2002.2.15 「かわいい有夏?」編


今日も有夏と仲良くなるために頑張ります。

 

【8/6】

冬子さんとダムの見学に。

集落の中でも最後までダムに反対していたが故に集落にいることができなくなった冬子さんの家族。

ダムの建設を『とってもいいお仕事』と言う冬子さんの心のうちはいかなるものか…。

 

冬子さんが宿泊している戸田旅館まで来ても落ち込んでいる恭生。

そんな恭生にキスをして「挨拶だ」と言う冬子さん。

 『……こんな挨拶なら、またして欲しいかも』

 『……挨拶でキス、されてもなぁ』

またして欲しいし、挨拶でキスされてもうれしいです。

まぁここは後者で。

何考えてるんだろ、で済ます恭生も強者ですね。

 

夕方から探し物開始です。

妙に乗り気な有夏をからかう貴理。

「ただ、なんかちょっと、がんばろうかなって思っただけで」

「ありがとう。よろしく頼むよ」

 

恭生に女装癖がある、とからかう貴理と英輝を追い回したりと楽しい時間が過ごす4人。

が、徐々に天気が崩れてきて、雨が降り出してきてしまいました。

貴理と有夏に先に校舎の中に入るよう指示してシャツを脱いで渡す恭生と英輝。

英輝は貴理に。恭生は有夏に。

恭生のシャツを受け取る有夏の顔は真っ赤です。

「濡らさないようにします」

そう言ってシャツを抱え込むようにしながら校舎へと走っていく有夏。

 

作業を一段落させてびしょ濡れになりながら校舎に駆け込む恭生と英輝。

雨による翌日の作業への影響を心配する恭生に英輝が言います。

「まだ、当分やる気だよなぁ」

自分と恭生はいいけどあの2人は違うんじゃないか、と貴理と有夏のいる2階を指差す英輝。

わかっている、と恭生。

有夏が手伝うのは貴理のためであること。

そしてそれが英輝にとって辛いこと。

「俺のことはどうでもいーんだよ、別に!」

有夏のことも今はどうでもよくて肝心なのは……と英輝が言いかけたところにやってきたのは有夏。

「もー、男二人きりで、なにしてるんですかぁ」

貴理とずっと待ってるのに、と言う有夏に泥だらけだから、と英輝と恭生は言い訳。

泥を落としたりしているうちに夕立が小降りになってきました。

でもやむ気配はありません。

そして手持ちの傘は有夏が見つけてきたビニール傘1本だけ。

前回は2本だったのに今回は1本だけですか。

これは有夏が恋に盲目になっているからなのか。

…ごめんなさい。もちろん嘘です。

英輝は家も近いしこのぐらいの雨は何とも無い、とすぐに辞退。

当然恭生も辞退して貴理と有夏で使うよう勧めます。

でも貴理と有夏の家は反対方向。

貴理の家に寄ってから帰ってもいい、と有夏。

「それなら、恭生と有夏が、一緒に帰りなさいよ」

もう少しここで雨宿りしたから帰る、と貴理。

でも、とごねる恭生ですが有夏は母親や弟の和典が待ってるし、恭生もそうでしょ、と言います。

英助爺さんが雨ぐらいで恭生を心配するかどうかは謎ですが。

「わたしは、どうせ家出心配して待ってる人なんて居ないから」

「爺さんだって、少しぐらい遅くなっても、怒りゃしないよ」

「あたしだって平気です。もう子供じゃないんですから」

交錯する3人の視線。

「どうする?」

 『……やっぱり、女の子一人だけ残しては帰れないよ』

 『じゃあその言葉に甘えて、僕と有夏で帰るよ』

喜んで甘えさせて頂きましょう。

それに何となくこれが『貴理&有夏』への分岐点のような気がする…。

とにかく。

貴理を残して帰ることになった3人。

気をつけてね、と貴理。

「特に有夏はね」

「どーいう意味だよ」

「恭生も、送りオオカミになっちゃ駄目よ」

「誰がだ!」

 

校舎を出ると一目散に走っていった英輝。

恭生は有夏にあわせてゆっくりと傘をさしながら歩きます。

「ごめんなさい」

トロくって、と自分の足が遅いのを謝る有夏。

「いいから、慌てないでいいよ」

歩きながら有夏を見て、あらためて可愛いと思う恭生。

こうしていると、なんだか自分の娘みたいだ

 『僕は、ふと有夏に話しかけた』

 『僕は、じっと有夏を見続けた』

話もしたいけど、ずっと見ていたい気もする。

まぁここは話しかけるのが無難でしょう。

こんなことをしてて辛くないか、と前日と同じことを訊くアホな恭生。

昨日も言ったじゃないですか、と有夏。

そしてしばらくまた無言の時が続いた後、ふと有夏が言葉をもらしました。

「はじめて、ですね」

「えっ?」

「こうして、古積さんと二人きりになったの」

わずかにうつむく有夏。

「だって、今まではずっと、先輩か原さんがいつも一緒にいたじゃないですか」

「そ、そうかな?」

そうは言いながらも実はドキドキしている恭生。

「昨日は一緒に作業をしたし。前にもなかったっけ?」

「ないですよ」

有夏は少し悲しそうな顔に。

「昨日は、すぐ脇に先輩達が居たじゃないですか」

そんなことも気付いてくれてなかったんですね、と有夏の瞳が悲しげに揺れています。

「いや、だから」

「……古積さんが、先輩に会いにここに来たってのは判っていますから、いいんですけど」

「そんなわけじゃないよ」

「嘘ですよ。だって」

少し歩調を速めた有夏。

「あんなに熱心に、昔埋めたものを探しているのは、先輩との為でしょ」

それっきり有夏は黙り込んでしまい、それからはずっと無言で歩き続ける2人でした。

 

う〜ん…………どうなんでしょ。

順調に有夏寄りになっては来ていると思うのですが。

まだ有夏が恭生に気を寄せているかどうかはわかりません。

それらしい素振りは多少見せてはいますが貴理への想いはそう簡単に消えるはずも無く。

そしてそれは恭生も同じはずで。

まだまだ先は長いんですし焦らずいきましょう。

 

【8/7】

貴理と有夏は夏期講習。

そして講習が終わった後は部活です。

冬子さんも手伝ってくれてもいいのに、と有夏。

前回同様貴理に恭生と冬子さんがオープンカーに乗っていたことを有夏は報告。

でも違う点も。

「ただ、遊んでるだけじゃなくて、昨日、キスしてたっていうんですよ!」

前回は有夏が自分でその光景を見ていたのですが、今回それを見ていたのは弟の和典。

そしてそれを貴理に伝える有夏の顔も泣きそうです。

ショックを受ける貴理ですが、有夏は有夏でやはり思うところがあるのでしょう。

 

帰りのバスでも顔色が悪くなるぐらいショックを受けたままの貴理。

でもそれは貴理だけでなく有夏も同じでした。

そんな有夏から何かに怒っているような印象を貴理は受けます。

体調不良を理由にこの日の探し物作業を休むことにした貴理。

それを恭生達に伝えて、と有夏に頼みますが有夏嫌そうに目を伏せてしまいます。

「それは、ちょっと……」

恭生と冬子さんがキスしていたことを報告しながらもどこか悔しそうだった有夏の様子を貴理は思い出します。

「あたしも、今日は休ませてもらおうと思っているんで」

この子もか……

そう心の中でつぶやいたことによって、自分も恭生に会いたくない、と思っていることに気付いた貴理。

 

1人になってもすぐに帰ることもせず河原にたたずむ貴理。

恭生と冬子さんがキスをしていた、という事実にショックは隠せません。

それは有夏も同じなんだろう、と貴理は思います。

朝から様子がおかしかったし、寝坊したのも和典のいたずらだ、と言っていたけど本当かどうかわからない。

−−−あの子、昨夜寝られなかったんじゃないかしら。

昨夜遅くまで悩んでいたのではないか、と貴理。

貴理は幼い時に恭生を交わしたキスのことを思います。

「有夏も、したいのかな」

貴理は自分が昔恭生とキスしたことがあることは有夏に言えない、と思いつつ最近の有夏の様子を考えます。

−−−あの子、最近恭生を話してると、楽しそうだものね。

まるで貴理に見せつけているかのように恭生と話をしている時もある有夏。

ひょっとして有夏は恭生のことを……と考えてからそれを貴理は否定。

有夏はずっと男の子が苦手だった。

今でも英輝と2人きりになるのは微妙に避けているほど。

自分とだって男の子の事が話題にのぼることは無い、と貴理。

でも。

恭生との事は、最近少し話すようになってきてるし……

ありえるかもしれない、と貴理は思います。

ずっと自分の後をついて回っていた有夏。

その有夏が恭生に懐いて。

恭生は冬子さんをキスをして。

有夏は自分から離れて。

もう自分の気持ちがわからなくなってきている貴理。

……わたしは、何がこんなにも不安なのかしら。

 

恭生と冬子さんのキス情報にショックを受ける貴理と有夏。

この冬子さんとのキスが恭生と有夏の関係にどんな影響を与えるのか……。

 

【8/8】

英助爺さんとご飯を作ったり作ってもらったり。

その中で話題に出てきたのは翌日の祭りのこと。

この集落における最後の祭り。

そして恭生は探し物をしに小学校へ。

 

まだ誰も来ていない校庭で恭生は具合が悪いらしい貴理の心配をします。

有夏の話ではずいぶん体調が悪いらしい、と。

あれ?

有夏は結局昨日手伝いをしたの?

てっきり貴理と同じように帰ったんだと思ってた。

 

英輝と進路の話などをしながら作業をしていると貴理と有夏がやってきました。

いつもより遅くやってきて、しかも元気のない2人。

昨日は何か用事でもあったのか、と恭生は2人に聞きます。

「二人とも、来なかったけど」

……ってやっぱり有夏も来なかったんじゃねーか。

誤植…でもないな。貴理の時はちゃんとあれで意味が通ってたし。

つまり分岐フラグミスってところですね。気にしなきゃいいだけです。

元気の無い貴理。

そしてせっかく打ち解け始めていた有夏の無口な様子を恭生も不思議に思っています。

何となく気まずい雰囲気。

そんな中、やっぱり間違えているんじゃないか、と英輝。

自信を持って確かに昔貴理とここに埋めた、と恭生は言う事が出来ません。

 『……かも、しれないな』

 『埋めたのは、確かなんだ』

さてどうしましょう。

恭生が探し物にこだわるのは貴理との思い出のためです。

でも今回は有夏狙い。

と言う訳で今回は諦めます。

探し物はやめて有夏と楽しく過ごしましょう。

「……かも、しれないな」

 

これで4人での探し物は終わりました。

スコップなどの備品を片付ける4人。

有夏は最後まで無言でした。

 

夜。

布団で恭生は消えかける意欲を奮い起こして1人で探すことを決めちゃいました。

貴理と埋めた約束の物。

みんなで掘り出したかった、と恭生は思います。

できれば貴理と、英輝と、有夏とも一緒に。

でももうそれはできません。

もう誰も頼らず1人で探すしかない。

それはいいとしても気になるのは気になるのは貴理と有夏の態度。

どこか自分に対して隔意ありげな態度の2人。

貴理は妙に不機嫌そうで、有夏は心ここにあらずと言った感じで。

身に覚えの無い恭生にその理由はわかりません。

まさか和典が冬子さんとのキスを見ていたとは心にも思っていないでしょう。

祭りで会えばまた何か変わるかもしれない、と思いながら眠りにつく恭生。

それでもなかなか寝付けなかったのですが……。

 

【8/9】

午前中の勉強もそこそこに祭りの準備へと駆けつける恭生。

すでに来ていた英輝と共に準備をしているといつのまにか夕方に。

「古積さーん」

そこに浴衣姿の有夏がやってきました。

貴理との待ち合わせ時間に遅れてしまったので直接ここにやってきた、という有夏。

まだその待ち合わせ場所にいるであろう貴理を迎えに行こうとまた駆け出しそうになる有夏の手を取って引き止める恭生。

結局その待ち合わせ場所には英輝が行くことになったので残ったのは恭生と有夏の2人だけです。

「こ、古積さん」

腕、と有夏に言われて恭生は慌てて掴んだままだった手を離します。

「ご、ごめん」

人ごみの中、意を決したように話があるんです、と有夏。

後で時間をいただけますか、と言う有夏に構わない、と恭生。

「貴理たちが居ちゃ、駄目な話なのか?」

「……やっぱり先輩にしか、興味、ありませんか……?」

「えっ?」

その言葉に驚いて思わず恭生は有夏の顔を見つめますが、有夏は恥らうように顔をそらしてしまいました。

「なんだって?」

「なんでもないです」

怒ったようにそう言うと有夏は恭生から離れようとしますがうっかりバランスを崩してしまい、さらに運の悪いことにそこへ子供がぶつかってきてしまいました。

「キャ!」

倒れそうになって有夏の腰をとっさにつかんで身体をよせることにより有夏を支える恭生。

ナイスだガキんちょ!!

大丈夫です、身体を離す有夏ですが妙に声をかけづらい雰囲気に。

ですがそこに貴理達がやってきたことによって、ついに祭りの開始です。

 

「やっぱり、まず最初に買うのは、風船ですよね!」

「そしてすぐ、なくすんだよな」

さらに恭生や貴理、冬子さんにまでからかわれて不満の声をあげる有夏。

手を振り上げて恭生の背中をポカポカと殴ります。

それを見て笑う皆。

 

確か前回は綿飴とか言ってました。

しかも何故か殴るのは恭生の背中。

確実に有夏ルートに入ったと見て間違いないでしょう。

 

それにしてもこの祭りの時の選択肢ってめちゃくちゃ面白いです。

祭りのどこにいくかを3つの選択肢から選ぶやつ。

しかも前回とは3つとも全く別の選択肢でした。

うっかり声をあげて笑ってしまった。

ギャグとかがあるわけじゃなくて、普通の(?)会話で笑いがとれる、って言うのはすごいと思います。

こーゆー脚本が書けるって尊敬しますよ、マジで。

 

途中から和典と恵も加わって祭りは最高潮を迎えます。

そんな中、他の3人や和典たちとはぐれてしまったのは恭生と有夏。

やっぱりお約束です。

「完全に、見失っちゃいましたね」

「そんなに大きな祭りでも広い会場でもないんだけどな」

本当は貴理と見て回りたかった恭生。

でもこれも何かの縁かもしれない、と他の連中を探すことを諦めます。

少し疲れた、という有夏と一緒に休むことにした恭生は祭りの外に出ようと歩き出しました。

その恭生の左腕に手を添えてきたのは間違いなく有夏。

いや、添えてきた、なんてレベルじゃなく、両手で恭生の腕にしがみつくようにしています。

そんな有夏を振り向いて見ることもせずにそのまま歩き続ける恭生。

なぜなら自分の腕を掴んだ有夏の手は細かく震えていたから……。

 

祭りの喧騒を抜け、静かな石垣に座る恭生。

「有夏ちゃんも座ったら?」

「あ、はい」

そう言いながらも恭生の立ったまま脇に立ったままじっと恭生を見つける有夏。

しばらく無言の時が流れた後、恭生は有夏が言っていた話とは何か、と訊ねました。

大した話じゃないんですけど、と途切れ途切れになりながら有夏。

「もう、探し物をするのはやめませんか?」

「えっ?」

思わず問い返してしまった恭生。

「古積さんには、昔だけを見ていてほしくないんです」

そして恭生の腕を掴んできた有夏。

「先輩との昔が大事なのは判ります」

「あ、有夏ちゃん?」

「けど、そんなふうに過去だけにとらわれている古積さんを見ているのは辛いんです。だって」

痛々しいほどに恭生の腕を握り締める有夏の手。

恭生にはそこから有夏の気持ちが伝わってくるようです。

「先輩と古積さんも、あたしたちはみんな、いまちゃんと、ここに居るのに」

「ちょ、ちょっと」

あたしはまだ馬鹿で幼いけど、と有夏。

「あたしじゃ、古積さんが探そうとしているものの代わりには、なりませんか?」

「そ、それは……」

とまどいながらも恭生は言います。

自分が探し物をしているのは思い出に囚われているからではなく。

そしてそれは代わりになるとかならないとかじゃない、と。

そう言って有夏の髪を撫でるのですが、その柔らかさに驚く恭生。

貴理や冬子さんとは全然違う柔らかさに思わず髪を触り続けてしまった恭生の気持ちはよくわかります。

「こ、古積さん、あの……」

「ご、ごめん!」

慌てて自分のしていることに気付いて手を引く恭生は慌てて有夏に謝ります。

有夏は首筋まで真っ赤にしながらも逃げたりはしません。

「つい、なんとなく」

「いいんです。その、古積さんだったら」

そう言ってうつむく有夏。

「か、髪くらい、好きなだけ触ってください」

「ええっ?」

「それに、もしよかったら、髪以外も」

有夏は顔を上げると、頬を真っ赤に染めながらも正面から恭生を見つめます。

「た、高尾山恭生さんだったら、あたし……」

いや単なる変換ミスだったんですが妙に面白かったので。

「と、とにかく!」

もう一度有夏の髪を撫でながら、探し物をしているのは誰かの代わりとか思い出に縛られてるとかじゃない、と恭生。

「だから、有夏ちゃんの事を、何かの代わりとかに、考えた事はないよ」

「はい」

触れ合わんばかりに近づいていた事に気付いて慌てて身を一歩引いた有夏。

「でも、一週間探して、みつからなかったわけだし」

これから残ったここでの日々をどうするかもう一度考えないといけない、と恭生。

「じゃあ」

「……どうするかゆっくり考えたら、また連絡するから」

「はい!」

そう元気に返事をする有夏。

そんな有夏の期待に満ちた目に内心「やばいなぁ」と恭生。

……ひっかかってるかも、僕。

嬉しそうな、幸せそうな有夏の声がいつまでも恭生の脳裏で響き続けるのでした。

 

 

と言う訳で有夏です。

いまいち最後の「ひっかかってるかも」が判らなかったのですが、有夏はかわいいです(関係無し)。

これで恭生は本当に探し物を諦めたのでしょうか?

残ったこの集落でも長くもない日々。

それをどう過ごすことにするのか。

有夏と共に過ごすことになるのか。

それともやはり探し物を続けるのか。

 

以下次回!!


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