Cherry−Blossom Front

第三話 暴走する花見


健二 「それじゃあ最後に進藤 お前は何もって来たんだ?」

みんなで雪希の弁当と麻美先輩のお餅を食べながら、俺はそう聞いた。

ちなみに清香と日和の弁当には誰も箸を伸ばさない。

たった一人を除いては・・・・。

進藤 「ふふふ わたしはですね〜」

何故か不敵な笑みを浮かべる進藤。

進藤 「じゃじゃあん! わたしはこれを持ってきましたー!」

そう言って俺たちの前に出してきたのは、携帯カラオケと酒?

進藤 「どうですか 先輩! すごいでしょ これ持ってくるの苦労したんですから やっぱりお花見といえばカラオケ それにお酒ですよね」

健二 「・・・・」

あきれて物が言えない俺。

進藤 「どうかしたんですか? 先輩 何だか固まっちゃて あまりの嬉しさに声も出ないとか そんな〜そこまで喜んでもらえるなんて〜 もしかして わたしのこと惚れ直しちゃたとか わたし感激で・・・・」

ビシッ!

進藤 「あう! かく ぷるぷるぷる」

無言で震える進藤、フッ決まったぜ。

しかしこいつは何とんでもない物持ってきてるんだ。

カラオケはいいとしても、どこから酒なんて持ってきたんだ?

こんな物持ってきてもだれも飲まないだろ、全く何考えてるんだか。

そういってみんなの居る方へ視線を向けると・・・・。

清香 「ほら なにやってんのよ 雪希ちゃん ぐぐっといきなさいよ」

雪希 「わわわ 清香さん そんなわたしお酒なんて・・・・」

清香 「なに言ってんのよ ほら飲むのよ」

雪希 「んっんっんっ ハ〜」

清香 「なかなか言い飲みっぷりじゃない 雪希ちゃん」

健二 「・・・・」

日和 「くぴくぴくぴ にゃあ〜〜〜」

麻美 「こくこくこく・・・・おいしいです」

健二 「・・・・」

俺が間違っているのか?

いや違う、何か、何かが間違っている。

健二 「おいお前ら何やってるんだ!」

進藤 「な〜に言ってんですか せんぱ〜い ヒック! 今日は無礼講ですよ〜アハハハハ」

進藤、いつの間に復活したんだ。

それよりもなぜもう出来上がってんだ?

清香 「そうよ〜健二 あんたも飲みなさいよ〜ヒック! あたしの酒が飲めないって言うの? ヒック!」

お前は何処の親父だ。

麻美 「わたし歌います!」

麻美 「むねが〜ふるえる〜 あわく〜ゆれてる〜」

突然歌いだしてしまった麻美先輩。

日和 「るんらら〜るんらら〜るんらら〜」

麻美先輩の歌に合わせてヘッポコな踊りを踊る日和。

雪希 「お兄ちゃんわね〜ベットの下にね〜ヒック いつもエッチな本をね〜隠してるんだよ〜ヒック わたし〜知っているんだから〜ヒック・・・・」

俺の恥ずかしい秘密を延々と喋る雪希。

ぐわ〜雪希お前だけはまともだと信じていたのに〜。

健二 「はっ! 清香! 進藤! あいつら何処に言ったんだ?」

ちょと目を離した隙に、二人の姿が消えていた。

ヤバイ! ヤバイぞ! あの状態のあいつらを野放しにしたら何するか分からないぞ!

慌ててあたりを探してみると・・・・。

清香 「あはは やっぱり〜ヒック! 桜は散り際が綺麗よね〜ヒック!」

ゲシゲシゲシゲシ!

桜の木を蹴りまくっている清香。

進藤 「そうですよね〜清香せんぱ〜い ヒック! こう舞い散る桜の花びらが何とも言えませんよね〜ヒック!」

ブンブンブンブン!

桜の枝を激しく揺する進藤。

健二 「・・・・」

俺は言葉を失った・・・・。

係員 「こらっ! そこの二人! 何やってるんだ!」

当然こうなるだろう、しかし・・・・。

清香 「うるさいわね! わたしに意見する気! むかつくわね! ヒック!」

ドカッ!

係員 「ぐわっ!」

進藤 「そうですよ! わたしたちに 文句いうなんて 何様のつもりですか! ヒック!」

バキッ!

係員 「がはっ!・・・・がくっ」

現れた係員を倒す二人。

清香 「アハハ 楽しいわね〜ヒック!」

進藤 「そうですね 清香せんぱ〜い アハハ ヒック!」

ヤバイ! ヤバイぞ。

一般ピープルの視線が痛いぞ。

健二 「こら! おまえら いい加減にしろ! 何やってんだ!」

そう言ってみるが。

清香 「なによあんた 少しぐらい いいじゃない ヒック」

進藤 「そうですよ〜せんぱ〜い だれにも迷惑かけてないんだし〜ヒック」

健二 「おまえら あの一般ピープルたちの冷たい視線を感じないのか? ビシビシ感じるだろ」

清香 「・・・・感じないわ ヒック」

進藤 「・・・・わたしもです ヒック」

健二 「ぐわ〜」

清香 「そんなことより〜何であんたはしらふなのよ〜ヒック フフフ」

進藤 「そうですよせんぱ〜い ずるいです〜ヒック ヘへへ」

そう言って俺に近ずく悪魔の二人。

ヤバイ! 目が据わってる。又しても俺様ピーンチ!

こうなったら・・・・。

健二 「俺様 ダァーシュ!」

清香 「こら〜あんた〜待ちなさいよ〜! ヒック フフフ」

進藤 「せんぱ〜い 逃がしませんよ〜! ヒック へへへ」

麻美 「ぎんい〜ろ〜 ゆれて〜は〜 ふたりで〜」

日和 「るんらら〜るんらら〜るんらら〜」

雪希 「お兄ちゃんね〜夜中に〜ヒック わたしの部屋に忍び込んで〜ヒック わたしのパンツ盗むんだよ〜ヒック・・・・」

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暴走する清香&進藤、一般ピープルまで巻き込み、俺たちの花見?は一体どうなってしまうのか?

俺に明日はあるのか?

健二 「雪希! お前だけが頼りだ! 早くもとに戻ってくれ〜!」

又しても俺の叫びが空しく公園に響くのであった・・・・。


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