MagusTale〜世界樹と恋する魔法使い〜「MagusTale〜世界樹と恋する魔法使い〜」のレビュー&感想をば。 ■絵■ 原画はてんまそさん。クセも無く、可愛らしい絵柄でした。壊れた系のコミカルなものも含めて、表情豊かな立ち絵はなかなか楽しかったと思います。要所要所で使われるSD絵もいいアクセントになっていたのではないかと。 ■音楽■ 特に印象的なBGMはなし。OP・ED共にボーカル曲で、OP曲が橋本みゆきさん、通常シナリオのED曲がyozuca*さん、トゥルーシナリオのED曲がYURIAさんと、なかなか鉄壁なPCゲーム系歌姫陣。 ■シナリオ■ 簡単なあらすじ突然父親が失踪してしまった主人公・天ヶ瀬大樹は、そのことを妹・小雪に知らせるべく小雪の通う孤島の学園を小船で目指すも、謎の現象によって遭難。目的の島の海岸で打ち上げれた大樹は記憶を失った少女・アリシアと出会うが、島の人間から侵入者と見なされ魔法で攻撃される。何とか誤解を解いた大樹は、小雪の通う学園は魔法を学ぶ学園であったことを知り、自身も学園に通うことに……。 主人公・大樹は愛すべき体力バカと言う設定。魔法を一切使えないけど、その辺の理由は後々明らかに……なりましたっけ? 微妙にはぐらかされた感バリバリなんですけど。とりあえず以下クリア順にヒロイン別感想。 ▼アリシア=インファンス▼ 人となり(?)大樹が海岸で出会った少女。記憶を失っているが高い魔法力を秘めていて、大樹と共に学園へ編入することに。大人しくて優しい性格だけど人見知りで引っ込み思案。何かと大樹の後ろを付いて回る。 何だか知らない間に相思相愛となっておりましたが、その辺はきっと気にしたら負け。大樹に懐いたのは単なる記憶喪失状態からの刷り込み、ってことでOK? セシルの立ち位置も微妙極まりなかったなぁ。一目でアリシアの正体が分かった、とか言ってたけどその後の行動との整合性がイマイチ……。ラストに向けた展開はお涙頂戴モノでしたが、エピローグで全てぶち壊し。ハッピーエンドに喜ぶ前に、『それならそれでいい』の一言で流されてしまった数々の謎の展開に唖然喰らいました。他のヒロインシナリオではってことでいいのかなぁ。 ▼セーラ=フィニス=ヴィクトリア▼ 人となり(?)学園長の娘で、高い魔法力を持った2年生におけるエリート。プライドが高くて融通が利かないところも。アリシアをライバル視して、何かと突っかかるもビビられるか天然にスルーされるばかり。 何だか知らない間に相思相愛となっておりましたが、その辺はきっと気にしたら負け。このシナリオでは大樹がであるという、ある意味ジョーカー的な美味しい設定の持ち主だと言う事が判明します……判明しますが、伏線と呼べるものはプロローグで一瞬あったのみで、後はクライマックスになって突然沸いて出てきた感たっぷり(なので感動も何もあったもんじゃなく)。しかも魔法そのものの根幹を揺るがしかねない設定なのに、他のシナリオではビタイチ使われないとか意味不明にも程があります。 ▼九条優花▼ 人となり(?)小雪のルームメイトな先輩。体が弱くて見た目は年下にしか見えないけど、常軌を逸した大食漢。学園の花壇を1人で世話している。 何だか知らない間に相思相愛となっておりましたが、その辺はきっと気にしたら負け。ラピスの発現が遅い落ちこぼれだったけど実は……と言う展開はまだいいとしても、おかげ様でラピスそのものの設定がよくわからなくなりました。本当にありがとうございます。っつーか、他のシナリオだと優花先輩はどうなったんだろう。 ▼レナ=ジェミニス & ニナ=ジェミニス▼ 人となり(?) 何だか知らない間に相思相愛×2となっておりましたが、その辺はきっと気にしたら負け。2人のうちどちらを選ぶかウジウジウジウジウジウジウジウジウジウジウジウジしまくる大樹にイラついて仕方がなかったシナリオです。2人のうちどちらか、もしくは両方を選ぶ決断をしたところでイラつくのは止まりませんでしたが。これほどキレイ事たっぷりに2人と結ばれても清清しさを全く感じないのも凄いね。ラストの試験の展開も乾いた笑いしか浮かんでこないし、そもそも2人が魔法の練習をするのに自分達の部屋を使わず、わざわざ大樹の部屋を使ったのは何故だったんでしょうか? ▼天ヶ瀬小雪▼ 人となり(?)主人公の義理の妹。成績優秀かつ人当たりもいい人気者で、図書委員以上に図書館へ通う本の虫。魔法にも長けていて、1年生のトップ。 【義理の兄妹 → 実はずっと好きだったけど気持ちを隠してた】の展開にはもういい加減ウンザリです。もちろん2人の心理描写に納得出切れば問題無いんですけど、ある日突然何かのきっかけで気付いた、とかやられると思考の放棄としか思えません。あと2人のそれぞれの両親の設定にもポカーンですよ。事典に載るぐらいの人でも滅多にいないはずの時空転移魔法の使い手がぽんぽんぽんぽん出てくるし……お前らは1000年に一度しか現れないはずのスーパーサイヤ人かと。 ◆トゥルーシナリオ◆ 全員クリアすると現れて、アリシアシナリオのエピローグが無かったことになり、グランドエンドとも言うべきエンディングへと向かうシナリオ。要はヒロイン達が各々のシナリオでしか発現しなかったはずのラピスを発現させて、全員で力を合わせる事によりアリシアを完全復活させるシナリオです。 何故彼女達はラピスを発現出来たのか。何故彼女達はアリシアの記憶を失わなかったのか。この辺の謎は全て『運命』の一言で片付けられてます。このライターさん、本当にやる気あったんでしょうか? 結界を解かせる気が無かったくせに、結界の解き方の載った本を図書館に放置してるボガード。おそらくは結界の解き方をその場所に現れたヒロインの特性に合わせていたと思われるセシル(あそこまでピッタリだと、明らかに狙ってますよね? 優花にドラゴンが当たろうものなら10秒でケリがつきそうだし。それでいて「本気で止めるつもりだった」とか言われても説得力ゼロです)。どれだけ茶番な出来レースですかコレは。そもそもあんなにも大事なモノを初対面でどこの馬の骨ともわからないアリシアに渡す学園長、貴女は何を考えてるんですか? もう突っ込みどころが多すぎてどうすればいいのやら。 とにかく最初から最後まで矛盾と説明不足とご都合主義と意味不明さに満ち溢れた展開で、最後までプレイしてみせた自分を自分で褒めたいです。このゲームの前に良作のシナリオゲーを続けてプレイしていた反動もあったかもしれませが、それにしたってあまりにも酷すぎます。 絵と声優さんの演技はよかったです。そしてそれだけでした。少しでもシナリオを楽しめるゲームをプレイしたいと思う方は回避推奨。 |
| 個人的満足度: ★★★★★|★★★★★ |
| 執筆: 2007/12/15 |