V.G.NEO「V.G.NEO」の感想をば。 「ヴァリアブル・ジオ」、VGと呼ばれる一連のシリーズ作品の流れを組む本作ですが、私は「V.G.NEO」以外全て未プレイであることをまずは明記しておきます。 ■絵■ なんとなくアニメ絵っぽい感じで、エロ向きじゃない気がします。つかエロシーンはアニメになるんですけど、個人的にはわざわざアニメにする必要は無かったんじゃないかと……。 ■音楽■ 日常シーンで流れるBGMよりも、戦闘シーンで流れる音楽の方が印象的です。KOTOKOさんの歌うOP「We Suvive」はかなりお気に入りですが、クライマックスで流れるインストバージョンの方が燃えました。ドライブのお供にもどうぞ。 ■シナリオ■ 簡単なあらすじ兄・雅貴と2人でレストラン「MY home」と営む飛鳥優は類まれな格闘技の才能を持っていたが、その実力を隠して兄との穏やかな生活を送っていた。しかし、ある日そのレストランに危機が訪れた時、優は”レストラン・喫茶店のウェイトレスが制服姿で戦う”と言う巨大な大会「V.G」に出場することを決意する。勝てば全てを手にし、負けたら己を身を含めた全てを失う過酷な格闘技大会に……。 ゲーム性は非常に低く、明らかに誤った選択肢を選ばなければクリア出来る一本道ルート。1度クリアすると、2周目からは1周目の裏でどんな思惑が交錯していたのかが分かる裏ルートのプレイが可能になります。 登場人物の多くは優と同じ出場選手達ですが、それぞれがとても魅力的に描かれているのがこのゲームの面白さに直結しております。各人がこの大会に出場するに至った経緯が細かく描かれており、また試合に負けた後でも見せ場がたっぷりあるため、この全員が主役と言える勢いです。特にクライマックスは誰か1人でも欠けたら成り立たない構成になっており、一気に大団円へと収束していく見事さは感服する他ありません。 格闘技の大会を描いた作品ですので戦闘シーンの描写は欠かせない要素ですが、細やかな格闘技の解説でプレイヤーに対する説得力を持たせると言うよりも、心理描写やテンポのいいテキストと展開で読ませる傾向が強かったように思います。 上記の通り、1人1人の背景が細やかに描写されているため、全員に感情移入が可能となりますが、それ故に負けたら陵辱と言う試合の数々において「どっちを応援すればいいのやら」と言う心理状態に陥ること必至。特に優と優の親友である沙奈理が戦った時なんて、勝たなきゃいけないけど勝ったら沙奈理が……と精神的に辛いこと辛いこと。 1周目と2周目の違いは優達が戦っていた裏でが何をやっていたのか、と言うシーンやエンディングが追加される程度なので、多くのシーンはスキップが可能。でも読んでいて全く飽きないテキストである点と、裏を知っていると一度見たシーンの印象も変わってくる点から、冗長に感じるようなことは無いでしょう。この辺は流石は丸戸さん、と言ったところ。 丸戸さんがシナリオを書かれた「ショコラ」「パルフェ」「この青空に約束を−」等とは全く毛色が違って感じられるかもしれませんが、その面白さは当然の折り紙つき。やや影に追いやられ気味ではありますが、もっと脚光を浴びてしかるべし、な作品です。 |
| 個人的満足度: ★★★★★|★★★★★ |
| 執筆: 2007/07/04 |