2002.1.16 「今度こそ白衣の天使」編
すっかり愛美さんにはヤられてしまいました。
CGにある遙の退院シーンで泣いている愛美さんも素直に見ることができない…。
気を取り直して参りましょう。
と、その前に。
実はまだ全部クリアしていないにも関わらず「君望」の初回版を買ってしまいました。
これはCGのモザイクをかけ忘れてしまい、回収騒ぎが起きたといういわくつきのものです。
早速見てみることに。
・
・
・
問題のCGって1個だけなんですね……。
そりゃ全部モザイクかけ忘れてたらバカでも気付くって……。
むしろバカなのはそんなことも思いつかなかった俺のわけで……。
そして「モザイクかけ忘れ」と言っても一部が透けてるだけで……。
ってもちろん後悔なんてしてませんが。
「スペシャル音楽CD」もついてきたことだし。
と言う訳で今俺は2パターンのCGを見ることができます。
うらやましいでしょ?(ニヤリ)
さて本編をどうぞ。
次は看護婦編第2弾。
かなりロリーな看護婦・天川蛍さんです。
どうみても小学生から中学生にしか見えない彼女ですが、それはあゆやまゆも同じ。
気にせず参りましょう。
そう言えば蛍さんは遙を狙った時に途中で病院を辞めちゃってたっけ。
その辺も気になるなぁ。
基本スタンスは蛍さんには暖かく、他には冷たく。
まぁいつも通りですね。
では参ります。
水月とのラブラブライフもつかの間、遙が目覚めました。
また来るかどうかは少し考えさせてもらって…。
茜が冷たい態度を。
愛美さんが頑張ってください、と言ってきました。
もうこの人とは関わらないようにしないと…。
翌日、水月・慎二と3人で病院へ。
モトコ先生の場所を聞かないといけなくて…
1、穂村さんに声をかける
2、ナースステーションの中に呼びかける
もう生涯1を選ぶことは無いでしょう。
ナースステーションの中に声をかけると出てきたのは『天川さん』こと蛍さんです。
孝之の第一印象は『ずいぶん、ちょこまかした看護婦さんだな』でした。
正反対の印象を与える星野文緒さんとのコンビがいい感じです。
「『天川さん』って、お気軽にご用命くださいねっ」
と明るく言って頂けましたが、俺は『蛍さん』でいかせていただきます。
教えてもらった医局に向かう3人。
モトコ先生と一緒に遙の病室へ。
みんな暗くなっちゃってます。
その後は楽しいバイト。
翌日。
まずは病院へと向かいます。
医局にモトコ先生はいませんでした。
1、ナースセンターで確認する
2、こっそり遙の病室に行く
やっぱり勝手に病室に行ったりしちゃいけませんよね?
文緒さんにつまんない呼ばわりされながらもめげずに教えてもらった屋上へ。
知らない看護婦に呼び止められたモトコ先生に先に行って、と言われて結局1人で病室へ。
遙にキスをせがまれますが…できません。
んでバイト。
やっぱりここは和みますね。
翌日。
遙が病院に担ぎ込まれた時の夢を見てブルーになりつつ見舞いへ。
遙におまじないをせがまれますが…できません。
病室を出るとまだバイトまで時間があったので屋上にでも行こうか、と孝之。
すると蛍さんがキョロキョロと誰かを探しているような感じです。
ここは当然話しかけます。
文緒さんを探している、と蛍さん。
「見つけたら伝えておきましょうか?」
「いえいえいえいえいえ、そのようなお手間を取らせるわけにはっ!」
「いいッスよ、天川さんが捜してた、でいいですか? 伝言」
「あ、それじゃあお願いしちゃいますっ!」
「ういッス!」
と元気よく別れて屋上に行くといきなり文緒さんがいました。
妙にノリのいい文緒さんに伝言を伝える孝之。
文緒さんは仕方ない、と言った感じで降りていきました。
バイトへ。
そしてその帰りに水月がバイト先の前で待っていました。
飲みに行ってそのままホテルへ。
翌日、ホテルから直接病院へ行く2人。
元気に看護婦3人娘と挨拶してモトコ先生のところへ。
遙は眠っていました。
お母さんと話をして病院を出ました。
バイトへ。
そして終了直前にやってきたのは文緒さん。
友達と飲んでいたようですがもうみんな帰るので孝之を飲みに誘ってきました。
文緒さんは勝手に外で待ってると言い残して店を出て行ってしまいました。
そして孝之がバイトを終えて店を出ると文緒さんは本当に待ってます。
さてどうするか…。
1、付き合う
2、断る
実生活なら断るはず無いのですが、今までの経験から文緒さんの誘いを断ると次に蛍さんが誘ってくるのでここは2でいかせて頂きます。
文緒さんはちょっと怒って去っていきました。
ああ、もったいない…。
夜。
水月の一緒に住もう、と言う誘いは断って…と。
翌日。
病院に行くと文緒さんはめちゃくちゃ不機嫌です。
そんな2人の雰囲気を感じて蛍さんが話しかけてきました。
「文緒っち、なんで怒ってるですかっ?」
「え、えっと……」
「さては、セクハラですかっ!」
「そ、そんなんじゃないですよ……」
「う〜ん、う〜ん……じゃあっ、贈賄ですかっ?」
「へっ?」
「ん〜……じゃあバイセクシャルですかっ?」
「ば、バイ……?」
「ドメスティック・バイオレンスですかっ?」
「……………」
「甲子園の補欠ですかっ?」
「……あのぉ」
「はいっ?」
「それらとオレに、どう関係があるんですか?」
「えっとっ。他の患者さんたちの悩みを、一堂に会してみましたっ」
「患者さんたちの、悩み?」
「はいっ。天川さん、頼られてるんですよっ。えっへん!」
孝之、蛍さんの頭の中を疑ってます。
「でっでっ。鳴海さんと文緒っちの問題は、それに当てはまりますかっ?」
「……当てはまりません」
「あやぁ〜っ! ムズイですっ!」
とっとと退散することにする孝之。
「じゃ、オレはこれで……」
「えっ。答えはなしなんですかあっ?」
「なしです、なし」
「ちぇえええ〜〜っ。でもいいです。天川さん、次はぜぇったい! 当ててみせますからね〜っ!」
好きにしてください、と思いながら孝之は立ち去っていくのでした。
う〜ん、蛍さんかわいいかも。
基本的に自分のことを名前で呼ぶやつは嫌いなんですが蛍さんは苗字だからOK。
遙を見舞った後、モトコ先生がバイト先まで送ってくれると言い出しました。
今回こそ、モトコ先生の謎が解けることを期待しつつお願いすることにしました。
モトコ先生のボコディアでバイト先に到着。
さて…シフトを考えなければなりません。
休日を土曜日にするか日曜日にするか。
蛍さんの休みなんて知らないよ………。
せめてあゆ・まゆと重ならないように日曜日にしておきますか。
翌日のバイトでディナーまでいることを頼まれますが孝之は病院に行かなくてはなりません。
蛍さんに会いに。
代わりに引き受けてくれたあゆに悪口を言うという、人間として間違ったことをして病院へ。
この日から遙時間では新学期に。
茜は中学の制服を着ています。
蛍さんは孝之が制服じゃない、とプンプンです。
「い、一度家に帰ったっていう設定なんです!」
「せっかく鳴海さんの制服姿が見れると思ったのに、残念ですっ!」
「い、いいじゃないですか」
「よくないですっ! 私たちだけ見れないのは不公平ですっ!」
何だかよくわからない理論ですが好意を寄せてくれているんだ、とそれこそ好意的に解釈しておきましょう。
遙を見舞って帰り際。
中庭で蛍さんが駆け寄ってきました。
「鳴海っ、さぁああ〜〜〜んっ!」
「あ……天川さん」
……キキッ! と音を立てて止まる蛍さん。
「ふうっ。追いつきましたぁ、よかったっ!」
そして文緒さんの怒っている理由がわかった、と言います。
「鳴海さんってばっ……せっくすのお誘い、断っちゃったんですねっ!」
慌てて蛍さんの口をふさぐ孝之。
孝之は女の情報伝達能力に感心しながらも胸を撫で下ろします。
やんなくてよかった、と。
そして蛍さんは言いました。
「じゃあ、天川さんとしてみませんかっ?」
「なっ……!」
「どうかしましたか、鳴海さんっ?」
「あっ、え……えと。してみるって、なにを……」
「せっくすに、決まってるじゃないですかあっ!」
「………………」
「しましょう、せっくす!」
「………………」
「せっくすですよ、せっくすっ!」
「………………」
蛍さんはからかおうとしているんだ、と孝之は考えます。
そこで逆にからかい返してやろうと。
「……いいっすよ。しましょうか」
と返したら。
「決まりですねっ!」
「えっ……」
あっさり承諾する蛍さん。
着替えてくるので駅で待っててください、と言い残してアニメみたいな足音が遠ざかっていきました。
う〜ん、マジでヤっちゃうんですかねぇ……。
こりゃ孝之じゃなくても信じられませんって。
だってこの蛍さんですよ?
とりあえず駅前で待っている孝之。
なんだかんだと自分に言い訳してますが期待していることは否めません。
そこにセーラー服…と言っても女子高とかの制服ではなくて、本当に水兵さんの格好をした蛍さんが登場。
「……さあさあっ、どこでしましょうっ?」
「うっ……」
蛍さん、本気……のようです。
そしてラブホテルの前までやってきた2人。
「外側は、まるで公民館ですねっ!」
どんな自治体にいたのかわかりませんがそうらしいです。
「ここで夜な夜な、熱いバトルが繰り広げられているのですねっ!」
まあバトルと言えばバトルですね。
「ぶるぶるぶるっ。天川さん、武者震いですっ!」
「……………」
そんな蛍さんを見て、実はこの娘はヤりまくりなんじゃないか、と孝之は思います。
そして決断の時。
1、素直に逃げさせていただく
2、ここまで来たら後にはひけんっ!
据え膳食わぬは男の恥です。
いくしかない。
そして孝之も言ってますが、こんなお子様お子様してる蛍さんがどうなるのか…気になります。
遙と水月に1回だけだから、1回だけ、と心の中で、いや声に出して言い訳してからいざ出陣。
ホテルの部屋の中で一通りはしゃぎまわってからお風呂に入ろうという蛍さん。
「……いいよ。オレ、臭いのが好みだから」
「えっ? もしかして、変態ですかっ?」
「変態……そうかも、しんない」
「あ……あひゃっ……」
蛍さんを抱きしめる孝之。
そしてそのままなだれ込んで行きました。
蛍さんの身体は見たまんまで子供そのもの。
毛も生えてません。
胸を揉んでもくすぐったがって、アソコはとてもじゃないけど使い込んでるようには見えなくて。
でもこんなに簡単に男を誘うぐらいだから、かなり経験してるんだろう、と孝之。
そしていよいよ『挿入』…。
「う……うあっ!」
「ど……どうした?」
「い、い……いたぁあ〜〜いですぅっ!!」
蛍さんは手足をバタバタさせ、額には脂汗まで浮かべてます。
「で、でもっ!」
「えっ?」
「き、きっとっ……鼻にスイカを突っ込むよりは、大丈夫ですっ!」
「……スイカ?」
「破瓜の痛みのバロメーターだと、文緒っちに聞いてっ……」
「は、破瓜?」
「いいんですっ! つっ、続けてくださぁあ〜〜いぃっ!!」
「で、でも……」
ふと下を見ると2人がつながってる部分から血が…。
と言う訳で、おおかたの予想通り、蛍さんは正真正銘の処女でした。
そしてそのことを知って孝之はビビってます。
でも続けてくれと言う蛍さんの言葉。
さらにはかなりの気持ちよさに腰を動かし続ける自称変態の孝之。
全てが終わり、シャワーを浴びて出てきた蛍さんに初めてだったのにゴメン、と孝之は謝ります。
蛍さんが処女だったと言うことで罪悪感感じまくりです。
「だってさ、そういうのは、やっぱ好きな人と……」
「あ〜っ。全然、ちっとも関係ないですっ」
「へ?」
「一度、試してみたかったんですよっ。せっくす!」
「は……はぁ……」
「これで天川さん、せっくす完全制覇ですっ! おめでと〜っ!」
こうしてラブホテルの一室でむなしく拍手が響くのでした。
蛍さん、よくわかりません。
一体何を考えているんでしょうか?
それとも何も考えてないのか。
う〜ん…謎です。
あっ。そう言えば蛍さんにも顔のドアップCGがありました。
相変わらず基準が分かりません。
家に帰ってからも悩む孝之。
さすがの孝之でも処女を頂いてしまったと言うのはショックだったようです。
水月や遙にも罪悪感を感じてます。
自分のモノに血が付いているのを見てさらにブルーに。
まぁ悩んでいてもしょうがない、とシャワーを浴びる孝之。
その後やってきたのは水月です。デカいバッグを持って。
シャワーを浴びてよかった、と胸を撫で下ろしてます。
しばらくここに泊まろうと思って、と水月。
孝之は色々考えた結果承諾。
でも遙のことで口論になってしまい、結局水月は出て行ってしまいました。
翌朝。
考えるのは水月のこと。
昨夜の口論で水月は自分との将来のことと遙のことを持ち出してきました。
それに加えて最近のどこか甘えたような態度。
どしても水月のことを、少しウザいと感じてしまう孝之。
自分にとって水月はそんな女じゃない、と言い聞かせながらもどうしてもそう思考にたどり着いてしまいます。
自分にも悪いところがあることはわかってる。それでも、です。
バイトに行って気を紛らわすことに。
バイトの後は病院へ。
何となくナースステーションの前を通りづらい孝之。
ま、当然ですね。
隠れるように歩いていた孝之ですが文緒さんに思い切り見つかってしまいます。
「……彼氏ってさぁ」
「は、はひ?」
「けっこう……趣味、マニアックなのねぇ」
心当たりはひとつしかありません。
「私ほどの女を逃がすなんて、偽善もいいトコだと思ったけど……」
やはりこれは。
「ま、趣味の違いってことだったのねぇ。この前のことは、許したげるわ」
ぎゃーーーー!!
……間違いない、あ、天川さんのことだ!
言い訳しようとする孝之ですが文緒さんは言いたいことだけ言って去っていってしまいました。
女の情報伝達の速さ、ブロードバンド以上!
とにかく遙や水月の耳に入らないことを祈るばかりの孝之でした。
医局に行くとモトコ先生は寝てました。
それも涙を流して。
う〜ん、前回の愛美さんでは解くことができなかったモトコ先生の謎。
今回で明らかになるといいなぁ。
おまじないを孝之としたのかどうか不安な遙。
それは孝之としたってことちゃんと教えてあげたい…あげたいけど……。
帰ろうと中庭を歩いていた孝之の後ろからやってきたのは蛍さん。
できれば会いたくなかった孝之。
それは文緒さんにしゃべったことの文句を言いたくなってしまうから。
自分が怒るのはお門違いだと言うことはわかってますが。
しゃべりながら必死で叫びたくなるのを抑える孝之です。
「あのっ……」
「なんだよ?」
「……ごめんなさい……」
そんな孝之を見て急に神妙な顔で蛍さんが謝ってきました。
「天川さん、そういうこと……喋っちゃダメとか、知らなくてっ」
「…………」
「ほんとに、ほんとに……ごめんなさい」
そんな風に落ち込む蛍さんを見ていて孝之に自己嫌悪がこみあげてきました。
バレるのは嫌なら浮気なんてしなきゃよかったんです。
「……オレこそ、ごめん」
「えっ?」
「なんか、責めるような真似しちゃって……最低だよな」
「そんなこと、ないですよっ。じゃっ……仲直りですねっ?」
「ああ、仲直りだ」
「わぁいっ! やったですっ!」
無邪気に喜ぶ蛍さんを見てくすぐったいような気になる孝之。
「ではではっ、仲直りしたところで……今日も、せっくすしますかっ?」
……はあ?!
「もう、喋りませんよっ。お口にチャックですっ!」
さっきまであんな風だったのに、もうこの発言。
孝之も呆れがちですが…でも。
「……ぷっ」
「えっ?」
「ははっ、あはは……」
「な、なんですかっ? どうして、笑うですかっ?」
ほんと……ハシャメチャなくらい、あっけらかんとした子だよな。
浮かんでは消え、また浮かぶ罪悪感を、この笑顔がやわらげてくれる。
天川さんが、オレに恋愛感情やら、余計なものを持ってないからかもしれないけど……。
すっかり毒気が抜けてしまった孝之。
『蛍さん効果』と名付けましょう。
「どうしますっ? お仕事もおわったし。このまま、せっくすしちゃいますかぁ?」
1、する
2、きっぱり断る
…………さてどうしようか。
この雰囲気からヤるか、普通?
でもせっかく蛍さんから誘ってきてくれてるわけだし…。
それに蛍さん、かわいいし。
と言う訳で……。
天川さんと、してれば……その間は、水月と遙のことを忘れられる。
オレだけじゃない、天川さんもそれを望んでる。
それに……こんどは、口チャックだっていうし……。
「鳴海さん?」
「あ、ああ……じゃあ、しようか」
「はいっ」
孝之にはやっぱり罪悪感はあります。
でもお互いに身体だけの関係なんだから、と自分を納得させて。
「行こう、天川さん!」
「あやぁ〜、そんなに慌てないでもっ!」
ノリノリの孝之でした。
電車に乗ってラブホテルへ。
すぐに乗り物酔いしてしまう、と言う蛍さんはやや気分が悪そうです。
それでも駅に着いたら元気になりました。嘘臭いけど…。
前回と同じホテルに。
ホテルの部屋ではしゃぐ蛍さんを捕まえてベッドに押し倒す孝之。
ムリにでもあえぎ声を引きずり出してやろう、と孝之は胸を責めます。
「……うっ……ふ、ふぅ……!」
「……ん?」
「ふぁ……う……うぅ……ふ、ふぅ……」
笑ってるわけじゃありませんがあえぎ声でもありません。
まだ胸は未開発なのか、と胸への愛撫をやめる孝之。
「ふぅ……うぅ……」
「え?」
もう孝之は触ってもいないのに声を漏らしている蛍さん。
そして孝之は気づきました。
蛍さんの顔が真っ青なことに。
「あ、天川さんっ!?」
「うぐぅ……っ!」
「天川さんっ! 大丈夫かっ?!」
「は……はぐっ……」
小さな背中を苦しげに上下させる蛍さんには全身にびっしりと冷や汗が…。
あきらかに非常事態です。
「そ、そうだ! 救急車を……」
そう言ってベッドから飛び降りようとした孝之のシャツを握り締める蛍さん。
「へ、平気ですっ……救急車は……よ、呼ばないでっ……」
「えっ? んなこと言ってる場合じゃ……!」
「ほ、ほんとに……平気ですっ……いつもの、ことですからっ……」
「天川さん……?」
孝之をじっと見つめる蛍さんの瞳。
その真剣な色に孝之は救急車を呼ぶことを断念します。
せめてできることをしよう、とコップに水を入れていると突然鳴り出したのは蛍さんの携帯。
孝之が止める間もなく蛍さんは電話に出てしまいました。
その電話は病院からでした。
患者の吉田さんの様態が急変して緊急手術だ、と。
「で、天川さんが行くのか?」
「はいっ」
「ちょっ……待てよ、なに言ってんだ? 今は、自分の体の方が大事だろ?!」
「……違いますっ!」
自分の体よりも患者さんの体の方が大事だ、と言う蛍さん。
「なに、ワケわからんこと言って……」
「吉田さんは……まだ、治る可能性があるんですっ……」
「そんなの、天川さんだって同じだろっ?」
孝之の言葉に小さな肩を震わせ、小鹿のように愛らしい瞳を曇らせる蛍さん。
「…………………」
「えっ……」
返事が…ない。
ま……まさか…………そう言うこと?
「……行きます」
「あ、あまか……」
「……天川さん、行きますっ!」
よろよろとベッドから立ち上がる蛍さん。
その手を掴んで蛍さんを止めようとする孝之。
でもそんな孝之の言葉を蛍さんは全く聞こうとしません。
「……わかったよ。そのかわり、手は離さない」
「えっ……?」
「……病院まで、手ぇかすから」
「あっ……鳴海さん……」
本当は止めるべきなのかもしれません。
でも誰かのこんなに真剣な姿を見たのは初めてだった孝之。
それは毎日から逃げるように生きてきた孝之に、強烈なアッパーをくれたのです。
「……さ、行くぞ!」
「は……はいっ!」
病院へ向かうタクシーの中。
蛍さんの顔色は多少はよくなってきたものの青白いままです。
そして孝之は聞いてはいけないかもしれないことを口にします。
「さっき……いつものことって、言ったよな」
「………………」
「あれ……どういうことだ?」
「………………」
しばらく無言でいた蛍さんがやがて口を開きました。
「天川さん……生まれたときから、言われてたんです」
「えっ?」
「この子は………長くないって………」
「あ、天川さん! それって……!」
「先天性の、心臓疾患………だそうです」
そして自分のことを語りだす蛍さん。
「鳴海さん、初めてせっくすしたとき……驚いてましたよね」
「え……っ?」
「天川さん……子供みたいでしょう。おっぱいもおしりも……」
「おっきく、なれないんです。この……病気のせいで……」
5歳ぐらいまでずっと病院にいたこと。
今も生きていられるのは医学のおかげであること。
やさしかった看護婦さんや一生懸命頑張ってくれたお医者さん。
自分もそうなりたい、誰かのために頑張りたい、そう思ったこと。
どうせ先が無いのなら後悔はしたくない、と蛍さんは言います。
誰かのために一生懸命になって。いろんなことを経験して。
「……せっくすも、そうです」
「えっ?」
「天川さん……いろんなこと、知りたかったんです」
「天川さんが……消えちゃう前に。いろんなこと知っておきたかった」
「消えちゃう前に……いろんなこと……いっぱい……」
「………………………」
そんな蛍さんを見ていて自分が恥ずかしくなってしまった孝之。
軽はずみに蛍さんを抱いたこと。
そして何より自分を取り巻く環境から逃げようとしていたことを。
やがてタクシーは病院に着きました。
タクシーを降りると緊急外来に飛び込んでいってしまった蛍さんを孝之は追いかけます。
「天川さん、待てよ!」
「鳴海さん……」
「オレも、一緒に行くから……」
「ふふっ、ダメですよっ」
「文緒っちに、見られたら……大変ですからっ!」
「あっ……」
そう言って足早に外科病棟の方へ向かって行ってしまった蛍さん。
オレは……彼女のために、何ができるだろう。
遠くの方に小さくなっていく蛍さんの背中。
その小さな背中が今の孝之にはやけに大きく見えるのでした…。
ほ…ほだるさぁぁぁぁぁぁぁぁん…………。
うっ…ううっ……。
ご、ごめんよぉぉぉ。
実は軽く見ていたんだよ、蛍さんのこと。
そ、それが…それが…………こんな…………。
うううぅっ………………。
はっ!
遙編のエピローグで文緒さんは泣いていました。
遙の退院する姿を蛍さんにも見せてやりたかった、と。
も…もしやそれは……病院を辞めたんじゃなくて…………ま、まさか……。
う……嘘だーーー!!!!
嘘だと言ってくれーーーーー!!!!!
夜、慎二がやってきて酒盛りに。
慎二の話というのは茜の水泳の大会のことと水月のことでした。
水月は孝之と結婚したがってる、と。
そして揺れ動いている孝之の心。
そんな孝之の気持ちを理解しつつ慎二は気持ちをはっきりさせるよう言います。
でも結局慎二も「水月寄り」の人間です。
最終的には孝之が自分で決めなければいけないこと。
翌日、遙の病室を見舞った後ナースステーションへ向かう孝之。
この日、病院に来たのは遙の見舞いだけが目的ではありません。
蛍さんの様子を見るためでもあったのです。
でもナースステーションに蛍さんの姿はありませんでした。
不安になる孝之。
まさかあれから倒れてしまったのではないか、と。
病院内を探そうか、と思ったその時。
「あら? 鳴海さん、どうかされましたか?」
げっ、愛美さん。
愛美さんに蛍さんはどうしたのか、と聞くとこの日はオフの日だったそうです。
一応安心する孝之。
「……ふふっ、これで何度目でしょうか」
「えっ?」
「天川さんは、どうしたんだって……」
「…………」
「天川さんがお休みだと、患者さんから文句を言われちゃうんです」
「へえ……」
「……天川さんの笑顔が、皆さんの気持ちを救っているんですね」
「……うん、そうだな」
「私も、天川さんのような看護婦になりたいです」
「………………」
そんな愛美さんの言葉を聞いて孝之は考えます。
ここにいる患者のうち、蛍さんよりも重い病気の人はどれだけいるのか、と。
それなのに自分の病気はおくびにも出さず、いつも笑顔を絶やさない。
天川さん。
あんた、すげぇよ。
自分が、情けなくなってくるよ……ほんと……。
夜、家で1人悩む孝之。
そこで思い出したのが愛美さんの悩み相談室。
…ってちょっと待て!!
今回そんな話は全然出てきてないぞ!?
せっかく、電話番号も教えてもらったことだし……。
教えてもらってないって!!!
……教えてもらって、かけないのはマズイよな。やっぱ。
かけた方がマズイんだって!!!
……女としてのプライドを、傷つけちゃうよね。やっぱ。
お前が傷付いちゃうんだって!!!
っつーか『やっぱ』『やっぱ』うるさいって!!!
でもあれはきっと……社交辞令ってやつで。
それに乗ってホイホイ電話なんかしたら、ただの勘違い野郎だよな。
……やめておこう
…………セーフ。
ふぅ危ない危ない。
これってバグですか?
今回愛美さんとは全然関わってないんですけど。
それにしてもすっかりトラウマになってるな、俺…。
そして眠りにつく孝之。
はぁ…。
まさか蛍さんにあんな秘密があったとは……。
あの笑顔の裏にあんな決意があったとは……。
どうか…どうか幸せにしてやってくれ孝之!!!
と言う訳で今日はここまで。