2002.4.8 「DAN DAN 心魅かれてく」編


頂きモノSS第4弾です。プレイ日記6日目の読後にどうぞ。


どんどん行きます。

 

【2/2】

健二が朝起きるとやっぱり床はびっしょりと濡れていました。

やはり幽霊のお約束なのか、と健二は思いますがそう思いたくありませんね、幽霊だなんて。

そして雪希は未だ完全に誤解したまま。どうやら誤解を解くのは最早不可能の様子です。

 

教室に着くと清香が御札の成果を聞いてきました。

もう必要無くなった、と御札を返す健二ですが、役に立たなかったことを正直に言うとまた変なアイテムを寄越しかねないので適当に調子を合わせることに。

御札が役に立ったと思い込んだ清香は大喜び。健二にバカ呼ばわりされてるとも知らず……哀れ。

 

夜。

日和が来るのはもう少し後だな、とお風呂に入る健二。

健二のシャンプーはリンスインなんてもっての他だそうです。

シャンプーが無い時は石鹸オンリーですませるんだとか。

う〜ん、なかなか気が合いますね、俺と。

俺も4年前に試しで買ったリンスがまだ残ってるぐらいだし、シャンプー無い時は石鹸で頭洗うし。

……関係無いですね、すいません。

そして風呂を出ようとした健二はふと思い留まりました。

風呂を出たとしてもすぐ寝る訳ではなく、きっと日和が来るはずだ、と。

日和なんかを意識した訳じゃない、と自分に言い聞かせながら雪希のシャンプーセット使ってみる健二。

健二が風呂を出ると雪希はすぐに健二の匂いがいつもと違うことに気付きました。

いつもの健二は石鹸の匂いがするそうです。

そう言えば昔からよく石鹸で頭を洗ってたよな、と健二。

 

「うわぁ〜ん」

部屋に戻るといきなり日和の泣き声が。

すぐにクローゼットを開けてやる健二。どうやら日和はいつもより早く来たようです。

健二は日和に質問をしていきます。

なんで夜しか現れないのか。

いつ消えるのか。

消えてる間はどこに行ってるのか。

どれも日和はちゃんと答えることができません。自分でもわかっていない様子。

そして一番重要なことを訊ねる健二。

「お前……幽霊?」

「えっ、え〜っ!?」

「…だからイチイチ驚くなよ?」

「ご、ごめん…」

「だから幽霊ってゆー事はさ…」

「うん?」

「逆に言ったら…その…」

「…はい?」

「………」

「…どうしたの?」

健二の喉元で止まった言葉は「死んだのか?」の一言。

その言葉を出そうをした時、健二には急に現実的な感情が湧いてきたのです。

現実的な感情。それは『日和に死んでいて欲しくない』という感情でしょうか。

全くもって同感です。

「…ねえ?」

「いや…なんでも無い」

「?」

その後もいくつか質問するも日和はやはりわからないことだらけ。

救いは日和自身があまり悲観的に見えないところ。

 

ふと腹が減った健二は日和と一緒に階下へと。

するとそこにはやっぱり腹が減ってしまったらしい雪希がいました。

そして何か作るか……とその時。

「あ…」

「ん?」

「あ、ああ…」

「どうした?」

「ふ、ふくが…」

「ふく?」

「ふ、服が、服が…」

そう言いながら雪希が指差した先には日和が。

日和が着ているのは雪希に借りた服です。

でも雪希には日和自身が見えないので当然見えているのは自分の服だけ。

「宙に浮いてる…」

「…はあ?」

「はい?」

「う、う〜ん…」

バタンっ

「うわーっ、雪希ーっ!?」

「た、倒れちゃったよぉ〜っ」

ただ慌てふためくだけの日和を黙らせつつ、健二は雪希をソファーに横たわらせます。

どうやら気を失っただけの様子。

「あ、あれ…ここは?」

そして目覚めた雪希。

「急に倒れるから驚いたぞ…」

「え、え〜と…」

「ほら、もう大丈夫か?」

「う、うん…確か服が…」

「服がどうしたんだ?」

「うん…服が宙に浮いてたみたいで」

「服?」

何をバカなことを、と健二。

「ううん。確かに浮い…」

とそこでまた日和の方を見てしまった雪希。

「…て、浮いて…」

「ま、また宙に浮いてるぅーーっ」

バタンっ

「またかーっ!?」

「わ、わわわわ…」

再び気を失った雪希でした。ぶわはははは。

 

雪希、完全にギャグキャラです。

 

自分の部屋に戻った健二は雪希が何を見て驚いたのかに気付きました。

結果としては日和に『雪希の服を着るのは不許可』命令が発動。

ショックを受ける日和ですがそれもやむなし。

結局この夜はそのまま寝付いてしまいました。

 

【2/3】

朝になったら雪希が昨夜のことで駆け込んできました。

一生懸命に話す雪希に健二は一言、「夢だ」。

疲れてくると色々な事が起こる、少しゆっくりした方がいい、と言い含めてその場をしのぐ健二でした。

 

登校中も様子がおかしいままの雪希を元気づけようと、今日は飯でも食って帰ろう、と健二。

もちろんこの日からテスト前で部活が休みになる雪希は快諾です。

そして教室に入るといきなり「掘り出し物が…」と清香が怪しげな袋をもって話しかけてきました。

いらんいらん、と断る健二。

「なによ? 人がせっかく親切で持ってきてあげたのに…」

もう結構だ、と健二が言うと清香は文句を言いながら去っていきました。

清香に悪気が無いのはわかっているので心の中で健二は謝ります。清香もいい奴なんですね。

 

土曜日なので半日で学校は終了。健二は雪希と一緒に商店街へ。

そこで春のバーゲンをやっているのを見て雪希はそれを見に行きました。

待ってる間、雪希に彼氏が出来た時のことを想像する健二。

思わずそんな場面を思い浮かべて怒り(?)を募らせる健二ですが、いつかそんな日は訪れるのです。

俺はアイツの兄貴として、いつまでも笑顔でいて欲しいよな。

うんうん……いい兄貴だ。今回は雪希シナリオじゃないしね。

 

2人がやってきたのは商店街にあるちょっといい感じのファミレス。

「おおっ、すげえぞ雪希」

「えっ、なになに?」

雪希がメニューを見ている時に健二の目に入ってきたのは、同じ店内にいた『とあるカップル』。

仲の良さそうなカップルでそれ自体は問題無いのですが、問題なのはテーブルの上に置かれたジュース。

1つのジュースに2本のストロー。

まさか実物をお目にかかれるとは、と健二は感心(?)するばかり。

恥ずかしくないのかな、と言いながら雪希を見るとそこには期待に満ちた目がありました。

「ね、ねえ、お兄ちゃん…」

…来たか?

「お、お願いがあるんだけど…」

…やめろマイ妹。

「わ、わたし達も、いっ…」

「不許可ーーーっ!!」

「…はい」

しょんぼりする雪希。

「…なあ、雪希」

「うん?」

「あの技は余程の根性が無いと、人前で発揮できない技なんだよ?」

「う、うん。は、はずかしいもんね…」

「ああ、それにな…本当の恋人同士しかできない技なんだ」

「うん…」

「だから、お前も早いとこ彼氏を作れよ」

「ええ〜っ!?」

「これ、イチイチお前も大声出すなよ」

「う、うん、ごめん…」

ま、頑張れよ、と健二。

改めて健二は『兄として』妹の笑顔を見ていたいんだと言う事を認識するのでした。

 

夜。

日和はちゃんと自分の小さい時の服でやってきました。

そう言えば何で子供の頃の服なんでしょうか。

そこにも深い意味があるのかもしれませんね……。

 

日和は健二にパンツを借りてきて欲しいと懇願します。

スカートが短くてパンツが見えそうで恥ずかしい、と言うのです。

パンツを変えても問題の解決になってない、と思う健二ですが、子供の頃のパンツで恥ずかしい、と日和は涙ながらに頼み込んできます。

絶対にバレないようにすることを条件に渋々承諾する健二。

念入りに雪希が寝ていることを確認して2人は雪希の部屋の中へ。

パンツは見つけたものの好きな絵柄のものを選んでいる日和に健二は早くするよう言っていると……。

「呼んだ、お兄ちゃん?」

(いや、お前は寝ていてくれ)

「う、うん…」

(ほら、まだか日和!?)

「…ところで何やってるの?」

(なにってお前のパンツを…)

「はい?」

『うわあー!!!』

と言う訳で健二、再び大ピンチ。でも。

「ねえ、お兄ちゃんどうし…ああ…」

(わあ〜い、これに決めたよ〜♪)

雪希が起きてしまったことに気付かないままの日和は気に入ったパンツを手にはしゃいでいます。

「ぱ、ぱん、ぱんつが…」

「え?」

「ま、また宙に浮いてるーーっ」

バタンッ

今度はパンツが宙に浮いてるように見えた雪希は再び気を失うことに。

「またかーーーっ!」

(わあ〜い、わあ〜い♪)

「しっかりしろ、雪希!」

(このパンツがいい〜♪)

「お、おい、大丈夫か!?」

(わあ〜い、わあ〜い♪)

「ゆ、雪希ーっ!」

(るんらら〜♪)

「…………」

(わあ〜い、わあ〜い♪)

トスっ

「う゛…」

「…だまれ」

(ぷるぷるぷる…)

やっぱり全ての生命体(?)の急所は延髄だったとさ。

 

パンツ1つであそこまで能天気に喜べる日和もかわいいのですが、それ以上に

『るんらら〜♪』

にはヤられました。可愛い。可愛すぎる。

 

【2/4】

日曜日の朝。また雪希が健二の部屋に駆け込んできました。

用件は当然昨夜のこと。

もう夢だと言ってごまかすには無理があります。さてどうやってごまかすか……。

  ■やはり力技しかっ!

  ■とりあえず言ってみる

力技でいっても素直な雪希のことですからごまかせそうですが、とりあえず言ってみました。

結局、健二への誤解が深くなっただけでしたが。

 

夜。

なんだか最近来るのが早くなってきた日和。

自分の状況がこんなだと言うのに雪希の心配をする日和に、健二は「変わってない」という感想を抱きます。

そして会話の流れから健二は日和に、この間雪希と目撃したイチャイチャカップルの話をしました。

恥ずかしいね、と言いながらも日和はまんざらでもない様子。

「ね、ねえ、けんちゃん」

「なんだ」

「じゃ、じゃあさ、も、もしかして…い、いないのかな…」

「はあ?」

「だ、だから、その…か、彼女…」

「彼女? …もしかして俺のか?」

「え、えと、その…」

顔を赤くしてもじもじする日和。

「バ〜カ」

「えっ」

「そんなのいる訳ないだろ?」

「ほ、ほんとに?」

「ああ…」

「ほ、ほんとにほんとに!?」

「ウソじゃあねえよ」

「そ、そうなんだ…え、えへへ…」

「…………」

あからさまに嬉しそうな日和の笑顔に思わず照れてしまった健二による

  『やっぱり彼女いる』→『実はそれもウソ』

のコンボに日和の怒りが爆発(?)。

「う゛〜」

泣きながら『ぽかぽかぽか〜』と口で言いながら健二の胸を叩く日和。

そんな日和を見ながら健二は思います。

日和が現れてからロクなことが起こってないけど。

それでも気分が良かった、と。

 

日和が現れることを健二は悪からず思っています。よきかなよきかな。

それが愛情にまで昇華するのはいつの日か……。早く来てください。

 

【2/5】

朝。日和が去った後の水を撒いたような跡の雑巾がけ。

それが健二の日課になっていました。

 

学校では朝から放課後まで爆睡。

帰宅途中で見かけたのはむつきの後ろ姿。さてどうするか。

  ■後から『だ〜れだ?攻撃』を敢行

  ■黙って手刀。むろん延髄へ

後者は人として激しく間違っているので前者。少しぐらいむつきと仲良くしても問題ないでしょう(きっと)。

「きゃっ!?」

健二に目隠しをされてかわいい悲鳴を上げるむつき。

「ちょ、ちょっと何なのよ、これはっ」

『だ〜れだ?』

「だ、誰なのよ〜っ、こんな子供みたいな事するのはー!?」

『ふふふ、誰か当てるナリ〜。ただし外れたら、俺の手が肉仮面のように一生離れなくなるぞ〜』

「も、もう〜、何をバカなことを言ってるのよ」

『とにかく答えるナリ〜』

「う、うん…え、え〜と、多分だけど、その…の、野村義男?」

『…誰だそりゃ?』

「…よっちゃん?」

たのきんトリオかよ。 お前一体いくつだ? (※参考資料

『だ、だから誰なんだよ、そいつは!?』

「あ、もしかしてだけど…でぃ、でぃあぶろ?」

『…そりゃゲームだろ?』

「…U(ツー)?」

「あ〜、もう〜」

そう言って手を離す健二。

「あっ。先輩だったんですか」

「…しらじらしいぞ」

「はははっ」

元気いっぱいの笑顔を見せるむつき。

最初から健二だってわかってたの?

それで『野村義男』が出てくるのがスゲェ……。

 

家に帰るとベッドに横になって1冊の本を読み始めた健二。

本の題名は『本当にあったら怖い話し』

『本当にあった』ではなく『本当にあったら』の最後の『ら』の字がポイントの高い心霊本だとか。

どうでもいいんですがこのゲームの中で「話」を「話し」って書くのがスゴイ気になるんですけど……。

日和が一体何者なのかを調べるためにその本を読む健二ですが結局はよくわかりませんでした。

結局できるのは日和が消えた後の床が濡れている事への対応ぐらい。

雪希に水が漏れない大きな入れ物がないか、と聞いて出てきたのは子供用プール。

 

プールに空気を入れて準備が出来たところで日和がやってきました。

いやがる日和ですが何とか言い聞かせて子供用プールの中を日和の定位置に指定。

「おお、似合うぞ日和せんせい」

「ううっ、カッコわるい〜」

「なんてゆーかヘッポコでいいぞ?」

「も、もうっ〜、ひどいよぉ〜」

 

日和に読んだ本の内容を聞かせてやる健二。

それによると幽霊は壁とかも通り抜けできるんだって、と健二は言います。

そして日和は気が付くといつもクローゼットの中にいて、それを健二が外から無理矢理開けている。

つまり本の通りだったら日和が自分で通り抜けられるんじゃないのか、と言うことです。

まずは壁から、と日和に壁を通り抜けさせようとしますがどうにもうまくいきません。

それでもっと勢いをつけて、ということに。

『日和だぁ〜しゅっ!』

とてとてとて…

…それのどこがダッシュだ?

ゴツンッ

「いたたた…」

当然のように失敗して、思い切り頭を打った日和はパンツを見せてダウン。

そしてそのパンツは先日パクった雪希のパンツでした。

「さては、お前パクったままだったのか?」

「だ、だって〜」

「だってじゃ無い!」

「はうっ…」

あ〜、も〜、日和せんせい…

もしも雪希にバレたらどーすんだよ?

と、その時。

ドタドタドタッ

「ギクッ」

コンコンコンコンッ!

「お、お兄ちゃん!」

お約束。

日和が壁にぶつかった音を聞いて雪希がやってきました。さてどうする!?

  ■クローゼットに押し込む

  ■ぱんつを奪還する

ぱんつを脱が……じゃなくて奪還しないと!!

クローゼットに押し込むなんて可哀想すぎます!! そんなことはできません!!

じゃあパンツを奪還するのは可哀想じゃないのか、なんてのは言いっこ無しです。

いや決してぱんつを脱がせたいわけじゃなく……。

「…許せ、日和」

「えっ」

日和の(雪希の)パンツを掴むと、思い切り引っ張って脱がそうとする健二。

いやがる日和の抵抗にもあってなかなか脱がすことはできません。

その大声を聞いて雪希は部屋に入ってきてしまいました。

「………」

「………」

当然雪希には日和の姿が見えません。

となると、雪希から見れば単に健二が雪希のパンツを持ってるだけで……。

「……」

「………」

健二逃げ場無し。

「ち、違うんだっ、これには、その…」

「…………」

「ある事情があって…」

「………」

「そ、その…」

「………」

「ホンーーーットは違うんだよっ!」

「…………」

一瞬驚いたような顔をした雪希ですが、赤らめた顔で言いました。

「ううん、安心してね…」

そう言う雪希は笑顔。

「わたし、誰にも言わないから」

「い、いや、違うんだ、その…」

「じゃあ、おやすみお兄ちゃん」

「あっ、おい…」

パタンッ

痛い、心が痛いぞ妹よ…

その最後の笑顔が強烈に効いたよ。

 

「ね、ねえ…」

「…なんだよ?」

「ご、ごめんね…ま、またわたしのせいで…」

「別にお前のせいじゃねえよ」

「…ぐっすん」

いつものヘッポコな顔に涙を浮かべた日和。

でも健二には日和が悪い訳ではないことがわかっていました。

この日、健二は初めて日和のことが少しだけ可哀相に思えたのでした。

 

【2/6】

朝。床に置いておいた子供用プールの中はビッショリと濡れていました。

これでもうこの問題は解決した、と健二は胸を撫で下ろしますが、一体この水は何なんでしょうね?

日和が消えた後に残る水……日和が健二のところに現れるのと関係あるのかな。

とりあえず雪希は完全に誤解したままでした。

いつか時間をかけて説明すればきっとわかってくれるだろう…と健二。

面白いからこのままでいいジャン(笑)。

 

翌日からテストが始まるので登校途中の会話はそのことでもちきりです。

果たして健二は勉強をやっているのか、と言うと……

  ■ぼちぼちかな

  ■一夜漬けだ

当然やってる訳ないじゃないですか。

授業は全部寝てるし、夜はずっと日和と一緒だしってああ羨ましい。

 

帰り際。

一緒に勉強しよう、と清香が誘ってきました。

が、それをアッサリ断る健二。どうやら以前一緒に勉強してロクな目に遭わなかったようです。

 

家に帰ると夜まで健二はグッスリ。

雪希に起こされて晩ご飯を食べていざ勉強開始です。

その勉強中。

ガタガタガタッ

「お、来たな?」

「わ、わわわ…」

と日和がやってきました。

健二が勉強をしているのを見て驚く日和。

テストだから今日は大人しくしてろ、と健二が言うと日和も納得した様子です。

そして健二が問題を解いているのを見ていた日和が間違いを指摘してきました。

日和は子供の頃健二よりも成績が悪かったので健二は驚きますが、たまたまこの教科だけは得意だったようです。

それは好都合とばかりに日和に頼る健二。

「よし、んじゃ教えてくれ」

「えっ、わたしが!?」

「ああ、そうだ」

「で、でも…わたしなんか…」

「頼むよ、日和先生」

「わ、わかった…うん、頑張る」

 

と言う訳で健二と日和の勉強会(?)が始まりました。

日和が自分で得意だと言うだけにこの教科(って何だ?)の勉強ははかどったようです。

でもその勉強範囲が最近のところであることに気付いた健二は、日和が幽霊になったのはつい最近のことなのではないか、と推理。

そこで健二は日和にどこに引越したのか、どこの学校に通っていたのかを質問します。

でも日和は「わからない」としか答えることができません。

じゃあ逆にわかることは何か、という健二の質問に対する答えは全て昔のことでした。

一緒に遊んだ日のこと。雪希のこと。この家のこと。そして健二のこと。

「ねえ、けんちゃん…」

「どうした?」

「わたし……ホントに幽霊なのかな?」

「さあ…どうなんだろう」

「ちょ、ちょっとわたし不安だよ」

「…日和?」

「………」

そう言って俯く日和。

普段の明るい表情と違った、少し寂しそうな表情。

迷惑な奴、と思いながらも健二はそんな日和の顔を見ると何故かとても哀しくなっていました。

「なあ…」

「うん?」

「えっと…」

「?」

「いや、お前にはやっぱり…」

「やっぱり?」

「………」

 

…俺は一体、何を言おうとしていたんだろ?

ただコイツの寂しい顔は見たくないと思っただけなのに…

 

「?」

「…すまん、何でもない」

「えっ、どうしたの?」

「なんでもない」

「な、なによぉ〜」

「あ〜、うるさい」

もう寝る、と日和を放って寝てしまう健二でした。

 

『お前にはやっぱり』

この言葉の続きは『笑顔の方が似合ってる』とでも言おうとしたのでしょうか。

俺ならそう言いますし。

自分のことを全くわからない日和。

そしてそんな日和にだんだん心を寄せていく健二。

そんな訳で今回のサブタイトルは「FIELD OF VIEW」でした。深い意味はありません。

果たしてそんな2人の行く末は……。

以下次回!!


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