「みずいろ」の愉快な仲間たち

第十五話 日和はどこだ


放課後の学校 PM15:24

健二 「それじゃあ、簡単なルールとオニを決めるか」

清香 「そうね」

俺たちは、放課後になってもう一度集まり、ルールについて話し合った。
この後は、いよいよ勝負が始まる。

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健二 「ということで、オニになった者は、全員捕まえたら勝ち、この時、オニに捕まった者はオニに協力すること、さすがに範囲が広いからな。そして、逃げる者は最後まで逃げ切ったら勝ち、二人以上生き残ったら、その時はジャンケンで勝負だ。これはチケットの有効期限が明後日だから、もう仕方が無いな。そして、18時のチャイムがなった時点で、タイムアップ、終了だ。これでいいな」

俺は、みんなの意見をまとめてそう言った。
この、オニに協力するという所がポイントだぜ、もちろんただで協力するわけじゃない、オニに協力した者は、レストランでのお土産がもらえるという仕組みだ。
つまり、オニが勝利した場合、最後の一人を除いては、何かしら貰えるという事だ。
最後の一人は、逃げ切ればチケットが貰え、捕まれば何も貰えない。
これで最後まで、全員真剣勝負になるわけだ。

清香 「いいんじゃない、あたしはそれで文句は無いわよ」

余裕しゃくしゃくの清香、こいつが一番の強敵だな。

進藤 「私もいいですよ、絶対勝ちますからね」

進藤も意外と素早いからな、要注意だ。

雪希 「うん、私もそれでいいよ、お兄ちゃん、私がんばるからね」

ああ見えて、雪希は運動部だからな、あなどれないぜ。

日和 「私だって〜、負けないからね〜、えへへ」

日和は・・・かわいそうだが、問題外だろう。

麻美 「私・・・がんばります」

先輩はどうなんだろうな・・・まったく未知数だぜ。
それにしてもみんな、それぞれかなり熱くなってきてる。
俺もここは、男として負けてられないぜ、たかが鬼ごっこ、されど鬼ごっこ、やるからには必ず勝つぜ! >やる気MAX
俺は熱く燃えていた。

健二 「よし、それじゃあ、オニを決めるか、みんな、ジャンケンで勝負だ!」

一同 「はいっ!」 >気合入りまくり

そして、みんなでジャンケンをした。
あいこを繰り返すこと数回、オニは決った・・・。

健二 「・・・」

日和 「えへへ〜、けんちゃんの〜、鬼〜、るんらら〜、よかったね」

そう言って、俺をからかう日和。
くっ、日和の癖に俺をからかいやがって。

健二 「日和!こっちに来い、コチョコチョの刑だ!」

そう言って、日和を捕まえる俺。
そして・・・。
コチョコチョコチョコチョ

日和 「にゃっにゃっにゃあ〜、や・め・て・よ〜、にゃあ〜」

ヘッポコな声でのたうち回る日和。
ふっ、俺をからかうなんて、日和には一生させないぜ。

清香 「あんたたち、そんな事やってないで、始めるわよ」

進藤 「そうですよ先輩、早くやりましょうよ」

清香と進藤がそう言ってきた。
はっ、そうだ、こんなことをしている場合ではない。
思わず日和をからかうのに、夢中になってしまったぜ。

健二 「そうだ、時間が勿体ない、早く始めなければ、どんどん俺が不利になってしまう」

俺は日和をくすぐるのをやめた。

日和 「はうっ、ぐっすん、そうだよ〜、早く始めようよ〜」

笑いすぎで、半泣きになっている日和だった。
相変わらず、からかいがいのあるやつだ。

雪希 「それじゃお兄ちゃん、目をつむって100数えてから、スタートだよ」

雪希もやる気満々だ。
俺も負けてられないぜ!

健二 「清香!進藤!お前らは何がなんでも捕まえて見せるぜ!」

清香 「ふん、その言葉、そっくりそのまま返してやるわ」

進藤 「先輩、私は絶対逃げ切って見せますよ」

麻美 「それでは・・・スタートです」

先輩のこの一言で、「夜景の見える高級レストラン・ペア招待券争奪鬼ごっこ勝負」が始まった。
みんな、一目散に教室を飛び出す!
俺はやるぜ! >やる気さらにUP!

健二 「よし、気合を入れて数を数えるぜ!」

俺は目をつむり、数を数え始めた。

健二 「1、2、3、4、・・・51、52、53」

俺が半分まで数を数え終わった時・・・。

?? 「せんぱーい、いちたすいちはー!」

進藤の声が聞こえてきた。
俺は思わず。

健二 「 にぃ!」

そう答えてしまった。
その拍子に、どこまで数えていたか忘れる俺。

健二 「うぉーーー!数を忘れてしまったぁーーー!」

進藤 「せんぱーい!簡単に引っかかり過ぎですー!あはは」

そう言い残し、風のように去っていく進藤。
くそっ、あいつだけは何があっても捕まえてやるぜ。
俺はこの時、そう心に誓った。
そして俺は、2から数え直すのであった・・・。
ふっ、俺って優しいぜ。

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           ・

           ・

健二 「・・・96、97、98、99、100」

よし、数を数え終わったぞ、ここからが勝負だ。
速攻で捕まえてやるぜ。

健二 「俺様、ダァーシュ!」

そう言って、俺が走り出そうとした、その時!

?? (こそこそこそ) >小声

健二 「ん?何か聞こえたような気が?」

俺は思わず振り返る。
誰もいない、おかしいな。
すると、俺の背後でまた・・・。

?? (こそこそこそ) >小声

また声が聞こえてきた。
そして、振り向く俺。
誰もいない。

健二 「うぉーーー!いったいなんなんだぁーーー!」

思わず叫んでしまう俺。
その時、またしても俺の背後で・・・。

?? (こそこそこそ、えへへ) >小声

うん?この声はもしかして・・・。
もう一度、振り向く俺。
当然誰もいない。

しかし、俺は気付いた・・・もしかして・・・。
そして、下を向く俺。
そこには・・・。

?? (こそこそこそ)>小声

こそこそと、小声でつぶやきながら、床にしゃがんだ姿勢のまま、俺の背後に回り込もうとする日和がいた。
まさか・・・お前はこれで見つからないつもりだったのか?

健二 「・・・日和・・・お前何やってんだ?」

そうつぶやく俺。

日和 「えっ・・・!」

俺に見つかって、驚いている日和。

健二 「日和・・・確かにアイデアは良かった・・・俺もダッシュで教室から出ようとしたからな・・・しかし、こそこそと声を出して隠れるやつが何処にいるかー!」

俺は力説してやった。

日和 「はうっ・・・絶対見つからないと思ったのに〜、ぐっすん」

俺に見つかって悔しそうな日和。
相変わらずポンコツなやつだ。
でも、日和らしいといえば、日和らしいな。

健二 「あはは」

俺は思わず笑ってしまった。

日和 「けんちゃん、笑うなんてひどいよ〜、ぐっすん」

半泣きになる日和。

健二 「ひ、日和、悪い、あんまり可笑しかったんでな、よし、それじゃあ日和は俺に捕まったんだから、これから俺と一緒にみんなを捕まえるぞ」

俺は、そう日和に言った。

日和 「えっ・・・一緒に・・・」

分かってたはずなのに驚く日和。

健二 「よし、日和いくぞ!」

俺はそう言って歩き出した。

日和 「あっ、待ってよ、けんちゃん」

日和も俺の後について歩き出す。
そして・・・。

日和 「えへへ、けんちゃん、がんばろうね〜」

そう言って、いつもの照れた笑顔を俺に向ける日和。

健二 「日和!次は二人で麻美先輩を捕まえるぞ!」

俺は次の目標を決めた。

日和 「うん!」

元気よく笑顔で返事する日和。
そして俺たちは、一緒に教室を後にした。

 

「夜景の見える高級レストラン・ペア招待券」まで、残りあと四人。

つづく


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