たけしの挑戦状
TAITO
written by カルテさん

 

クソゲー・バカゲーと言えば・・・その質問にあなたはどう答えるでしょうか? 20代〜30代のゲーマーさんにアンケートを取ったなら二位以下を15馬身差くらいつけてぶっちぎり一位を獲得するであろうゲームがこの『たけしの挑戦状』です。

 

ゲームは日常に嫌気がさしたサラリーマンが社長に辞表を叩きつけ、妻に離婚届と慰謝料を突きつけ、怪しい爺さんに宝の地図を押しつけられるというところから始まります。この段階ですでに退職金だの、妻の「他に女でも」発言だの、慰謝料だのと、すでに家族のための「ファミリーコンピューター」ではありません。妙にリアル過ぎて子供には見せられません。

一歩街へ出れば屋根を飛び越えるほどのジャンプ力を誇る主婦やおっさん、目が合っただけで殴りかかってくるやくざに警官、大人を殴り殺せるほどの腕力を持った隣家のガキ、呑んだくれて帰宅した家長を問答無用で殴りつける妻と子供、そしてそいつらを全員殴り殺す主人公。街は暴力に満ち溢れています・・・。核戦争後の世界もびっくりです。

 

ここまでで既にクソゲー臭がぷんぷんですが、このゲームを攻略するという段階に入るとクソゲー度合いは数十倍にまで膨れ上がります。

まず怪しい老人から貰う怪しい宝の地図、これを手に入れたら「にっこうにさらす」を選んで一時間待たなければならないのです!ゲーム内時間ではありません実際の時間で一時間です!しかも途中でボタンを押してしまうと全てが水泡に帰します。この段階で少なくとも100人中99人がハマります。ちなみに宝の地図を貰ったらジジイは必ず殴り殺さなければなりません(!?)。そしてその宝の地図に書いてある文章・・・

1:  ひとつのけん
2: ふたつのめぐみ
3:  みっつのかぜ
4:  よっつのうみ
5:てんくうよりおち
6:  ほこらにみず
7:  ひとにたから
8:  やまにつぶて

これの解釈についてはここでは触れませんが、これを完璧に解釈することなど絶対に不可能です! さらにこれの1〜4の解釈を間違えると、いざ海外へ飛ぼう!というときに・・・

「てろか? じこか? りょかっきは なぞの くうちゅうばくはつを とげた」

ふ・・・ふざけるなああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

はっきり申しまして理不尽どころの騒ぎでは御座いません!

 

さて、やっとのことでたどり着く南の島ですがほとんどやるべき事はありません。にも関わらず私はここに最も長い時間滞在していました。なぜならここのシューティングゲーム(乗り物はハンググライダーを選ばなければならない)が難しいの難しくないのって・・・・・・・・・・・死ぬほど難しいわっ(怒)!!ええ、難しいですよ。あんまり難しくて繰り返しやっていたため、パスワードも覚えてしまいましたよ。と言うか今でも覚えてますわ。『さまれきうになちぬりく9にか008ねおふ』・・・・ほらね。いたいけな子供の心に一生消えない傷を刻んでくれました。間違いなくこのゲーム最大の難関。攻略本の「虎の巻」をもってしてもこればかりはどうしようもありません。夢に見るほどひたすらやるだけです。

 

とうとうラストステージのヒンタボ島ですがこれといってツッコむところがありません。強いて挙げるなら旧日本兵と原住民の釜くらいのもんですが、もうツッコみません。

 

そして感動のエンディング・・・・宝を見つけるとたけしの顔が出てきて・・・・・・

「えらいっ」 完

て、それだけかい!しかしその5分後・・・・

「こんな げーむに まじになっちゃって どうするの」 完

分かってたんなら最初からこんなゲーム作るんじゃねーよ(怒)!!

 

こうして20世紀最大のクソゲーはこうして幕を閉じます。結論としては「これを超えるクソゲーは狙っても作れない」ということです。でも私このゲームそれほど嫌いじゃありません(笑)。

人生の限られた時間とお金をこのゲームに費やした悲しき戦士達に・・・・黙祷。

 

最近知ったことですがタイトル画面で2万発殴ると宝の洞窟の最下層までワープするとのこと。こういったわけ分からん裏ワザもレトロゲームの醍醐味ではないかと。

 

■FCメインへ■