だぶる先生らいふっ

メーカー
発売日
2007/06/29
シナリオ
はちまん
原画
トモセシュンサク
音楽
NEY

 「だぶる先生らいふっ」のレビュー&感想をば。

■絵■

 原画はトモセシュンサクさんで、拒絶反応が出るような人はいないであろう万人向けな画風かと。廉価版ソフト故かCGの使い回しが多く、全体的な枚数が少なめなのは仕方ないですし、そもそも私はその辺の事をあまり気にしないんですが、エロCG以外の日常系CGがエンディング以外にほんの数枚と言うのはちょっと寂しかったですね。

■音楽■

 主題歌等は無し。BGMも特に印象に残るようなのは無かったかな。

■シナリオ■

 簡単なあらすじ両親の転勤により独り暮らしをすることになった主人公・十条要は不動産屋の手違いにより、入居予定の部屋が既に埋まってしまっていると言う事態に直面。そこで期限付き&家事担当の条件で同居することになったのは、既に入居していたキレイなお姉さん・十宮夏姫と黒崎時雨の2人。そして2学期の始まった翌日、要は時雨が要のクラスの臨時教員で、夏姫が教育実習生であったことを知る……と言うラブエロコメ。

 以下クリア順にヒロイン別感想。

▼黒崎時雨▼

 人となり(?)見た目も言動も冷静沈着なキャリアウーマン風美女な数学担当教師。規律に厳しいところがあり、最初は要と同居する事にも反対だったけど、同居生活が続くにつれて要の実直な性格と生来の可愛らしさに惹かれていく。

 いち早く要と仲良くなってHな関係となった夏姫さんにヤキモチをやく姿が可愛らしくて、要と結ばれてからの重い女レベルで要の周囲にいる女性に対してやはりヤキモチをやく姿がイタ可愛らしい女性でした。落ち着いた大人の女的美貌と、要にオチてからの言動のギャップがタマりません。

 時雨さんの個別ルートに入らなかった場合は自分の要に対する気持ちを抱きつつ、要の幸せを祈って応援してくれたりと、アンタどこまでイイ女なんだ、と言いたくなります。正直大好きです。

 あ、あと物語の中で時雨さんは27歳の誕生日を迎えるんですが、てっきり大学を卒業してまだ1・2年だと思っていたのでちょっと驚きました。「友達はみんな結婚してしまった」って聞いても「時雨さんの友達は身を固めるのが早いなぁ」なんて思ってましたし。っつーかあの凄まじい美貌とプロポーションにも関わらず、処女膜は貫かないで処女を貫いてきた(最低な表現)時雨さんの”鉄の処女”っぷりに乾杯。スタッフコメントによると時雨さんの年齢についてはかなり迷ったとのことですが、今にしてみれば身持ちの固さや、一度ハマった後の転がりっぷりからして、27歳と言う年齢は適当(合ってる、と言う意味で)だったかも。

▼十宮夏姫▼

 人となり(?)要の学園に教育実習生としてやってきた女子大生。明るくサバサバとした性格で、大らかながらも気配りも出来て、自然と周囲に人が集まってくるタイプ。家の中では下着にYシャツを羽織っただけの格好なので要を困らせる事もしばしば。性的な意味で。

 イタズラ心から要にちょっかいを出してきて、しまいには童貞を奪ってしまう”明るくエッチなお姉さん”を地でいく夏姫さん(こういう役をやらせたら一色ヒカルさんは本当にピカイチですね)。実は大学入学当初に手痛い失恋を経験していて、友人達の励ましで立ち直ったと言う過去が最後の最後で明かされますが、あまり物語には関係ありません

 明け透けな態度で要にイタズラしてくるくせに、逆に要の方から迫られるとタジタジになってしまう初心なところもまた魅力。要に対しては普通の態度を見せつつも、一人になると真っ赤になりながら「まずい……まずいわ……」と要を意識しまくって悶々としたり自分を戒めたりする姿なんて、可愛らしすぎて見ているこっちが悶えたくなりました。ぶっちゃけ愛してます。

 ところでこの性格が全然違くて年齢も5歳ぐらいは離れていると思われるお姉さん2人組は、どうやって知り合って同居するにまで至ったのでしょう?

▼埴御四五七▼

 人となり(?)要が所属する学園執行部の副会長にして先輩で、会長を務める一二三とは双子の兄妹。埴御兄妹は全てを完璧にこなせるにも関わらず言動が常人離れしているため周囲から恐れられている破滅的天才で、実家は莫大な資産持ち。要を気に入っていて、神出鬼没に現れてはスキンシップ風セクハラを仕掛けてくる。

 とにかく一二三との漫才(?)が面白くて、どこからともなく取り出した紅茶をいつも飲んでいる、と言う設定もしつこ過ぎないギャグとしてハマっていたかと思います。不可思議な言動で要を振り回すキャラですが個別ルートに入った途端、驚くべき事実が発覚したり一二三の普段とは全く別の一面が見られたりと、怒涛の展開が待ち構えておりました。実は天才ではなく努力型の人間であり、身体が弱くて放っておくとヤバいとかちょっと唐突ではありましたが、要が男っぷりを見せてくれたので個人的には結構好きなシナリオです。

 最後までタチの悪い天才系不思議キャラで通してくれてもよかったとは思いますけどね。超然としつつちょっかいを出してくる四五七は嫌いじゃありません。

▼笹塚都▼

 人となり(?)執行部の後輩。明るくて真面目な性格で、破天荒な埴御兄妹に噛み付きながらも振り回される日々。特に四五七からは要に対する好意をネタに弄り倒されっぱなしな苛められキャラ。それでも頑張る健気さが良い。

 要と並ぶツッコミ役として貴重な存在であり、要への好意丸出し(要自身は全く気付かない)なところなどもキャラクターとしてはグッド。でも出番が少ないばかりか、個別シナリオが四五七以上に短い上にイベントもほとんど無いので、影の薄いことこの上なし。哀れだ……。

▼ハーレムルート▼

 ハーレムルートは2つあって、まず1つ目はお姉さん2人組との蜜月生活編。元々要と夏姫さん達の同居生活は3週間と言う期限がありましたが、他のシナリオではその期限後の要がどこで暮らしているのかが提示されないのでちょっとモヤモヤしてたんですよ(まぁ少なくとも夏姫or時雨エンド後は一緒に暮らしてると思いますけど)。それがこのお姉さん2人組とのハーレムシナリオでは時雨さんが不動産屋に対してビシッと『要に新しい引越し先は不要。これからも一緒に暮らす』宣言をしてくれたのでスカッとしました。それはそうと、その後の要の生活を思うと羨ましすぎて涙が出そうです。

 そしてもう1つは全員とのハーレム編。果たして四五七の体調は大丈夫なのかとか色々と懸念点はありますが、皆がハッピーになれるのであればそれに越した事はありません。きっとこのルートでも要は夏姫さんや時雨さんとの同居は続けていくのだと思いますが、いっそ「四五七と都、YOU達も一緒に暮らしちゃいなよ」って感じですね。

 シナリオ自体はクライマックスと呼べるような大きい盛り上がりが無いワケじゃないけど「ある」と断言するのは気が引ける、ってレベルでしたが、日常会話のテキストが面白くてテンポもいいので、最初から最後まで中弛みも飽きることも無く進めることが出来ました。濃ゆいクラスメート達、特に要所要所で展開される氷上を筆頭とする4人組の漫才は声出して笑わせて頂きましたし、一二三が突然叫びだすシーンとか、要にしてみればたまったもんじゃないんでしょうけど、私にしてみれば「待ってました!」ってなもんで。

 主人公である要が非常に好感を持てるキャラだったのも大きいです。それなりに優秀だけど驕ること無く周りへの気配りも出来て、流されやすくて優柔不断なところはあるものの、シメるべきとことはきっちりシメて、ツッコミ役としてなくてはならない存在であると同時に欠かせない弄られキャラ。真面目で純粋だけど、歳相応のエロさがあって……と、とにかくプレイしていて気持ちよく感情移入出来るタイプでした。ハーレム状態も「要なら許せる。と言うか当然」と自然に思える感じ。

 難点を挙げるとしたら一部繰り返しになりますが『CG枚数が少なく、使い回しが多い』『キャラクターによってシナリオに格差がある』等がございますが、価格と考えれば許容範囲でしょう。つか価格から考えるのであれば「頑張り過ぎじゃないか」と思える程の満足度でした。上記の通りテキストのクオリティが高い上にキャラクターも魅力的で、実力派を揃えたフルボイス仕様まで備え付けた「だぶる先生らいふっ」。このコストパフォーマンスはただ事じゃありません。そして更なるクオリティー&ボリュームのアップしたフルプライズ版とか出たら、間違いなく”買い”です。

 単体でも精神的破壊力抜群な夏姫さんと時雨さん、それぞれに私のハートは陥落(もしくは歓楽)。更にそんな2人にタッグを組んで迫ってこられた日にはもう大変です。感じます。今、確かな幸せを。


個人的満足度: ★★★★★|★★★★★
執筆: 2007/07/21