2002.4.18 「……『むつき』?」編


疑惑をはらみつつむつきシナリオは進みます。

 

【1/30】

雪希と一緒に登校。

玄関で別れた雪希に手を振っていると……

「あ、あの…」

「ん?」

「お、おはようございます」

むつき登場。

「えっと、確か昨日の…」

「あ、はい、進藤って言います」

「そうそう、進藤さん、雪希から聞いてたよ」

「あ、は、はい…」

「アイツなら教室に行ったぜ」

「あ、はい…その…」

「どうかした?」

「片瀬さんに手を振ってる姿が見えて…」

「……」

朝から恥ずかしい姿を見られた、と照れる健二。

「あ、あの…」

「いや、なんて言うか…その…」

「優しいお兄さんなんですね」

「へ?」

「妹思いの優しいお兄さんなんだなって」

「ま、まあ、その…」

焦って他の話題に切り替えようと、健二は昨日のお礼を言うことに。

  ■早速、言っておくか

  ■話を誤魔化すだけでいいか

お礼? 何の?

何でもいいからとりあえず言っておきましょう。

「昨日は雪希が世話になって…」

ああ、それね。

「あ、いえ、そんな」

「ありがとう」

「わ、私はそんなお礼を言われるような…」

「はは、そんなことないよ」

少し話してそれぞれの教室へ。

健二の印象は『大人しくて良い子』。

 

昼ご飯は日和&清香と学食へ。

そこで見かけたのは……先輩!! 麻美センパイです!!

初めての登場です!!!

だって過去パートはもとより、本編でも全然姿を見せないんだもんなぁ……。

初めてそのお姿を拝見いたしました。かわいいです。と言うより「キレイ」かな?

むつきの次ですのでもう少し待っていて下さい。

ちなみに学食のお代は健二が払いました。

それは近くやってくるバレンタインデーのため。

清香が義理で健二に渡して、お返しをふんだくるつもりでいることを匂わせたからです。

 

昼食を終えて教室に戻ってくる途中の廊下で雪希とばったり。

委員会の打ち合わせがあるからむつきを家に連れてくる、と雪希。偉い!!

 

放課後。

  ■商店街に寄る

  ■どこに行くか考える

考えてどうするのかわかりませんが考えてみましょう。

考えた結果、部活に委員会に家事にと頑張る雪希に兄貴らしいことでもしてやるか、とお土産を買ってやることに。うんうん、いい兄貴だ。流石雪希シナリオじゃないだけのことはある。

恥ずかしいので乙女チックな気持ちになってケーキ屋に突入。ショートケーキを3つ購入した健二。

何故か言葉まで女言葉に……。

 

家に帰るとむつきが来ていました。

健二の買ってきたケーキを持って雪希がお茶の準備をしに居間から出て行くと、居間には健二とむつきの2人だけ。

「じ〜…」

「…ん?」

「じ〜…」

「ん、どうかした?」

「あ、いえ、な、なんでもないです」

「……」

そのうち雪希が帰ってきました。そのことにホッとする健二。

何故かむつきには不思議と緊張してしまう健二でした。

 

雪希と健二の間で誕生日のプレゼントの話に。

何が欲しい、と健二が雪希に聞くと雪希は昔もそんなことを言っていた、と言い出しました。

「そのときの私はリボンって答えた気がするよ」

「…え?」

「あれ? どうかしたの? 進藤さん」

「あ、何でもないです…」

そう言えばそんな事があったかな、と思い出す健二。

ちょうど『進藤さん』の頭に巻かれているようなやつだよな、と。

お礼と言って渡したリボン。嬉しそうに喜んで巻いてくれた……。

「……」

「あれ? お兄ちゃん、どうしたの?」

「……」

「お兄ちゃん?」

『進藤さん』のリボン。ちょうどそんな感じだった気がする……と健二。

(じぃー)

「は、はい?」

「あ、いや、何でも無い…」

「あ、はい…」

「お兄ちゃん、どうしちゃったの?」

「進藤さん…」

「は、はい?」

「昔…」

「……」

「いや、なんでもない…」

「お兄ちゃん、どうしたの?」

「……」

まさかな、と健二。

打ち合わせの邪魔する訳にいかない、と席を外す健二ですが、楽しそうに話をするむつきを見て健二は昔を思い出します。

あれは自分の初恋だったのかもしれない、と。

 

夕方。

夕飯を食べていくようむつきに勧める健二と雪希ですが、電車の時間が……とむつき。

なんでも隣町から通っているんだとか。

それにしたって……一体どんなローカル電車なんだよ、こんな夕方で電車を気にするなんて。

結局遠慮がちなむつきを健二が駅まで送ることになりました。

 

駅までの道のりを会話もなく歩く2人。

その内、ふとむつきがさっきのリボンの話題について話しかけてきました。

「さっきのお話でちょっと…」

「さっき?」

「あ、リボンのことです…」

「…それが、どうかした?」

「……」

「ん?」

「もしかして…リボンを贈られたことがあるんですか?」

「まあ、ガキの頃だけど…」

「ど、どう言った経緯でしょうか?」

「どう言ったって…」

「………」

ポケットに突っ込んだ手の暖かさに、小さな唇の温もりを思い出す健二。

「手のすり傷…」

「え?」

「まさかと思いまして…」

「……」

子供の頃。

すり傷に伝わった小さな温もり。

お礼に渡したリボン。

嬉しいと言ってくれた……。

そんな昔の事を頭に浮かんできた健二。

「も、もしかして…」

「……」

「あの時の?」

「多分、お話が通じるなら…」

「通じると思う」

「……」

「冬の浜辺だよな…」

「あ、はい…」

「…そっかそっか」

「まさか、お会いできるとは…」

「うん、そうだよな?」

「は、はい…」

そう言って照れたような、そして心から嬉しそうな顔に。

彼女の名前を思い出す健二。それは確か……『むつき』。

「あのさ……むつきちゃんは、元気にしてたか?」

「あ、えっと…」

「ま、その姿を見ればよく分かるけどな」

「あ、はい…」

暗い顔になる『むつき』。

「うんうん」

でもそれに気付かない健二。

少し浮かれていたのかもしれません。

こうして再会できたのが嬉しくて。

彼女も自分のことを覚えていてくれてことが嬉しくて。

駅まで着くと、『むつき』はまだ何か言いたげでしたが「また明日」と別れる2人。

いつも雪希にやるように小さく手を振る健二。

それに気付いて小さく手を振り返す『むつき』。

遠くてよく見えないけど、きっと笑っていてくれているんだろう、と健二は思うのでした。

 

……わかりました。

これは『むつき』じゃないんですね?

妹なんですね? あの元気一杯だった。

読めた、読めましたよ。

このシナリオは『むつきだと思って親しくなっていく健二と、それに気付いて欲しいけど気付いて欲しくない妹の葛藤。そしてLOVEがテーマなんですね。

きっと『進藤妹』は幼い頃、健二が「おとなしい子が好き」だと言っていたのを聞いて必死で大人しい子になろうと努力をしたのでしょう。もしくは今も努力をしているのかも。

自分はむつきじゃない、と言い出せないのは「むつきちゃんみたいな子が好き」と言う健二のセリフも原因の1つかもしれません。

 

つまり『このシナリオのヒロインはむつきじゃない』ってことになりますね。

本当にそうだとしたらかなり大掛かりな仕掛けですね、ねこねこソフトさん。

でもそれにしちゃやけにあっさりバラしすぎな気もしますが。

だってここまでやられたらどなたでも気付きますよね?

ひょっとしてさらに裏があるのかな……?

 

 

……ここまで言って本当に『むつき』だったら寒いな。

 

今日は飲んできたのでやや短めです。すいません。

以下次回!!


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