ツルモク独身寮
窪之内 英策 小学館

 

ツルモク家具に四国の田舎から上京して就職した宮川正太、18歳。入寮した独身寮で繰り広げられる青春ドラマ!!

 

間違い無く名作です。純愛・友情を余すところ無く描ききった傑作といえるでしょう。俺が1番好きなマンガかもしれません。

正太と同じ部屋で暮らす先輩の2人、田畑と杉本。この2人大好きです。いつもは隣りの女子寮ののぞきばかりしている田畑ですがたまにその口からでてくる言葉に重みがあったりするそのギャップがいいです。普段がとぼけているのにいざという時に見せる仲間思いのところもまたいいです。田畑ののぞきへの抗議に来た野沢さんと結ばれることになります。班長試験を放り出して無断欠勤を続けていた野沢さんを迎えにいったシーンなどは感動ものです。そしてそれを知って班長試験を合格にしてくれた工場長、最高です。

 

超ナンパ男・杉本。ふとしたことからナンパした白鳥沢レイ子につきまとわれるようになります。ナンパ中に突然現れるレイ子に連れさらわれるシーンなどで「ああああああああ」などとギャグ色の強い杉本ですが真面目な顔になったときのセリフはかなりかっこいいです。みちるをフったマミちゃんに対するセリフ「鏡は人の心までうつさねーからな」など名言も多い。ただでさえかっこいいのに、そんな時の杉本は反則的なまでにかっこいい!!つきまとわられていただけのレイ子のことをいつのまにか本気で愛するようになっていた杉本。大富豪への婿養子を断り自分の力で喫茶店のマスターになるという夢を叶え家族と共に生きていく。そんな人生も最高にかっこいいです。

 

そして杉本につきまとう大富豪の娘・白鳥沢レイ子。最初はチョイ役だったのにもかかわらずそのキャラクター性からレギュラーの座に。誰もが認めるブスですが

「わがままで…一人よがりで…そんなことは俺が一番よく知ってるよ…。だけどお前は甘えん坊で…ナイーブで…ヤキモチ妬きで…いっぱいいっぱい…かわいい女の部分を持ってるじゃないか。そんなことだって俺が一番よく知ってるよ」

とは杉本の弁。杉本にそんなことを言われるとこっちまでかわいく思えてくるから不思議です。最初はわがままでしかなかったレイ子ですが徐々に女らしいところを見せるようになります。

 

正太の彼女…だったともみ。田舎においてきた彼女という役割でしたがその後上京してきます。健気で可愛くて言うことなしのキャラなんですがいまいちオシが足りなかったのか。正太の心はともみを離れてしまいます。正太が辛い決断の末ともみにそのことを告げるシーン、涙が出そうです。

「オレ…みゆきさんが好きだ」

「知ってるよ。そんなこと…」

寮の屋上で1人沈む正太。客がいなくなった喫茶店で1人涙を流すともみ。せつない!!せつなすぎるぜ!!この後ともみはどうなったのかは語られませんが何としても幸せになってもらいたいもんです。俺としては矢崎あたりと結ばれてくれたりするとうれしいのですが。

 

正太の彼女になるみゆきさん。隣りの女子寮に住む先輩です。登場当時は正太にちょっかいだしてくるだけのキャラと思いきや、って感じです。きれいで明るくて優しくて、そしていつも側にいてくれる。はっきり言って男の理想のような女性です。第1話から登場するにしては正太とのファーストキスが8巻と言うのは少々遅すぎな感じもしますが…。ころころ髪型を変えます。ヒロインとしては珍しいですね。俺としては長髪のストレートが一番似合っていると思うのですがいかがでしょう?

 

主人公・正太。優柔不断で女性に対する態度がはっきりしない、という青春ドラマの主人公たる素質をちゃんと兼ね備えています。実家は家具屋を経営していて、本人は家具デザイナーになるという夢があります。家族構成は両親と妹。性格は正直者で奥手。基本的には全くもって普通の青年で感情移入しやすいのもこのマンガの人気の要因の1つでしょう。最後の方は夢に向かって羽ばたいていくなど主人公らしいところも見せます。

 

何故か脇役の方がコメントが多い気がしますがそれだけ魅力的なキャラがそろっているのだと思ってください。実際にはこの他にも魅力的はキャラはたくさんでます。1つのシリーズにしか出てこないようなキャラも非常に生き生きと描かれていて愛すべきキャラクターとなっております。正太達の部屋に後輩として入ってきた平田などはその代表各でしょうか。しばらく共同生活をしていましたが実家の青森のほうへと帰っていきます。帰って来て欲しいキャラNo1でしたね。

等身大のキャラクター達が織り成すまさに「青春ドラマ」と言う表現がピッタリなこのマンガ。読んだことのない方は何があってもお読みすることをお薦めします。絶対に損はしません。何かが必ず心に残ると思います。ちなみに実写版で映画化もしてますがそれは見る必要ありません。と言うより見ちゃいけません。俺はガッカリしました。どうしてもと言う方はどうぞ。

 

何はともあれ絶対の自信を持ってお薦めできるマンガです。

 

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