Happy Merry-go-round!!
第一話 メリーゴーランド
暖かい小春日和の中、たくさんの親子、たくさんのカップルたちで賑わう遊園地。
そんな園内をしばらく歩いた後
健二 「それじゃあ雪希 何から乗ろうか?」
そう雪希に聞いてみた。
だけど俺はなんとなく分かっている。
雪希 「・・・・あのね お兄ちゃん わたし・・・・」
少し遠慮がちに答えようとする雪希。
健二 「メリーゴーランドだろ 雪希」
俺は雪希が答える前にいった。
雪希 「えっ! 何で分かったの お兄ちゃん」
健二 「前に学校で聞いたとき そう言っていたじゃないか」
雪希 「お兄ちゃん 覚えててくれたんだ」
健二 「ああ」
雪希 「・・・・じゃあ」
このあと雪希が何を言いたいのかは分かっている。
しかし、それはさすがに恥ずかしい、ごめんな雪希。
健二 「却下」
雪希 「えっ!」
健二 「さすがに一緒に乗るのは恥ずかしい 勘弁してくれ雪希」
ちょと寂しそうな顔を向ける雪希。
うっそんな顔するなよ。
兄ちゃんだって辛いんだ。
雪希 「・・・・」
じっと何かを訴える雪希の目。
ちょと前なら絶対断っていただろうが、今は・・・・。
健二 「わっ分かった雪希 一緒に乗ろう」
雪希 「わあ ほんとお兄ちゃん」
途端に満面の笑みを見せる雪希。
この笑顔が見れるなら、これも悪くない、そう想った。
健二 「じゃあ行くか 雪希」
雪希 「うん! 楽しみだよ ありがとう お兄ちゃん」
そうして俺と雪希はメリーゴーランドに向かって歩き始めた。