2002.4.9 「見えてきた…見えてきたよ……」編
ああ……いつのまにかオープニングを1日3回は見ないと気が済まない体になってしまいました。
それにしてもこのオープニングの中でのむつきや先輩の扱いはヒドいですね。名前が一瞬で消えてしまいます。
もっとも日和は名前も出てきませんがそれは別格ってことで。
でも扱いがヒドいと言ってもそれぞれクライマックスと思われるシーンが出てくるので問題ありません。
ところで晴れた青空の下、傘をさした雪希を下から見たアングルでとらえたCGが、異様にエロく見えるのは俺だけでしょうか?
なんかめちゃくちゃ肉感的なんですけど……。
ま、とりあえず早く日和を抱きかかえてコーヒーカップに乗らなきゃ。
【2/7】
日和との勉強のお陰でテストはバッチリの健二。
学校から帰ると夜に向けて睡眠。
ガタガタガタッ
『開けてよぉ〜っ』
日和がクローゼットにやってきた音で目覚めるともう夜中。
健二は日和にテストのお礼を言って、この日も一緒に勉強することになりました。
でも昨日の科目は日和の得意科目だったからよかったものの、今日の科目がむしろ健二の方が上。
逆に日和に教えるような形で勉強は進みます。
「う、うん、え〜と…」
「え〜と、えと、にゃ〜…」
手に持ったシャーペンを唇にツンツン当てながら考える日和。
それはおそらく日和の癖なんでしょう。
健二にはその仕草が可愛く見えてしょうがありません。激しく同意。
「なあ?」
「う〜ん、う〜ん…」
「なあって、日和」
「えっ、よ、呼んだ?」
「ああ、それは何だ?」
「えっ、え?」
「その口に咥えたシャーペンだよ?」
「わ、わわわ、ずっと見てたんだっ」
「いや、なんとなくな」
「も、もう〜っ、恥ずかしいよぉ〜」
「まあまあ、いいじゃん」
うん、いいじゃん。
「はぅ…」
顔を真っ赤にして照れる日和。
「あ、あのね、え〜と、癖なの…」
シャーペンを咥えるのは考え事をする時の癖とのこと。
もう1回やってくれと言われて嫌がる日和に、ちょっと可愛かったぞ、と健二。
照れたりなんだりで結局この日はあんまり勉強になりませんでした。
でも健二には日和と一緒にいることが楽しく感じられるようになっていたのでした……。
【2/8】
寝坊してダッシュで登校。
ギリギリで教室に駆け込んできた健二を見て清香が「一緒に補習を行きましょうよ」なんて話しかけてきました。
清香は普段はともかく、昔から3学期の成績だけ悪いんだそうです。一体何故なんでしょう?
清香シナリオをクリアすればその謎も解けるんでしょうね。
帰り際、むつきに勉強を教えてくれ、と頼まれた健二ですが自分のことで手一杯、と断ります。
それに「せっかく日和と2人で楽しくしているのに」とも。
そんな自分の考えに驚く健二。
自分が日和と会うのを楽しみにしていることにやっと気付いたようです。
家に帰ってベッドに横になる健二。
床に置いてある子供用プールを見ながら思うのは日和のことです。
昔からイジめて、泣かせて、でもいつも傍にいて。
いきなりいなくなって、そして幽霊になって現れて。
「…ばか日和」
思い出すのは昔のこと。
父親しか開けられなかったクローゼットを簡単に開けてしまう日和。
「ほ、ほら、けんちゃん見て」
「………」
「ね、ねっ、スゴイでしょ?」
「………う、う…」
「え?」
「うるさいっ!」
ホントは誉めてあげたかったのに。悔しくて思わず怒鳴ってしまった健二。
悔しかったのかもしれない。
日和には何の取り柄も無くて、いつも自分にイジメられて、いつも泣いていて欲しかったのかもしれない。
いつも泣いて、自分を頼って。
いつも、いつまでも、ずっと自分だけのそばに居てくれて……。
クローゼットに日和を閉じ込めた健二。
初めは怒っていた健二も日和の泣き声を聞いているうちに開けてやろうとしますが、クローゼットを開けることはできません。
必死でドアを叩く健二。
早く日和の涙を止めてあげたくて。
閉じ込められたまま日和が泣いて。扉の向こうで健二も泣いて。
父親が開けてくれるまで泣き続けた2人。
その時の声が今でも健二の耳に残っていました。
子供だった自分の胸が痛んだ日のこと……。
『うわ〜ん…』
「…ん?」
『開けてよぉ〜』
「すぐ行く!」
ガンガンガンッ
ギギギ…
「大丈夫か! 日和!」
「えっ、う、うん……」
「そうか…」
「ど、どうしたの?」
「いや…なんでもない」
子供の頃の夢を見ていた健二。
そのせいで思わず必死になってしまった健二を見て心が温まったのは俺だけじゃないはず。
「お前ってなぜか…この壊れたクローゼット開けるの上手かったよな?」
「えっ」
「確かそうだったよな?」
「う、うん…そうだった、うん」
でもそこで日和の表情は沈んでしまいました。
「だけど、どうしてだろ…」
「ん?」
「このクローゼット見てると…なにか切ないの…」
「…日和?」
それはさっき見たあの夢と同じなんだろうか、と健二は思います。
日和も自分と同じようにあの日の事を覚えているのだろうか、と。
今日も2人でテスト勉強。
日和はやっぱり考え事を始めるとシャーペンを咥える癖が出てきてしまいます。
それを見てほくそえむ健二。
「あ、わかったよ!」
「よし、でかしたぞ日和」
「えへへ」
それから2人は一通りテスト勉強を済ましました。
別に日和が一緒でも、テスト勉強の助けにはならなかったが…
それでも俺は…楽しかった。
テストが終わったら休みに入る健二は、そしたら日和にどっか連れていってやろうか、と言い出しました。
遠くはダメだ、と言う制限付きでも日和は大喜びです。
健二の学校はテストが終わったら自由登校になるんだそうな。なんて羨ましい学校……。
「ね、ねえ…けんちゃん」
「…なんだ?」
「あ、ありがとね…」
「ば、ばか、何を言ってんだよ…」
「え、えへへ…」
いい雰囲気だ……なんか幸せな気分になってきちゃいましたよ……。
……でも。
この幸せは非常に脆いものに感じられてなりません。
それは日和の存在そのものに確実性が無いからでしょうか。
言うなれば「Kanon」のあゆのように。
【2/9】
朝から浮かれた感じの健二。それは雪希から見てもわかるぐらいでした。
明日でテストが終わりだから、と雪希には説明しますが本当は違うことに健二も気付いていました。
春休みが嬉しくない訳はありませんが、本当の理由はもちろん日和。
この日のテストが終わったらもちろんすぐに帰って爆睡。
ガタガタガタッ…
「ん…来たか?」
毛布を払いのけて健二はクローゼットに向かいます。
『あ〜け〜て〜よぉ〜』
「わかったわかった」
ドカドカドカッ
ギギギ…
「よう、今日も早かったな?」
「う、うん、どうしてだろうね?」
「さあな…だけど、明日も早かったらいいのにな?」
「えっ…」
「あ、いや、別に深い意味は…」
「う、うん…」
そう言いながら頷く日和は照れて真っ赤な顔をしています。
「だ、だけどさ、もしも遅かったら、遊びに行くのは中止な」
「え〜っ、そんな〜」
「だって、お前ってさ。いつも朝方には、いつの間にか消えてるだろ?」
「う、うん…」
「だからさ、どこに行っても朝までには帰って来るようにした方がいいだろ?」
「…うん・…そうだよね」
そして始まる楽しい勉強会。
そう、健二にとっては本当に『楽しい』なんだと思います。
簡単な問題も解けない日和をからかいながらの勉強。
「これならわかるだろ」と健二が差し出した問題は……
■とっても簡単な問題
■実は超ムズイ問題
ここは簡単な問題でいきましょう。日和の自信を無くならせても仕方ありません。
と言うか、問題を解いて喜ぶ日和の顔が見たい。
制限時間内で出来なかったら罰ゲーム、と言う健二の言葉に日和も必死です。。
シャーペンを咥えながら考える日和を見て、内心楽しんでいる健二。
その癖をからかいながらも健二は嬉しかったのです。
自分が知っている頃の、いつもイジめて泣かせてばかりいた日和。
それでもいつもそばにいてくれたあの頃の日和。
そんな日和がまた自分のそばへ帰ってきてくれたみたいで。
結局時間内で問題を解くことが出来なかった日和には罰ゲーム。
『あの頃』のように「コチョコチョの刑」です。
ジャレまわる2人。まるで子供の頃に返ったかのように。
あんまりやりすぎて日和が転んでしまいました。
座り込んだままの日和に腕を差し出す健二。
「…ゴメンな」
「えっ…」
「悪かったな…」
「え、ええと…あ、ありがと…」
どうして自分はこんな事を日和にしたいと思ったのだろうか、と健二は考えます。
…もしかしたら…
俺もあの頃と同じように、日和と接していたかったのかも知れない…
問題を解いて喜ぶ日和は見られませんでしたが、それ以上にいいものを見させて頂きました。
もちろん転んだ日和のパンツではありません。
健二の中で確実に大きくなってきている日和への想い。
それをひしひしと感じます。
そしてそれは日和もそうなんだ、と信じている俺でした。
【2/10】
登校途中。
雪希が言うのは、今日むつきの家にみんなが集まるんだそうです(みんなって誰だ?)。
「ねえ、お兄ちゃんも一緒に行こうよ?」
「今日か…」
もちろんそんな所(むつきスマン)に行く訳には行きません。
今日は日和とどこかに行く約束をしているのです。
「どうする、お兄ちゃん?」
■進藤はうるさいので断る
■日和との約束を守る
どっちにしても断るんですね。
それはいいんですけど、この選択肢の違いはなにかと言うと『断る理由』が日和かどうかです。
そして断る理由はもちろん日和との約束があるからなのです。
残念そうな雪希の表情にちょっと心が痛みましたが仕方ありません。ゴメンよ。
テストも全て終わって健二は即行で帰って睡眠です。
日和を連れて遊びに行くことを心から楽しみにしながら。
突然のホワイトアウト。
一瞬見えたのは健二たちの学校とは違う制服を着た女の子に迫る1台の車。
そしてその女の子髪の毛の色は確かに日和と同じ……。
『どう、大丈夫?』
「うん、平気だよ」
『そう良かったわね』
「うん」
『ねえ、リンゴむいてあげようか?』
「うん、食べるよぉ〜」
『美味しいわよ』
「ありがと〜」
母親が果物ナイフでリンゴの皮をむく。
窓から差し込む光が明るくカーテン越しに部屋を照らす。
『そういえば、最近よく寝ているわね?』
「うん」
『うふふ、いいことだわね』
最近はぐっすり眠っている。
ここに来た時はそうでも無かったけど。
前に眠れなかったのはあのことを聞いたから。
あんなに不安で心配だったのに、ここまでくると不思議と落ち着く。
「ねえ、お母さん」
『なあに?』
「確か…15日だよね?」
『ええ、そうよ』
「少しドキドキするよぉ」
『うふふ、大丈夫よ安心して』
「うん、ありがと…」
これは一体…………考えてみます。
まずこれは健二の夢などではないでしょう。
明らかに視点(画面は真っ白だけど)は女の子です。
所々で出てくる口調から……その娘は日和だと思われます。
音声が無いのでわかりませんが、それでも確信を持って言えます。
日和の横でリンゴをむいている母親。
最初に出てきた日和に迫る1台の車。
これらを総合して考えると……日和は交通事故に遭ったのではないでしょうか?
そして病院に入院している状態なのでは。
『最近はよく眠れている』と言う発言からすると、健二の所に現れる日和は本物の(?)日和が眠っている間のみ健二の元にやってくるということを表しているのでしょう。
それでは一体健二のところにやってくる日和は何者なのか。
生霊?
ドッペルゲンガー?
思念体?
そして『あのこと』とは何か。
……わかりません。
『15日』
その日に一体何が起こるのか……。
ガタガタガタッ
「あ〜け〜て〜よぉ〜っ」
「おお、今日も早いな」
確かに。
現れ始めた頃は日和がやってくるのは真夜中でしたが、今の時間は夜の10時半です。
それは例え日和本人は覚えていなくても、早く寝て健二のところに行きたい、と言う想いがさせることなのでしょうか。
ガンガンッ、ギギギ…
「よおっ」
「えへへ…」
「今日も早かったな?」
「うん、良かったよぉ〜」
「ああ、せっかく出かけるんだからな」
「うん!」
いつもの照れたような笑顔。『素直でカワイイ奴』と認める健二も十分『素直』です。
さてどこに行くか、と言うことになって日和が言い出したのは遊園地。
でも健二によりその案は却下されました。
ガキじゃないんだから。日和の姿は見えないんだから人の多いところはダメ。賑やかな場所に外見上健二1人でふらつくのは寒すぎ。遊園地がどこにあるのか知らない。etc etc...
近場にしよう、と健二。
「じゃ、じゃあ、町を案内して欲しいよ〜」
自分が覚えているのはずっと昔の姿だから見てみたい、と日和。
その気持ちを理解した健二はその案を承諾。
階下にいた雪希に「おやすみ」と言ってでかけようとした所で問題発生。
日和は裸足だから靴が無かったのです。
そこで適当な靴を履いて家を出た2人ですが、通行人に見つかって一旦帰宅。
日和の姿が見えないために靴が勝手に動いてるように見られてしまうのです。
健二の部屋に戻ってきた2人。
どうしようか対策を考えていたところで日和はもう出かけなくていい、と言い出しました。
健二とこうして一緒にいるだけで楽しいから、と言う日和は笑顔です。
でも健二はわかっていました。
日和は落ち込んでいることを。
改めて自分が特異な存在であることを思い知らされたはずなのです。
「…いや、ダメだ」
「えっ?」
「せっかくだから出かけるぞ」
「で、でも…けんちゃん」
「だからさ、人の少ない所にしようぜ」
「えっ?」
「要は他の人に見つからなければいいんだろ?」
「う、うん、そうだよね…」
別にどこでも良かったのかもしれない。そう健二は思います。
ただ目の前で、日和が寂しそうにするのを見るのが嫌だった。ただそれだけ。
近くの公園に向かう2人。
人通りを避けて。路地の先から人影が見得ると動きを止めて。
そして2人は着いた公園は静まり返っっていました。
足元を照らすのは薄い月の光と電灯の灯り。
「ね、ねえ…」
「どうした、寒いのか?」
「う、ううん…え、えとね……わ、わたし……本当に幽霊なのかな……」
「えっ…」
「だ、だったね…わたし…こんな格好なのに、寒さも全然感じないよ…」
「…日和?」
「じゃあさ…じゃあさ、やっぱり……死んじゃったって事なのかな?」
「………」
「もしそうだったら…」
そのまま哀しそうな顔で俯いてしまった日和。
「もしそうだったら」の後に続く言葉。
その言葉は健二も口にする事ができませんでした。
「…ほら、日和」
「えっ…」
「寒いだろ?」
そう言って首に巻いていたマフラーを日和に手渡そうとする健二。
「で、でも…わたし…」
「いいから使えよ」
「だ、だけど、わたし寒くな…」
「ほら、いいから…」
それだけ言うと健二は日和の首へとマフラーを掛けてやりました。
「あっ…」
「…見てるこっちが寒いんだよ」
「…………ありがと…」
見上げた夜空の大きな月。
全てを吸い込んでくれそうに見えた。
今、下を向いたら、俺は…
日和にいつもの笑顔を見せてやる自信が無かった…
回想シーン。
『ね、日和ちゃん』
「…………」
『言うこと聞いてよ?』
「いやだよぉ〜」
『ほら、お母さんを困らせないでよ…』
「で、でも…」
『お父さんのお仕事なんだから、しょうがないでしょ?』
「う゛〜」
『大丈夫よ、すぐに新しいお友達もできるから』
「…………」
『いい子だから、わかって…』
「うっ、う、ひっくっ…」
『ね? 日和ちゃん』
(( うわ〜ん… ))
…懐かしい夢を見た気がする。
…幼い日のわたし。
『病院の日和』です。
思い出していたのは引越しすることが決まった頃の自分でしょう。
『起きた、日和?』
「…うん」
母親にリンゴをむいてもらう日和。
日和が入院してから2週間が経っていました……。
なんとなく。
なんとなくですがわかってきました。
健二の元に日和が現れるようになった時期と、日和が入院した時期には微妙に差がありますが大体は同じです。
この入院したことと、日和が健二の元に現れるようになったことは絶対に無関係ではないでしょう。
そして『病院の日和』のモノローグの口調からはそれほど「ポンコツ」っぽさを感じることはできません。
健二の所にやってくる日和ははっきり言って「ポンコツ全開」です。
それはどういうことか。
健二の所にやってくる日和は「子供の頃の日和」なのではないでしょうか。
それは服が子供のままであることからも推測できます。
身体が大人なのはそこまで子供のままだったら同じ18禁でもジャンルが変わってしまうので仕方ないにしても。
子供の姿で現れる理由と、クローゼットから現れる理由はまだわかりませんが……。
そして健二。
日和に対する優しさを感じます。
日和自身も感じているであろう『自分』への不安。
果たして健二はその不安ごと日和を包んであげることができるのか……。
【2/11】
昼過ぎに起きた健二は雪希と一緒に昼ご飯。
ふと健二は雪希が日和を覚えているか尋ねてみました。
一瞬考え込んだ雪希ですが、健二の「ポンコツですぐに泣いてた」の説明ですぐに思い出したようです。
「うん、日和姉ちゃんだね?」
「おお、やっぱりお前も覚えていたか?」
「うん、忘れるわけないよ」
どうしてそんな事を聞いてきたのか、と雪希は言いますが、まさか毎晩自分の部屋に現れるとは言えません。
ましてや雪希のパンツをパクった犯人だなんて(笑)。
日和の引越し先を知ってるかどうかも健二は尋ねてみましたが、雪希も隣町であるというとこまでしか知りませんでした。
「だけど急にどうしたの?」
「ん、まあな…」
「ふ〜ん、ちょっと気になるよ〜」
「どうしてだ?」
「うん、だって日和おねえちゃんって…お兄ちゃんの好きだった人だもんね♪」
「な、なに言ってんだ雪希!?」
「あはは、お兄ちゃんムキになってる」
「お、お前、記憶が混乱してるだろ?」
「ううん、ちゃーんと覚えてるよ〜」
自分がイジめてた現場をずっと見ていたくせに、どうやったらそんな言葉が出るんだ、と内心舌を打つ健二。
ま、好きな娘をイジめる少年の心理ってやつを雪希もわかってるってことでしょう。
夜。
ベッドで健二が読んでいるのは、夕方に本屋で買ってきた町の案内的な場所が写真入りで載っている冊子。
せめて見るだけでも、と言う健二の心遣いでした。
ガタガタガタッ
『あ〜け〜て〜よぉ〜』
「すぐ行く」
ドカドカドカッ、ギギギギ…
「あいたたた…」
「よう」
「はうっ、またアタマ打ったよぉ…」
「ぷっ、お前ってホントどんくさいな?」
「そ、そんなことないよぉ〜」
「いいや、見事なくらいにポンコツだ」
「も、もうヒドイよ〜っ、けんちゃん」
怒る日和の頭を優しく撫でてやると日和は満面の笑顔に。
そんな日和の笑顔を見ると健二まで嬉しくなってしまうのでした。
一緒に健二が買ってきた本を見る2人。
昔から変わっていないところを見つけては日和は嬉しそうです。
そして2人がその本の中で見つけたのは町外れに出来た小さな遊園地の記事でした。
カップルの乗ったコーヒーカップ(ついに来た!!)の写真を見て顔を綻ばす日和。
でも日和の言葉を聞くまでもなく健二がそれを却下。
悲しむ日和ですが健二だってそんなことはしたくないのです。
でも先日の靴の問題や、外見的には自分1人で行くことになってしまうことなどを考えると……。
その代わり、この部屋の中だったらいくらでも遊んでやる、と健二は言います。
その言葉に日和は大喜び。
騒ぎながらジャレ合う2人でした。
と言う訳でなんとなく物語の全容が見えてきました。
とりあえず日和が死んでいなかったことがわかっただけでも嬉しいです。
果たして2人の行く末は……以下次回!!