オレと彼女は主従なカンケイ

メーカー
発売日
2007/11/30
シナリオ
神無月ニトロ
近江達裕
速水漣
七央結日
春日森
原画
騎士二千
有子瑶一
なかじまこんた
濱田麻里
音楽
Gion-syoja

 簡単なあらすじ母子家庭ながら明るく元気に過ごしていた柏木拓都。大学の仲間やバイト先の人たちと楽しい日々を送っていたが、ある日ついに母親を亡くしてしまう。そんな拓都の前に現れたのは1人のメイドで、彼女に連れられて訪れた先は日本でも有数の財閥の館だった。実は母親はその財閥の1人娘であり、自分はその後継者候補だという。真の後継者となるべく、与えられた課題をクリアすることになった拓都と、拓都を補佐すべく傍に与えられた3人のメイドの物語。

 【母親を無くて天涯孤独に → 実は財閥の後継者】という古来より擦り切れる程、使いに使い古されてきたシナリオ展開。それでも拓都が母親を思い出すシーンで一緒になって涙を流してる私はどんだけ涙もろいのかと。弱いんだって……病気とかそれによる別れとかさぁ……。あぁそれ以外はいつものかぐやです。ただこのゲームを作ったライン『HonkyTonk Pumpkin(HP)』は前作「でるた」で思い切りハズしていたのでプレイ前はちと不安だったんですけど、今作に関して言えば”かぐやゲーム”としての水準を保っていたのは嬉しい限り。

 全体の流れとしては、財閥の後継者となるために与えられた試練「バイト先の料理店を地域No.1とする」をクリアするために奮闘する共通パートと、3人のメイドの個別パートと言う2部構成。もし個別ルートに入れなかった場合はバッドエンドではなく、親友の妹である美瓶子エンドを迎えることになるので、基本的に鬱展開の無いお気楽極楽体制となっておりますのでご安心を。

 攻略順に軽くヒロイン別感想でも。

 ▼野々宮菫▼

 人となり(?)笑顔溢れる献身的なメイド。実は拓都とは小さい時からの文通友達であり、顔を初めて合わせたその瞬間から好感度MAX状態。どのぐらいMAXかと言うと初顔合わせからプレイ時間に直して10分後には18禁な関係になるほど。

 可愛いんだけど、ひたすら献身的でヤキモチ焼きって以外の印象が薄い不遇なキャラ。でも3人のメイドから誰を選ぶか、と言われたら自分も菫を選ぶかなー、と思わせる不思議キャラでもあったり。こんなメイドがいたら人生薔薇色の勝ち組街道まっしぐらです。

 ▼戸鳩茉莉菜▼

 人となり(?)メイドの中では一番年上なメイド長。料理が得意でお姉さん的余裕笑顔を見せるも、実は照れ屋と言うオプション付き。よくわからんうちに拓都に対して心を開いてましたが、同時に股も開いてくれたので問題無し(このヒト、最低です)。

 キレイなお姉さん。その一言に尽きますし、この一言の前にはシナリオなんて不要で無用です。怒涛のようなナンジャソリャ的展開も許せます。キレイなお姉さんですから。

 ▼とばり▼

 人となり(?)無口無表情系幼児体型天才メイド。主に経理とかを担当。とばりもまた、よくわからんうちに心を開いてましたが以下略。

 幼児体型と言っても、実はそんなに悪いスタイルじゃないんですよね(絵の問題かもしれませんけど)。シナリオは一番唖然喰らった展開でしたが、ご都合主義バリバリ全開ゴーマイウェイっぷりが余りにも潔くてむしろ清清しい。エンディング後のとばりの変身っぷりは反則でしょー。つかあの姿のとばりとのHシーンが無いことに不満。

 ▼藍沢美瓶子▼

 人となり(?)見た目と口調とプライドの高さはお嬢様だけど、本当はただの家具屋の娘。拓都の親友の妹であり、メイド達が現れる前は拓都の部屋を掃除しに来たりと、傍目には好意を持ってるのがバレバレ。通称『カメ子』。

 ギャグシーンの多くを担当する貴重なバイプレイヤー。一応美瓶子と結ばれるエンディングもあるけど、それでHシーンがあるワケじゃないノーマルエンド扱い。サブキャラで終わらせるには惜しいキャラだったと思うんですけどねー。エンディングにHシーンは無いけど共通ルートにはあることから、実は当初は攻略対象だったけど制作期間の問題でカットされたんじゃ……と勘ぐっている私です。

 要は『シナリオよりもキャラクター作り、そして濃厚なエロ』と言うかぐや的基本スタンスに則ったゲームだったと言うことです。ある意味期待通りだったと言っていいでしょう。意外だったのはハーレムエンドが無かった点ですね。私個人としては別に必須ではないのですが、当然あるものと思っていたのでちょっと驚きました。メイド3人との共同生活なんて美味しいシチュエーションでハーレム無しとは……一体どうしたんだ、かぐやよ。

 脇役もなかなかいい味だしてました。バイト先の夫婦・アランさんと吉乃さんは、店の経営権をあっさり拓都に渡すとかイイ人にも程があります。それでいてとばりシナリオでの謎の活躍とか、かなりイイトコ取りな夫婦でした。吉乃さんに立ち絵が無かったのは残念でしたが、私の脳内では完全に美人補整されております。あと親友である真一もナイスキャラクター。昔、拓都と真一の2人の間に何があったのかが非常に気になります。

 表情豊かな立ち絵や、要所要所でカットインされるSD絵なども、作品全体の明るい雰囲気作りに一役買っていたのは間違いなし。ヒロインごとに原画家さんが違っていることで違和感を感じるのではないかとプレイ前は不安でしたが、そんなこともなく案外すんなり受け入れることが出来ました。声優さんの演技も全く問題無し。その辺の妥協の無さは流石だと思います。

 と言うワケで、素直に楽しめました。御幣があるかもしれませんが、シナリオとかには期待せずプレイしておりましたので、元より期待を裏切られるようなこともありませんでしたしね。ただファーストプレイ時にエロシーンをスキップしてたらアッと言う間にクリアしてしまったのは失敗だったかな、と……。


個人的満足度: ★★★★★|★★★★★
執筆: 2007/12/13