2002.1.22 「何を…何を語れと言うのか……」編


ああ………。

実は…………今日は一気にクリアしてしまいました。

日記と同時進行でプレイするなんて……できませんでした。

はっきり言って…………いや、何も言えません。

『感動』を言葉で伝えようなどとは余りに愚かな行為。

ってゆーか俺には無理です。

そしてこの感動はやはりプレイして味わっていただきたいと思います。

ですので今回はやや省略気味でいかせていただきます。

途中のコメントも少なめで。

 

ではどうぞ。

 

バイトが終わって待ち合わせへ。

慎二は言いだしっぺのくせに来てません。

孝之と水月、そして遙に気をつかったのでしょう。

 

病室。

ぎこちなく話す3人ですが遙の一言で場は騒然としました。

「今思えばね、何か、白陵の頃から水月と孝之君ってお似合いだったよね」

だからこれでよかった、と言う遙に詰め寄る水月。

この3年間、そして遙が目覚めてからどれだけ孝之が悲しみ、苦しんだのかわかってるのか、と。

「じゃあ、何て言って欲しいのよっ!!!」

この後の言葉は遙の本心。

それだけに心苦しいので割愛。

内容は…あまりに自暴自棄な言葉。

そして水月の怒りが爆発。

遙の頬を思い切り平手で殴る水月。

殴り返そうとした遙は勢い余ってベッドから転落してしまいました。

花瓶も粉々になり水浸しになる遙。

「くっうぅ……」

「遙! 遙っ!!」

孝之が見上げると水月は涙を流していました。

「残された人たちの気も知らないで……」

そう言って病室から飛び出していく水月。

遙は孝之に水月を追いかけさせるのでした。

 

水月を探し回る孝之ですが、それでも見つけることはできません。

1時間もしたころ、かけ続けた電話にやっと水月がでました。

どこにいるのか聞いても何も答えない水月。

でも漏れて聞こえるチャイムの音で水月があの丘にいることを突き止めた孝之は一気に駆け出します。

 

丘にたどり着いた孝之。

「待ってて……くれたんだな……」

「私は……いつでも待ってるよ。それだけで……幸せだったんだもの……」

遙にしたことを後悔する水月。

孝之は遙の本当の気持ちを伝えます。

遙が無理に抑えていた本当の気持ちを。

「3年前に……戻れたらいいのにね」

「え……?」

「そしたら……誰もこんな辛い思いをしなくて済んで……孝之には幸せで楽しい未来が待ってて……」

そんなことを言う水月にそれでいいのか、と孝之は言います。

3年前に戻ったら孝之が水月に向けた想いは全て無くなってしまう。

それでもいいのか、と。

「どうなんだよ!?」

「…………やだ」

「…………」

「孝之を一緒にいられないなんて……孝之のこと好きになっちゃいけないなんて……絶対いやだよぉ!!」

でも自分は孝之の隣にいる資格なんかない、と水月。

それは嘘をついていたから。

「私が水泳をやめたのは、人生を考えたなんて高尚な理由じゃない! 私は……私は……あっ!」

思い切り水月を抱き締める孝之。

「そんなこと……言わなくていいんだ……」

あの頃の自分には、何と言われようと水月が必要だった。

「オマエがいたからオレは……立ち直れた。

 オマエが隣にいてくれて……感謝してる。

 支えてくれて……感謝してる。

 そしてこれからも…………ずっと隣にいて欲しい」

「孝……之……」

「もう……迷わないから。オレ、今度こそ、もう……迷わないから! だからこれからも…………頼む」

「……ごめんなさい……ごめんなさい……」

「綺麗事だけじゃ生きていけないんだよ。それを実感するってことは……辛いんだよ……」

「…………」

「だからそのことはもう……いいだろ? いや、いいんだ……」

「……ありがとう……」

 

 

この後は2人のせっくす。

水月のは今更だから、って訳じゃありませんが割愛。

とにかく孝之は水月の心を癒したんだ、と思ってください。

 

次の日。

バイト終了後に速攻で病院へ向かう孝之。

すると文緒さんから遙がいなくなったことを知らされました。

車椅子でどこかに行ってしまったのです。

そして万が一のことを考えて屋上に上った孝之は、病院裏の砂浜で遙の姿を見つけました。

 

駆けつけた孝之。

心配して近づこうとする孝之ですが、遙は心配なんてしなくていい、と立ち上がってみせました。

「ほら……見て……」

さらには少しずつですが歩き出してみせる遙。

たどたどしくはありますが、リハビリの様子を見ていた孝之にはそれがどんなに凄いことなのかがわかります。

でも砂に足をとられてしまいよろけてしまいました。

「あっ!」

咄嗟に遙の下になって身体を支える孝之。

「っく……」

「ご、ごめんっっ!!」

一瞬見つめあった後に……遙からのキス。

「ご、ごめんなさいっごめんなさいっっ!! そんなつもりじゃ…………ごめんなさい……」

そして向こうを向いたままの遙が口にしたのは別れの言葉。

「さよなら……しよう」

「えっ?」

ゆっくりと孝之の方を向いた遙は微笑んでいました。

「もう、会うのは……やめよう?」

友達としてやっていけるかもしれないと思っていた遙。

でももう無理だと言う遙を、孝之はずっと自分達は仲間だと必死で引き止めます。

そんな孝之に、またいつさっきのように自分の気持ちを抑えきれなくなってしまうかわからない、と遙は言います。

遙の瞳に、強い決意のようなものを感じた孝之は引き止めることを諦めます。

「わかった……」

「ありがとう」

「お礼なんか言うな! オレも今日は……遙に辛い話があってきたんだから……」

「…………」

自分と水月の今までを語る孝之。

これはついに果たすことのできた『約束』でもあり『けじめ』。

遙は言います。

自分が好きで追いかけていたのは3年前の『鳴海君』であり、そんな人はもうどこにもいない、と。

「あの1ヶ月は……私にとって……そう、夢だったんだ。ちょっと長めの……夢」

「遙…………」

「楽しい……夢だったよ。孝之君と一緒にいられて、とっても幸せだった。

 ありがとう、孝之君。そして……さよなら」

「さよならなんて……やっぱ言うなよ」

「…………」

「オレたちは仲間だろ? またいつか……」

「ううん……」

孝之の言葉に大きく首を振る遙。

「その先は……言わないで」

え……

 

「本当の……さよならだよ」

 

遙は『マヤウルのおくりもの』のストーリーを語ります。

それは記憶を無くした妖精と人間の物語。

避けられない別れの時にマヤウルがした贈り物。

それはお別れの言葉。

マヤウルはお別れの妖精であり、今まで人間はそんな言葉を知らなかった。

その言葉を知った子は、世界でいちばん優しい人になれた…。

そんな話を涙をにじませて語る遙。

できすぎている。

でもそれが2人の出会いの本だった。

「だから……せっかくだから、最後も同じに…………しよ? 私のお願い……」

それは2人に最後の時が来たことを示す言葉でした。

もっと遙と話をしていたい。でもそれは叶わない。

「お別れをするときは……笑顔で……しよう?」

「………………」

遙は静かな笑顔を孝之に向けています。

それなのにどうしても涙が溢れてきてしまう。

どうしても笑顔を作れない。

「…………」

「待て! 待ってろ!」

涙をこらえようと必死の孝之。

 

遙との別れだ。

あいつが望む笑顔を……向けてやれ。

そんなこともできないのか!? いや。

一番最後の、遙のために。

これが最後だ。

これが……。

……。

…………。

 

 

 

「……さよなら」

 

 

「……うん!」

 

 

 

家に帰る途中。

そっと後ろから抱き締められる孝之。

「おかえり……」

「くっ……」

孝之の目にまた涙が溢れてきました。

「…………ありがとう。辛かった……でしょ」

「……ぐっ……うっ……うわあああああ…………!!」

「……かゆき……たかゆきぃ……」

 

……そうだ。

もう……いいんだ……。

……もう、ひとりで我慢する必要はないんだ……。

……オレには……水月が……。

水月とふたりで……生きるって……決めたんだ!

 

そして2人は抱き合って泣き続けるのでした…。

 

 

数週間後。

2人で住む引越し先の相談をする孝之と水月。

孝之は就職先が決まっていました。

そこにかかってきた1本の電話。

それは遙の退院の日が決まったことを告げる茜からでした。

おめでとう、と言う孝之に茜は直接遙に言ってくれ、と言います。

「…………それはできない」

「!?」

「それは遙も望んでいないよ」

「…………」

「それじゃ、切るよ…………」

「…………」

「茜ちゃんも、元気でね…………」

「…………」

「さよなら…………」

傷付いた人もいる。

その分だけ、その想いの分だけ強く生きていこうと誓う孝之。

孝之は水月と一緒に部屋を探しに外に出かけていきました。

 

新しい部屋が見つかったら、鏡を買おう。

おまえがバタバタと浴室に走りこむ必要がなくなるように。

おまえが自分の顔を毎日映して、「今日も幸せだな」って確認できるように。

おまえがたくさんの笑顔を、その鏡に映せるように…………。

 

 

 

さらに数年後。

会議で帰るのが遅くなってしまった孝之は新聞を売っているところを探しています。

茜のオリンピック出場が決まったのです。

目に留まったのは1軒の本屋。

そこは遙と最初に出合った本屋。

今まで何となく踏み入れることの無かったその本屋に孝之は入ります。

しかし、そこでも新聞は売り切れでした。

ふと足を止めた場所は絵本売り場。

何となく1冊手にとってパラパラをページをめくります。

絵本作家になることが夢だった遙。

病院裏の砂浜で別れた後は一切連絡をとってこなかったし、来たこともなかった。

そして少し感慨にふけりながら絵本を閉じて棚に戻そうとした時。

孝之の目に入ってきたのは表紙に書いてあった作者の名前。

 

『むらかみ はるか』

 

……はるか……?

 

思わずタイトルを見直す孝之。

 

『ほんとうのたからもの』

 

改めてページをめくって絵本を読んでいく孝之。

それは昼寝好きな1匹のおこじょ『ハル』の物語でした。

 

これって……これって…………。

まさか……。

 

急いで家に帰る孝之。

そこには涙声の水月がいました。

そして水月が孝之に見せたのはスポーツ新聞全種類。

「どうせ、買えなかったんでしょ? 遅くなると思って買っておいたの!」

「それはいいけど……おまえ……大丈夫か……?」

「うん……。いいから孝之……それ、早く読んで」

「……あ、ああ」

水月が薦める新聞に載っていたのは茜のインタビューでした。

 

『−私に水泳のすばらしさを教えてくれた先輩がいたんです。

 私は、その人に追いつこうと、追い越そうとずっと努力してきました。

 今回の結果はそのおかげだと思っています。

 今でもその先輩は私の人生の目標です。

 たぶん私は、今でもその人の背中を追いかけて、泳いでいるんだと思います……』

 

新聞には乾いた涙の跡。

 

……うれしかったんだな……水月……。

 

孝之にも涙がこみ上げてきました。

「……たかゆき」

「……よ……かったな」

「……んっ」

 

…………ありがとう……茜ちゃん……

水月を許してくれて……本当に……ありがとう。

 

「−そうだ……」

「−え?」

買ってきた絵本を水月に渡す孝之。

「あっ…………これ……って……!」

「……ああ、多分……」

水月の表情が曇りました。

水月の遙に対する想いはとっくに整理がついています。

でも遙が水月のことをどう想っているかはわかりません。

ずっと不安だった水月。

「遙……ちゃんと……夢、かなえたんだ……」

水月は決心したように表紙を開きました。

 

 

 

「……」

 

あれからの月日でも拭いきれなかったもの……。

 

「……」

 

水月の気持ちに今日まで影を落としていたもの……。

 

「……?」

 

そう……今日まで……。

 

「……あ!」

 

「……」

 

「……た……か…………き……」

 

オレは黙って頷いた。

 

…………。

 

水月の願いはとどいた……。

 

遙の想いはつたわった…………。

 

もう……言葉は必要ない…………。

 

そして、オレは……そっと水月を抱き寄せた……。

 

 

 

 

 

 

 

その物語は1匹のおこじょ『ハル』の物語。

 

3匹の友達との出会い

 

そして別れ。

 

原因はたった1個しかなかった木の実。

 

もうたくさん木の実がなってもうれしくない。

 

それはさみしいから。

 

みんなに会いたいから。

 

本当のたからものとは何なのかわかったから。

 

 

ハルは今でも信じてる。

 

いつかまたみんなが仲良くなれることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供に絵本を読んで聞かせている水月。

 

 

そして再び友達と出会うことができた『ハル』………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君が望む永遠」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………はぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまさら俺が語る言葉などあるのでしょうか…………。

 

 

 

 

でもそれを言ったら何も始まらないので語らせていただきます。

 

遙と茜は2人を許してくれました。

そしてそれだけじゃありません。

遙は今でも2人+慎二を大切な友達だと思い、また出会える日を待っているのです。

 

4人がまた仲間となる日。

それはきっと遠い話じゃないでしょう。

何故ならみんな同じ想いなのだから。

 

 

………………はぁ……。

 

 

遙は孝之との約束を覚えていたのでしょうか。

あの夏に交わした、4人のことを絵本にすると言う約束を。

あれは約束なんて大げさな話ではなかったのかもしれません。

でも遙にとっては大切な思い出だったのでしょう。

 

 

 

……………………はぁ……。

 

 

この感動は実際に『ほんとうのたからもの』を読んでいただかないことにはわからないと思います。

実際、必死こいて全文書き取ったんですよ(そのために何回エンディングを見たことか…)。

でもふと思いました。

これは俺なんかが軽々しくこんな場でおっぴろげにしていいものじゃない、と。

何をいまさら、とお思いかもしれませんが本当にそうなのです。

(決して著作権を気にしたからではなく)

 

とは言うもののせっかく作ったのでもったいない、という気持ちもあるので隠しときます。

あまりお薦めしませんが、どうしても読みたい、という方のみページを探してみてください。

 

この水月ルートについて。

もちろんヒロインは水月なのですが、ストーリーの重点はむしろ遙に置かれていました。

つまり『いかに遙と別れるか』という点に力が注がれていたと思います。

水月の一途さ、健気さ。

それらも十分に伝わってきましたが、それ以上に感じられてのが遙の『強さ』なのです。

むしろ遙ルートよりも、ある意味魅力的に遙が描かれていたストーリー。

それがこの水月ルートだった。

そう思われてなりません。

そのせいか俺の文章も遙の方がセリフ多いし……。

 

話はずれますが、『ほんとうのたからもの』の作者名について。

『むらかみ はるか』

これが遙であることは疑いようがありません。

っつーかそうじゃなかったらお話になりません。

茜の言う「先輩」も全然関係ない人だったりして、なんてことも考えてはいけないのです。

これが絵本作家としての遙の名前なのか、それとも結婚したのか。

そこんとこがちょっと気になってしまいました。

だって遙と結婚するの俺だし。

とまでは言いませんが、もし結婚したんだとしたらややジェラざるを得ません。

幸せになってくれているのだとしたら何も言いませんけどね。

 

 

とにかく。

 

心から孝之と結ばれた水月。

そして夢を掴んだ遙と茜。

 

まさにハッピーエンド!!!!(慎二は?)

 

 

まさに「君望」の真・エンディングと呼ぶにふさわしい(誰も呼ばないけど)エンディングでした。

ちなみにエンドロールは勝手につけたものです。実際にはあんなのありません。

 

 

 

と言う訳で水月クリアー!! ぱちぱちぱち。

 

 

 

これで一応全キャラクリアしたことになります。

でも俺にはまだやることが残っています。

それはバッドエンド。

そして2周目。

 

 

 

まだまだ「君望」は終わらない!!!

 

 

 

 

と言ってももう少しなんですが…。

 

とりあえず取り残しのあるCGを集めながらバッドエンドをやっていこうと思います。

それが終わったら2周目。

あとは総評やキャラ別感想などもぼちぼちと。

 

今日は余韻に浸りつつ眠らせていただきます。

 

 

 

 

 

遙ぁ……。

 

 

 

 

 

って水月じゃないのかよ!?

と自分で突っ込みながら今日はここまで。


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