| 死神くん | |
| えんどコイチ | 集英社 |
人の命を司る死神。そんな死神くんと死に行く人達が送る人情マンガ。
本当に「ついでにとんちんかん」と同じ作者が描いたのか?と疑いたくなるような名作だと思います。しかも同時期連載だったんだよなぁ、こっちは月刊ジャンプで。俺としてはこっちを週刊にするか、「ついでにとんちんかん」は連載をやめてこっちに専念するかして欲しかったです。
『死』は絶対のもの。死を告げ、魂を霊界へと連れて行く死神には『情』は本来いらないものでした。しかし主人公である死神くん(名前は無い。番号で呼ばれるだけ)は相手にバリバリ感情移入をしてしまい、励まし、怒り、説教をする。そして最後に自分の命をまっとうした魂を連れて行くのです。はっきり言って本気で泣けます。「ついでにとんちんかん」と同じ絵なのに泣ける自分が不思議です。それだけストーリーが秀逸なんだということだと思います。1話完結型でどこから入っても読めるタイプ。
死神くんのライバルとして悪魔も登場。悪魔は願いを3つ叶えると魂を持っていってしまうという存在。この悪魔、普段はイヤなやつですが基本的には人情味溢れるやつ。例えば自分の旦那が倒れた時に
「じいさんを安楽死させてやってくれ」
と願ったばあさんに
「そんなことしなくても大丈夫だ」
と言った死神くんに蹴りをいれて一言。
「お前はばあさんの気持ちがわかってない!」
実はいいやつだったんですねー。
死神くんの役目が役目だけに登場人物はじいさん・ばあさんが多いです。レギュラーと言えるのは死神くんとお目付け役として出てくるカラス、あとは悪魔ぐらい。
こーゆーマンガこそ今の子供にぜひ読んでもらいたい。そんな作品です。お薦め。