Cherry−Blossom Front

第四話 記念撮影


夕方近くになり、少し涼しくなってきた公園。

舞い散る桜の花びらがとても綺麗だ。

あれから雪希が正気を取り戻し、なんとか暴走する清香と進藤を取り押さえることが出来た。

健二 「まったく お前たちは何やらかしてんだよ」

清香 「悪かったわよ でも酔っ払っていたんだから仕方ないじゃない」

進藤 「そうですよ先輩 ちょとおちゃめしちゃただけじゃないですか」

まったくこいつらは・・・・。

雪希 「お兄ちゃん もう許してあげたら みんなちょと羽目をはずしたかっただけなんだし、ね」

そう言って俺を諭す雪希。

まあ俺だって本気で怒っているわけじゃない。

羽目をはずして楽しみたかったのは俺も同じだしな。

健二 「そうだな せっかくの花見だ 気分を変えて楽しもうか」

雪希 「うん そうだねお兄ちゃん」

清香 「そうね まだ時間は有るんだし」

日和 「うん そうしよう〜」

麻美 「・・・・みんな 仲直りです」

進藤 「じゃあ 今度はわたしが歌いますね」

とたんに元気になる進藤。

こうして俺たちは花見を再会した。

カラオケを取り合いながら歌いまくる清香に進藤。

そのまわりを楽しそうに踊る日和。相変わらずヘッポコだが。

その様子をお茶をすすりながら楽しそうに眺めている麻美先輩。

俺と雪希はそんな様子を笑いながら見ていた。

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あたりが少し暗くなり、桜がライトアップされ始めた頃。

進藤 「そういえば先輩は何を持ってきたんですか?」

そう進藤が聞いてきた。

清香 「そういえば あんただけまだだったわね」

麻美 「・・・・気になります」

どうやら今度は俺の番みたいだ。

健二 「俺が持ってきたのは・・・・」

日和 「えへへ〜」

雪希 「あはは」

そう、日和と雪希はもう知っている。

健二 「これだ!」

そう言ってデジタルカメラを掲げて見せる俺。

進藤 「あっ!そういえば誰も持ってきていませんでしたね」

清香 「すっかり忘れていたわ」

麻美 「・・・・わたしもです」

みんな驚いている。

多分そんなことじゃないかと思って俺は用意しておいたのだ。

進藤 「じゃあ 早速みんなで撮りませんか?」

清香 「いいわね」

麻美 「・・・・賛成です」

日和 「わ〜わたしも賛成〜るんらら〜」

雪希 「うん わたしもいいよ」

健二 「よし じゃあ あそこの桜のところで撮るか」

俺はライトアップされた、一番綺麗な桜を指差した。

一同 「さんせ〜い!」

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健二 「先輩、もう少しよって 日和はそのまま」

麻美 「・・・・こうですか?」

日和 「う、うん」

健二 「清香 雪希 進藤 少しかがんで」

清香 「これでいいかしら?」

進藤 「先輩 こんな感じですか?」

雪希 「お兄ちゃん これでいい?」

健二 「よし! いいぞ 全員そのままな!」

そう言って俺はカメラをセットした。

ジ〜〜〜

タイマーが動き出す。

よし!後は俺がみんなのところに行くだけだ。

俺は駆け出した。

雪希 「お兄ちゃん 早く早く!」

日和 「けんちゃん ダッシュだよ〜」

清香 「健二 急ぎなさいよ!」

進藤 「先輩 こっち こっちです!」

麻美 「・・・・急いでください」

健二 「ああ! 分かってる! おっ!」

もう少しというところで俺はつまずいてしまった。

俺はそのままみんなの中に飛び込んでしまう。

一同 「あっ!」

カシャッ!

あたりはすっかり暗くなり、ライトアップされた桜は、今が一番綺麗だった。


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