2002.2.27 「英輝ルート?」編
冬子さんルート「恭生&冬子さん」(決して「貴理&有夏」ではなく)いい加減もう終わりだろう、と思った前回。
ところがCGはまだ空いているところがありました。
どうやらまだ「僕夏」は続きそうです。
さて。
でもどう考えても冬子さんルート、いわゆる「裏ルート」がまだ続くとは思えないんですよ。
前回も言いましたが「恭生&有夏」編をやっても冬子さん的には話が広がらないと思うんです。
選択肢的にもさらに細かくなるとも考えづらいし。
と言うことは途中のCG取り忘れがあったのかも、とも思いましたが裏ルートに入った時の教訓を活かしてデータをロードせずに最初から「START」を選んでみると……。
ビンゴです!!
なにやら始まりましたよ〜。これは……英輝?
こ、今度は「英輝ルート」ですか?
ダムの式典に参加したのはいいけどつまらなそうな英輝。
どうやらダムが完成したようです。と、言うことはもう夏は過ぎているのでしょう。
そして大きな音と共にその式典に乗り込んできたのは和典でした。
ダムを絶対ぶっ壊してやる、と息巻く和典とそれを止める有夏。
「この町も久しぶりだな」
誰に話しているのかわかりませんが、久々に町にやってきた英輝。
もうとっくに集落を出ていて、進学もして車を乗り回す日々のようです。
あれから1年。英輝も大きくなって帰ってきました。
集落に……いや「元集落」にやってきてダムを見上げる英輝。
「英輝兄ちゃん?」
そこに声をかけてきたのは和典でした。楽しげに話をする2人。
恵も一緒にいて、和典と恵はダム完成後もプレハブ住宅に住んでいるとのこと。
そして和典が相談があるんだけど、と言ってきたのは……
「……アレさぁ、ぶっ壊したいんだけど」
「……なんだって?」
アレとはダムのこと。未だに諦めていなかった和典。
和典は本気。英輝にはその気持ちがよくわかりました。何故なら自分も夢想しないわけではなかったから。
でも英輝は和典を止めます。英輝は知っていたのです。
ダムの完成式典で和典が暴れたことで、和典の母親の仕事が危なくなったことを。
有夏と和典の家は母子家庭で、その母親の仕事がなくなるとなれば重大事だったのです。
けどそんな事情を和典のような子供に言ってもわかるはずがありません。
「バカヤロー! なにいってんだよ!」
英輝なら判ってくれると思ってた、と英輝を責める和典。
−−−こんな事、本当は俺だっていいたくねぇよ。
と、そこに。
「和典!」
やってきたのはメガネっ娘になった有夏。
和典は抑える英輝の手に噛み付いて、英輝を裏切り者呼ばわりして去っていきました。
後に残ったのは英輝と有夏の2人だけ。
メガネのせいか大人っぽくなったと言うよりおばさん臭くなった有夏に英輝は思わず見とれそうになります。
そんな有夏の話によると貴理と恭生はうまくやっているそうです。
どうやらこれは「恭生&貴理」編のその後の話のようですね。
結局貴理はこっちの大学に進学しましたが(受験に失敗したのかな?)、恭生とは休みのたびに会ったりしているらしく、それなりにうまくやってるみたいです。
英輝は何気なさを装いながら有夏をダムの上にでもあがったみないか、と誘ってみました。
てっきり断られると思っていた英輝ですが有夏はあっさり承諾。2人はダムの展望台へ。
美しいダムに感動している有夏。
貯め始めの頃はまだ水も綺麗なのですが、そのうち水も腐ってきて汚くにごってきてしまいます。だからこの幻想的な光景も今だけのもの。
去年の夏、英輝が居なかったら違った夏になったかもしれない、と有夏はいいます。
それは恭生と貴理の間を取り持とうとしていたことを指していました。それはイコール有夏から貴理を遠ざけることにつながったのです。
−−−……バレてないわけ、ねえよなぁ。
「あの時、原さんが邪魔をしなかったら、古積さんに先輩を取られはしなかったかもしれないのに」
「やっぱり、気づいてたか」
ニヤリと笑う英輝。
「気づかないわけないじゃないですか」
有夏は英輝を恨めしそうに見つめます。
「お祭りの時だって、わたしが貴理先輩に告白しようとしたのを妨害して」
ん? なんのことだ?
「俺は別に、倉林の邪魔をしようとしたわけじゃないぜ」
ただ友人として恭生をアシストしたやっただけ、とそっぽを向きながら英輝は言います。
「原さんさえいなければ、古積さんさえ来なければ、貴理先輩とうまくいっていたかもしれなかったのに」
まったくもってその通りなんですがそうは問屋が卸しませんでしたね。
「それがたとえ、一夏限りでも、先輩にただの可愛い後輩としてしか見られていなくても、あたしは後悔しなかったのに」
最後のチャンスだったのに、と悔しそうに奥歯を噛む有夏。
「すまないね」
謝る英輝に有夏は、嘘つき、とすぐに言い返してきました。
「すまないなんて、本当は思ってないくせに」
「それもバレてるか、やっぱり」
何もかも有夏にはバレバレだったようです。英輝もわかりやすいヤツだったんですね。
「でも、決して悪い夏じゃなかったろ」
取り繕うように英輝は言いました。
「恭生と貴理と俺と倉林と冬子先輩と、みんなで遊んで大騒ぎして、楽しいことも辛いことも、無茶苦茶多くて」
「いい、思い出になる?」
突然険しい顔つきになり、冷たい声で英輝の言葉を遮る有夏。
「青春の、一夏の思い出。恋と失恋と、騒動と友情に彩られた、美しき日々?」
その通りだと思うんですが違うの?
「美辞麗句だけで飾られてしまうなんて、あれは、そんなに安っぽい日々だったの?」
驚くほど大人びた有夏と、そんな有夏を思わずまじまじと見つめてしまう英輝。
「それだけで、この深い青のように全てを美しく隠してしまえるの?」
「いや、そういうわけじゃ」
「嫌、だよ、そんなの」
突然涙声になる有夏。
「大切な、あたしには本当に大事な夏だったのだよ」
そんな有夏は小さな子供のように、貴理について回っていた頃のように英輝には見えました。
「綺麗なだけじゃないよ。いい思い出になんかしたくないよ」
辛いことも、悲しいことも、苦しいことも、本当に沢山あった。
何も無ければみんな暮らしていた場所。そうしたら無理矢理思い出にしてしまわなくてもよかったのに、と涙を流しながら有夏は言います。
思わず有夏の肩に手を伸ばす英輝。
「あたし、そんなの嫌だよ」
有夏は英輝の手を拒まずにゆっくりと身体を預けてきました。
「綺麗なだけの、青く美しい思い出なんて、あたし大嫌い」
そして英輝にギュッと抱きしめられた有夏は言いました。
「……あたし、ちゃんと汚れたい」
汚れていなかった頃の自分に戻ろうと必死だった冬子さんとは正反対の有夏。
それが妙に子供じみて見えるのは俺だけでしょうか。
すいません。
めちゃくちゃ中途半端なんですが諸事情により本日はここまでしか出来ませんでした。
すんげー気になる……。
と言う訳で以下次回!!