家族計画簡単なあらすじ相互扶助計画『家族計画』。それはそれぞれに問題を抱えた7人が集まり、互いに助け合うことで生活を営む事を目的とし、その形態は【高屋敷家】と言う『家族』をとるという計画。誰も彼もが一筋縄ではいかない人間の集団。それで何も起こらないわけもなく、むしろ何も起こらない日の方が少ないぐらい。誰にも頼らず一人で生きる事を信条とする主人公・沢村司はその生活の中で何を掴むのか……。 最初に不満だった点を挙げておきましょう。それはは立ち絵のあるキャラが少ないことです。高屋敷家の7人と司のバイト先店長(代理)である劉さんしか立ち絵が無いというのはちょっと頂けません。特に景や楓に立ち絵が無いことに関しては1時間ほど問い詰めたい気持ちで一杯です。隣の伊佐坂氏なども非常にいいキャラしてたので……脇役すら非常に魅力的なゲームであることの弊害と言えるでしょうか。 そして唯一……本当に唯一のマイナスは、クソ真面目な委員長っぽい事を言わせてもらいますと、取り扱ったギャグにやや不謹慎なものがあったことです。臨界事故や神戸小学生殺人事件など……ちょっとそこだけはヒいてしまいました。あれはギャグの題材として扱ってはいけないものだと思いますので。本当に『唯一』です。この点以外にマイナス要因はありません。 以下ベタ褒めモード。 「加奈」のシナリオを担当なされた山田一氏によるシナリオなので期待はしていたのですが、まさかここまでとは思っておりませんでした。前半で笑わせて後半でシリアスに……まさに王道的展開ですがその完成度には目を見張ります。前半のギャグで笑えない方はちょっと私とは感性が違うとしか言えません。そして後半のシリアス……脱帽です。共通シナリオ部分が長いのですが全く気になりません。攻略対象ヒロインによって微妙にテキストが変わったりしますし、何度読んでも面白いものは面白いと思えるのがその理由。 音楽もヨイ。OP曲・ED曲は共に名曲です。場面場面にぴったりのBGMは雰囲気を大いに盛り上げてくれました。原画を担当なされたのは福永ユミさんでこれまたストーリーにぴったりの可愛らしい絵になっております。ただHシーンには全く期待しないのがベスト。それを目的でプレイなさる方がいらっしゃるとは思えませんがレベル的には「Kanonよりマシ」って程度です。私的には全く問題は無いのですがボイスはありません。でもそれが気になることは無いでしょう。 それではキャラ別感想を……と思ったのですが書いていたら1人1人がプレイ日記と同じ位になってしまったので割愛いたします。そちらをご覧になって頂ければ私の叫びたいことは全て御理解いただけるかと思いますので。 なのでヒロインの感想は書きませんが微妙に漏れていた父・寛の感想でも書きましょうか。この『寛』と言う存在が無ければ当作品『家族計画』は成り立ちません。それは寛の考えや行動の全てが『家族計画』のストーリーに直結しているからです。記憶と本来の自分を取り戻した後の決断は冷たいようですが至極真っ当なものでしたし、普通はそう考えたであろうものでした。司が反発したのはソレまで家族というものに恵まれなかったが故であり、どちらも間違ってはいません。つまり寛の行動は全て正しく、また【高屋敷家】を守るために【高屋敷家】を解散するという決断は家長として当然です。そういう意味では寛は本当に立派な『父親』でした。ことギャルゲーにおいて描かれることの少ない『父性』というものを見事に描ききったのも当作品の価値を底上げしている理由ではないでしょうか。 止まらないのでこの辺で。未プレイの方は何が何でもプレイしてください。プレイ後に何も心に残るものが無かった、と言う方はご連絡を。黄色い救急車を呼んで差し上げます。 |
| 個人的満足度: ★★★★★|★★★★★ |
| 執筆: 2002/11/05 |