それは舞い散る桜のように

メーカー
BasiL
発売日
2002/06/28
シナリオ
王雀孫
あごバリア
原画
西又葵
音楽
アッチョリケ
内藤侑史
coldhand
山田和裕

 かなりハマったこの「それは舞い散る桜のように」。その様子はプレイ日記をご覧になって頂くとして、ここでも少し「それ散る」について語ってみます。

 世間での評判は『おおむね良好』と言ったところの「それ散る」ですが個人的にはかなり高い評価をしています。同時期(と言うか同日)に発売された「キャラゲー」と言われている「D.C.〜ダ・カーポ〜」よりもキャラクターが立っていると思いますし、テキストの秀逸さ・センスの良さは群を抜いていたのではないでしょうか。

 なのに『名作になり損ねた良作』程度の評価しか受けていないのはシナリオに難あり、と見なされたからです。正確には『シナリオの展開』と『説明不足』が原因で。序盤・中盤のテンポの良さに反する後半の怒涛の展開。しかも「何故そうなったのか」がほとんど説明されないまま迎えることになるエンディング。その辺が評価のマイナスに繋がっているようです。実際私も適当な考察をグダグダと書きましたがあれだって想像の域を出ませんし、自信も全然ありません。

 繰り返しになりますがテキストのセンスは抜群でした。そのテンポの良さ、キャラクター特性を最大限に活かした会話。それによりキャラクターのイメージが膨らみ、そこからさらに会話が活きてくると言う良質無限ループ。主人公とヒロインだけに留まらず、魅力溢れるサブキャラクター達。日常会話の楽しさと恋人同士の甘い語らい。これだけでもこの作品をプレイするに値する価値があると言えるでしょう。あとは遅筆さえ何とか頂ければ言うことはありません。


個人的満足度: ★★★★★|★★★★
執筆: 2002/09/30