輝く季節へ
KID

 

PC版「ONE〜輝く季節へ〜」のPS移植版。PSで同名ゲームが既にあったとかで「ONE」と言う名前が使えなかったとか。別にそんなのいいと思うんだけど。PC版では散々泣かされましたがPS版にはかなり不安がありました。ネットでも評価があまりにも低かったんですよ。それは声優についてだったり、追加CGについてだったり、追加シナリオについてだったり。たまたまアキバの中古ゲーム屋で見かけて以来気になっていたのですが意を決して買ってみました。プレイ後の総評としては…いまいちです。身もフタも無い言い方ですがそんな感じだと思います。第一に音楽の質がかなり下がっていたように思います。音楽の良さも売りの1つだったこのゲームとしてはこれはかなりのマイナスでしょう。あとテキストは画面全体に表示される「ToHeart」方式。「TH」の時はあんまり気にならなかったのですが今回は暗くなった画面がやたらと気になりました。変える必要あったんですかね?さらに2枚目のディスクがあったので期待してみたら中身は普通のおまけ+座談会。この座談会ってのもつまらないと言うかくだらないと言うか…一度見たらそれっきりですね。女性陣が一同に会す機会なんて普通はないから珍しいと言えば珍しいですがそれだけです。

以下キャラ別感想。クリア順です。

 

長森瑞佳

PC版でのお気に入りNo.1。声は結構合っていたと思います。ただホントにチェックしたんかい? と疑いたくなるようなミスもあってやや興ざめするところも。英語で言えば「Well...」の『じゃあねえ』が、「Good bye」の『じゃあねえ』になってました。はぁ。追加CGの【牛乳を飲んでいる長森】はいらなかったんじゃ? 無くても何の支障も無いし、あっても何のプラスもありません。ストーリー自体は何の変更も無いからよかったと言えばよかったのですが。

 

七瀬留美

PS版でも相変わらず元気でした。「ぐえっ」と言ったセリフもいい感じです。追加CGの【クリスマスにダンスをしながらキス】は目も当てられないヒドさでした。何ですかあれは?「抱く」「抱きしめる」とかの勘違いはちょいと無理があるでしょう。勘違いしようが無いって、アレは。シナリオの最後方での分岐が無くなっていました。バッドエンドに向かう方は18禁なのでカットしたのはわかりますが、そのせいでかなりあっさりストーリーが進んでしまったような気がします。

 

里村茜

声はやっぱり合っていたと思います。ストーリーも変更が無かったので問題無し。ただ追加CGの【浩平の部屋でワッフルを食べる茜】は腐ってます。なんであんなの入れちゃうかな…。詩子・澪と一緒にやったクリスマスパーティーはお酒が飲めない関係上ジュースになってましたがジュースで潰れる澪ってのは無理有りすぎ。

 

椎名繭

今回のPS移植(かなり昔の話ですが)で一番の成功は繭じゃないでしょうか。正直PC版のプレイではあまりいい印象が持てなかった繭ですがPS版でそれが一変。でもこれは製作会社である「KID」の力ではなく声優の大谷育江さんの力です。ストーリー上、言葉を発する機会が比較的少ない繭。さらにその多くは「みゅ〜」だけという中で見事に『繭』を演じきってくださいました。同じ「みゅー」でもうれしい「みゅー」や悲しい「みゅー」、色々な「みゅー」があります。そんな繭の心がヒシヒシと伝わってきましたよ。あれは何気に感動でした。そのせいか繭がもう可愛いのなんの。PS版一番人気に踊り出ました。ありがとう、大谷さん。18禁シーンがカットされたのもよかったです。繭とヤっちゃうのはむしろ不自然でしたからね。

 

川名みさき

すごく落ち着いた感じのみさき先輩。最初は違和感を感じましたが慣れました。むしろ自分の過去を話すシーンなどはあの声でぴったりだったと思います。ストーリーは変更無し。教室でヤっちゃう以外は。みさき先輩もこっちの方が自然です。むしろ告白してすぐその場でヤっちゃう方に問題があるわけで。

 

上月澪

生まれつき言葉に障害のある澪。つまり声がありません。イコール声優さんも付きません。追加CGは意味が無いし、澪に関しては言うことはあまりありませんね。

 

清水なつき

浩平を「お兄ちゃん」と呼んで慕ってくるメガネっ娘。このストーリー、はっきり言ってクソなんか浩平が永遠を願うようになった存在である妹「みさお」がかなり軽く扱われているような印象を受けました。ただ単に「メガネっ娘属性」「妹属性」の新規プレイヤー獲得のためだけに生まれたキャラクターなのではないでしょうか。出会って2回目でいきなり「好きだった」なんて言われても説得力ゼロです。ゲームのシナリオそのものに怒りを感じたのは久々でした。これはネット界における評判に偽りなし、です。最後結局浩平は『永遠』から帰って来なかったのですがアレでよかったのでしょうか? CGも埋まらなかったしやり残しがあるみたいですし。もうやる気にはなりませんが…。

 

声優さんには詳しくないのですが、この「輝く季節へ」に関してはみなさん上手い人ばかりだったと思います。会話の流れにあってない口調などが多々あったのは台本をセリフ部分しか渡さなかったせいでは? と勘ぐりたくなってしまいます。しかもチェックも疎かにして。あんなの1回やればわかるじゃないですか。その程度のこともやらないなんて何を考えてるんでしょう。やったとしたらそれはそれで問題ですし。

このゲームを友人に薦めるか、と言われれば薦めます。でもそれは元々のシナリオが素晴らしく、また声優さんも好演技によるものであり、「KID」の功績ではありません。その後「Key」がコンシューマ移植の際に「KID」を使わなかったのはこの辺にも原因があったのかな、なんて思ってしまいますね。当然薦めるべき友人がPCを持っていたらPC版を薦めますよ。

 

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