Cherry−Blossom Front

第二話 お餅マニア


健二 「・・・・」

固まっている俺。

清香 「ふん 素直にそうやって食べればいいのよ まったく てこずらせてくれたわね」

進藤 「それで先輩 味はどうなんですか? 当然死ぬほどまずいですよね」

結局、あれから捕まり、無理やり清香の料理を食べさせられた。

清香、とび蹴りは反則だぞ。

清香 「で、どうなのよ? もちろん美味しいわよね?」

進藤 「先輩! 絶対まずいですよね?」

ここで素直に答えたら間違いなくどちらかに殺されるな。

身の危険を感じた俺は・・・・。

健二 「独創的な味だな」

そう答えた。

清香・進藤 「えっ!」

健二 「以上! 俺はこれ以上何も答えないぞ!」

そう言って逃げる俺。

清香 「なによ それじゃあどっちか 分からないじゃない」

進藤 「そうですよ 先輩」

なおもしつこく聞いてくる二人だったが、俺はそれを無視して麻美先輩に声をかけた。

健二 「先輩」

雪希はあれから何とか復活し、いまは日和と喋りながら、自分の料理を食べている。

それが正解だぞ、マイ妹よ。

健二 「先輩は何を持ってきたんですか?」

麻美 「・・・・これです」

そう言って漆塗りの重箱を差し出してくる。

麻美 「・・・・デザートです」

健二 「お、ということは団子だな? さすが先輩気が利くな」

そう言ってふたを開けてみると・・・・。

健二 「・・・・お餅?」

麻美 「・・・・はい お餅好きですから」

重箱の中には、醤油、きなこ、餡子、大根おろしと、お餅ばかりが入っていた。

恐るべし、麻美先輩。

ここまでくると、ただのお餅好きじゃないぜ。

もしかして、お餅マニア?

健二 「・・・・ハハハ まあ先輩が好きな物なんだしいいか」

麻美 「???」

ちょと不思議そうな顔をする麻美先輩。

まあ、お餅も団子?といえないことは無いよな。

それに麻美先輩らしいしな。

そう想う俺だった。


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