「みずいろ」の愉快な仲間たち

第四話 清香のお誘い


学校の教室 PM 00:36

清香 「昨日はあのバカのせいで、話すの忘れちゃたけど、今度の連休みんなで温泉行かない?」

今日もみんなで集まって、昼食を食べている時、突然清香がそう言った。

みんな 「温泉?」

みんなの視線が清香に集まる。

清香 「そうよ、詳しいことは言えないけど、たまたま温泉旅行のチケットが手に入ったのよ」

このとき俺は、少し変だなと思ったが、それ以上に温泉に引かれていた。

健二 「マジ!?」

清香 「マジよ、あんたを連れて行くのは、少し考えたけど、みんな一緒なら大丈夫でしょ、あたしもいるしね」

そう言いながら、俺に視線を向ける清香。

健二 「なんか、俺が変態みたいだな」

清香 「その通りでしょ」

健二 「清香、この俺をコケにするとはいい度胸だな、ない胸そらしやがって」

いつもいつも、チビッコの癖して態度だけはビックなやつめ。
そう思いながらさらに清香をからかおうとした時。

清香 「あら〜あんた、このあたしにそんなこと言える立場だと思ってるの」

なぜか、自信満々の清香。

健二 「なんだ清香、そのさらにビックな態度は、そのアンテナで何か受信したのか?」

ふっ、清香、そんなこけ脅しでこの俺を止めることは出来ないぜ。

清香 「あんた、温泉に行きたくないの? 」

健二 「なにー!」

清香 「温泉に連れて行くのはこのあ・た・し・よ、そこのところよろしく」

健二 「くっ!」

そうだった、今こいつを怒らせてしまったら、みんなで楽しい温泉ツアーに俺だけが行けなくなる。
しかも、雪希が参加してしまった場合、俺はその間ずっとインスタントで生活しなければならなくなる。
まずい、まずいぞ、それだけは何としても阻止しなければ。

清香 「ほら、あんた、あたしに言うことあるでしょ」

すでに勝ち誇ったような清香の態度。

健二 「・・・お願いします、清香様、わたくしも連れて行ってください」

清香 「あはは、最初から素直に、そう言えばいいのよ」

くそ、このムネ無しチビッコリボン軍が、覚えてろよ、温泉にさえ着いてしまえば、お前なんか・・・。

清香 「あら? あんた、なんか変なこと考えてない?」

健二 「いえいえ、そんな事、あるはずないじゃないですか」

くそ、何で分かったんだ。やっぱりあのリボンに何かあるのか?

清香 「そう、ならいいけど」

まあ、何だかんだ言って、ほとんどただで温泉に行ける訳だし、ここは素直に喜んでおこう。

健二 「うんうん、何でもないぞ〜温泉楽しみだな〜ビバ! 露天風呂!」

清香 「じゃあ、みんなはどうする?」

俺と清香のやり取りを、ずっと見ていた他のみんなに清香は聞いた。

雪希 「うん、お兄ちゃんが行くなら私も行くよ、清香さんありがとう、楽しみだよ」

日和 「もちろん私も行くよ〜るんらら〜よかったね」

進藤 「私だってもちろん行きますよ、何たって先輩と一緒なんですからね」

みんなとても嬉しそうにそう答えた。

清香 「それじゃあ、全員参加ってことでいいわね」

みんな 「は〜い」

俺はここで一つ提案した。

健二 「あ、そうだ、清香、麻美先輩も誘っていいか?」

清香 「ええ、もちろんいいわよ、最初からそのつもりだったし」

どうやら清香も分かっていたみたいだ。
麻美先輩もきっと一緒に行きたいだろう。

健二 「サンキュー、清香」

俺は素直にお礼を言った。

清香 「いいわよ、そんなこと」

ガラにもなく照れる清香。

進藤 「じゃあ今度の連休は、みんなで温泉ですね、思いっきり楽しみましょうね」

早くもテンションの上がる進藤。

雪希 「うん、今から楽しみだよ」

素直に笑顔で喜ぶ雪希。

日和 「えへへ〜一体どんな所何だろう〜るんらら」

今にも踊りだしそうな日和。

清香 「じゃあ、みんなで計画を立てましょうか?」

みんな 「さんせ〜い」

俺たちはこの後、放課後の時間も使って、旅行の計画を練った。
この時、清香がどうしてみんなを温泉に誘ったのか、もっとよく考えるべきだったと後になって俺は後悔することになる。

つづく


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