さよらなエトランジュ

メーカー
発売日
2002/12/20
シナリオ
眼鏡友の会/E.C
原画
雨音響(雨音颯)
音楽
KIM’s SOUNDROOM
景家淳

 簡単なあらすじ主人公・剣咲透は200年の冷凍睡眠から目覚めた言わば異邦人(=エトランジュ)。目覚めると記憶を無くしていて、しかも少し先の出来事を見ることが出来るという能力まで持っていた透は不安定な存在。果たして透はこの世界で確かな「何か」と見つけることが出来るのか。

 と言う訳で「さよらなエトランジュ」。物語は3章構成。1章は透の目覚めと晴香との交流。2章は透が学園に通いだし、他のヒロインとの出会って攻略対象を決定する章。そして3章は選択肢無しのヒロイン毎のストーリー、となっております。んでストーリーとしての出来ですが……かなり微妙。個人的に一番感動したのが1章だったりしますし。本編とも言うべき3章はかーなーりー微妙です。ぶっちゃけ4人のヒロイン中2人は単なる学園モノでした。透の冷凍睡眠云々は100%関係無し。

 システムに関しては「おまけ」で何かを選択するたびにヒロインが何かを喋ってくるのは最初はともかく2回目以降はちとウザかったかな。と言うか「シーン回想」を選択するたびに「がんばってね」と言うのはやめてください。言われなくても頑張りますから(何を)。

 それではヒロイン別感想。

 ●如月晴香●
メインヒロイン。透を目覚めさせた如月柊子博士の娘で、かなりの天然。実は人の心を読む能力があり、それゆえに小さい頃は心を閉ざした時もあったんだとか。でも今ではいきすぎなぐらいに世話焼き&頑張り屋。気分のイイ時は妙な歌を歌いだすのですがこのためにこのゲームを買ったと言っても過言ではありません。
晴香シナリオでのみ透の過去を含めた謎の数々を解くことが出来ます。ただアッサリと解けすぎて盛り上がりに欠けましたが。籐野さんボイスと可愛らしい容姿で学園の人気者です。ただ謎のリボンは走り高跳びに激しくムいていないと思います。

 ●神坂奈緒●
学園一の美貌とおしとやかさでアイドル的存在。でも本当はかなりの猫かぶりで、素の姿を透に見られてしまい脅迫されることに。その上いきなりむりやりキスされたにも関わらず、透の分の弁当を作ってきたりと何故か透に惚れてしまう異常な性格の持ち主でもあります。奈緒がおしとやかにしているのは、両親の期待を一身に背負っていたにも関わらず死んでしまった妹の代わりになろうとしているため。なかなか可哀想な女の子じゃありませんか。
始めはツンツンしていて、惚れるとアマアマというツンデレ王道パターンですが結構好きなキャラです。

 ●楠瀬杏●
何を言われても逆らうということがないため、ひたすらパシリにさせられたりイジめられたりしていたのを透に助けられた女の子。口数が少なく、しゃべるとしても「あ…………う…………」みたいな感じで、セリフが終わるまでにめちゃくちゃ時間がかかります。正直長いセリフでちゃんと最後まで聞いたのは1・2回しかありません。ぶっちゃけイラついたんで。これじゃイジめられるのも分かる気が、なんて言ったらダメですか?
実は杏はツノが生えていて電撃を発生させことが出来ると言う鬼っ娘。それがバレると迫害を受けてしまうので、誰に何も言われても唯々諾々と従うように、と母親は小さい時から杏に虐待をくわえていました。その愛情は分かりますがものスゴく間違っていると思います。

 ●片緒ケイ●
担任の先生。あまりにも理由無く透に惚れて、透もなんだか分からないうちにケイに惚れていたので全然ストーリーについていけませんでした。が、最後になって驚愕の事実が発覚。実はケイも冷凍睡眠から目覚めた人間で、しかも透が昔いた研究所から一緒に脱走した仲だったのです。ケイが涙ながらに「忘れられない『あの人』」といつもいつも言っていたのは実は透のことだった、という展開。忘れられないにしては全然気付かなかったようですが。

 ●永沢薫●
クラスメイトのオカマ。もちろん攻略対象ではありません。でも何気にいい味だしていたので好きなキャラです。めちゃくちゃ鋭くて、そして優しくて、さらに実はケンカが強いという薫は特に杏シナリオで大活躍です。

 色々とツッコミどころが満載なゲームでした。200年経っているのに暮らしぶりにほとんど変化がなかったりしたのも疑問の1つ。なんで200年の冷凍睡眠なんて設定にしたのかよくわからんぞ……先を読む能力だって無くても何の問題も無かったと思いますし。と言うかヒロイン全員特殊能力者ってのはどうよ?

 時々出てくるデフォルメされたヒロインの絵が可愛かったのでお気に入り。大人の女性であるケイにはそれが無かったのが不満ですが。それでも立ち絵にしてもイベントCGにしても好みの絵なのでそれはよかったかな、と。このゲームのウリの1つである「カットイン」はあんまり意味が無かったような気がしますがいかがでしょう?


個人的満足度: ★★★★★|★★★★★
執筆: 2003/01/16