「は、はい…美味しいですね」

笑顔で食べる進藤さん。

少しずつかじるのが女の子らしい、なんて健二は思ってますがもちろんそんなんじゃありません。

『むつき』はレーズンが好きだけど『進藤妹』はレーズンが嫌いなんです。

ああ無理しちゃって……。

 

また一緒に道草しよう、と言って駅で別れた2人。

進藤さんはまだクレープをかじってます。

きっとどんなに苦手でも捨てたりしないで最後まで食べるんだろうなぁ。

 

夕飯の時、クレープを進藤さんと食べたことを雪希に話す健二。

そんな健二に「最近進藤さんのことを話す機会が増えた」と雪希は言います。

その言葉に健二は納得。

『昔の知り合いだから』とは違う、と健二。

思い出すのは小さな手のすり傷に、そんな手に当てられた柔らかい温もり。

女の子に初めてプレゼントしたリボン。

そして別れた日に再び感じた小さな温もり(つまりキス)。

初恋の相手だったのかもしれない、と健二は思います。

そのことを雪希に言うと「頑張らないとね」と雪希。

「進藤さんに伝えておくね」

「ちょ、ちょっと待ったー!」

「あはは、嘘だよ」

「……」

「お兄ちゃん、頑張ってね」

「むぅ…」

健二、雪希に完全にからかわれるの図。

 

【2/2】

雪希と一緒に校門のところに行くと、そこで空を見上げて立っていたのは進藤さん。

「あ、進藤さん、おはよう」

「あ、おはよう、片瀬さん」

「よっ、おはよ」

「おはようございます、先輩」

「どうしたんだ? 空なんか見上げて」

「あ、えと…」

「ん?」

「空の色が好きなんです」

「青い色?」

「あ、えと…水色です」

ああ、みずいろ……(意味不明)。

「水色?」

空の色と言えば青じゃないのか、と健二。相変わらずわかってない、わかってないよ。

「薄い雲の後ろなんです」

「雲の後って…」

「あ、なるほど〜」

「あ、分かりましたか?」

「うん、雲が薄くなって後ろの青って感じだよ」

「は、はい」

「あ、なるほど」

「綺麗だもんね」

「はい」

だからって朝っぱらの校門前で見上げてなくても……。

「そんなもんかな〜?」

「綺麗ですよ、先輩」

「う〜ん」

綺麗と言われてもよくわからない健二。

「お兄ちゃん」

「どうしたんだ?」

「うふふ、頑張ってね」

「は?」

「それじゃ、私は先に行くから」

「お、おい?」

「あ、片瀬さん?」

「じゃあね、お兄ちゃん」

そう言って走り去っていった雪希。あからさますぎるぞ。

でも進藤さんも「それではわたしも」と言って去っていってしまいました。

最後に何か言いたげでしたが結局何も言わないまま。

 

昼は日和&清香とお弁当。

騒がしく弁当を食べる2人を見て、もっと女の子らしくしろ、と健二は力説。

そんな女の子居るわけない、と言う清香を笑い飛ばす健二。

もちろん健二が頭に思い描いているのは進藤さんです。

 

放課後。

自分から進藤さんの教室へと向かっていく健二。今回はかなり積極的です。

途中の廊下で誰かとぶつかってしまった健二。

相手はもちろん進藤さん。さすが『普通』。

一緒に帰ろうと思って、と健二の言葉に赤くなって慌てる進藤さん。

もしかして同じ事を考えてたとか…

「え、えっと…先輩」

「どうしたの?」

もしかして、と健二。

「そっちも俺と一緒に帰ろうとしてたとか?」

「え、えと…その…」

「な〜んて」

「……」

「…あれ?」

どんどん顔が赤くなっていく進藤さん。

「もしかして…」

「え、えと…その…」

「違った?」

「………ち、ちちち、違わないです…。ち、違ってなくて、その、えと、あの…」

「…息を大きく吸い込んだら?」

「あ、は、はい…すぅ、はぁ…」

「どう、落ち着いた?」

「あ、あの、え、ええと…」

効果無し。

っつーか違ってたらかなり恥ずかしい勘違い野郎だったな、健二。

「んじゃ、一緒に帰るか?」

「は、はい!」

 

緊張した感じの進藤さんと歩く帰り道。

どんなジャンルの音楽を聴くの? と健二。

きっと静かめな曲とか好きそうだ、なんて健二は思ってますが……

「メロコアとか…」

「…はい?」

『メロコア』とはすごいハードなやつなんだとか。

っつーか初耳です。これって常識なんですか? 思わず調べちゃいましたよ。

『メロコア』とは『メロディック・ハードコア』の略なんだそうです。

…………よくわからん。まあいいや。

「先輩?」

「あ、いや…意外だなって思ってさ」

メロコアか…と健二。

「………」

一瞬寂しそうな顔になった進藤さん。

きっと健二が『むつき』のイメージを連想していることがわかったのでしょう。

「あ、で、でも、ホントはそれほど…」

「ん?」

「それほど好きでもないんです」

「あ、そうなの?」

「は、はい…」

ふぅ良かった、と健二は失礼にも胸を撫で下ろします。

「それ系にはついていけそうになかったから、俺も正直助かったよ」

「わ、私も…全然、聞いてませんから」

「そっか〜」

「あ、はい…」

んな訳ねーだろ。

『好きな音楽』って聞かれて、なんで全然聴かないジャンルを答えるんだよ?

健二のイメージに、と言うより『むつき』のイメージに無理に合わせようとしている進藤さんがちょっと痛い。

 

駅に着いた2人。

別れ際に進藤さんは何かを言おうとしますが……

「いえ、何でも無いです…」

「あ、ああ? …」

「また、明日ですよね」

「じゃあ、気をつけて帰れよ」

そう言って進藤さんに手を振る健二。

こうでもしないと進藤さんが帰りそうにないからです。

小さく手を振りながら駅に向かってゆっくり歩いていく進藤さん。

お互いに後ろを振り返りながら小さくなっていく姿を見送る2人……。

 

 

と言う訳で『おとな進藤』さんです。

本当のことを言いたくてもなかなか言うことができないその葛藤が伝わってきて『痛い』です。

あくまで進藤さんを『むつき』として扱う健二はきっと自分で気付くことはないんだろうなぁ。

進藤さんが耐えられなくなるか、雪希に向かって『むつきちゃんが〜〜』とか言って「え? 違うよ?」なんて展開になるかのどっちかと見た。

 

それにしても『進藤妹』の話が全然でてきませんね。

進藤さんが自分からは言えないのは分かりますが、健二も全然話題にしないんでしょうか?

完全に妹のことを忘れてるか、話題にするほどのこともないと思っているのか。

どっちにしても進藤さんがかわいそうだなぁ。

だからこそ進藤さんも言い出せないのかも。

 

ちなみ進藤さん、かなり可愛いです。

日和ほどじゃありませんが惚れました。

『やかま進藤』さんもいいけど『おとな進藤』さんもいい感じです。

 

そしてある意味『すれ違っている』2人の関係は一体どうなるのか……。

以下次回!!


前へ   トップへ   次へ