2002.1.10 「四面楚歌」編
翌日、病院に行く孝之。
病院に入る前に茜と会いましたがちょっと挨拶を交わしただけで茜は行ってしまいました。
大人気ない茜の態度に孝之もやや憤懣ぎみ。
もy茜との関係も修復不可能になってしまったのでしょうか。
遙の病室に入ると茜は明らかに避けるように出て行ってしまいました。
茜と顔を合わせるのも辛いですが、遙と2人っきりになるのも辛い孝之。
遙は遙で何かと言うと謝ってばかり。
まるで3年前の付き合いだした頃のようです。
そして昨日、水月が来てくれた、と遙が言いました。
ふたりっきりでいっぱいおしゃべりした、と遙。
その上で遙は孝之に何か言いたいことがありまくりの態度を取りますが何も言いません。
そこに入ってきたのはモトコ先生。
診察をすると言うので孝之は帰ることにしました。
モトコ先生のところに行くと言って病室を出たはずの茜の姿がありません。
どうやらそれは完全に口実のみであり、そこまでして孝之と会いたくない、ってことなんでしょうか。
好きだったはずなのに。
可愛さ余って憎さ百倍、ってやつか…。
それにしても遙は水月とどんな話をしたのでしょうか。
ひょっとしたら水月は孝之と付き合っていたことを遙に伝えたのかもしれません。
そう言えば水月からの留守電が来ていたは夕方5時半。
ちょうどその留守電を入れてから遙のところに来た、と思えば計算が合います。
孝之との関係もスッキリさせて、やっと遙に伝えることができた、ってところなのかな…。
バイトに来ても相変わらず仕事が手につかない孝之。
あゆに何を言われても仕方ないでしょう。
まゆにばかり仕事をさせてないで自分も仕事をしろ、とあゆは言います。
そこにオーダーを取ってきていいでしょうか、とまゆが登場。
オーダーはまゆに頼むけど料理は自分が運ぶ、と孝之。
あゆはまゆにもやらせてやれ、と言いますが、孝之はまだいいだろ、と言って聞きません。
2人の板ばさみになって苦しむまゆ。
結局孝之の言う通りになったようですがあゆはお怒りのご様子。
一体あゆは何故なんなことを言ったのでしょう?
これは別に嫉妬(俗に言うジェラスィー)とかじゃないようですし。
よくわかりませんが、一番まゆのことをわかっていないのは孝之なのかもしれません。
なんて思ってみたり。
孝之は昨日まゆが先に帰ってしまった訳を聞いてみました。
忘れていた訳じゃない、とまゆは謝ります。
「うぅ、ごめんなさい。ぼ〜っと想いを回らせていたら、ふらふらを歩き出していた次第で…………」
「なんか、悩み事か?」
「たぶん、そんなような感じのするものですぅ」
……たぶん…………ような…………感じ…………曖昧だな、おい。
「まことに失礼をいたしました」
「いや、まあ、理由がわかればいいから」
そうして仕事に戻る2人。
ですがまゆが帰ってしまった理由はそんな理由(?)ではありますまい。
いやそうに違いない。そんな理由であるはずが無い。
まゆと一緒にいつもの公園を歩きますが今日はあまり会話が弾みません。
まゆが眠そうなので早めに解散。
家に帰ってベッドに横になっていると電話がかかってきました。
1、出る
2、出ない
まゆに違いない。
「はい。鳴海ですけど」
「夜分遅くに失礼します。涼宮と言いますけど」
違いました。
茜は遙からの伝言を伝えてきました。
明日の午前中にぜひ来て欲しい、と。
用件だけ伝えるとケンモホロロに電話を切る茜。
何か孝之ってもう人間扱いされてませんね。
翌日、病院に向かう孝之。
病室に入ると遙と茜がいました。
どうやらあの電話は遙が頼んだと言うより、茜が遙のためにかけた電話だったようです。
そして遙の話と言うのは予想通り、孝之と水月が付き合っていたことについてでした。
水月が全部話していったようです。当時の孝之の様子から何から何まで。
自分には何も言う権利は無い、と遙は言います。
でも、もっと早くに言って欲しかった、とも。
遙と2人きりと言うのも辛いと思いますが、茜がいる分かなり険悪な雰囲気でこれもかなり辛いです。
もちろん茜と孝之に関する部分が、ですが。
「あの日、ここに来る前に電話したって水月が言ってたから…………でも、本当だったんだ」
「水月から、このことだってまったく聞いてなかった」
「……本当は一緒に来て話すべきだって、水月も言ってた」
「……そうだな」
「あとね…………今の孝之君はどうなのかなって…………」
「…………」
「…………」
「先輩と別れたってことは、姉さんのそばにいてくれるってことですよね?」
「あ、茜!」
「…………」
「どうなんですか? 3年前みたいに一緒にいてくれるんですよね?」
茜の口調はかなり強い口調です。むしろケンカ売ってるぐらいの。
「簡単に言うんだな」
「……なにがですか?」
「3年前みたいにってさ」
「いけないんですか?」
「茜ちゃんだって、わかってるだろ? この3年間生きてきたんだから」
「姉さんの前で、またそういうことを!」
「簡単に言うけどな! だった、そっちは出来るのかよ! 3年前みたいに!」
孝之がキレました。キレる17歳です(嘘)。
「…………」
「お兄ちゃん、お兄ちゃんって、すぐにやれるのか?」
「な、何言ってるんですか!」
「やめてよ、ふたりとも! 見たくないから、こんなの」
「……」
「…………」
「水月先輩の話…………本当だったんですね」
「なにがだよ」
「他に好きなひとがいるって」
「なんだよ、それ」
「とぼけないでください」
「……いたとしたらなんだって言うんだ?」
「開き直らないでください」
「その子はこんな風にオレを困らせないんだよ!」
「最っ低!」
「茜! もうやめて、お願いだから」
「……」
「…………」
「孝之君?」
「なんだよ……」
「お願いがあるの…………」
「…………」
「しばらく、ここには来ないで欲しいの…………」
こうして…孝之は遙とも完全に終わりました。
何か孝之の周りには敵しかいないみたいになってきたな…。
それこそ救いはまゆだけです。そのまゆですら様子がおかしいのですが。
それにしても水月は孝之とのことばかりでなく、何余計なことまで言ってくれてるんでしょう。
しかも茜にまで。それがどう言う結果になるかぐらい、わかっていたと思うのですが。
『水月先輩』と呼んでることからも2人のわだかまりは無くなってるみたいですし、水月は言いたいことを言った、と考えていいと思います。
せっかく好意的に水月のことを考えていたのにちょっと考えてしまいますね…。
そりゃ孝之にも悪い点はいくらでもあると思います。ヤサグれ過ぎです。
そうだとしても水月や茜の態度はキツいもんがありますよ。
どうなることやら……。
バイトに行っても仕事にならない孝之。
その分まゆが頑張ってます。
そしてやってきた団体のお客。
まゆにはまかせられない、と孝之は自分で相手をすることにしてまゆが裏方に回らせます。
まゆとしては自分でやりたかった様子。
いつまでもまゆを新人として特別扱い、と言うより1人前として扱ってない、と言った方がいいでしょう。
孝之は勘違いしていると思います。
まゆはいつまでも守られているだけの存在では無い、妹なんかじゃない、と言うことに気付いていない。
まったくオバカさんです。
客にコーヒーのおかわりをしようとして床にぶちまけてしまったまゆ。
まゆが自分でやりたいと言ったのであゆがやらせてあげた結果でした。
そのことであゆを責める孝之。
あくまでまゆが悪い訳じゃない、と孝之は言いますがそれは返ってまゆを傷つけるだけ。
口論になる孝之とあゆ。まゆはそんな2人を止めようとします。
「おやめください…………落とした私が悪いんですから」
「責任うんぬんじゃなくて、まず片づけるのは先でしょう?」
「お前が片付けろよ。あぶなっかしいのわかってて玉野さんにやらせたんだから」
「あ…………」
「最低やな」
「なんだよ。まだやらせるのは早いって言っただけだろ」
ほんと…最低だよ、お前。
そしてまゆには片付けもさせない孝之。
「何もしたらいけないんですか?」
「ほら、怪我するとまずいだろ」
「私…………そんなに何もできてないですか?」
「…………」
「片付けくらい自分でやれますぅ」
「けど……」
「けども、しかしも、ないんです! やれるって言ったらやれます!」
まゆの叫び。かなり痛いもんがあります。
「…………」
「これくらい自分ひとりでやれます!」
「だけど……」
「なのに、孝之さん…………」
「…………」
「もう、孝之さんなんて大嫌い!」
走り去るまゆ。……バイトは?
「…………」
「死ね!」
「…………」
自分が何か悪いことをしたのか、と何もわかっていない孝之。
ただ心配してやっただけだ、と。
それがまゆを傷つけていると言うのに…。
結局まゆは戻ってきませんでした。
店長にも落ち着いて周りを見ろ、と諭されますが孝之はわかってません。
家に帰っても孝之はふてくされた感じです。
何せ本当にわかっていないのですから。
まあ、明日になれば、あやまってくるだろうから…………。
孝之ってこんなヤなやつでしたっけ?
いくら何でもシナリオ毎に違いすぎるような…。
鈍すぎです、怒りを覚える程に。ダイジョブかいな。
翌日。
病院に行かなくてもよくなった孝之は時間を持て余してます。
そしてバイトに来てもまゆには思いっきり避けられてるし。
何だか頭に来てる孝之です。
ここまでバカとは。
明らかにケンカ腰、と言うよりも呆れ返っている様子のあゆと避けつづけられているまゆ。
孝之は完全に孤立しています。
ますます不機嫌になっていく孝之。
そして健さんに頼まれて休みの予定だった翌日もバイトに来ることになりました。
あと1人ぐらいヘルプが必要だ、と言うことであゆも来ることに。
最初は孝之もいるのでは嫌だと言っていましたが、まゆを働かせるわけにはいかない、とあゆ。
「……それに、丁度いい機会だ」
孝之を見ながらそのセリフ。
一体どうしようと言うのでしょうか…。
帰り道、孝之はまゆとよく来ていた海沿いの公園に行ってみました。
そこにはまゆがいました。
まゆが怒っている理由もわからなままとりあえず謝る孝之。
ですが訳もわからないまま謝っても意味は無く、まゆは去って行きました。
もうどうしろってんだよ。
なんで怒ってるんだ?
どうしてこうなったんだよ!
ああもう孝之ボロボロ。もう見ていられません。
だからと言うわけではありませんが今日は短いですがここまで。