小川 冬子
(おがわ とうこ)
冬子さんです。何が何でも冬子さんです。恭生をはるかに越える主役である冬子さんです。
表ルート、つまり恭生を主人公としてのプレイの時ははっきり言って薄い印象でした。貴理や有夏を狙った時は貴理の相談役としてちょっと出てくるだけでしたし、冬子さん本人を狙った時でさえもそれほど出番がありませんでした。結局恭生と結ばれることも無かったので正直な感想としては「これで終わり?」って感じだったんですよ。
と・こ・ろ・が。
やたら見つけるまでに時間のかかった裏ルート。それこそが冬子さんの本領発揮の場だったのです。
裏ルートは冬子さん視点で進む、完全な冬子さんストーリー。恭生でプレイした時の「恭生&貴理」編と「貴理&有夏」編を冬子さん視点でプレイするのがこんなにも新鮮だったなんて。
とは言うものの「恭生&貴理」編は「冬子さんの自分探しの旅」編とも言うべきストーリーであまり恭生達とのからみはありません。英輝や和典、そして恵との交流、そして汚れてしまう前の自分を取り戻そうとする冬子さんがメイン。
そして「貴理&有夏」編は恭生に魅かれていく冬子さんがメイン。朝焼けに向かって微笑みながら涙を流す冬子さんは……美しかった……。
初回限定版についてきたミニミニファンブックに書いてありました。この作品は冬子さんを軸にできているのかもしれない、と。表ルートをプレイした時は「何言ってるんだか」って感じでしたが終わってみれば正にその通り。
恭生と貴理の間を邪魔しようとしたり、その2人を心から応援しようとしたり。冬子さんの葛藤はかなりのものだったでしょう。だからこそ冬子さんが手に入れた『昔の自分』は尊いものなのです。
何度でも言います。
「僕夏」の主人公は冬子さんです!!