Scarlett
メーカー
発売日
2006/05/26
シナリオ
片岡とも
秋津環 海富一 木緒なち 大月佑佑
原画
秋乃武彦
あんころもち 司ゆうき ミヨルノユメギ 仲本六日
音楽
I’ve
Elements Garden Blasterhead Little Wing Barbarian on the groove 猫野こめっと Dreaming Rabbit(MASA) Ebi SENTIVE 「Scarlett」の感想をば。 ■絵■ 原画はあきのんさん。文句無し。唯一気になったのは主人公である九郎の髭ぐらい? でも無かったら無かったで寂しいし、貫禄って意味でも難しいところ。おまけパートの絵に関しては「みずいろ」や「いっしょに」が雰囲気変わっててやや微妙だったかも。 ■音楽■ 今回はボーカル曲よりむしろBGMの方が耳に残った感じ。中でも気に入ったのは『scarlett 2006』。今までも「朱」や「narcissu」で何度かアレンジがなされてきましたが、今回のバージョンもまた素晴らしいアレンジでした。使われどころと相まって、聴くだけで涙が……作品名からしても、なにげに一番のテーマ曲だったりするのかなぁ。他のBGMも秀逸なものが揃っておりますが、作風柄か「スパイ大作戦」を髣髴とさせる曲が多かったように感じました。これは私の年齢故? と言ってもボーカル曲も良かったですよ。特にOPはスパニッシュな雰囲気が作風にピッタリだったと思いますし……思うのですが、OPと言いつつOPが無いんですよねコレがまた。と言うかひょっとして誰も”OP”とは言ってない? デモで使われてたからOPだと思っただけで、あくまでも”デモ”だったりして。そうだとするとOPとして使わなかったのは非常に勿体無かったと思います。何か意図があったのかなぁ。 EDに関してはそれほど強い印象はございません。これは後述致しますが、映画の終わりでスタッフロールが映し出されている裏で流れているEDテーマ、と言った印象でした。悪くは無くても心には残らない感じ。 ■シナリオ■ シナリオは1本道で、主人公は『高級諜報員』である別当・和泉九郎・スカーレットと、普通の高校生”だった”大野明人の2人。物語はこの2人の視点を切り替えつつ進みます。これは私の印象でしかないのですが、九郎は”ヒーロー”的な主人公であり、明人は”等身大”的な主人公だったと思います。活躍を見るのであれば九郎で、自分を重ねるなら明人、と言った感じで。 現在。夏。どこにでもいる学生だった「明人」。 テーマは”日常と非日常”。少年なら(少女も?)誰でも憧れるであろう”日常からかけ離れた非日常の世界”へと踏み込んだ明人と、そんな非日常な世界を日常としている九郎のあまりにも対称的な2人。交わるはずが無かった2人の”世界”が交わり、そして離れていくまで。 まず気付いた点から申し上げますと、一番に気になったのは男性キャラにもボイスが欲しかった、と言う点ですね。特に八郎やナセルなどの特徴的なサブキャラはもとより、九郎にも声があってよかったのではなかったと思ってます。逆に明人には不要だと思っていて、それは上記で申し上げた2人の主人公としての質の違いによるもの。主人公達の名前をヒロインがちゃんと”声に出して”呼んでいたのは、今までのねこ作品ではなかったことですので嬉しかったです。 1本道ですので俗に言う『攻略対象』と呼べるキャラはおらず、九郎の相手は美月、明人の相手はしずかで固定。そうなると置いてきぼりになるのがアメリアですが、救済措置とばかりにエロシーンがございました。ですがアメリアのエロシーンは正直不要だったのではないかと思います。その辺についても後述致しますので、そろそろシナリオに沿って感想を述べていこうかと。まずは章ごとに簡単な感想から。 ▽ #00_境界 −boder line− ▽ 高校を中退して日本中を巡りに巡って沖縄へとやってきた明人と、謎の美少女・しずかの出会い。この”非日常”的なものに憧れる明人の気持ちってのは本当によくわかるんですよね。自分に何が出来るわけでもないけど、それでも憧れることをやめられない。これは「120円の冬」等でもテーマとされていた『ロマンスへの憧れ』に近いもの(もしくはそのもの)があるのではないかと思ってます。 モデルガンのベレッタ。B−2。米軍基地。”日常”の世界から”非日常”の世界へと足を踏み入れる明人を、ある意味親切にも(別の意味ではおせっかい)導いたしずかの意図はこの時点では不明ですが、後に九郎が感じることになる『”非日常”へと憧れる明人』への憧れ、もしくは”日常”の象徴そのものとも言える明人に対する嫉妬のようなものがあったのかも? 思えば海岸でモデルガンを撃っていた明人に話しかける必要は必ずしも無かったワケですし、微妙に突っかかるような態度もそう考えれば自然。もちろんそれをしずか自身が認識していたかどうかは別の話ですけど。 ▽ #01_本物 −real− ▽ 学校で思わぬ再会を果たした明人としずか。そして九郎との出会いとアメリアの初登場。思うにしずかは学校に通ってはいても、友達と呼べるような存在はあまりいなかったのでは? 周囲に話すワケにはいかなかったでしょうけど生活が生活ですし、自分から進んで学校内で友達を作ろうとしたとも思えませんし。だとすると、その辺の事情をある程度察しつつも近づいてきた明人に対しては刷り込みに近い状態だったのでは。知り合って間もない人間と2人で海外旅行(?)……なんてのも、友人との接し方をよく知らないが故だったのかもしれませんね。 アメリアに関しては「可愛いヤツよ」と言うのが一番の感想。純粋培養に近い形で育てられたが故の天然っぷりと、人を疑うと言うことを知らない純真さ。首にぶら下げたガマ口とか可愛すぎるんですが! でもよくよく考えると、九郎の親父である八郎はずっと何も知らないアメリアを囲っていた(愛人のような表現だな)ワケで、その目的が暗号のみであるとすると、それは『高級諜報員』の名に恥じない非情な計算っぷりです。八郎の非情さ(血も涙も無い、というワケではありませんが)に関しては#02以降も顔を見せますが、アメリアの処遇に関して九郎が何の疑問も抱かないところを見ると、九郎も根っからの『高級諜報員』なんだなぁ、と思ったり。この辺からも#04で明人達を助けようとしたのは、かなりのイレギュラーであったことがわかりますね。閑話休題。 この辺りから「Scarlett」が諜報員、つまりスパイ物でありながらもアクションを売りにする作品ではなく、その”非日常”の世界に生きる人間を描くことを目的としていることが感じられるようになりました。大火力の軍用ヘリですら交渉の材料でしかなく、全ての行動が計算ずくであった九郎の機転を見せ付けられた章だったかと思います。そして最後の明人の選択。私なら問答無用で小切手を受け取りそうな気がします。”非日常”の象徴として扱われているベレッタは、物語の最後の最後でも大活躍。こういった小道具の使い方の上手さはシビれますねー。 ▽ #02_再来 −come again− ▽ #01から2年後。成長した明人や、未だに九郎のところで暮らしているアメリアをも巻き込んでの、南ア某国の選挙戦ミッション。そう言えば#01以降描写が無くなってしまいましたが、アメリアは学校に通い続けたのでしょうか? しずかに関しては「学校の休み中」と言う説明がありましたが、アメリアもそれは同じだったのかな。九郎が「落ち着いたら、また(学校に)行けるようにしてやるよ」と言う約束を違えるとも思えないので、アメリアは楽しく学校に通い続けたのだと信じてます。アメリア自身はあくまでも一般人なワケですし。 2年間で九郎以上の射撃術(九郎は射撃のプロと言うワケではありませんが)を身に付けた明人を嬉しく思える反面、寂しくも思ったり。#01で敵だったナセルが再び敵として登場……と思わせて実は始めから九郎と手を組んでいたと言うどんでん返し。ミッションによって敵になったり味方になったり。九郎達のプロ意識ってヤツですかね。 選挙戦は莫大な資金を元にした智謀・陰謀・策謀が渦巻く頭脳戦。裏の裏を読んで読み返す化かし合いの展開は面白いと同時に緊迫感が常にまとわりついてました。そんな中で一服の清涼剤の如く笑わせてもらったのは美月の「セーフ、ギリセーフ…って、アウトなのっ、ね? もうアウトなのぉ?」#01でもありましたが、これはもうテキストと声優さんの完全勝利。 ▽ Intermission: しずか −Shizuka− ▽ 高校中退して大学を渡り歩いて……無茶な明人の行動を家族はどう受け止めていたんだろう、と思っていたんですが、正に『この母親にしてこの子供あり』と言ったところ。しずかのエロ本判定や、街中で明人に銃を渡そうとするナセルなど笑いどころも豊富で楽しめました。しずか可愛いなー。 ▽ #03_縁 −blood− ▽ 木緒さん担当の章。だからと言うワケではないにしろ、他の章とは一線を画したシナリオ。九郎と美月の過去を交えつつ、しずか生誕の秘密が明かされる過去編。ラストシーンは何回やっても号泣です。渡り鳥やピクニック、「ごめんなさい」じゃなくて「ありがとう」等のキーワードの使い方も巧みで、感動と言う意味ではこの章が一番でした。 イリカを助けるためのクローンとして”作られた”シズカが、普通の子供と同じように(文字通りの箱入りではあるものの)言葉を解し、感情を持って育てられていたのは、育成係であったテレサがそのように育てていたからなんでしょうけども、それって明らかに目的に反してますよね。イリカのためだけを考えれば、シズカに人間らしさは不要どころか障害にしかならないワケですし。にも関わらずシズカが普通の子供と大差なく育てられていたのは、テレサの独断であり限界であり弱さであり優しさなのかなぁ、と。そう考えると、結局この計画は最初から破綻していたのではないでしょうか。 冒頭のエレナの一挙手一投足の全てが伏線、と言える見事な構成。ただレオンがクレンツの申し出を受ける・受けないの選択肢で、『受ける』を選ぶと問答無用でバッドエンド……と言うかむしろ強制終了してしまうのはどんなもんかと。基本的に”過去は既に起こったこと”ですので選択肢は不要かと思いますし、選択肢があるならその選択によって現在の状況・環境に変化が現れる等の仕込みがあった方が面白かったかな。まぁそうすると全体のシナリオに矛盾が生じるので、結局結論としては選択肢は不要だったのでは、と言う事で。 あとあえて申し上げると、イリカとのエロはいらなかったかなぁ、と思います。イリカがレオンのことを好きだった、と言うのはいいんですが、だからと言って即Hと言うのは……。個人的には家族としての絆をもっと強調して欲しかったです。でもクライマックスは本当に感動しました。良かった、本当に良かった。 ▽ Intermission: 非日常 −Non normal life− ▽ 美月があまりにも可愛すぎる話。32歳のヒロイン万歳。#03で九郎と美月の関係を知った後だけに尚更です。私は若い時の美月よりも32歳の美月の方が好きなので、エロシーンも現代であった方が嬉しかったのですが、その展開はありえないんでしょうね。美月が誰よりも九郎の近くにいながらも、20分の1でない限りは。あーもう美月も可愛いなぁ。 ▽ Intermission: ルール −Rule− ▽ 九郎の父親である八郎の話。別当・スカーレット家が生まれたかが描かれておりましたが、あまりにも過酷で冷酷な世界に現実感が湧きません。確かに八郎は九郎の遥かに上をいく『完全な高級諜報員』ですが、まさかあんな過去まであったとは。 ▽ #04_日常 −Normal life− ▽ 高級諜報員同士の争いに巻き込まれる形で、明人が罠に嵌められるシナリオ。本来であれば見捨てられて当然であり、八郎もマザランもそれが当然と言わんばかり。小を殺して大を生かす、ではないですけど、ある意味正論。でも九郎はあえてルールを犯してまでして、明人としずかを助けようとする……やっぱり九郎は”ヒーロー”でした。にしても自分はどんな血を引いていようと高級諜報員にはなれそうにないな、と思いましたね。非情な判断云々ではなく、あんな込み入った駆け引きが無理ってことで。「うがぁ!」とすぐにキレそう。 結局”日常”の尺度が抜け切れなかった明人。明人を追ったしずか。2人を見捨てることが出来なかった九郎。そんな九郎を後押しする美月。この4人の持ち味は存分に発揮されていましたが、その分割を食ったのがアメリアかな。八郎もある意味持ち味を出してましたし。アメリアのエロシーンは完全に不要でしたし、それ以上にその後のアメリアがどうなったのかが非常に気になるところです。”日常”の世界で暮らすアメリアが九郎と会う事は無かったであろうことは断言出来ますが、気になるモノはやはり気になります。 この#04の最大の見せ場は島からの脱出シーンではなく、上記のような各々の持ち味を出しているところと、そしてフェリー上での『ベレッタか、しずかか』の選択のシーンだと思います。あそこであれだけ憧れ続けた”非日常”の世界を捨ててしずかを選ぶことを全く迷わなかった明人には賞賛を送りたいです。明人、やっぱりお前は大したヤツだったよ。 エピローグはエピローグとしてこれ以上は無い程のエピローグでした。”日常”の世界でこの上なく幸せに暮らす明人としずか。そして相変わらず”非日常”の世界で、相変わらずのやり取りをしている九郎と美月。その一瞬の邂逅と別れ。ゲームと言うよりは映画のエピローグに近い雰囲気。 主人公が九郎と明人の2人で、上のほうでも申し上げましたが九郎は”ヒーロー”的な主人公であり、明人は”等身大”的な主人公。かと言って九郎も万能というワケではなく、ルールや八郎と言った九郎を『高級諜報員』たらしめているものに対しては案外無力だったりするあたりに人間的魅力が。決して結ばれることの無い美月と共にいるのも、そんな九郎の側面をよく表してました。や、それを言ったら最初から明人を巻き込んでる時点で九郎は”普通の『高級諜報員』”ではないってことになりますが、だからこそカッコよく、それでこそ九郎と言ったところ。 では明人はと言いますと、どちらかと言うとプレーヤーと同じ視点に立っていたように感じました。”非日常”の世界に身を置いて、それなりのスキルを身に付けながらも、どこか”非日常”の世界から浮いたような印象を受けたのが明人の明人たる所以なのでしょう。欲を言えばもう少し活躍の場が欲しかったところですが、九郎と共に行動している以上は明人の得意とするドンパチを披露する機会は少なかったでしょうし、何よりも明人は明人ですし。 そんな真逆な存在でありながらも実は似たもの同士でもある九郎と明人。しずかが明人に惚れた理由はその辺にもあったのかなー、なんて思ったり。 メインヒロインは何と言ってもしずか。#03のプレイ後は元気な姿を見るだけで涙がこぼれます。”日常”の世界で幸せになった姿に、何よりも大きな喜びを感じる僕達。娘の名前が絵麗奈(エレナ)であることから、しずかは自分の出生の秘密を知ったのでしょうか。九郎のことですから、明人だけでなくしずかとも完全に縁を切ったのだと思いますので、しずかに過去を話したのはその別れの時ではないかと思われます。余りにも重すぎる自分の過去を知った時のショックは計り知れませんが、きっと明人が傍で支え続けたのでしょう……と自分と明人を重ねてニヤニヤしてみる今日この頃。 しずかはメインヒロインと言っても作品のテーマが恋愛ではないせいか、通常のギャルゲーのヒロインとは少々立ち位置が違っておりました。”攻略する”って感じではなく、ストーリーの中で必然的に結ばれていく感じで、それこそゲームと言うより映画のヒロイン風。思えば登場シーンもそれっぽいですしね。 第2の、と言うよりしずかを『明人のヒロイン』とした際の『九郎のヒロイン』である美月。セーフ、ギリセーフっ! つか余裕でセーフ!! 32歳超OK。 弱さを克服しながらも内包した強さが素敵。そして陸幕三佐(最終的には二佐)まで成り上がった猪突猛進っぷりと、それでも失われないだらしなさと可愛らしさが美月の魅力。普通に大学の研究室で研究員をやっていた美月が、”非日常”の世界で生きていける程の逞しさを強かさを身に付けるまでに費やした努力を考えると、何が何でも幸せになってもらいたいと思えてなりません。まぁ九郎の場合は「他を選ばない」ことで「美月を選んだ」と言えるかな。 んでヒロインとは言えない気がするのがアメリア。あの取ってつけたようなエロは不要でしたよ、やっぱり。九郎もあそこでヤっちゃだめだろう……エロシーンが必要となるような諸所の事情があるのかもしれませんが、シーン・CGの回収が困難なだけに、逆に躍起になってしまうのがゲーマーの性(さが)と言うヤツです。 キャラ的にはすげー好きなんですけどね。#04でもっと出番があると嬉しかったんですが、確かにあのメンツの中では微妙にアメリアの出番は無いかも。 #03のヒロインであるイリカですが、上のほうでも申し上げたとおり『家族』としての印象が強いので、あんまり”ヒロイン”って感じじゃないかな。でも、だからこそ”幸せな家族の肖像”が観たかった。無理な相談であることは重々承知しておりますが、それでも、それでも……っ! もの凄く欲を言ってしまいますと、あと1つか2つのミッション分のシナリオが欲しかったです。短いとは感じませんでしたし、満足もしているのですが、鍛えられた明人の活躍やそんな明人としずかが一緒にミッションに当たる様子を見たかったかなぁ、と。そこにはアメリアは勿論のこと、協力者としてニネットとかまで出てくる、なんて展開があると更に嬉しかったりしますが、あんまり簡単に”日常”の住人である2人を登場させるのは厳しい上に、別のミッションで登場した人物を他のミッションで自然と登場させるにはあと3ミッションぐらいは必要(要するに数少ないミッションで何回も登場させるのはご都合主義になってしまう、と言う事)なので、ちと無理な相談。残念。 全体的な感想ですが、シナリオだけでなく構成や演出まで含めて、凄く『映画的』であるように感じました。今までの「銀色」等でも映画っぽさはありましたが、今回はその傾向がより強くなっていたと思います。もし映画化するとしたら#03はカットせざるを得ないかもしれないかも。(外伝的位置付けになるのかな) 『渋めのエンタメを目指して』とは前々から言われていたコンセプトですが、「Scarlett」は正しくエンターテイメント作品だったと思います。学術的でも哲学的も何でもいいですが、とにかく多少強引にでもこじつければ”秘められた意味”なんてものを捻り出すことが出来るんでしょうけども、この作品に関しては純粋に『楽しむこと』が正解。 事典システムにしてもそうですが、小賢しくも小難しい言葉や表現で煙に巻くようなことが全く無かったのもナイスでした。「プレーヤーに考えさせる」と言えば聞こえはいいけど実は「単なる投げっ放し」となりがちな設定も無く(もちろん裏設定とは別物)、曖昧なままで問題を残すような事も無く。要するに「Scarlett」と言う作品の全ては「Scarlett」の中で完結している、と言えるのではないかと思うのです。この辺も『映画的』と感じる一因かもしれませんし、恒例とも言える「おまけえちぃ」が無かったのもその辺が理由だったり……なんてのは考えすぎかなぁ。単純に「おまけえちぃ」は過去作品キャラを出すので一杯一杯だった、と言う可能性も。 エンディングについてもそんな感じで、EDテーマが流れてる間は余韻に浸る……と言うよりも、映画を見終えた後に流れるスタッフロールを眺めてる時の気持ちに近いものがありました。「ふぅーっ!」と満足感による強い溜息を吐き出す気分。もし誰かに「『Scarlett』はどうだった?」と聞かれれば私は迷わず「面白かった」と答えます。そしてこの一言が「Scarlett」の全てを最も端的に表現している言葉だと思うのです。「面白かった」と、ただそれだけ。 あと【おまけモードFINAL】に関しても軽く触れておきます。
バックのまじかるなひよりん&雪希をクリックすると聞こえてくる声にも涙。スタッフコメントは前向きなお言葉ばかりでしたので、ちょっと安心致しました。 と言うワケで「Scarlett」。繰り返しになりますが『考えされられる』とかではなく『楽しむ』ための作品という印象でした。これぞエンタメ。正にエンタメ。 「ねこねこソフト」最後の作品、確かに堪能させて頂きました。 |
| 個人的満足度: ★★★★★|★★★★★ |
| 執筆: 2006/06/24 |