こもれびに揺れる魂のこえ(18禁)
ユニゾンシフト

 


ユニゾンシフ党であるしゃくんしーまさんの強いプッシュによりプレイ。ただし、上記メガテン3のレベルアップ作業中に左手でPS2のコントローラーを操作しつつ、右手でマウスをクリックしながらのプレイだったことを予めご報告しておきます。左手で、と言ってもメガテン3は左手だけで全てをコントロール出来るワケではないので、戦闘に入ったら最低1回は左手を離してボタンを押さなくてはならない作業が入ってしまうんですけどね。ボタン機能の割り当てが可能だったら嬉しかったのに……と思わずにはいられませんでした。これが左を制する者は世界を制す、と言うことです。

んで「こもれび」。キーボード操作を受け付けない等のシステムに関する不満はさておき、それ以外の部分について。

原画はいとうのいぢ氏。「涼宮ハルヒ」シリーズで挿絵も描いている人気絵師さんで、私にとってはそちらのイメージが強かったため「この絵がエロゲーになるとどうなるんだろう?」とやや不安でもあったのですが、これがプレイをし始めてみると作品の雰囲気にぴったりな柔らかな立ち絵・CGで、むしろ「この絵じゃないと」と言った気持ちに。表情の変化や、体全体の動きが豊かな立ち絵は好感度高し。

音楽は主題歌よりむしろBGMの方が印象に残ってるかな。これまた作品の雰囲気にぴったりで、その雰囲気作りにも大いに貢献している優しい音楽ばかり。ここまでレベルの高いBGMは久々かも。

そしてシナリオですが、大いに笑えるポイントがあるワケではなく、ハラハラドキドキアドベンチャーがあるワケでもなく。閉ざされた世界に住まう3人の少女との心の交流を淡々と描いた『癒し系テキスト』。ただ、主人公と3人のヒロインが徐々に心を通わせていく日常の描写(共通パート)が全体の8割近くを占めていて、怒涛の展開を見せる個別パートが2割程度と言う配分にはやや疑問を感じざるを得ません。おまけ程度にあるサブヒロインのシナリオ(マオ・ツバキ)に至っては、彼女達のエンディングの必要性すら疑わしいレベル。

それにこれが最も物申したいポイントなのですが、終盤のおけるシリアス展開のきっかけとなる設定(クローンとか)はいらなかったんじゃないかと思います。正直「……はい?」と唖然としちゃいました。最後まで前半の優しい雰囲気のまま貫いてくれたらもっと高評価だったのに、と思うと非常に残念です。そんな風に「残念」と思える程、前半の癒し系(この言葉は便利過ぎてあんまり好きじゃないんですが)テキストは素晴らしかったと思ってます。人によっては退屈とまで感じるであろうテキストではありましたが、やさぐれた現代人の心を優しく包んでくれることは間違いありません。

一番好きなキャラ・シナリオはスイ(次点でアヤナ)。出会った頃は無表情・無感動・無感情に近かったスイが、徐々に心を開いてくれて感情を表してくれるようになっていく様子には、本当に心が癒されました。何と言うか攻略云々ではなく、可愛い娘の成長を見届けるようなイメージで。それだけにエロシーンにはヒキまくりでしたけどね。いらない、いらないよ……スイとはプラトニックな関係のままでいたかったよ。

そんなこんなで「こもれび」ですが、最終的な評価としては好印象の方が強いかな。ユニゾンシフト新作の「ななついろ★ドロップス」は気が向いたら買おう。ちなみについ最近まで「なないろ★ドロップス」だと思っていたのは秘密。

 

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