Happy Merry-go-round!!

第五話 続お化け屋敷


---- お化け屋敷の中 ----

俺は少し後悔していた。

いや、かなりか。

日和 「うわ〜ん 暗いよ〜 こわいよ〜」

日和の前を何かが横切る。

日和 「ひっ! うわ〜ん ぐよぐよぐよぐよ〜」

健二 「・・・・」

雪希 「あははは」

日和 「まってよ〜 けんちゃ〜ん 雪希ちゃ〜ん 清香ちゃ〜ん 先に行かないでよ〜 見捨てないでよ〜」

ポンコツぶり全開の日和だった。

だが日和、お前は本当に怖いのか?

清香 「なんだ あんまりたいしたことないわね」

清香の言うとおり、このお化け屋敷は全然怖くなかった。

一言で言うと ”しょぼい” である。

雪希 「きゃっ!」

何かが雪希の前に飛び出してきた。

どうやら人間の骨の標本みたいだ。

健二 「どうした雪希! 大丈夫か!」

そう言って両手を広げる俺。

カモ−ン! マイシスター! 俺の胸に飛び込んできてくれ!>魂の叫び

雪希 「うっうん ちょっとびっくりしただけ 大丈夫だよお兄ちゃん」

以外にも雪希はお化け屋敷が平気そうだった。

いや、違う、このお化け屋敷がしょぼ過ぎるんだ。

頼む、もっとすごいやつを見せてくれ、こう身の危険を感じるようなやつ。

カモ−ン!恐怖の大王!、そうしないと俺のささやかな夢が・・・・。

雪希 「どうしたの お兄ちゃん」

はっ!ついついあっちの世界に行ってしまった。

健二 「いっいや 何でもないぞ〜雪希 あははは」>棒読み

雪希 「ふふ 何だか変なお兄ちゃん もしかしてちょと怖いとか?」

雪希、頼むから少しは怖がってくれ、兄ちゃんは寂しいぞ。

しかし、問題はそれよりも・・・・。

日和 「ぐよぐよぐよ〜 みんな〜 おいてかないでよ〜」

ぐにょ!

日和 「うわ〜ん なんか変なの踏んじゃたよ〜 しくしくしくしく」

相変わらずへっぽこな日和。

しょうがないやつだな。

そういえば清香はどうしてるんだ?そう思って清香を探してみると・・・・。

清香 「急に出てくるんじゃないわよ! びっくりするでしょ!」

ドカッ!

出てくるお化けに蹴りを入れまくっている清香がいた。

健二 「ちょと待て清香! おまえ何やってんだ!」

清香 「何って 見れば分かるじゃない むかつくから蹴り入れてんのよ」

お前それはまずいだろ。気持ちは分かるが。

健二 「おまえ そんなことしててもし・・・・」

ドカッ! バキッ! グシャッ! ゴロゴロゴロ ボテ

健二 「へっ?」

清香 「あら?」

見事に破壊し尽くされたお化け?の人形がそこには転がっていた。

清香 「壊れちゃたわね」

健二 「壊れちゃたじゃないだろ もし係員にでも見つかったら・・・・」

雪希 「お兄ちゃん! 誰か来るよ!」

雪希の声に振り向くと、こっちに向かって走ってくる人影が見えた。

ヤバイ! ヤバイぞ!

清香 「もう見つかったみたいね あはは」

健二 「清香 笑ってる場合じゃないだろ! 雪希!日和!逃げるぞ!」

雪希 「うっうん!」

清香 「ほんとにあんたは 何やらかしてんのよ」

健二 「おまえのせいだろうがー!」

そう言って急いで駆け出そうとするが。

日和 「うわ〜ん わたしをおいてっちゃやだよ〜怖くて動けないよ〜」

という日和の声。

係員 「こら! おまえらそこを動くな!」

後ろから係員の声が聞こえてくる。

ヤバイ!急がないと。

健二 「ほら日和! 俺の手につかまれ! 雪希も俺の腕を放すんじゃないぞ!」

雪希 「うん! お兄ちゃん」 ぎゅっ! ムニュ!

健二 「おっ!」

こんな状態で願いがかなうなんて、喜んでいいのか、悲しんでいいのか。

雪希 「どうしたの? お兄ちゃん」

健二 「いや何でもない ほら日和も急げ!」

日和 「うん ありがとう〜 けんちゃん」

俺たちは走った。

後ろから迫る係員(ここのお化けより怖いぜ)

前からは訳のわからないお化け?の群れ。

俺たちは必死で駆け抜けた。

雪希 「おっお兄ちゃん わたしもうだめ」

少し疲れの見える雪希。

健二 「がんばるんだ雪希!」

励ます俺。

日和 「わあ〜ん もうお化け屋敷はこりごりだよ〜 清香ちゃんのバカ〜」

次々と現れるお化け?に半泣きの日和。

清香 「あはは 何だか楽しいわね」

一人元気な清香。

相変わらず走りながらお化け?に蹴り入れまくってるし。

係員 「おまえら! またんかー!」

俺たちは迫り来る恐怖の大王(係員)を振り切り、お化け屋敷を後にした。

このとき俺は二度と清香とお化け屋敷には行かないと心に誓った。


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