『かくかたりき』的2006年PCゲームランキング5位から。正直2006年は飛びぬけた作品はあっても、全体としては不作だったと思うんですよ。 ◆5位「フォセット -Cafe au Le Ciel Blue-」◆ ファンディスクではありますが、サイドストーリーの破壊力は超一級品。プレイしながら歯が震えてガチガチ音が鳴るんじゃないかと言うぐらいの衝撃でした。 本来のライターでらっしゃる丸戸さんが手掛けられたモノに関しては文句は全くございませんし、他の方が書かれたショートストーリーにしても十分良作と呼ぶに値するものもございましたが、中にはどうしても見劣りしてしまうものも。これはファンディスクと言うお祭りディスク故に仕方の無いことではありますが、残念な点ではありました。 ◆4位「遙かに仰ぎ、麗しの」◆ 悩んだ末に4位となった「かにしの」ですが、仮に本作品を2位 としても全く違和感はございません。それほどまでに2位から4位 は僅差です。魅力的なキャラクターとプレイヤーをどこまでも引き込むシナリオ展開。プレイしない人は人生の37%を損していると言っても過言ではありません。惜しむらくはシナリオ(ライター)の違いによって生じた違和感でしょうか。いずれも単独であれば良作足りえたにも関わらず、統一感の喪失が1つの作品としては致命的でした。 ◆3位「もしも明日が晴れならば」◆ 2位を決めた後でも3位 と4位でこれまた悩んだこと悩んだこと。そして悩んだ末に全体の統一感で上をいっていた「もしらば」に軍配を上げました。共通部分の長さが欠点と言えるかも知れませんが、それを全く気にさせないシナリオ。すでに決まっている彼女を捨てることになる展開もあれど、決して暗いワケでもなく元彼女をおざなりにするワケでもなく。丁寧に描かれた人間模様は必見の一言でしょう。 ◆2位「この青空に約束を−」◆ 正直言って2位 から4位の3作品は物凄く迷いました。甲乙付けがたし、とはこのこと。その中でも安定したテキストで魅了してくれた「この青空」を2位 とさせて頂きました。 各ヒロイン達のシナリオが良かった、と言う以上に「つぐみ寮」と言うコミュニティとそこで暮らすメンバーの絆に惚れました。あそここそは現代の楽園。いつかたどり着くユートピア。 ◆1位「Scarlett」◆ 誰が何と言おうと譲れない。はっきり言って完成度の高さでは群を抜いていたと思います。全4章と言うのはやや物足りない気もしましたが、改めて考えるともう1章もあったら蛇足になったような気がします。まるで映画を見ているような気分に浸らせてもらえました。むしろ意識してそう作ってらっしゃるのだと思います。導入からその後の展開、そしてエンディングに至るまでの流れは正に”映画”。読後感の爽快さは他の追随を許しません。 ライクインは逃したものの「その横顔を見つめてしまう〜A Profile 完全版〜」はかなりお気に入り。2006年の作品で自信を持って薦めることが出来るのはこの辺までで、全体としては良作が少なめでした。お薦めを10本、と言われたら「無理」としか言いようがありません。原因としてはプレイした本数が少なかった、と言うのが一番ですが、それでも全体としての質が下がってきてるように感じられるのは間違いないところ。印象としては『質より量 』的な作品が増えてきてるようにも感じられます。2007年はもっと |
| 執筆: 2007/01/03 |