「PRINCESS WALTZ」の感想をば。
■絵■
おなじみのたけやまさみさん。どうでもいいけど、たけや氏も『幼なじみスキー』だったのね(サイト内『道』参照)。氏のどちらかと言うと”丸い”感じのする絵は今回のような「戦闘モノ」にはむかないのでは、と最初は思いましたが杞憂でした。これがまたなかなかどうして。まぁ慣れただけ、と言われればそれまでかもしれませんが、問題無しと言う意味では同じです。そして当然戦闘シーン以外では、この絵柄にはじめから問題などあるはずも無く。
■音楽■
主題歌はカッコいい、の一言に尽きます。BGMもイメージ・雰囲気にマッチしてましたし、戦闘シーンも存分に盛り上げてくれました。クオリティはかなり高いと思います。
■システム■
要所要所で入ってくるのが『カードバトル』。必殺技とかあったり、なかなか戦略性にも富んでいるのですが、どうにもストーリーが中断されてしまうように感じました。しかも後半とか結構敵が強くなってきますし。難易度を選べるので、イージーモードにすればまず負けることはありません。ただそうなるとますますカードバトルが”作業”になってしまうのがまた難点だったり。ぶっちゃけ必要だったのかどうか微妙かと。
■シナリオ■
ひょんなことから(便利な言葉だ)転校生・クリスと共に『プリンセスワルツ』と呼ばれる戦いに身を投じることになった主人公・新。クリスの世界は新達とは別の世界【エルディラント】であり、そこは1人の王子を巡って6人の姫が壮絶な戦いを繰り広げる世界。その戦いこそが『プリンセスワルツ』であり、その舞台となるのが新達の世界。王子の身でありながら、実は女の子であるクリス(この辺の矛盾には色々と事情があるけど割愛と共に『プリンセスワルツ』を勝ち抜くことを決意する新だが、苛烈さを増していく戦いの裏に秘められた謎が明らかになるにつれて、また新の運命も翻弄されていく……!
攻略対象は……無し? と言いますかシナリオが完全に一本道でして、選択肢による違いはぶっちゃけ誰とヤるかしかありません。なので1周終わってしまえば、後はCG・シーン回収のために選択肢をロードをするだけの”作業”に近くなってしまいます。1人だけ多少語られるエピソードが増えるヒロインもおりますが、それにしたって大筋の流れは全く同じです。新の行動が全てクリスのためである以上しょうがないことではありますが、それでもヒロイン毎のエピソードをもっと増やしてくれてもよかったのではないでしょうか。
シナリオは十分面白かったと思います。でも肝心なところでカードバトルが入ってきたりして、拍子抜けしてしまうこともしばしば。カードバトルが終わった後も普通に戦闘シーンが続いたりするので、正直カードバトルの存在意義がわかりません。
ほのぼのとした日常シーンと熱い戦闘シーンのメリハリは見事。特に戦闘シーンは”燃えゲー”の称号を冠するに足るクオリティだったと思います。”静止画を動かす”ことによって場を盛り上げる演出と、読む者を熱くさせるテキストは秀逸の一言に尽きます。シナリオアシスタントには「あやかしびと」で僕らのハートを熱く滾らせてくれた東出祐一郎氏の名前がありました。「戦闘シーンは東出氏のみが書いたのであろう」とは申しませんが、妙に納得してしまった私でした。
一番燃えたのは【アンジェラvsルンルン】。メインであるクリス&新とは全く関係無い戦闘ではありますが、手に汗握るとは正にこの戦闘のこと。でも逆にクライマックスの戦闘が拍子抜けしてしまうのはちと頂けなかったかな。
あと残念だったのは、各ヒロインの掘り下げが甘かったことでしょうか。個別シナリオと言うものが無いためか、各個人の描写やエピソードが少なく感じられました。非常に『動きのあるキャラ』が揃っていたので、返す返すも個別シナリオが無かったことを残念に思います。
気になったんですけどって倫理的にOKになったんでしたっけ?