Happy Merry-go-round!!
第七話 観覧車
健二 「雪希 今日は楽しかったか?」
雪希 「うん 楽しかったよ お兄ちゃん」
俺と雪希は今、観覧車に乗っている。
真っ赤に染まる夕暮れをながめながら・・・・。
雪希 「きれいだね お兄ちゃん」
健二 「ああ そうだな」
雪希 「ほら あそこがわたしたちの家だよ」
健二 「おっ ほんとだな〜 ここからだとよく見えるな」
雪希 「うん そうだね・・・・」
それっきり会話がなくなり、しばらく静かな時間が流れた。
お互いに沈む夕日をただ、眺めていた。
そして・・・・静かに話し始めた。
雪希 「何だか夢のようだね・・・・」
健二 「・・・・なにが?」
雪希 「・・・・今 こうしていることが・・・・」
健二 「・・・・」
雪希 「何も・・・・特別なことなんてなくていいの」
雪希 「今のこの時がずっと続けばいいのにね・・・・」
健二 「・・・・」
雪希 「でも・・・・そんなことある訳ないんだろうな・・・・」
雪希 「変わらないものなんて・・・・無いんだから・・・・」
雪希 「わたし・・・・わがままだね・・・・」
健二 「・・・・雪希」
雪希 「あっ」
俺はそっと雪希を抱きしめた・・・・。
雪希 「・・・・お兄ちゃん」
健二 「大丈夫だ・・・・雪希が俺を必要としてくれる限り・・・・俺は絶対雪希の側に居る・・・・昔からそうだったように 今も これからもずっと・・・・それだけは絶対に変わらないから・・・・安心しろ雪希」
健二 「それに雪希はずっと我慢してきたんだから いくらでもわがまま言っていいんだぞ 俺が何とかしてやる」
雪希 「・・・・ありがとう・・・・お兄ちゃん」
そう言って雪希も、俺をそっと抱きしめてきた・・・・。
俺と雪希を乗せた観覧車が、少しずつ地上に近づいていく・・・・。
外はすっかり暗くなっていた・・・・。。