| 夜叉鴉 | |
| 荻野 真 | 小学館 |
世にうごめく悪しき魂「荒魂」を常世へと送る一族、その名も鴉!
と言う訳で主人公はそんな「夜叉鴉」である那智武流。普段はボケた宮司である那智は夜になると荒魂を狩る者「夜叉鴉」となるのです。巫女さんとのラブもあるのかと思いましたが全然ありませんでした。途中から一切出てこなくなっちゃったし。
最初はそんな荒魂狩りの話が続きます。ぶっちゃけた話「悪霊退治」です。ところがそれでおさまるはずがない荻野先生。徐々に話は大きくなります。「夜叉鴉」が不死の存在であり、最強の存在であることに目をつけた連中に襲われるようになり那智は死んでしまいます。そして真の夜叉鴉として復活するのです。復活後はまた「悪霊退治」の話が続くのですがそれも一瞬。話は手のつけようの無い程大きくなります。過去(?)に戻って「二二六事件」などに話は絡んできて宮沢賢治も実は夜叉鴉だったことになり…とおそらく用意してあった話や伏線もたくさんあったと思うのですがストーリーは一気に終息へと一直線。さらに真の夜叉鴉となった那智は現代(?)に戻ってくるのですがやっぱりそこでも日本は滅んでます。
かなり強引な展開で最終回を迎えるわけですが、後半の意味わかんないっぷりを除けばかなり面白いマンガだと思います。那智かっこいいし。ただ那智と退魔師の対決の回があったのですがそれに退魔師は圧勝します。まさに「敵じゃない」感じで。この退魔師は孔雀王」の孔雀ばりに術を使うのですがそれでも敗れてしまうのです。そして決め台詞「神道の奥深さがわかってない」。なんかそれまで「孔雀王」でやってきた仏教の流れを全て否定してくれました。確かにこれじゃもう「孔雀王退魔聖伝」の続きなんて描けませんよね…。