「みずいろ」の愉快な仲間たち

第九話 何かおかしい


自分たちの部屋

俺たちは、あの後もう一度風呂に入り、汗を流したあと、今は夕食を食べている。
山の宿という事もあり、料理は山の幸がメインだ。

健二 「一時はどうなることかと思ったが、風呂は広いし、飯は美味いし、なかなかいい所だな」

俺は、素直な感想を言った。

雪希 「うん、そうだね、お兄ちゃん」

日和 「私も、そう思うよ〜、わあ〜、この料理おいしい〜、るんらら〜」

進藤 「本当ですね、馴れちゃえばここの雰囲気も、悪くないですね」

麻美 「・・・来てよかったです」

みんなも同じ気持ちみたいだ。

清香 「あたしも、みんなが喜んでくれてうれしいわ、連れて来たかいがあったわね」

清香も、自分が褒められたような気がして、悪い気分じゃないのだろう。
こうして、俺たちは、暫くわいわい騒ぎながら、美味しい料理を食べていた。

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夕食も食べ終わり、少し落ち着いてきた頃、不意に雪希が俺たちに聞いてきた。

雪希 「・・・お兄ちゃん、私、不思議に思ってる事があるんだけど、いいかな」

少し不安そうな雪希。

健二 「うん?何だ雪希、どうかしたのか?」

雪希 「みんなも聞いてほしいんだけどね、誰か、私たち以外でこの宿に泊まっている人、見た人いる?」

そう言って、俺たちに視線を向ける雪希。

進藤 「そう言われれば、確かに誰も見ていませんね」

少し考えて進藤がそう言った。

麻美 「・・・私も見ていません」

清香 「そういえば、女将以外の従業員も見ていないわね」

健二 「俺も見てないな・・・そういえば露天風呂の時、誰もいなかったのは、確かに不思議だったな」

日和 「う〜ん、私は気付かなかったよ〜」

俺も、みんなも、記憶を探りながらそう言った。
どうやら、誰も見ていないようだ。

雪希 「いくら何でも、私たちしかお客がいないなんて、おかしいとおもうんだけど・・・」

そう、雪希がさらに聞いてきた。

健二 「確かに・・・雪希の言うとおりだな・・・」

俺も納得した。雪希の言うとおり、確かに変だ。

清香 「何か、この宿にあるのかしら?例えばこの宿で誰か亡くなったとか・・・そして、幽霊がでるとか?」

そう言って、俺たちの不安を煽る清香。

進藤 「わぁー!、清香先輩、それは禁句ですよー!」

日和 「そ、そうだよ〜、夜眠れなくなっちゃうよ〜」

清香の発言に、更に不安になるみんな。
そんな中・・・。

麻美 「一度・・・お会いして見たいですね・・・お友達・・・ふふふ」

何故か楽しそうな麻美先輩がいた。
そして・・・。

清香 「みんな大丈夫よ、こんなこともあろうかと、用意してきた物があるわ」

ゴソゴソ
そう言って、自分の持ってきた鞄を漁る清香。
何となく想像できるが・・・。

清香 「これさえあれば、幽霊なんか怖くないわ」

そして、清香が俺たちに見せたのは・・・例の通販でゲットしたお札、きっと幸福のペンダントと一緒にゲット。

健二 「お前、こんな所まで、そんなもん持ってくるなー!」

俺の想像どうりだった。

清香 「なによ、いいじゃない、備えあれば憂い無しよ」

そう言って、壁の四方にお札を貼る清香。

清香 「さあ、これで大丈夫よ、何たってありがた〜いお札なんですからね」

一人、納得する清香であった。

健二 「・・・まあ、何もないよりはましか」

雪希 「う、うん、そうだね、お兄ちゃん」

進藤 「なんか、ただの気休めって感じですね」

日和 「私、不安だよ・・・」

何も起こらないことを祈る、俺たち。

麻美 「・・・いったいどうなるんでしょうね・・・ふふふ」

そんな中、何故か楽しそうな麻美先輩だった。

健二 「まあ、悩んでてもしょうがないし、みんなでトランプでもして遊ぶか」

俺は、気分を変えるため、みんなにそう言った。

一同 「さんせ〜い」

こうして俺たちは、不安を打ち消すように、夜遅くまで遊んだ。

つづく


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