「めぐり、ひとひら。」は『ダブルヒロイン』と銘打っているようにメインとなるヒロインは義理の妹であるこまと許婚であるこりすの2人。他にも攻略対象となるヒロインは3人ほどいるのですがメインの2人は扱いが別格で、この2人を中心に全てのストーリーは進んでまいります。と言いますかこの作品のシナリオは1つしかありません。攻略対象によってエンディングが、つかエピローグが変わるだけです。普通これをやられると結構不満に思う私ですが「めぐり、ひとひら。」に関してはそんなことは無く、理由としては「このエンディングしかありえない」ってことと、非常に物語が丁寧に描かれていたためだと思います。ぶっちゃけファーストプレイがかなり長いので、そのボリュームで全ヒロインやられたらたまらないってのもあるんですが。
個人的お気に入りは燕子花こりす。ダブルヒロインの1人にして主人公の許婚。超お嬢様で容姿端麗は最早デフォルト。頭脳明晰と一口に言っても知識の豊富さだけではなく、頭の回転も素晴らしい。物腰は時に皮肉屋なれど常に穏やか。ただし主人公に仇なす者に対しては容赦が無く、その強さは常人離れ。こりすに絶対の服従を誓っている最強の従者をも上回る強さをこりす自身が実は持ってたり。屈強の男達10人を相手にしても服一つ乱すことが無く、剣を持たせれば達人レベル。ほとんど見せられることの無いその強さは主人公のためにのみ使われ、いつ何時も主人公のことのみを想い、行動原理は全て『主人公のため』。それでいて決して押し付けがましいところは無く、時には陰で涙を流しながらも主人公の幸せのみを願う。そして幼なじみ。
といっても『幼なじみ』という点に関してはやや複雑な事情があったりするのですが、とにかくここまで完璧なヒロインは他に知りません。個人的に欠点らしい欠点は主人公を「お兄様」と呼ぶことだけでしょうか(個人的にこの呼び方があまり好きじゃない)。声優さんの演技も言う事無しですし、正に完璧超人と呼ばれるにふさわしいヒロインではないかと。
笑いをちりばめつつもシナリオはよく練りこまれておりますし、ファーストプレイには時間がかかりますが決して途中で飽きることは無いと思います。2周目以降は既読スキップが大活躍しますしプレイ中のストレスも無いでしょう。絡み合った因縁、遠い過去からの宿業、どこまでも純粋な愛情……と言う訳で推奨ゲー入り。皆さんも未プレイでしたらゼヒゼヒ。