「いつか、届く、あの空に。」の感想とちょっとした考察っぽいのをば。
■絵■
原画は萌木原ふみたけさん。初めて萌木原さんの絵に触れましたけど、色塗りの丁寧さも手伝って作品の雰囲気にピッタリで美麗なCGが多かったように思います。一番好きなのは巫女姿ののんが霧の中で立っているCG。あとあまり気にしたことはありませんが、CG枚数も問題無しかと。
■音楽■
ボーカル曲はOPでかかる主題歌、途中でかかる第2主題歌、そしてEDの計3曲。1周目で第2主題歌が流れた時はそのタイミングと相まって結構シビれた。今ではお気に入りの曲。BGMは作品の雰囲気には合ってましたし戦闘シーンの曲は結構好きですけど、ちと演出の面で難アリ。ぶつ切りされてからまた同じBGMが流れ出すとか。
■シナリオ■
代々優れた芸術家を輩出してきた巽家のおちこぼれである主人公・策は、一族から1人”空明市”なる街へ行く必要があると聞かされた時、巽と言う家から逃げるために立候補する。そしてたどり着いた空明市で待ち受けていたのは「巽のヨメ」を名乗る少女・ふたみとの出会い。雲に覆われて決して星空が見えない街・空明市。その雲を払うための「弐壱学園天文委員会」であるふたみとの出会いが、策の人生を大きく変えることになるのだった……と言うもの。
第1部と第2部があり、その展開についてこられるかどうかが楽しめるかどうかのキーポイント。以下クリア順にヒロイン別感想。
▼唯井 ふたみ▼
策のヨメとなるべく一身に奉仕してくる少女。知識に偏りがあり、かなり強情で思ったことは全部口にするため他人と衝突することもあるが、ふたみ自身にはどうして他人が怒るのかがわからない。でも基本的にはとても優しい子で、多くの人間に好かれている。空明市の雲を払う儀式『照陽菜』に並々ならぬ思い入れと意気込みがあり、策と共に臨むことになる。策のことを”お主人ちゃん”と呼ぶのがタマりません。
第1部はふたみと共に照陽菜に向けて突き進む共通パート。ぶっちゃけそれだけで1本のシナリオとしても良かったんじゃないか、と思わなくもなく。笑い転げるレベルのテキストと、健気で可愛らしいふたみの描写で”ちょっと不思議な学園ラブストーリー”が展開される……と思わせておいたところで第1部ラストの怒涛の展開。この段階でプレイヤーはある種のふるいにかけられるような気がします。
巽家と唯井家……と言うかにまつわるふたみシナリオの第2部。これで両家の関係や照陽菜の意味とかが見えてきました。ことや、それでもこと、そしてラストの展開は惚れました。の意味を知った時は正直泣けましたし。あと策の”異能”発動シーンは熱かったです。誰ですか、策の異能がっぽいなんて言ってるのは。
後半はふたみよりも活躍していた感のあるメメですが、ここで「なんで攻略キャラじゃないんだ」とか思うことは無いかな。あの立ち位置だからこそメメは映えたのだと思いますし。はすげー笑いました。桜守姫家の存在を完全に置き去りにしていた以外はかなり満足なシナリオだったかと思います。
▼桜守姫 此芽▼
正に”お姫様”なお嬢様で、策に対して何やら含むものがある様子。唯井家と対立している桜守姫家の謎に迫るシナリオ。
桜守姫家がの家系であることが判明して、此芽と策がどんな関係であるのかも明らかになりますが、それ以外はかなり不親切に投げっぱなしなシナリオでもありました。それでも御前のだったり魔術の式がだったりした時点で、であることやであること(最初はだと思ってたけど)が見えてはきましたけど、それでも不親切感は拭いきれないかなぁ。
此芽自身のキャラは実にイイ。お姫様っぽさが全く鼻につかない。
▼明日宿 傘▼
「かさ」ではなく「さん」。おっとりしつつも優しく見守ってくれて、時には温かい助言もくれるパーフェクトな先輩。人智を超えた大食漢でもあり、持っている和傘からはいつでも何でも出てくる(食べ物限定)。策の呼び方は「傘姉」。ふたみシナリオと此芽シナリオがそれぞれの家系にまつわる……と言うよりも限定されたものだったので、傘姉シナリオでは全体を俯瞰するような大団円的シナリオを期待していたのですがそんなことはありませんでした。
なんと言いますか、明日宿家の思想やそれに基づいた行動、その他諸々を含めても全く認めるワケにはいきませんね。戦闘服のセンス以外は。アレは素晴らしいものでした。惚れ直す勢いで。まぁそれはそれとしても、3つのシナリオの中では一番グデグデと言っていいのではないかと思います。終わり方も尻切れトンボ的でしたし、策が傘姉を好きになる過程が完全に抜け落ちているため感情移入も出来ませんでしたし。
かなり簡略化した感想ですが、もっと細かい点に関しては考察っぽいやつの方で書きたいと思います。正直、ネタバレをしないように何かを書くにはあまりにも難しい作品でしたので。
サブキャラとしてはメメとのんがいい味だしてました。特にのんは此芽にくっついてるだけの腰巾着キャラかと思わせて、何気に美味しいところを持っていってますし。巫女姿は正直心が震えました。
別にこの辺のキャラが攻略対象じゃなかったことに対する不満はありません。3つのシナリオで十二分に魅力が発揮されておりますし、シナリオの数が多ければいいってもんじゃないと思いますし。
全編通して言葉遊びと言いますか、伏線的名称が散りばめられていたのも面白かったです。長い説明的文章にややダレがちになる部分も多少ございましたが、笑えるシーンはとことん笑えて、シリアスなシーンはとことんシリアスになるメリハリは秀逸。テキストはかなり好きな部類です。
やはり気になるのは本編中ではほぼ名言されないままに裏設定となっていたに関する部分でしょう。かなりの独自解釈が加わっているとは言え、あれはそれなりに詳しい人間でないと推測出来る出来ない以前に、全く意味がわからないままになってしまうのではないでしょうか。
オールクリア後に閲覧が可能となるその”裏設定”にしても、それなりに下地が無いと理解しづらいのではないかと思います。オールクリア後になってから出てくる”読み物”で説明がなされる、ってのもかなり不親切と言えますし、その辺を指して『ライターの自己満足』とするのは当然の評価かもしれません。なのでこの作品に関して「ハマる人はどっぷり。ダメな人はばっさり」と評価が真っ二つに分かれてしまうのも無理の無い話。
評価が分かれるとか投げっぱなしとか色々ありますが、私はあえて推す。
上記にもある通り自分なりに整理してみたいと思います。もうネタバレを一切気にせず書きますので、未プレイ&プレイ予定の方はこの段階でお帰り下さいませ。
予め申し上げておきますが、基本的に以下は私が勝手に推測を大いに混ぜて書いているものです。指摘を頂くのは大歓迎ですが、”勝手な解釈”に対する文句はご遠慮下さい。その危険のある方はお読みなられない方がよろしいかと存じます。
時系列でまとめつつ話をしていこうかと思います。神話を詳しく説明しても仕方ありませんので、もの凄くかいつまんで。あ、もちろん私がこの辺の神話を全て知っていた、と言うワケではありませんよ。神話とかは好きなので元々知っていた部分もありますが、細かいところとかはちょいと調べたりしながら書きました。
- まず最初にいたのは北欧神話の最高神である”オーディン”。
- 斬鉄剣は持ってません。
- 斬鉄剣は持ってないけど、生まれた時から槍を持ってる。その名も”グングニル”。
- グングニルってのは「Fate」の凛シナリオで、ゲイボルグを使ったランサーに対してアーチャーが「オリジナルより凄いな」とか言ってたその”オリジナル”のこと。
- 魔術を極めたり人間を作ったり、とにかく凄い神様。『激怒』の神様でもある。
- 元々いた人間(=巨人)が嫌いだったので壊滅状態にさせて、改めて自分の手で人間を作った。
- でも巨人は滅びないまま。対立はどこまでも続く。
- オーディンが”ラグナロク”の予言を聞く。
- ラグナロクってのは「神々の黄昏」と訳されてるけど、ようは【神vs巨人】の大戦争。
- 最強剣の名前ではありません。
- ”スコール”なる巨大な狼が太陽を飲み干して、”ハティ”なるやっぱり巨大な狼が月を切り裂いて、3羽の鳥が順に鳴くとそれがラグナロクの開始。
- オーディンはこのラグナロクの中で、スコールとハティの親であるこれまた巨大な狼”フェンリル”に殺されることになってる。
- オーディンはその予言を回避すべく、知恵を求めるようになる。
- 知恵を得るために自分の左目をくり貫くことも厭わない、凄まじい根性を見せる。
- その最たるものは、失われた知恵を得るべく「死の国」へ行こうと、グングニルで自分を突き刺したこと。その結果得たものが”ルーン文字”。
- ルーン文字ってのは簡単に言うと魔術に使う文字だと思えばいいか。
- オーディンはルーン文字を18文字その身に宿したと言われてる。
- 「Fate」のランサーも凛を助けた後の死の間際に城を焼くのにルーンを使ってた。ピアスとかにも。
- そうこうしてるうちに”蜜酒”が登場。
- 蜜酒ってのは「飲むと凄い力(知恵)が身につくもの」とでも思えばOK。
- 材料は知恵の神・クヴァシル(またの名を『主張する者』)の血に蜜を混ぜたもの。
- 「いつ空」の物語進行上はあんまり関係無いけど、蜜酒を作った2人の小人のうち1人がラグナロクで開始で鳴く3羽の鳥のうちの1羽に変身する。
- 蜜酒は紆余曲折を経てスットゥングなる魔術師の元に。
- オーディンは更なる知恵を求めて、スットゥングから謀略をもって蜜酒を奪取。
- 番をしていた女性とネンゴロになったりと、やったことはあまり神様っぽくない。
そして神話では、オーディンはその蜜酒を神々に振舞った……とされています。が、ここで「いつ空」アレンジが入ります。「スットゥングはオーディンがやってきた時に蜜酒を偽物とすり替えていた」と。
更にスットゥングは神話上”巨人”とされておりますが、「いつ空」アレンジでは”巨人に拾われて育てられた人間の魔術師”と言うことになってます。この”人間”であることが「いつ空」では重要なワケですね。以下では、この2つの「いつ空」アレンジを前提として話を進めます。
- スットゥングは蜜酒を持って逃亡。
- オーディンがスットゥングに追いついたのは遥か遠い日本の大地。
- オーディンはスットゥングに改めて蜜酒を渡すように要求する(盗人猛々しいとはこの事)。
- スットゥング「だが断る」。
- 「自分は神々の王として(ラグナロクを回避する)責任があるんだ」とオーディン。
- その言葉を聞いてスットゥングはキレる。
- 「人間は人間自身の力で何とかする」とスットゥング。
- 要は「人類を無礼るな」と。
- 何とか出来なければそれまでだ、とも。
- 個人的にはそーゆー大事なことをお前個人の主義主張で決めるな、と思わないでもありません。
- 本物の蜜酒はスットゥングが日本の大地で盛大にばら撒いてしまう。
- その地が後の『空明市』であることは言うまでもなく。
- 言いたいことを言ってスッキリしたスットゥングは死を覚悟。
- オーディンは槍を振りかぶって投げつけるも外す。槍は地面に突き刺さってスットゥングは五体満足。まぁワザと外したんでしょう。
- オーディンは「お前、もしくはお前の子孫は、自分(=オーディン)をも超える魔術師になるかもな」と言い残して去っていく。
- スットゥングはオーディンに自分の言ったことが少しは通じたんだ、と理解。
- スットゥングはそのまま後の『空明市』に残って人間の尊厳を守り続けていくことを決意し、名前を”明日宿”に改める。
- 明日宿こと”アスク”はオーディンが最初に作った人間の名前。あくまで『人間』であることに拘った名前と言える。
- ここでスットゥングは「(オーディンの)従者として仕えた二人の内の一人である己だからこそ、オーディンの気持ちがわかったんだ」とか言い出す。
- いつ従者になったんだっけ?
- オーディンが魔術師になった後の話だとは思うけど。
- スットゥングは神話で別名”病める舌”とも呼ばれている。
- なので明日宿家は「人間の尊厳を守る」と言うスットゥングの叫びを『病める舌の願い』と呼んでいる。
ここまでが明日宿家誕生秘話&グングニルと蜜酒が空明市に存在する理由の説明編。そしてスットゥングがオーディンの従者の「二人の内の一人」であるならば、当然残り1人にもスポットライトが当たるワケです。
- 「もう1人の従者」は妖精であり、後の桜守姫家における”御前”。
- 結構な力を持ってはいたけど使い方がよくわからないままで、魔術を使うことが出来ない。
- 主人(=オーディン)から全く目をかけられていなかったばかりか、存在すら認識していなかった様子
- 哀れ。あまりにも哀れ。
- 一応スットゥングには「自分以外のもう一人の従者」として認識してもらっていた。
- 最初にオーディンから声をかけてもらったことで有頂天になって、その後はガン無視され続けていたのにそれを「自分は信頼されてる」と超勘違い。
- オーディンが空明市から去って行った時、同時に妖精はそのまま空明市に置き去られる。
- 単純に放置されてただけなのに、それを「全てを任された」と更なる勘違い。
- しばらくしてから妖精は主人に代わってばら撒かれた蜜酒をグングニルを使って回収しようと決意。
- 蜜酒は元々血から出来ているので、「血の回収には血が流れた方がいい」と洒落たつもりで、その辺の人間を手当たり次第に串刺し。アホな子がいます。
そんな妖精の暴挙に対抗すべく立ち上がった人間がいました。それが”静”。ちょっと時代をさかのぼって、静がこの物語の舞台に上がってきたあたりから書きますと……。
- かの有名な源義経の奥さん・静が義経との間の子供を連れて、義経の兄である頼朝から逃げて(この辺は歴史の教科書参考)たどり着いた先が後の空明市となる土地。
- 『いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府』ってことで、時代としてはその辺かと。
- 逃げてきたんだから当然ではあるけどまともな職があるはずもなく、結局静達は火葬を執り行う下賎な『浄任』と言う職に就くことに。
- 浄任と言う職についたせいか、静親子は空明市にばら撒かれていた蜜酒のパワーで『炎』を操る能力をゲット。
- 静親子が血の回収目的で暴れる妖精を撃破。
- その時グングニルはバラバラに。
- 静の一族は英雄扱いされ、後の「雲戌亥」として繁栄していくことに。
- 静は蜜酒パワーで得た『炎の言霊』能力で不老不死に。
- 一方、バラバラになったグングニルは、妖精が突き刺しておいた死体に吸収されてしまう。
- しかし、その死体は魔術を使えるようになっていて、更にはその子孫も魔術が使えて、しかもその子孫の死体からはグングニルの欠片が回収出来ることに妖精が気付く。
- 妖精はその一族を”桜守姫”と名付けた。
- 桜守姫こと「オースキ」ってのはオーディンの別名で”望むもの”と言う意味。相手にされてなかったってのに……。
- 妖精自身は桜守姫家の上に立つ”御前”となる。
- 御前は蜜酒を回収しつつもグングニルを復活させるべく、桜守姫家の死体からグングニルの欠片を回収し続けていく。
こうして空明市に雲戌亥・桜守姫・明日宿と言う3つの家系が誕生したワケですが、そんなとこ住みたくないです。
- 静が『炎』パワーで「将来、太陽が”狼”に飲み込まれてしまう(=ラグナロクの開始)」ことに気付く。
- 静が気付いたのは太陽に関するものだけで、「月が切り裂かれる」ことや「3匹の鳥が鳴く」ことは知らない様子。それは静の能力が『炎』に関するものだったからかと。
- でも傘姉シナリオで「お前達の神様(=オーディン)は……」と言う発言があったことから、自分達がどんな系譜の元誕生したのかは理解しているようなので、ラグナロクについても同様に知っていたのかもしれない。
- 何とかしないと、と静が考えた方法が『100年に1人、自分の家系に生まれる者を夜空を覆う雲と化させて、星の光を溜め込む。そして将来太陽が飲み込まれてしまった時、代々溜め込んだ光を使って第2の太陽を作る。その第2の太陽も自分の家系の人間を使用』と言うもの。
- その100年に1人が担う役割が”蛙蟆龍”。
- 蛙蟆龍ってのは雨を司る想像上の動物のことで、雨乞いをする時の衣装とかに使われてたらしい。
- 静は元々雨乞い等を行う白拍子であり、後白河法皇から蛙蟆龍の衣を贈られたりしてる。その辺が土台になって蛙蟆龍と言う発想が生まれた。
- 蛙蟆龍となる人間は体が弱く、他の人間の”命”を分け与えてやる必要がある。
- 命を分け与える側の人間は”餌(えど)”と呼ばれる。
- 餌は同じ血脈の者である必要があり、その役割を負うことになったのが、桜守姫の人間と駆け落ちするように空明市から逃げていった雲戌亥の人間の一族”巽”。
- 雲戌亥と桜守姫の血が混ぜあって生まれた一族だけあって、その異能たるや凄いことに。
- その能力は『何かの本質を見抜く』と言うものであり、”解対”と呼ばれている。
- この能力があれば、通常の人間が長年かけて辿り着く領域に一瞬で到達してしまう。
- 故に雲戌亥から『龍視(たつみ)』と名付けられるも、自ら『巽(たつみ)』と改名。これは雲戌亥の支配、つまり言霊(=言葉による支配)から少しでも逃れるため。
- そんな風に巽家の初代は有能だったけど、次代以降はやや見劣りしていくことなり、金品が雲戌亥家から流れていくことになる。
- 代償として巽家は100年に1度、餌となる人間を空明市に送り続ける。
- いつしか巽家は100年に1度の”やるべきこと”を覚えていつつも「自分達が宗家である」などと勘違いをする。
- ここ数代は解対の対象が芸術に活用出来る者が続いたため、世間も自分達すらも【巽家=芸術一族】なんて更なる勘違いをする。
- 巽家は雲戌亥だけでなく桜守姫の血も引いているが、両家の血が混ざったことで変質した結果、巽家の人間にグングニルの欠片は伝わっていないと考えられる。魔術使えないし。
- 最初の蛙蟆龍が執り行われようとしたタイミングで、人間の尊厳が大好きな明日宿家が立ち上がる。
- 蛙蟆龍なんてのは人外の業であって、そんなものを認めるワケにはいかん、と。
- 更に雲戌亥家が大嫌いな桜守姫家までもが便乗してきて、ここに雲戌亥家包囲網が完成。
- 人外に頼るぐらいなら人間なんて滅んでしまえ、と言う明日宿家はいいとしましょう。
- でも桜守姫家まで蛙蟆龍の邪魔をしてきたってのは、やっぱりラグナロクのことを知らなかった確固たる証拠かと。
- 現代に至るまで蛙蟆龍に関しても「怪しいことをしている」程度にしかわかっていなかった様子だし。
- 照陽菜のタイミングで雲戌亥から人間が1人消える(=蛙蟆龍)理由も桜守姫家は知らない模様。
- しかし、巽を餌とすることに涙しつつもやらざるを得ない苦しみに嘆く静の姿を見た明日宿家は、雲戌亥に対する攻撃を中止。
- 理由として「志を見た」と言ってるけど、これを明日宿が情にほだされたとするか、「雲戌亥は人間の尊厳を捨ててはいない」と判断したとするかは微妙なところ。
- 桜守姫は明日宿が引き下がったことで、同時に引き下がったものと思われる。
- 明日宿は『巽が最後の蛙蟆龍を選んだら、蛙蟆龍を殺さない』ことにする。
- 静が『炎の言霊』によって”有識結界”をはったのはこの頃か。
- 有識結界の効果は『結界内のおかしな点(雲戌亥家にとって都合の悪い点)について疑問を持てない』『結界から出ようと思えず、外からは入ろうとも思わない』『強引に出ようとすると物理的に焼かれる』と言うもの。
- 結界は静の言霊によってなされており、蓋のある器の総称である『盒子』と言う単語を分解して【盒子 → 合・皿・子 → ゴウ・ミョウ・シ → 空・明・祠 → 空明市】となっている。
- 結界をはるタイミングで、陰に潜む里に対するせめてもの救いの意味も含めて「空明祠」と言う漢字を使って地名を付けて、いつしかそれが「空明市」に変化。
- 雲戌亥家の人間であれば、結界を普通に突破出来る。
- 桜守姫家の人間は、意識を弄られることは無いものの、焼かれてしまう部分で引っかかる。
- ”雲戌亥”の名前が使われ始めたのはこの頃か?
- 雲戌亥はその後も100年に1度の蛙蟆龍を続けていく。
- でもその辺の事情をわかってない桜守姫に邪魔されてはたまらない、と蛙蟆龍をお祭り騒ぎの中に隠すことにする。
- そのお祭り騒ぎが『照陽菜』。
- 12人(双子座が2人の時は13人)の選ばれし天文委員が夜空を覆う雲を払うべく奮闘する、100年に一度の1年がかりのお祭り。
- でもそんなお祭りで雲(=蛙蟆龍)が無くなるワケはなく、照陽菜そのものには何の意味も無い。
- 照陽菜の中で意味があったのは、次代の蛙蟆龍となる雲戌亥の人間が引継ぎの儀式を行うこと。ただそれだけ。
- 蛙蟆龍の引継ぎの儀式と言うのは、次代の蛙蟆龍が蛙蟆龍の墓である『空明の里』の掃除をすること。
こうして雲戌亥と桜守姫の小競り合いは続くことになるけど、何とか空明市は停滞期に突入。雲戌亥家は100年に1度の蛙蟆龍を執り行い、桜守姫の御前はひたすら死体から槍の欠片採集。明日宿家は傍観しつつも多少は雲戌亥に協力したりしていたのか(そもそも御前が人外の最たるものだし)、いつしか雲戌亥の眷属として見られるように。明日宿家は周りからどう思われようと気にしない大らかでフランクな性格だった……のではなく、そんなのは取るに足らないことだと思っていたとのこと。
そして時は流れて現代に。まずは策やふたみが子供の頃の話。
- 雲戌亥家と桜守姫家の確執から、ふたみの両親と此芽の両親が殺し合う。
- ふたみの母親と此芽の母親は親友同士だった。
- ふたみの母親は死んだ後も桜守姫家の人間に乗り移って(炎の異能か)、桜守姫家姉妹の姉の方・此芽を殺そうと考える。理由は此芽の天才的魔術師としての才能が、将来ふたみの障害になりうると考えたため。
- ふたみの母親が乗り移った桜守姫家の人間にはその本人すら気付いていなかった才能があって、それによりふたみの母親は「攻撃した相手の『死を早める』武器」を作る。
- 一方、此芽の母親には絡繰人形を作る才能があり、死の間際に夫(此芽の父親)の命を繋ぎとめるために絡繰人形を作る。
- その絡繰人形には「雲戌亥家の力を全て無効化する」と言う凄まじい能力があった上に、此芽の父親自身が持っていた「物理的攻撃が効かない」と言う能力を持っていた。ただし、人間だった頃の記憶や感情はときおり浮かんでくる程度だった模様。
- 絡繰人形のボロっちぃ姿に、魔術を求めて老人の姿に身をついやした主人(=オーディン)を見たのか、御前は絡繰人形を手元に置くようになる。
- 策と策の兄である刻が空明市にやってくる。
- 本人達には知らされてないけど、来訪の目的は最後の蛙蟆龍となるふたみに命を分け与えるため。
- 本来、餌となる人間は1人。だけど今回に限って2人呼ばれたのは、通常の蛙蟆龍と同様ふたみに命を分け与えるための餌が1人と、将来的にふたみの夫となる人間を選抜するため。
- それは”最後の蛙蟆龍”となるふたみは最終的に『第2の太陽』とならなければいけないため、その際大人になってからも更に命を喰らう(=2度目の餌=ふたみの夫)必要があったから。
- この考察では便宜上、子供の頃の呪いを『第一餌の呪い』、大人になってからの呪いを『第二餌の呪い』と呼ぶ。
- 第二餌の呪いの対象を夫とすることにしたのは、【夫の命を自分が喰らう】と言う過酷な運命をふたみに背負わせることで、ふたみの精神を破壊するため。
- それは正常な精神のまま『第2の太陽』となるのはあまりに悲惨、と言う静の温情。
- ふたみが刻とばかり遊ぶのを見て、静は刻を第二餌(=夫)とすることにする。
- 必然的に第一餌には策が決定。
- ふたみとあまり遊ばなかった策は、歴代桜守姫家の中でも突出した魔術師の才能があった此芽と知り合って遊んでいた。
- 策が自分の街に帰る前日、静から第一餌の呪いをかけられる。これにより策の命は残り数年となる。
- 策が帰る当日、ふたみの母親(が乗り移った桜守姫家の人間)が此芽を襲うべく、此芽と策の待ち合わせ場所に登場。
- 一見武器に見えない「攻撃した相手の『死を早める』武器」で此芽を襲おうとしたところで、策にソレが『武器』であることを見破られる。
- 策に武器を見破られたふたみの母親はその「攻撃した相手の『死を早める』武器」で策を攻撃。
- ぶつかった時に策の解対で見抜いた。
- 死を早める、と言うよりも将来的に死の原因となるものを即時実行する、ってイメージ。
- 静から第一餌の呪いを受けていた策は即死。
- 此芽は策を救うべく、自分の命を策に供給し続ける魔術を執り行う。
- その魔術は『結婚式』と呼ばれるもので、策は此芽のことを忘れてしまい(記憶の改竄が行われる)、此芽は常時魔術行使中の状態になるので他の魔術を一切使えなくなる。
- 『結婚式』の際、策は此芽を「お姫様のよう」と認識したため、此芽はその後も『お姫様』であり続けることに。
- 「立派な巽の者になる」と言う誓いをした(忘れてしまうけど)策は、童話の中の『お姫様』を探し続ける気持ちを持ったまま、立派な巽の者になるべく努力を続けることになり、それが策の原点となる。
- 策が此芽との出来事を思い出したらこの魔術は無効になってしまう。
この後は三者三様の人生を送ることに。
- 策:巽家の中で芸術の才能を開花させることが出来ず(解対の対象が何であるか見つけることが出来ず)、巽一族の中でも落ちこぼれに。それでも此芽との誓い(忘れてはいたけど)から努力は怠らなかったため、同世代の人間と比べれば心身共に優れていた模様。
- ふたみ:策から与えられた命で健康体に。それまで何も出来ない体だった反動から『いつかやってくる巽の人間のヨメになる』と言う目標に向かって邁進。静の温情(もしくは普通の祖母と孫の関係を続けたかったため)から蛙蟆龍については何も教えられておらず、照陽菜についても世間的な知識しかない。
- 此芽:策に命を与え続けてるため、他の魔術が一切使えないまま。その反面、妹のみどのがそこそこの魔術の才能を開花させる。【尊敬していた姉が、一転して落ちこぼれに】と言うギャップからみどのは此芽を嬲り続けるが、此芽はあくまでも毅然とした『お姫様』であり続ける。
そして策が再び空明市を訪れたことで物語はスタート。
- 「誰か1人、空明市に行かねばならない」と言う言葉を聞いた策は、巽家からから逃げるために立候補。
- やってきた空明市で策は「巽のヨメになる」べく待ち構えていたふたみと出会う。
- 策は戸惑いながらも、ふたみやメメ、傘姉と心を通わせていく。
- 再会した此芽(策は初顔合わせだと思ってるけど)ともそれなりの友人関係を築く。
- 此芽は策に嫌われようとする。
- それは近くにいるのが辛かったからか、策が此芽を思い出して『結婚式』の魔術が解けてしまうのを恐れたからか。多分両方。
- 此芽がいくら嫌われようとしても策の性格と此芽の人格のせいで全く嫌われない。
- ふたみが策を『2人目の双子座の天文委員』と宣言。
- 12人(組)の天文委員のうち6人までしか明らかになってないけど、はっきり言って天文委員の存在自体に意味が無い(照陽菜的にもシナリオ的にも)どうでもいい。
- 天文委員を選抜するのが具体的に誰なのかは明言されてないけど、多分雲戌亥と桜守姫両家の合意で決まるんじゃないかと思われる。
- 関係者が悉く選ばれてるし、少なくとも雲戌亥にしてみれば蛙蟆龍が委員に選ばれなきゃ意味が無いし。
- 明日宿家や透舞家からも選ばれてることから、他の6人もそれなりに関係者から選ばれてる可能性大。空明市では委員そのものにステータスがあるし。
- 牡牛座・透舞のんの照陽菜が失敗して、双子座であるふたみと策に順番が回ってくる。
- のんの照陽菜がどんなものだったのかがちとわからない。
- 空明市全体を断水状態にしてたことから、雲を作る元となる水そのものを空明市から排除(空気中の水蒸気量を減らしていた?)していたってこと?
- ふたみの照陽菜は「空明市の人間の願い(=星空を見たい)がつまった『空明の里』を掃除して、その願いを叶えさせる」と言うもの。
- 『空明の里』は歴代蛙蟆龍の墓だけど、表向きには「空明市の人間の願い(=星空を見たい)がつまった公園」ってことになってる。
- ふたみにしていれば、自分の先祖がやろうとして失敗した照陽菜を同じ方法で成功させようとしてたワケだけど、それは静の誘導によるもので、『歴代蛙蟆龍の墓を掃除する』と言う蛙蟆龍引継ぎの儀式に他ならない。
- 掃除と言っても単なるゴミ掃除ではなく、テレ雪と呼ばれる不思議な物体の掃除。
- テレ雪は先代(ふたみの前)の蛙蟆龍となった娘の骨。
- 燃えると爆発的に増幅すると言う性質は雲戌亥の『炎』の系譜によるもの。
- 『空明の里』の管理人は代々メメの実家がその役を担っている。つまり墓守。
- やり方に関して策とふたみで意見の相違が生まれるも、ふたみのどこまでも真摯で真っ直ぐな心根にうたれた策は、ふたみの照陽菜を一緒にやり遂げることを決意。
- 照陽菜とは全く関係無いけど、携帯電話が使えなかったりその他諸々の”空明市内における不自然なこと。もしくは矛盾点”について策が疑問に思っても、次の瞬間には忘れているという現象が起こる。
- 策自身はそのことを覚えていない。
- これは静の『炎の言霊』能力による有識結界が原因。
- 両家の血を引く巽家(策)は結界を突破することが出来るけど、中途半端に影響を受ける。
- 此芽シナリオでの此芽曰く、策が結界を突破できるのは策自身の資質によるところが大きいみたいだけど。
- 双子座の照陽菜終了の前日、もうすぐ掃除が終わって照陽菜をやり遂げられる……と言うところまできて、『空明の里』内にあるメメの実家が火事に遭う。
- メメに頼まれて留守番をしていたのんが家の中に取り残されてしまい、ふたみはのんを助けるべく炎の中へ。
- 少量残っていたテレ雪が『空明の里』の半分を埋め尽くすまでに増えてしまう。
- 火事の原因はみどのによる放火。
- みどのが放火したことを知らないのんは、メメの家で留守番をしていた自分を責める。
- 消防隊員達が、燃え盛る家からのんを救出しても全くの無傷であったふたみを見て「初めて見たけど、あの御家(雲戌亥)は凄いな」みたいなことを言っていた。
- つまり空明市の一般人も雲戌亥家の『炎』に対する異能を知っている、と言うこと。
- どこまで知っているのかはわからないけど、少なくとも空明市に住む者としては常識に近いものがあるっぽい。
- それは空明市の人間になら知られても構わない、と雲戌亥家が思っているからか、もしくは空明市を覆う結界内であればそれを「当然のこと」として認識して疑問を持つことも無いから問題無いとしているのか。多分後者。
- 火事の翌日、つまり双子座の照陽菜最終日、ふたみが高熱を出して倒れる。
- 火事でのんを救うべく炎の中に身を投じたことに起因している。
- 雲戌亥家の人間であれば本来『炎』に耐性があるはずだが、蛙蟆龍であるふたみは耐性が低く、体が炎に対する過剰反応を起こしてしまった。
- この熱を抑えるためには抑薬が必要。メメはふたみの世話を此芽に任せて雲戌亥の屋敷に取りに行った。
- メメがいない間、ふたみの世話をしていた此芽を嬲るべくみどのが登場。
- ふたみも危険な状況に陥るが、のんが現れたことでみどのは本性を隠さざるをえなくなり事無きを得る。
- 皆に助けられながら『空明の里』へと向かった策は、たった1人でテレ雪を一掃する。
- その方法は単なる掃除ではなく、策がテレ雪を観察しているうちに気付いたテレ雪の性質に基づく方法。
- 策曰く、テレ雪は「火の仲間で、水の敵で、風によって動き、土には逆らえず、闇を恐れる」と言う性質があった。そして『光』になろうとしている、と。
- そこで策は「あなたたちは、光になれたんですよ」とテレ雪に向かって言葉を投げかけた。その結果、テレ雪は消えてしまった。
- これはテレ雪が蛙蟆龍の娘の骨であるからであり、蛙蟆龍の最終目標は『第2の太陽(光)となる』ことであるため。
- その言葉をもらったことで目的を果たした(と騙されて。言葉は悪いけど)テレ雪は成仏。
- ただしこの言葉を言えば誰でもテレ雪が消えるワケではなく、【火=雲戌亥、水=桜守姫、土=巽、闇=明日宿】のうち『土』である策だったからこそ。
- 抑薬で復活したふたみが『空明の里』に駆けつけると、テレ雪が一掃されており、同時に雲が晴れて星空が広がった。
- 照陽菜が成し遂げられた、と策とふたみに笑顔が広がる。
- 策が完全に口説きモードに突入(ふたみルートの場合のみ)。口から出任せの星にまつわる伝説(レジェンド)をふたみに聞かせる。
- それは『夜空で6つの星の瞬きが1つに重なった時、その星座は流れ星となる。その流れ星に追いつくとどんな願いでも叶う』と言うもの。
- そしてキメ台詞と……と言ったところで夜空が再び雲に覆われてしまう。
- 蛙蟆龍の娘(=テレ雪)を一旦納得させたところで、実際には光になれてない(『第2の太陽』になれてない)ので、すぐに戻ってしまったと言うことか。
- ショックで走り去ってしまったふたみを探している策の前に現れたのはメメ。
- メメの口から語られたのは雲戌亥家と桜守姫家に関する暗黒の歴史。
こうして第1部が終了。”ちょっと不思議な学園ラブストーリー”かと思わせておいて後半は怒涛の展開。この先はヒロイン個別ルートへ突入。
その前に「異ならぬ世の終わりより」のラストの部分に注目しておきます。
- オーディンが「そろそろラグナロクかな」と思ったけど何も起こっていないことに気付く。
- 更にラグナロクの運命が変えたのが人間の手によるものだったこと気付く。
- 「人間でもそんなことが出来るのなら」と奮起したオーディンは、自分を食い殺す運命にあったフェンリルを一刀両断。
- あまりにもアッサリ殺しちゃったんで、はじめからやろうと思えば出来たんじゃ、と思わないでもない。
- ここでオーディンは運命を変えてみせた人間の名前が「サク」であることを認識。
- 昔、オーディンが人間の国を作った時に、その国は巨人達から守るべく”柵”で囲まれていた。
- 同じ”サク”であるお前も人間を守ったんだな、とオーディン。シャレ?
- この辺は何気に言霊に成り得てるのではないかと思う。
- オーディンは残った残党整理は自分がやるから、と後を策に任せて去っていく。
これはオールクリアに閲覧が可能となる「異ならぬ世の終わりより」と言う裏設定話の性質上、各ルートクリア後におけるオーディンの様子であると思われます。つまりどのシナリオをクリアしようと”ラグナロクは策達の手によって回避された”のは確実。これを念頭に置いて各シナリオを見ていきます。
■ふたみルート■
- メメによって策は突然周囲を囲んだ業火に映し出された雲戌亥家と桜守姫家に関する暗黒の歴史を更に見せ付けられる。
- これはメメの『炎』の能力「相手に負のイメージを送って精神を焼き焦がすもの」と言うもの。
- 本来このタイミングでメメがこんなことを策に語る必要は無い。
- これはメメが策を『蛙蟆龍となるふたみを最後まで支えるに足る人間』であるかどうかを試す試練。
- メメも傘姉も去ってしまい、策とふたみの2人だけの生活に戻る。
- 何かとギクシャクすることはあっても、それなりにホンワカしてたりする。
- この辺、ふたみはともかく策も大物だと思う。
- メメがふたみの目を盗むように策の前に現れて、忠告だか警告だか脅しだかわからないことを言い残していく。
- この辺も策を試しているんだと思う。無意識なのかもしれないけど。
- ここで策が今まで”唯井”だと思っていたふたみの苗字が”雲戌亥”であることが判明。
- 例え間違った呼び方をしていたとしても、空明市においては認識している対象が正しければ問題無く相手に伝わるらしい。言霊の一種。
- 間違った呼び方、と言ってもそれなりに意味のある呼び方になる。この辺も言霊か。
- ちゃんと”雲戌亥”と言う名前を認識した以降は、策もこの言葉がちゃんと聞こえて話すことが出来るように。
- デートしたり紆余曲折を経て、策とふたみは思いを伝え合い、ふたみのとっておきの場所でキスを交わす。
- ふたみのバイブル「ヨメの心得」が面白すぎる。
- 占い師には何か裏があるのかとも思ったけど、何もなかったっぽい。
- 宗教にまつわるモノは完全にシャットアウトしている空明市でも、占いの類はスルーと言うことか。
- 住人の出入りが無い空明市で占いと言う商売が生まれるのはちと違和感があるけど。
- 策がふたみに見えない星空をあたかも見えるかの如く語るシーンは結構感動した。
- 策とふたみが結ばれる。
- 翌朝早朝、家に菊乃丸が強襲。
- このタイミングで菊乃丸が襲ってきたのは、策が第二餌としてふたみに命を分け与え始めるのを待っていたためかと。
- これまでに静が直接策に接触したのは、照陽菜の最中にふたみと2人で屋敷を訪れた時しかないので、第二餌の呪いはその時にかけられたのではないかと思われる。
- 後の話だけど、ふたみが蛙蟆龍となり、更に『第2の太陽』への変化が始まることから、策に第二餌の呪いがかけられていた(=ふたみに命を喰われた)ことは間違いない。
- このことから蛙蟆龍(ふたみ)と”心が通じ合う”ことで第二餌の呪いが発動して、蛙蟆龍への命の受け渡しが始まるのではないかと推測出来る。
- これは第二餌をふたみの夫にすることに「愛する夫の命を自分が喰らうことでふたみの精神が壊れる」=「正常な精神状態で『第2の太陽』となるのは不憫」と言う静なりの目的にも合致する。
- ただし、此芽シナリオでも策は倒れている。その際ふたみが策と別れても静は何のアクションも起こさなかった。
- つまり相手がふたみじゃなかったとしても、餌である策が誰かと”心が通じ合う”ことで第二餌の呪いは発動するのかもしれない。
- ふたみシナリオと此芽シナリオで策の体調に差があるのは、やはり餌の対象(=蛙蟆龍=ふたみ)が近くにいるのといないのとでは違うってことか。
- 相手がふたみ限定だとしたら「ふたみが策の家を出る」なんてことを静は許さないと思うし。
- シナリオによって第二餌の呪いの発動タイミングが微妙に違うので、時限装置のように時間が決まっているものでもなさそう。
- 第二餌の呪いが発動した段階で、策には子供の頃にかけられた第一餌の呪いとあわせて二重の餌の呪いがかかることになる。これはキツい。
- 傘姉シナリオに関してはまた別途。
- 菊乃丸的にはふたみさえ連れて帰ればよかったけど、ついでとばかりに策を襲う。
- しかしこれは菊乃丸もメメと同様に策を試していたらしい。
- 菊乃丸はふたみが好きだったのかも。
- その結果、策は菊乃丸の持っていた『武器』に触れて、『武器の本質を識る』と言う”龍視”の”解対”に目覚める。
- しかし策には限界が。
- 結局ふたみ自らが菊乃丸に従う形で、雲戌亥の屋敷に事実を問い詰めるために帰ることに。
- 直後、策ダウン。
- 策は寝たきり状態になり、メメがその世話を。
- 下の世話まで。
- わかった、法廷で会おう。
- 策が死にそうな体を引きずって雲戌亥家に押し入る。
- あえなく押さえつけられて、くたばりそうになってるところをふたみに見せ付ける結果に。
- 真実が教えられたふたみが蛙蟆龍の雲となって空へと消えていく。
- 策、再びダウン。
- 目覚めたらまた目の前にメメ。いくつかの事実が語られる。
- 策はもう心臓が止まっている。
- そこをメメの『炎』の異能で強引に生かしているような状態である。
- メメの異能は本来、相手に負のイメージを送って精神を焼き焦がすもの。
- しかし相手が死に掛けの場合、死なれては本来の力である「精神を焼き焦がす」ことが出来ないので、強引に相手を生かそうとする。
- ただし、長期間に渡っては無理で、かつメメ自身にも大きな負担がかかる。
- 策は解対によって武器を手にした瞬間、その武器の達人になれることが判明。
- ただし、武器の扱い方を識ることが出来ても、修練を積んでいないので肉体的に限界がある。
- 策が再び雲戌亥家へ。
- 門番の茂一と対決するも紙一重で敗れる。
- 止めをさされそうになったその瞬間、メメが颯爽と登場。
- 茂一をメメに任せて、策は屋敷の敷地内に突入。そこで現れたのは菊乃丸。
- 菊乃丸と対峙していると突然吹雪が発生。
- これは太陽が”狼”に食われかけている合図。
- つまりはラグナロクが始まろうとしている合図。
- 何とか菊乃丸を倒したらラスボス・静登場。
- いつもの喪服に加えて、昔ふたみからもらった着物を肩にかけていたのは静の愛と覚悟の表れ。
- 当然この時の策がそんなことを知る由は無いけど。
- 『炎の言霊』の能力で若返ったばかりか、一瞬で街ごと焼き払えるのではないかと思えるほどの炎を自在に扱う静。
- 策はタジタジ。
- 更に静の口から語られたのは雲戌亥家の歴史、訪れる未来、そしてその覚悟や正義。
- 策の心は折れそうに。
- 更に更に、太陽が巨大な”狼”の口に飲み込まれようとするかの如く、異常な皆既日食が発生。空は暗黒に。
- へこたれそうだったけれど、全てはふたみのために策は復活。
- ヘロヘロだったにも関わらず茂一を倒してみせたメメが敷地内に突入してきて、菊乃丸から刀を一振り奪って策にパス。
- その刀を使って静の絶大なる炎を斬ってみせたりして策は奮闘。
- 菊乃丸が持っていたのは『雷切』なる刀であり、雷さえ斬ってみせたという伝説の刀。
- 凄まじきは伝説すら扱ってみせる策の解対。
- しかし時に既に遅く、空に昇ったふたみは『第2の太陽』へと変化を開始。
- 同時に雲戌亥家の関係者が全員炎に焼かれ始める。
- 静は「ふたみを犠牲にすることで心が折れて、天罰がくだるのは必然」と言ってるけど、これは天罰と言うよりも制約・誓約に近い。
- つまり有識結界や蛙蟆龍と言った『炎の言霊』の力をより強くするために、最後の蛙蟆龍を犠牲にした段階で、もしくは蛙蟆龍を成し得ないまま心が折れてしまったら「雲戌亥の人間は全員焼け死ぬ」みたいな制約と誓約があったのではないかと。
- 言ってみれば「H×H」でクラピカが自分の能力を旅団限定にする事で強化した「エンペラータイム」みたいなもの。命を掛けるからこそ「神であっても解くことが出来ない」言霊になりえる。
- 静が予め一族の人間に雲戌亥から去るように命じたのは、死ぬのは自分1人でいいと思ったから。
- そんな静の気持ちや覚悟を知っている雲戌亥の人間は、使用人まで含めても誰一人として離れることは無かった。泣かせやがる……。
- 結果として静はもちろんのこと、茂一や菊乃丸と言った雲戌亥家にまつわる人間は炎によって全員死亡。
- 最終的にメメだけは生き残るけど、それはメメが『雲戌亥』ではなく『ふたみと策』側の人間になったから。
- この段階で空明市を覆っていた有識結界も解けたと思われる。
- それでもふたみを諦めきれない策は、空の高いところで『第2の太陽』へと変化しようしているふたみのところまで届け、と願う。
- そして届く。
- これが難しいところ。何故策はふたみのいる場所(イメージ的なものではなく、実際に天高くまで昇っていた)に一瞬で辿り着くことが出来たのか。
- エンディングでのメメ曰く、それも策の解対によるものらしいけど、策の解対が『武器を識る』ものではないとすると何なのか。
- 注目すべきは解対の特徴の1つが『事実ではない伝説であっても、その対象が”事実であると思い込んでいる性質”であれば具現化出来る』と言うこと。
- 続きは後ほど。
- ふたみの元へ辿り着いた策は「自分も一緒に太陽になる。結婚しよう」と宣言。
- ふたみは策には生きて欲しい、と策を地上へと返す。
- 策がそれで納得するはずもなく、今度はふたみよりも更に上へ上へ上へ上へ……正に”狼”に飲み込まれようとしている太陽まで辿り着く。
- この”狼”こそが、ラグナロクの始めに「太陽を飲み込む」とされているスコール。
- ふたみを助けるためにはこのスコールを殺して、太陽が飲み込まれるのを防ぐしかない。
- 策は己を『狼殺し』なる一振りの刀であると”思い込み”、自分自身を武器と化させてスコールを討ち果たす。
- 目覚めたふたみは誰もいない雲戌亥の敷地に。
- 策が自分のために”狼”を倒し、消えていったことに涙を流す。
- そしてエピローグ。
- メメと2人で平穏な日々を送るふたみ。
- 此芽の姿はなく、桜守姫家もバラバラな様子。
- 此芽から策へと命を渡す魔術は蛙蟆龍の成立云々とは別なので、策が生きている限り続く。
- その結果、此芽は策に命を与え続けて死亡したと思われる。
- 策に第二餌たる呪いが発動した際、一気に此芽から策へと命が渡ってしまった。
- 此芽シナリオより、第二餌の呪いが発動してから此芽が死亡するまでには3・4日を要することがわかる。
- ふたみシナリオでは、第二餌の呪いが発動してから策が『狼殺し』になるまで5・6日経っている。此芽が死亡するには十分な日数。
- 御前はまだ生きているようにも思えるが、此芽が死んだことで悲願達成が不可能となり、姿を消したと思われる。
- 夜空を見上げていたふたみの目に飛び込んできたのは、いつか策が語っていた『6つの星が同時に瞬く星座の伝説』通りの星。
- ふたみは策から聞いた通りに流れ星を追いかけ、ついに追いつく。
- そこには『狼殺し』と化した策が。
- 完全に『狼殺し』になりきっている策に対して、ふたみは涙を流しながら自分がふたみであること、『狼殺し』ではなく策であることを訴える。
- 『狼殺し』は自分が策であることを思い出し(?)、策復活。
- メメも合流してきてメデタシメデタシ。
- これにてふたみシナリオ終了。いくつか不明瞭な点があるので確認してみます。
- 傘姉はどうしたのか。
「巽が蛙蟆龍を選んだ」ので傍観。何もしてない。- ラグナロクはどうしたのか。
ラグナロク開始の合図の1つである『スコールが太陽を飲み込む』が策によって阻止されたため、ラグナロク自体も開始されなかった。
開始の合図たる3つの事象(太陽・月・鳥)のうち1つを止めただけでラグナロク自体も止まるものかどうかが微妙だけど、ラグナロクが開始されていなかったことにオーディン自身驚いていたことから、おそらくは正解だと思う。- 策はどうして帰ってこられたのか。
策の解対によるものと思われる。詳細は別途。- 仮にふたみが『第2の太陽』となっていたらどうなっていたのか。
策の脳裏に一瞬浮かんだように、ふたみの犠牲の上に成り立っている生活であることを誰も知らない世界がやってくる……か、もしくは、一応『スコールが太陽を飲み込む』が成立しているのでラグナロクが始まってしまうかのいずれかかと。
後者だとするとふたみを含めた雲戌亥の歴史が全て無駄になってしまうので、前者だと信じたい。
以上、ふたみシナリオでした。続いて此芽シナリオ。
■此芽ルート■
- 桜守姫家を仕切っていた此芽とみどのの叔父が、空明市を覆っていた有識結界から抜けようとして壮絶に焼死。
- ちょうどその現場に策とふたみは立ち会うことに。
- 叔父が死んだことで桜守姫家の実権がみどのに移行。
- 叔父の死によって雲戌亥に関して何やら重大な事実を掴んだ桜守姫家は、一族総出で雲戌亥に対するアクションを開始。
- 叔父の死によって判明した雲戌亥家に関する秘密と言うのは『雲戌亥は空明市の中でのみ異能を発揮する』と言うこと。
- つまり雲戌亥が異能を発揮するのは【空明市の中でのみ=蜜酒の散らばっている場所でのみ】と言うことになる。
- ふたみが空明市の外で火花を「熱い」と言ったから叔父はそのことに気付き、死の間際にその情報を何らかの方法で御前に送ったと思われる。
- そのことを知った御前は「雲戌亥を片付けてから蜜酒を回収」と考えていた方針を「とにかく蜜酒を回収してしまえば雲戌亥は敵ではなくなる」に変更。
- 桜守姫家の中でも此芽は蚊帳の外。
- ふたみが実家に帰る。
- 此芽が策に対して空明市を出るよう進言したりすることで逆に2人は接近。
- 有識結界についての知識を教えてもらったり。
- ご飯(醤油カレー)を作ってもらったり。
- 「ふたみから策の世話を頼まれた」と言うことが、此芽にとってある種の免罪符になっていたのかも。
- 策はいくら言われても逃げようとはしない。
- 策の体調がおかしくなり始める。
- 第二餌の呪いが発動したと言うこと。
- つまり策が此芽のことを”強く想い始めた”のはこの辺のタイミングか。
- 此芽の方はずっと策を強く想い続けてるので。
- 策の家をみどのが強襲。
- 桜守姫家が魔術師の一族であることが判明。
- みどのが策の家を襲ったのは別に策に恨みがあったからではなく、たまたま策の家が桜守姫家(と言うか御前)の悲願を達成するのに必要な方陣を作るのに必要な場所だったから。
- その方陣とは『桜守姫家の人間を皆殺しにして、死体からグングニルの欠片を一気に回収する』というもの。
- ただし「たまたま方陣を形作る場所に策の家があった」と言うのは流石に無理があるように思える。これはむしろ巽家(と言うか雲戌亥家)が桜守姫家(と言うか御前)の狙いに気付いていて、方陣の完成を邪魔する目的でその場所に家を建てた、と考える方が自然かも。
- この場は此芽とのんが現れたことで事無きを得る。
- もう一刻の猶予も無い、と此芽は策を空明市から出そうとするも、策はかたくなに拒否。
- 結局、此芽は策を策の家で休ませることに。
- 此芽は策の家への侵入者を許さない仕掛けを施すも、夜に何者かの侵入を許す。
- その侵入者を見た此芽はヘナヘナと座り込む。
- ここに来たのはおそらく絡繰人形。
- 朝起きて家に此芽がいないことに気付いた策は焦って探して桜守姫の屋敷に。
- 御前に導かれて中に入るもはぐれて1人きりに。
- そこで御前が死体からグングニルの欠片を抜き取る現場を見てしまう。
- 更には人間如きには扱えないグングニルそのものの気配(解対で感じた)にその場から逃げ出す。
- 結局此芽は見つからず、そのまま策は学園へと走る。
- でも此芽は見つからない。
- それもそのはず、此芽はみどのにエロっちい姿で体育用具質に監禁されていた。
- みどのが此芽を嬲っているところにのんが鉢合わせ。
- のんショック。此芽は逃げるように退場。
- のんに見つかって一瞬狼狽するみどのはすぐに気を取り直して、魔術師としての力をもってのんを恫喝。
- でものんは気丈にもみどのを言葉を跳ね除け、逆にみどのの方がそのショックで消える。泣き崩れるのん。
- 策は此芽を見つけるけど、昔の記憶が無い策と昔の想いを抱えたままの此芽は悲しくも切ないすれ違い。
- 策が此芽の落し物を持って桜守姫家へ向かう途中、絡繰人形(=此芽の父親)に襲われる。
- 雲戌亥の人間にタンクローリーで突っ込まれても平気で、策に使った手裏剣を逆に投げ返されてもビクともしない絡繰人形。
- それは魔術師であった此芽の父親が持っていた”ヘルヴォル(軍勢の守り手)”の能力。
- 絡繰人形から必死に逃げる策は、工事で午後休になっていた学園に逃げ込む。
- 工事で休み、ってのは桜守姫家が方陣を完成させるために作業を行うため。
- つまり方陣の一角が学園にあった、と言うこと。
- おそらくは他の場所でも同様のことを桜守姫は行っている。
- 策が追い詰められたところで、絡繰人形は人間っぽい雰囲気になって「思い出せ」と策に訴えかけてくるような感じに。
- 策のポケットから落ちた此芽の落し物を見て絡繰人形は父親としての自分を一瞬取り戻す。
- 「思い出せ」とは策の記憶が改竄されていることに気付いた此芽の父親としての発言。
- でも次の瞬間には絡繰人形が再び策を襲うようになって、周囲を切り刻んで学園の一部が崩壊。
- 足元が崩れて階下に落ちていく中、策は改竄されていた記憶を思い出す。
- 策が記憶を取り戻しつつあるのは此芽を想うようになってきたからか。
- 気を失っていた策が目覚めた時、学園には桜守姫家の人間がいて、何やら作業をやっていて更に人を集めようとしている様子。
- 目覚めた時、気を失っている時に取り戻した記憶は一部を除いてまた忘れてしまっていた。
- あそこにいた桜守姫の連中が「壁に囲まれた学園に一族の人間を集めようとしていた」ことから、桜守姫の人間は中に入れる(=壁を障害としない)と言うことになる。
- 策が壁に囲まれた学園から出ようとした時、都合よく壁が崩れたのは策に桜守姫家の血が流れていたからか。
- 策は此芽を探して桜守姫家に忍び込む。
- そこで出会ったのは御前。
- その口から語られたのは「御前の目的のために桜守姫家の人間が皆殺しになる」ことと「此芽が魔術の天才であり、御前の目的を果たす魔術を行使出来るのは此芽だけである」こと。
- そして現在の此芽が魔術を使えないのは、子供の頃から策に命を渡す魔術を行使し続けているためであり、そのせいで此芽が死に瀕していること。
- 言うだけ言って、御前はこれ以上此芽に命の無駄遣いをさせないよう絡繰人形に策を始末するよう言い残して去っていく。
- 絡繰人形と2人(?)残された策は、昔のことを完全に思い出す。
- 策が記憶を取り戻した理由だけど、まず前提として「絡繰人形は結構人間だった時の記憶がある」と言うのと、「絡繰人形となってまで生きているのは、此芽(とみどの)を助けると言う此芽の両親の希望による」と言うのがある。
- ここで絡繰人形(=此芽の父親)は「雲戌亥家の力を全て無効化する」能力を発動して、策にかけられた第一第二共に餌の呪いを解除したものと思われる。
- 全ては愛する娘である此芽のために。
- 策は健康体になって、その結果として「此芽からの命供給」が不要となったことで子供の頃から続いていた『結婚式』の魔術が無効となり、更には記憶の改竄も雲散霧消。
- 「命を掛けているが故に神にも解けない」と静が豪語する雲戌亥の呪いが解けたのは、絡繰人形の「雲戌亥家の力を全て無効化する」能力も此芽の両親が命を捨ててまで得た能力だからか。
- また、全く別の理由として『傘姉が雲戌亥を静やふたみまで含めて皆殺しにしたため、第一第二の餌の呪いが共に解けた』と言うのも考えられる。
- その場合、絡繰人形は何もしてないことになるけど。
- 一方その頃、咲かない桜の元へと向かう此芽の命がいよいよ危うくなっていた。
- 倒れこむ此芽の目には満天の星空。そして吹雪。
- 星空が見えていると言うことは、先代蛙蟆龍が消えてしまったと言う事。
- つまりふたみが蛙蟆龍となっていないと言うことになるので、上記の策が記憶を取り戻した理由が後者である確率がややアップ。
- 吹雪はハティが月を切り裂く予兆。
- 此芽の命が尽きようとしていた瞬間、策へ流れていた命の供給が止まり、ギリギリ此芽の命は助かる。
- 策への命の供給が止まるというのは、その必要が無くなったということ。つまりは『策の死』に他ならない(実際には策が復活したからだけど)。
- 此芽は悲しみに暮れるが、せめて桜守姫家の人間として御前の役に立とう、と御前に言われるがまま空明市に広がる方陣を発動させる魔術を執り行おうとする。
- そこに絡繰人形が乱入。
- 此芽の父親として、先代桜守姫家の『A(アルヴィス)』として御前に真っ向からぶつかり、”3人の姉妹”の幸せを祈りつつ自爆(?)。
- 姉妹が3人ってのは此芽・みどのに加えてのんも姉妹としてカウントしてると言う事。
- 此芽の護衛をしていた父親から見ても3人は姉妹だった、と言うことに。泣ける。
- 此芽の方はほぼ死に掛けといってよかった体では大魔術に体が耐えることが出来ず、父親の介入が無くても失敗していたっぽい。
- いよいよ最期を向かえそうになる此芽の前に現れたのは、元気になった策。
- 瀕死の此芽を助けるべく、策はグングニルを自分に突き刺す。
- 最初は『神器』であるグングニルに耐え切れずに狂いそうになるも、気合と根性で”自殺”してみせる。
- そして復活。
- そればかりかグングニルを扱えるようになり、精神状態も正常。
- 今度は策から此芽へと命の受け渡しを行ってみせる。
- その名も『逆式魔槍』。
- 此芽復活。
- 何故此芽が復活したのか。それはグングニルがただの槍ではなく「魔術を極めたもの(=オーディン)の槍」であり、それ自身が魔術的要素を含んでいる槍だから。
- おそらく策は『逆式魔槍』の名の如く、グングニルを使いこなすことで此芽から自分へと命が流れていた経路を逆転させ、自分から此芽に向かって命を吹き込んだものと思われる。
- 更に言えばグングニルは「オーディンが自分を刺して死の国へと渡り、ルーン文字を取得する」のに使った槍。
- 最初グングニルを手にした策は『神器』に耐えることが出来なさそうだったのに、自分を刺した後は平然とグングニルを手にすることが出来るようになっていたことから、オーディンと同様にルーン文字を取得した(=魔術を極めた)のかもしれない。
- もちろんコレで策が凄まじい魔術師になったワケではなく、あくまで解対でグングニルを手にしている(=識っている)時に限った話かと。
- それに『武器』を識っても体が付いていかなくて思う通りに扱うことが出来ないのと同様に、魔術的素養が無い策がいくらルーン文字を知ったところで魔術師にはなれても、魔術を使えるようになれるとも思えない。
- 魔術が使えず、解対の能力も無い御前は「グングニルは魔術的にも凄い槍」程度の認識しかなかった。
- 復活した此芽は策に命を渡す必要も無いので、好きなように魔術を行使したい放題。
- 突然現れたみどの如きは鼻息で蹴散らす勢い(←比喩表現)。
- 御前すら見た目通りの子ども扱い。
- キレた御前を仕留めるのに相応しいのはやはりグングニル。此芽と策、2人の力を合わせて御前に向かって投擲。
- グングニルを喰らって御前死亡。
- グングニルに込められたエネルギーはそのままの勢いで御前を貫いて、今にも月を切り裂こうとしていた天空のハティまで撃破。
- つまりラグナロクは”ついで”で防がれてしまったワケか。
- 此芽は月の辺りにヤバげなヤツがいることぐらいは知っていたようだけど、それがラグナロクにまで通じる超大物だったとは知らなかったと思われる。
- 今までイジめてきた姉が絶大なる魔術師として復活したことで、みどのは失禁する程に震える。
- そこに駆け込んできたのんが此芽に対してみどのを許すよう嘆願。
- でも許すも許さないも、此芽は初めからみどのを許しきっていた。
- 麗しきはのんも含めた3人の姉妹愛。
- そしてエピローグ。
- みどのとのんによる可愛らしい悪戯と応援で、策と此芽はお互いの気持ちを伝え合う。
- そのまま教室で結ばれる。
- その後、改めて策と此芽は2人だけの結婚式を執り行う。メデタシメデタシ。
- これにて此芽シナリオ終了。やはりいくつか不明瞭な点があるので確認してみます。
- ラグナロクはどうしたのか。
ラグナロク開始の合図の1つである『ハティが月を切り裂く』が策と此芽によって阻止されたため、ラグナロク自体も開始されなかった。
この辺の流れはふたみシナリオでラグナロクが阻止された経緯と同様。- ふたみと傘姉はどうしたのか。
「巽が蛙蟆龍を選ばなかった」ので、傘姉が雲戌亥家を滅殺した可能性大。
もしくは、傘姉が行動を起こす前にラグナロクの阻止が間に合って、蛙蟆龍の必要すらなくなって雲戌亥家も明日宿家も何もやることが無くなって大団円……なんてのは都合良すぎか。
ただ、ふたみが『第2の太陽』へ変化するのに足るだけの命の受け渡しがなされる前に、策に対する第二餌の呪いが解けてしまい、雲戌亥に出来ることが何も無くなってしまうことは十分に考えられる。
タイミング的にとても微妙なので、逆に傘姉が静やふたみも含めて雲戌亥を滅ぼしたために策の餌の呪いが解けた、とも考えられるのは前述の通り。
以上、此芽シナリオでした。続いて傘姉シナリオ。
■傘姉ルート■
- 照陽菜に失敗したふたみが意気消沈していたところで、立ち去ろうとしていた傘姉を策は強引に引き止める。
- なんだかんだとグズグズしているうちに、策は傘姉が好きだということを2人に告げる。
- 傘姉は幾度と無く策の気持ちをふたみに向けようとしていたけど、それは明らかに「巽に蛙蟆龍を選ばせる」ため。
- 分かりきったことではあるけど、つまり傘姉は明日宿として動く(=ふたみを殺す)ことを可能な限り回避しようとしてたということ。
- 第1部で傘姉が策達と一緒に住んだのも、選択を見届けると同時に、2人をサポートするため。
- それが逆に「策に自分を選ばせる」ことになってしまうとは。
- と言うか、策が傘姉に惹かれていく過程があまりに急なので、ちとこの展開には納得が出来ない。
- 策の気持ちを聞いたふたみは「がんばれ」と言い残して雲戌亥の実家に帰る。不憫過ぎる。
- 傘姉を探しているうちに策は霧の森の中で1つの神社辿り着く。
- そこはのんが巫女をやってる神社。
- 雲戌亥家を祭る神社であるその神社は、それまで誰にも見つからないようになっていたが、雲戌亥家が動き出したことによってその役目を終え、策の目にも留まるような普通に神社になったとのこと。
- 巫女姿ののんの凛々しくも可愛らしい姿が眩しすぎる。と言うか惚れた。
- 神社からの帰り道、策は瀕死の茂一に出会う。
- 「明日宿家が動き始めた」と言うことを静に伝えるよう策に頼み込みながら茂一死亡。
- 茂一の遺体は菊乃丸が引き取っていった。
- 翌日、傘姉を探して歩いた帰り道、雲戌亥の守護四家の1つである酉丑の当主と明日宿家前当主の死闘を策は目撃。
- 明日宿家前当主は策のクラス担任である『魔族』。
- 酉丑は茂一の仇として明日宿前当主である魔族を殺すべく襲ったらしい。
- 【酉丑vs魔族】はかなり均衡した互角の勝負。
- しかし魔族が茂一の仇ではないと悟った酉丑は去って行った。
- 策は魔族から自分の娘である傘姉が明日宿の現当主であることを聞かれる。
- 歴代当主の中でも最強の部類だった魔族を傘姉は7歳で倒して当主になった。
- 魔族はペラペラ喋りすぎだと思うけど、それは何も隠さない明日宿家のあり方故か。
- 酉丑は傘姉を見つけて茂一の仇として襲い掛かる。
- 酉丑が随一と誇る速さと更にそれを助長する『炎の能力』を駆使しても傘姉はそれを上回る速さを見せる。
- それ以上にあまりにも次元が違う強さで傘姉が酉丑を圧倒。一方的に惨殺。
- 何とかその場に追いついた策は、惨殺シーンの一部始終を目撃する。
- 策は傘姉から明日宿家のことを聞いて、その存在についてある程度理解。
- その上で「帰ってきてくれ」と傘姉に伝える策。
- 一旦2人で家の前まで来るも『空明の里』まで散歩。
- 「綺麗なものを見たい」と言う傘姉に手鏡を渡す策。
- ポケットに入れておいたにしては大きすぎる気もするけど。
- 自分はあくまでも明日宿家の当主であり、ふたみを殺さなくてはならないことを傘姉は策に告げる。
- 次の瞬間、当身をくらった策は昏倒。
- 目覚めたら自分の家で、柱に縛り付けられた状態だった。
- でも暴れたら縄が解けた。
- 傘姉がそんな杜撰な縛り方をするとは思えないので、おそらくははじめから解けるようになっていたのだと思われる。
- 策は傘姉を追って雲戌亥の屋敷へと走る。
- その頃、雲戌亥の屋敷にて傘姉は静や菊乃丸と顔を合わせていた。
- 静が蛙蟆龍の必要性を説いても傘姉は聞く耳持たず。
- 菊乃丸は傘姉の恐ろしさを一目で理解しながらも、自分の足を刀で刺してまでして己を奮い立たせる。
- 策が雲戌亥の屋敷に到着した時、傘姉は雲戌亥家の人間惨殺の真っ最中。
- しかし雲戌亥が明日宿の襲撃を予想して遥か昔から仕掛けておいた罠が発動。
- 傘姉は黒い変なモノに囚われてしまい、菊乃丸の『炎の異能』にて哀れ惨殺……と思わせて無傷。
- そればかりか罠もあっさり振りほどいて立ち上がる。
- 「普通の刀として斬られれば殺されたかもしれないけど、炎は効かない」と傘姉。
- 傘姉は雲戌亥の『炎の異能』を無効化するような魔術的な対応を自分に施しておいた模様。
- 流石はオーディンをして「自分を超える魔術師になるかもしれない」と言わしめた一族の末裔。
- その上で雲戌亥が長年かけて熟成させた(?)罠をあっさり打ち破ったのは『傘』と言う名前故。
- 明日宿家は蛙蟆龍を打倒すべく、当主は『傘』の名前を代々踏襲してきていた。
- 『雨(=蛙蟆龍)』にまつわるものを無効化するのが『傘』。つまりは言霊。
- 静を守っていた仕掛けは魔族が身を挺して解除。
- 静と傘姉は完全に平行線。
- 何とか傘姉の気持ちを変えようと策は必死に話しかける。
- 傘姉は策との会話のついでに、あまりにもあっさりと静を惨殺。
- 『病める舌の願い』をくだらないと言い放つ策に向かって、傘姉は策がふたみを選ばなかったからこうなったことを告げる。
- 策に罪は無いだろ、と思うけど……。
- と言うか、ラスボスたる静があまりにもあっさり殺られてしまったのが個人的にはショック。
- 明日宿の一族に傘姉は雲戌亥皆殺し命令。
- 傘姉自身も殺して殺して殺しまくる。
- 途中参戦してきたメメも殺される。
- 強化された戦車の砲弾も効かない。
- スットゥングの時代から伝わる魔術によるものか?
- 菊乃丸達の静に対する、巽に対する思いがあまりにも切なすぎる。
- 雲戌亥の中で唯一生き残っていたふたみが傘姉の前に引っ張り出されてくる。
- 策は傘姉の全てを受け入れる覚悟を決めて、手鏡を叩きつけて割る。
- 手鏡を割ったことに対して御礼を言う傘姉。
- 策の行為は今までの”傘姉”との決別の意味を含めた”明日宿家当主”を受け入れる覚悟の表れか。
- 傘姉はふたみを殺した……と言うことになってる。
- 数日後(?)、策は明日宿の屋敷で死装束を身に纏った傘姉を見つける。
- 傘姉は死ぬことで当主でなくなろうとしていたらしい。
- 策は傘姉をヤっちゃうことで、傘姉を死ぬことから遠ざけた。
- でもその後傘姉は姿を消す。
- そしてエピローグ。
- 傘姉はラグナロクの開始を告げる最初の鳥を殺す。
- 策は帰ってきた傘姉を迎える。
- 策は傘姉を『傘』ではない本当の名前である『てる』で呼ぶ。
- そして明日宿当主である『傘』ではなく『てる』として生きるよう伝える。
- 『てる』は泣いて、笑って、幸せになりたい、ごく普通の1人の少女になった。
- これにて傘姉シナリオ終了。やはりいくつか不明瞭な点があるので確認してみます。
- ラグナロクはどうしたのか。
ラグナロク開始の合図の1つである『3羽の鳥が鳴く』の最初の鳥を傘姉が殺してしまったので、ラグナロク自体も開始されなかった。
この辺の流れはふたみシナリオでラグナロクが阻止された経緯と同様。
- 星空を覆う雲は自分が払った、と明言しているところからもこれは確実。
- 鳥のいる場所に平然と現れたりするあたりも、傘姉が相当な魔術師である証拠。
- シナリオ途中の会話の端々からも感じ取られたけど、明日宿家にはスットゥングから連なる神話の全てが伝わっている模様。
- 他のシナリオでも傘姉が鳥を殺しているのかは不明。
- 傘姉が鳥を殺したタイミングは、策が自殺しようとしている傘姉を見つける前だったと思われる。
- ふたみはどうしたのか。
傘姉に殺されたと思わせておいて、実は生きていたらしい。根拠は傘姉がエピローグで帰ってきた時に策が言っていた「紹介したい人」が明らかにふたみであるため。
- 策に「よくがんばったな」と言ったという行で、第2部導入後に傘姉を選んだ策に対してふたみが「がんばれ」と言っていたのが伏線になってる。
- 策の「紹介したい」と言う言い回しや、傘姉が「ふたみを殺した」と明言していた様子から考えると、『傘姉はふたみを殺したつもりだったけど、実はトドメをさせていなかった』と言うのが真相。
- 此芽はどうしたのか。
通常であれば策に命を渡しつくして死亡。
ただし傘姉シナリオでは策に第二餌の呪いが発動した様子が無いので、此芽も生きている可能性アリ。- 何故策に第二餌の呪いが発動しなかったのか。
考えられるのは第二餌の呪いの発動条件がやはり誰かと”心が通じ合う”ことだったからかと。
傘姉が策と心を通じ合わせたのは蛙蟆龍を潰した後であり(それまでは策より完全に明日宿当主としての自分の方が明らかに上だった)、その時には既に静が殺害されていたので第一第二両方の餌の呪いは解除されていたのではないかと思われる。- 雲戌亥は人外なのか。
雲戌亥家自身は人間のつもりだけど、傘姉は人間と認めていない。理由はその異能によるものだが、更に根本的な原因はその異能が『蜜酒=神の血』によって得られたものだから。つまり「神の血によって得た力で人間を守ろうとは何事か」と。
その意味では桜守姫の魔術もオーディンの持っていたグングニルの欠片から得たものなので人外認定されるが、桜守姫は人間を守ろうなんてコレっぽっちも考えていないから明日宿的には放置。
では明日宿自身はどうなのかと言うと、策は人外のように思ってるけど、その力の源は人間であるスットゥングなので人間認定をしてるものと思われる。
さて、これにて全シナリオを振り返ることが出来ましたが、大いなる謎が1つ残っております。それは『策の解対は何を識るものなのか』と言うこと。
本編中では「触れた武器の本質を識る」と語られておりましたが、ふたみシナリオのラストでメメが「策が解対で見ていたのは武器じゃなかった」と言ってます。更にはふたみを追って天空まで昇ったり、自分が語ったインチキ伝説の通りに帰ってきたりと、それでは説明のつかない事象がいくつもございます。とりあえず整理する意味で、改めて策が解対を使ったタイミングを見てみると……
- ふたみシナリオ
- 菊乃丸に襲われて刀で顎を上げさせられた時。
- 菊乃丸から奪った村正を手にした時。
- 模造刀からは何も感じないけど、と改めて村正を手にしてみた時。
- 茂一の伽藍に触れた時。
- 茂一・菊乃丸と戦った時。
- 静との戦いで雷切を手にした時。
- ふたみのところまで昇った時。
- スコールのところまで昇った時。
- スコールを倒すべく『狼殺し』になった時。
- インチキ伝説の通りに帰ってきた時。
- 此芽シナリオ
- 子供の頃、ふたみの母親が此芽を殺そうと呪いの武器を手にやってきた時。
- 桜守姫の屋敷でグングニルに近づいてしまった時。
- 絡繰人形に襲われて、自分に刺さった手裏剣に触れた時。
- 咲かない桜の元でグングニルに触れた時。
- 此芽と共にグングニルを投擲した時。
- 傘姉シナリオ
- 雲戌亥の屋敷にある蔵を封じていた鎖に触れた時。
- 蔵の中にあった戦車に触れた時。
- 戦車の中で菊乃丸に手のひらを刺された時。
抜けてるのがあるかもしれないけど、とりあえずこんな感じで。こうしてみると解対の発動には策の意図は関係無いことがわかります。また、”強い”武器は直接触れずとも何かしら感じることが出来るようです。
ここまでなら策の解対は「武器を識る」で一件落着だけど、問題なのは太字部分。どう見ても武器とは関係ありません。解対と切り離して考えられればいいんですけど(とにかく凄いことが起こった、みたいに)、少なくとも策が天に昇っていったのは解対によるものだとメメが言っているので無視は出来ません。そうなると不可解な策の帰還も解対によるものと考えたくなるのが人情。
ここで注目したいのは、策が雷切を伝説の通りに使ってみせた事。つまり解対の対象が”思い込んでいる”ことであれば事実であろうが無かろうが、その”性質”を引き出すことが出来る、と。策自身が「自分は『狼殺し』である」と思い込むことで自分自身を『狼殺し』なる武器として扱うことが出来たのもそれが理由。
そう考えると策がふたみやスコールのところまで昇って行けたのは「策がそこまで”届く”と思い込んだ(=信じた、と言い換えてもいい)」からと考えられます。つまり無意識のうちに策は自分自身に解対を用いていたのではないかと。
面白いのはどんなに凄いモノだと思い込んでも姿形は変わらないことですね。雷切はともかくとして、『狼殺し』になった策も見た目は何も変わっていないようです。ふたみからはビンタまでされてますし。正に「本質を引き出す」解対の面目躍如と言ったところ。天まで昇っても普通でいられたのもその辺が理由かと思います。
ふたみシナリオのラストで策がインチキ伝説の通りに帰ってこられたのも、自分の作った伝説を信じていた(=思い込んでいた)から、と考えれば苦しいながらも何とか繋がるかも。「あの状態で?」と言われると厳しいですが……。
そうなるとやはり問題は『解対の対象は何か?』に立ち返るワケです。
ごめん、ギブアップ。
これは本当にわかりませんでした。一度は「解対の対象は武器に限らず”全てのもの”と言っていい。ただし解対の発動には『発動が絶対に必要なタイミングであり、それが策にとって本当に大切な人間のためである場合のみ』と言う条件がある」のではないかとも思ったのですが、実際の解対発動シーンにちとそぐわないのがあると、そんな万能な能力は流石に無いだろうと言う事で却下。
一番単純なのは「解対の対象は『武器と自分自身』」って考えることかなぁ。そうするとメメが言っていた事と微妙にズレがあるけど。
と言う訳で「いつか、届く、あの空に。」の考察っぽいのでした。ここまで長くなるとは思ってなかったので、想定していたよりもかなり時間かかってしまいました……つか超疲れました。ここまでやる必要があったのかと言われると確実に無かったのですが。
あ、あと自分向けに時系列をまとめるために書いたタイムチャートも一応置いておきます。参考程度ってことで。