虜ノ姫 〜淫魔の調律〜簡単なあらすじどんな高貴な女性であろうと依頼された通りの性奴隷に仕立てることを生業とする『調律師』クロードには、人間らしい心が全く無かった。そしてまた、女悪魔ノーラの力と共にあらゆる依頼をこなしてきたクロードの「調律の館」に、新たな3人の美しき姫が堕とされてくる。 調律=調教モノにジャンル分けされるべきゲームだとは思いますが、姫達は基本的に従順ですし、『調律』の作業も痛々しさをさほど感じない程度のモノですので、陵辱的な調教を期待するとちょっと肩透かしを感じるかもしれません(陵辱が苦手な私は助かりましたけど……じゃあ何故プレイしたのか。それは「かぐや作品だから」の一言に尽きます)。ただし、バッドエンドはかなり凶悪で、終わった後かなりブルーになった私は慌ててトゥルーエンドをプレイし直して精神的安定を図りました。 ゲームの流れは3人の調律対象である姫から1人を選択した後、姫ごとに設定されている調律内容を選択する、と言うモノ。調律内容は徐々にレベルアップしていくことになりますけど、順序良く選んでいくだけで小難しいパラメータ等は無いのでゲーム性は低いと思います。3人の姫まんべんなく調律を進めていけばハーレムルートに到達し、特定の姫に集中してれば個別ルートに突入して最終的に姫を依頼主に返却するかどうかの選択があります(返却するとバッドエンド)。攻略は簡単で、ボリュームはちょっと少なめ。 姫達と接しているうちに人間としての心を徐々に手にしていくクロードと、そんなクロードに少しずつ惹かれていく姫達の様子はストーリー性も何もあったもんじゃありませんし、っつーかそれは単なるストックホルム症候群なんじゃねーかとか思わないでもありませんが、どんな抜きゲーであってもプレイヤーのヒロインに対する好感度が増すことに越した事は無いので個人的にはプラスポイント。姫達が恭順でありながらも高貴さを失わず、自分らしさを貫き通す様子も好感が持てました。要所要所で姫同士の掛け合いやエロじゃないイベントが挿入されていたのも良かったですね。単なる作業になりがちな調律の中でいい息抜きになりました。 女悪魔ノーラを屈服させて、全員を己のモノとするハーレムルートの展開は陰惨さが無くなって、ベタベタハーレムないつものかぐやクオリティが発揮されます。それをマンネリと見るか、安定・お約束として楽しめるかはプレイヤーによるかと。っつーかノーラに対抗するあたりの流れはちょっと強引過ぎて笑えました。 M&M氏原画によるCGは流石のクオリティで、さりげなく常に高い品質を保っているBGMも見逃せません。この辺は「アトリエかぐや、強し」と素直に感心すべき点でしょう。声優さんに関しては今まで同社があまり使ってこなかった方々を採用なさってますが、演技に不満は全く感じませんでした。その辺も妥協しないポイントなのでしょうね。 終わってみれば「いつもの『かぐや』らしい『かぐや』だった」で片付けられてしまいかねないかもしれませんが、その言葉は高標準な安定の裏返し。満足度はそれなりに高めでした。 |
| 個人的満足度: ★★★★★|★★★★★ |
| 執筆: 2007/08/25 |